新穂高バス→黒部ダムvia 笠、双六、三俣、読売新道、奥黒部


- GPS
- 35:17
- 距離
- 56.2km
- 登り
- 4,822m
- 下り
- 4,428m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 9:28
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 8:54
- 山行
- 9:42
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 10:57
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
90分から240分(150分の間)消費水分1100ml、合計1850mlほど。登りで1時間500mlのペース。
温度は太陽下で25℃、日陰などは22℃。水分消費量やや押さえ気味で進行している、微妙に熱中症の兆候はあるが、ごく軽微で問題ない。
ここからなだらかな箇所を経て最後の方で急登。
5分休憩4回、10分1回、20分1回。
感想
一部の誰かの参考になりそうな情報を先に書いて、その後、自分用の備忘録としますゆえ
天気気温
↓
熊
↓
水
↓
その他
↓
備忘録
とします
【天候気温】
全体を通して
最低5.5℃、最大28℃
(直接的な太陽の効果を無視すると最大23℃ほどな印象@昼間の稜線)
毎日快晴、雨ゼロml
◆8/30◆7.5~26℃ (直射日光があたると26℃以上、太陽が隠れていたら23℃ほど)
※晴、ガスやや多め
◉9-16時/山の東側(太陽光が当たる方)、1500-2500m、樹林帯多 基本的に平均22℃ほど、日陰で風穴があるところは下がって18℃、直射日光下は温度数値以上の灼けつく感じがする26℃越え
◉16時から西側稜線や笠ヶ岳
16℃未満、深夜ゼロ時10℃、明け方7.5℃
◆8/31◆5.5~27℃(直射日光があたると27℃以上、太陽が隠れていたら23℃ほど)
※超快晴(ごく稀にガス)
◉午前中でも太陽直下だと気温が高い、熱中症に気をつける必要がある、以下、実測値の通り温度が異常。
6:30 | 13℃
7:30 | 17℃
8:30 | 21℃
◉三俣山荘テント場で、直射日光下で15時27℃を記録している、確か下界となる富山市の天気予報は37℃だった
◉深夜1時ころ、5.5℃
◆9/1◆9~24℃(直射日光があたり、かつ日光があたる稜線東側だと気温上昇を感じたが、前日、前々日ほどの激しい温度落差と熱波を感じず、例年通りの北アルプスらしさを感じた)稜線から樹林帯へ
※超快晴
◉4:00時~12:30(三俣山荘から読売新道の稜線、樹林帯にに入るまで)
4:00~8:00/9℃~15℃まで、じわじわ上昇
8:00~12:30/15℃~22℃まで、約2℃づつ加速して上昇
◉12:30~14:45(樹林帯に入り下降、奥黒部ヒュッテまで)
23~25℃を維持
ただし体感的に湿度が高い。整備の限界もあり特に序盤は悪路気味な急登(急降下)がおおい。登りだと熱中症リスクがかなりある印象
◉深夜は9℃が最低気温だった(標高1500m)
◆9/2◆11~28℃(朝4時から朝10時半まで、ダム湖沿いの樹林帯)標高1500mを維持
※超快晴
4時/11℃
5/12.5
6/13
7/14
7:30/16
8/18
9/22
10/26
10:30/28
全体的に異様な太陽光の熱さで、低山でしか感じ得ないと思っていた非常にリアルな熱中症リスクを、晩夏といってもいい時期の北アルプスで感じた。
【熊】2件聞いた、私は目撃していない
◆8/31 午前7時ころ
秩父平を登り切って、稜線に向かうまでの急勾配のハイマツ帯で、子グマサイズの成獣かどうか微妙な子グマサイズが一匹、ハイマツの中で出たり隠れたりしていたとのこと
