北穂高岳(滝谷ドーム中央稜雨天により中止)


- GPS
- 17:04
- 距離
- 39.8km
- 登り
- 2,546m
- 下り
- 2,548m
コースタイム
- 山行
- 7:37
- 休憩
- 2:13
- 合計
- 9:50
- 山行
- 6:02
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 7:07
天候 | 断続的に雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
濡れた稜線縦走路と北穂南稜下りは辛い |
写真
装備
個人装備 |
テント
ソロ登攀装備(約10kg)
|
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感想
初めて大キレットから穂高岳まで縦走した時に「ひえーあんな所登ってるよ凄い!」となり、いつか行きたいと思っていた滝谷ドーム中央稜。一ノ倉、北岳バットレスなどソロ登攀の経験を積み、今年なら行けるのではないかと思い計画。難易度的に出来れば単独ではなく通常のツーマンセルで行きたかったが山仲間と中々予定合わず、やはりソロで行くしかないと決意。職場方々に頭を下げ連休前に更に一日休み取り万全の体制とした。しかし日が近づくにつれ高まる雨予報の確度・・
しかもやると決意しながら今年の山行は3回、ロング山行は一度もなし。正直テン泊装備とソロ登攀装備計20kg担いで一日で3000m稜線まで辿り着けるかがまず不安だったため、ダメで元々時間的尺度と体力具合のデータ取りで行ってみることにする。
金曜沢渡始発のバスに乗り上高地へ。最初から雨スタートも覚悟していたが高曇りでとりあえず安心。もしかしたら行けるかも・・などと淡い期待をして歩き出す。
荷物は重いが8年ぶりの上高地〜横尾歩き、懐かしさでテンション上がり思ったより順調なペースで横尾到着。登山者確認ゲートは予め確認書印刷して持って行った。係の方にドーム中央稜と言ったら具体的なアドバイスを貰え、ちゃんとした人が(失礼)係についてるんだと認識。(勝手なイメージでこういうとこの検査員は臨時雇いの付け焼刃の人かと思っていたので・・)
ここで一応北穂高小屋に電話し小屋泊の空きを確認、空いているとのことで、もし完全な雨模様なら小屋泊にする旨伝える。
横尾から先は荷物の重さを感じながらも2時間弱で涸沢到着。パラパラ雨は来ていたが涸沢小屋分岐からついに本降りの雨となり上下雨衣装着。思えば雨衣着て歩いたのも相当久しぶりな気がする。
涸沢小屋で休憩。雨強く当初視界なかったが、雨が弱くなるとガスが取れザイテンや北尾根が見えるようになり少し気がまぎれる。そんなに食欲なかったのでソフトクリームを食べ北穂へ出発。
8年前もこんな雨が降ったりやんだりする中北穂東稜に向けて登っていた。しかし前回は不要な荷物小屋に置いていたので楽チンだったが、今回全装備担いでいるので流石に足取り重い。息が上がらない程度のペースで黙々と登る。雨は降ったりやんだり時折本降り。こりゃ明日は無理そうだ・・なんて思う。
北穂のテン場についたが、なるほどトイレ(小屋)遠い・・晴れてたらここでテント張るつもりだったが、これから更に天気悪化傾向だし、一度は泊まりたかった北穂高小屋、折角だから泊まってみようと思い荷物そのまま小屋まで足を進める。
1427北穂高岳山頂到達。重荷でバテたが上高地から約8時間、辿り着くことが出来た。この頃雨は上がり大パノラマとはいかないまでも槍から笠、前穂方面まで視界が開ける。8年前北穂東稜詰めたときは完全な虚無だったので少し嬉しい。晴れてればもっと良かったのだが・・
小屋に荷物置き滝谷アプローチへ偵察に出掛ける。しかし15時頃から雨が強くなり縦走路はビショビショ。滝谷やろうとする者がこんな所でビビっててどうすると思うが普通に嫌〜な感じ。ドームの手前で切り上げ引き返し、南峰に登ってから小屋に戻った。
16時頃から雨脚更に強くなり横殴りの本降り。大キレットを超えてきたカップルがテント泊するということで根性あるな〜と感心。浸水テント泊は嫌じゃ‥と小屋に逃げた自分が少し恥ずかしい。
小屋の夕食は普通に美味しかった。ご飯茶碗は小盛なので3杯お代わりし満足。自分としては珍しく食事相席した方と話盛り上がり、食後にケーキとホットミルクをごちそうになってしまった。広島から来たというその方と、後から参加した親不知から9日間かけて縦走してきたという若者交え3人で楽しく談笑、自分はノンアルだったが非常に楽しい時間だった。
結局雨は夜明け前まで降り続き、今後日曜まで雨という事で停滞する事無く下山決定。テントで食べるはずだった朝食を食べてゆっくり下山開始。濡れた南稜の下山は気を遣う上に重荷で足にダメージ蓄積、普通に辛い。ここで事故ったら笑い者なので慎重に足運びやっと南稜の鎖場通過。ここまでくれば後は3点支持するところはないのでホッと一安心。
涸沢小屋に到達し、8年前買ったのに失くしてしまった涸沢小屋マムートTシャツを買いに行くがMサイズ売り切れ・・残念・・
涸沢から先は普通に歩き、下から結構な数の登山者が上がってくる。さすが連休・・本谷橋辺りで日が差し、あなや天候回復か!?と衝撃を受けたが一瞬だった。カッパとザックカバーをしまい屏風岩を横目に横尾まで。疲れのせいかこれが結構長い。横尾橋過ぎた頃には既に疲労感で一杯。こっから更に10.5キロか・・と憂鬱に。歩き出すと肩の痛みと足の痛みが強まりまあ辛い。
徳沢は盛況、何も食べる気にならず、かといってすぐ歩きだすには疲労が溜まり10分ほど休憩。歩きたくないが歩かねば帰れない・・明神でも少し休憩し肩と足の痛みに耐えながら上高地まで。13時発バスに間に合わせたいスケベ根性を発揮し、行きより速いタイムでさわんど行き滑り込みセーフ。足が終わった。
今回登攀出来なかったのは残念だが、体力的にはまあ何とかなると分かったし久々の涸沢〜北穂高、山歩き出来て楽しかった。今後も週末の天気駄目っぽいが、9月一杯週末チャンスあれば再び挑戦したい。(今度こそテン泊で)
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