記録ID: 862591
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
大峰山脈
山上ヶ岳から奥駈道を八経ヶ岳へ
2016年04月30日(土) 〜
2016年05月03日(火)
奈良県
iwai_express
体力度
8
2〜3泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 22:54
- 距離
- 34.6km
- 登り
- 2,490m
- 下り
- 2,771m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 4:42
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 5:15
距離 8.8km
登り 967m
下り 210m
2日目
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 5:47
距離 7.1km
登り 482m
下り 708m
3日目
- 山行
- 6:08
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 7:22
距離 9.6km
登り 854m
下り 682m
4日目
- 山行
- 3:57
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 4:08
距離 9.1km
登り 203m
下り 1,189m
地名にそれぞれ威厳があってすごいですね。
| 天候 | この地域にしては奇跡的、4日間雲ひとつなしの快晴でした。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2016年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
特に危険なところはありません。しかし、もともと修験道ですから、快適に歩きやすいようには作られてはいません。 |
| その他周辺情報 | 洞川温泉の公共風呂屋産、600円でいい気持ちです。ここだけではなく、この辺はあっちこっちに温泉がありますね。 |
写真
バイクで行くと荷物の制約を受けるから不便ですが、道中の楽しさには替えられません。
伊良湖岬から鳥羽まではフェリーです。往復7,500円くらいでした。風邪が強くて波型地、出港できるかどうか怪しいところでした。
4月29日は洞川温泉キャンプ場に前泊しました。夜はなんと零下まで冷え込みました。さて行くぞう！
見えてきました清浄大橋の登山道、というより、山頂にある大峯山寺への参道なんですね。
女人結界門。ここから先は女性立ち入り禁止です。1300年の文化的な伝統です。
休憩所のなかには祠があったりして、北海道の山では見かけない風景です。
かわらけ投げ、ようするに陶器の破片なんかを投げても良いという標識でした。修験者の楽しみでしょうか。
洞辻茶屋といいます。山開きが5月2日なので、営業はそれから始まるようです。
リクリエーションとしての登山ではなく、修験道としての宗教的な重厚さを感じます。
阿弥陀が森の女人結界門です。どのルートをとっても必ず女人結界門にあたります。
修行のために、わざとアップダウンをつけているのかとさえ思ってしまう。
ほんと、山の稜線にそって、ギザギザに道が付いているような感じです。
その険しい山容により、奥駈道の開拓者である役行者（えんのぎょうじゃ）をして一度は引き返させたという伝承があるとか。
3日目。朝日が昇ります。昨日までと違って、冷え込みが緩みました。
八経ヶ岳は100mくらいの登り返し。それでも、ここまできたからには行かねば。
外国人の女性の修験道のかたがおられました。もう8年もこれを続けているとか。写真はお断りして撮らせていただきました。
般若心経を唱えている間、一緒に合掌させていただきました。女人結界には入らず、直前で引き返して下山して、別のところから登り直すのだそうです。
1
5/2 10:53
般若心経を唱えている間、一緒に合掌させていただきました。女人結界には入らず、直前で引き返して下山して、別のところから登り直すのだそうです。
歩いてきたコースが全部見えます。中央奥の山上ヶ岳から、右に向かって歩き、迂回しながら手前の弥山に上がりました。
ツェルトはキャンプ場で試したことはあるけれど、一度実践で使ってみなければ。
おやすみなさい。
おやすみなさい。
4日目。最終日で体も重くなってきました。脚がすぐに疲れてきます。しかし、この景色でモチベーションアップ。単純。
延々と続く下りの階段。しかも急です。登らなくてよかったと思いながら、膝がパンパンになってきます。
吊橋を渡って、天川川合のバス停に向かいます。10時14分の洞川温泉行きにピッタリでした。
洞川温泉でバイクを取り戻し、温泉に使って、谷瀬の吊り橋でキャンプ。ビールが体中に音を立てて染み入ります。
霊山に4日間いたので、少々宗教的な気分になり、熊野三山にお参りしました。熊野本宮大社。
熊野速玉大社。熊野那智大社は32年前に行ったことがあるのでパスです。
実は新宮では学生時代の親友に会うことにしていまして。彼は新宮市鉢伏で「シエスタ」というケーキショップを経営しています。
ふらっと入った速玉神社の横にある茶屋のママが彼のことを知っていることがわかり、
時間があったので散髪してもらった店の女性も彼のことを知っており、しかも、私と同じ西宮市に、それもほんの近所に住んでいたことも分かりました。新宮市、パワースポットです。
5/4 13:19
時間があったので散髪してもらった店の女性も彼のことを知っており、しかも、私と同じ西宮市に、それもほんの近所に住んでいたことも分かりました。新宮市、パワースポットです。
この夜は速玉神社近くの「熊野荘」で二人はじけ、学生時代のように2件目はワインを飲み、ラーメンで締めて帰りました。
撮影機器：
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
ライター
地図（地形図）
コンパス
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
|---|---|
| 備考 | 食料持って行きすぎた。 |
感想
初めての3泊コースでした。健脚者にとっては大名旅行のような日程に見えるかも知れませんが、私なりの安全スケジュールです。
北海道をメインに登ってきた私にとっては、山岳信仰の対象となる霊山、とりわけ修験道ということに興味を覚えました。スポーツやレジャーとしての登山ではなく、信仰を深める修行としての登山です。実際に何人かの修験者にお会いして、お話を聞かせていただく中で、1300年間も連綿と続く伝統を少なからず肌に感じ取ることができたと思います。また、女人結界を含めて、洞川温泉など里の方々がその文化を維持しようと努力しておられることも強く感じました。
お恥ずかしい話ですが、バイクを母公堂に3日間置いている間に、私のミスでバッテリーがあがってしまいました。そうしたら、母公堂の方々がバイクを坂の上まで押してくれ、ガソリンスタンドでは非常に親切に再充電してくれ、感謝しきれないほどでした。
そのガソリンスタンドのご主人は20歳の頃から40年近く山岳救助隊で活動されており、長年にわたって遭難事故に対応して来られ、現在は隊長を勤めておられる事がわかりました。バッテリーの再充電もほどほどに、ご主人の話をいろいろ聞いておりますと、大峰山系に対する深い愛情が伝わってきます。こういう人たちの努力で登山が支えられているのだと。忘れてはならないですね。
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利用交通機関：
電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
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