反対通行者が直前に目撃しており、近くにいた登山者と三人パーティーを組んで平に到着するまで行動した
◆8/31 午前7時ころ(同じ時間帯)
秩父平で、登山道の遠くの方で成獣らしき熊が一匹おり、沢に降っていたとのこと、上記とは別の個体と思われる
【水】
◆8/30時点
笠ヶ岳のテント場水枯れ
笠ヶ岳山荘の水分販売
◉ジュース 特に制限なし
◉お茶 ペット1人1本まで600円
◉水 ペット1人1本まで600円
◉生水 1人500ml1回分まで200円
笠ヶ岳以外、ほかテント場は問題なかった
◆人から聞いた話
※笠新道入り口の水場
8/29時点
枯れていたそうだ、手前か、先のわさび平の水場を頼るしかない
8/30に私が通過した際は、断続性はあったが多量の水が湧いていた
【その他】2件
※その1
三俣山荘のテント場2500円で去年から500円値上げされてると思う、なんということだ。
※その2
水晶岳から赤牛岳、ひいては、水晶岳から読売新道の樹林帯に至るまでに発生するほぼ全ての岩陵帯、5~6区間ほどあったような記憶だが、その道がどちらの方向からでも、快晴でも道迷いしやすい印象だった。濃霧のときはルートファインディングの難易度が段違いになり、時間が予定以上にかかると思われる。
ルート上の岩陵に書かれた『◎や×印』が見えづらかったり、遠くに書かれていたり、そもそも書かれていない。
快晴でも、通常のコースタイム×自身の実力=想定時間を超えかねない。ましてやガスガスだと、より時間が超過する。
さらに、砂陵帯の道案内はケルンに頼っている。比較的丁寧に案内されているが、濃霧の度合いによっては簡単な砂陵帯ですらも進む方向がわからなくなる可能性を感じた。
読売新道を登る計画のときは、樹林帯を越えたら安心と思わず、赤牛山頂までも岩陵を含む急登は続くし、赤牛からでもせめて水分を取れる水晶小屋までは特に慎重になるべきところは引き締めたほうがいいと感じた。
濃霧や読売新道がぬかるむ雨天なら尚更だ。
感覚で言うと道案内がちょっと不親切程度のレベルになると思うが、そのちょっとが大きな差で、私自身の実力でいうと温泉沢の頭から北側の赤牛と讀賣新道は、どちらの進行方向でも悪天候時には、道迷いすることなく安全に歩ききれるとは思えない。
濃霧や登りの土がぬかるむ雨天時に読売新道を登るのはしたくないので、そのときは五色ヶ原などにルートを変更すると思う。
-----------------以下、備忘録
【進路】
新穂高バス停→笠ヶ岳泊→弓折双六三俣泊→鷲羽赤牛奥黒部泊→黒部ダム
去年の二週間後、早朝の雷雨から逃げるようにくだった笠新道を登り返し、そのまま去年の道を、双六、三俣、鷲羽、水晶へと遡行。
温泉沢頭からは読売新道に切り替えて黒部ダムを目指すコースを歩いた。
【熱中症対策】
今年した幾多の暑熱順化と行動習慣変更の対策に効果があり、行程中、兆候も発症せずに済んだ。一方、過剰に水を持ち歩く傾向が出た。
ただ、持ち歩いたことで身体的にダメージが出たなどはないので大きな問題ではない。
ただし、そもそも暑熱順化活動をしていた低山と違い温度が10℃低いので、熱中症の兆候すらほぼ出さずに山行を消化できただけかもしれない。
強制的に水と行動食を摂り、すわり休憩を行い、靴も脱いで薄着になり、風と日陰があるところでは積極的に大休憩を取るだけで、ずいぶん違った。
たまたまかもしれないが、休憩が多かったにも関わらず0.1ほど速度が伸びている。
【だいたいの水分消費量】
◆笠新道から笠ヶ岳まで7時間、
(70%ガスや樹林、30%晴天で太陽直下は26℃、日陰は20℃ほど)
5Lかついで道中2.7L消費、残2.3L
(登り続きの笠新道は22~26℃ほど、6時間で2.1Lほど消費した)
◆笠ヶ岳テント泊
1.3L消費、小屋で買える上限1L追加して、残2L
◆笠ヶ岳から双六小屋まで4時間
(早朝で涼しい)
1.2L消費、追加1.2、残2L
◆双六小屋から三俣小屋まで2.5時間(ガス多めで涼しかった)
0.5消費、残1.5L
◆三俣から水晶小屋まで2.5時間(早朝で涼しい)
5Lかついで、0.4L消費、0.5Lのコーラを小屋で飲む、4.6L残
◆水晶小屋から赤牛まで3.5時間(朝で予想より涼しかった)
0.6L消費、熱中症を特に恐れていたエリアを超えたので2L捨て、残2L
◆赤牛から奥黒部小屋やで読売新道4時間(樹林帯で暑いが95%下り
0.9消費、残1.1L
(三俣から赤牛まで11時間弱で2.4L消費)
◆最終日奥黒部から黒部ダムは余裕があったので適当に水をかついで適当に飲んでいてカウントをとっていない。後半、ヒュッテくろよんの約35分手前あたりで川があり、水を浴び給水したりもした。
【使わなかったもの】
アクティブインサレーション上下、同靴下
レインウェア上下
レインウェアはもちろん、アクティブインサレーション類も保険として必須と感じているので削れないと感じる
【欲しかったもの】
奥黒部と特に三俣のテント場に早く着きすぎて暇だったのでpo32ko(電子楽器)など遊び道具も持ち込めば良かった。
そのぶん逆にモバイルスピーカーは置いてきても良かったかも、とはいえ、5時間くらいは音を鳴らして歩いているので、あってもいいのかも。
日傘はあったら間違いなく役だっただろうけど、サンシェードなどもあり無くても問題なかった。
【忘れた物】
腕時計、無くてもいいけどあるほうが便利
雨天時のスマホ防水袋、コンビニ袋を途中で仕入れた、雨に降られず助かった
【紛失した物】
ワイヤレスイヤホン、帰りの電車で寝ている最中に落としたと思われる、アホなことをした、だが安物なのでまたダメージは小さい、やはりワイヤレスイヤホンは安物にかぎる
【壊れた物】
ユニクロのサングラスのコーティングの一部が収納圧で擦れて取れていた、安いサングラスじゃないとほぼ必ず無くすので採用せざるを得ないと割り切っているが、1~2山行のたびに2000円で買い直すのは不経済に感じる。高級レンズサングラスの方がいいのかも、迷う。
【役立ったもの】
リッジマウンテンギアのサンシェード、常用していてもよほどじゃないと熱がこもりすぎないし(何もつけていないより暑いけど)、首後ろに日焼け止めを塗らずに行動していても防御してくれていて、下山後風呂に入っても日焼けで首が痛くならずにすんだ
薄手のホッケーシャツ、非常によく汗冷えしてくれて長袖の中では飛び抜けて涼しく感じるし、身幅が大きく風を取り込みやすい、2年前から真夏の高山に使えると思っていたが実際に今年使って予想通り良かった、低山だと一日で臭うが風のある高山だと臭くなるのが遅くて薄いのも良い誤算だった、生地に穴が空いているが対紫外線効果もあると見えて、風呂に入っても素肌に触れている肩や腕が全く痛くならなかった。どこにでも売ってないので古着屋巡りの頻度が増えそう
【改善検討点】
ベースウェイト5.0kgで軽くない
三泊四日で食料3.6kgは多分重すぎる
熱中症対策とはいえ5kgの水は担ぐには重すぎる
パックウエイト最大13.5kgとなった
せめて食料と水を減らす方法を考えたい
唯一良かった点はその荷重でも肩を全然痛めなかったこと、長期使っているメーカーのものなのでウエストベルトなしでもリュックの使い方がこなれてきたと思われる。昔だったら9.5kgを一日担ぐだけでも肩を痛め両腕が上がらなかった。
【その他】
奥黒部ヒュッテテント場で幕無し野宿をしたが、思いの外良かった。川沿いのためなのか、夜露も朝露もそれなりにあった。ビビィをつかい、荷物を一袋にまとめるなど対策をしておかないと、野宿スタイルでの山中連泊は厳しく思った。だが、私の寝袋は化繊寝袋なので問題は全く無く一夜を過ごせた。
奥黒部ヒュッテでお会いした登山志向の軽量装備者の方のご厚意に甘え、下山後の温泉を案内して駅まで送り届けていただいた。誠にありがたい。
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