魔女の瞳に魅せられて(一切経山〜家形山〜吾妻小富士)


- GPS
- 05:42
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 808m
- 下り
- 808m
コースタイム
- 山行
- 5:09
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 5:35
天候 | 曇り後は晴れ。 朝の気温は6℃。 日中15℃。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
手入れされていてとても歩きやすかったです。分岐も見落とすことなく分かりやすい。 |
写真
感想
岩手を朝2時に出て浄土平には6時半に到着しました。高速の降り口を間違って米沢まで行ってしまうミスをおかして40分ロスしましたが、天気の回復の兼ね合いでちょうど良い時間になりました。
一切経山へのトレールはとても良く整備されていて、火山灰の砂礫と岩石が入り混じって、ザレることなく歩けました。
また道幅も広めなので、スライド時に道を譲りやすかったり。ロープ内であれば岩コロも落ち着いていて、スライドするルートの選択肢が多い印象でした。
今回の目的、魔女の瞳と呼ばれる五色沼は、登頂時はガスで見えませんでしたが、すぐに雲が晴れて美しい青さを見せてくれました。
山頂からは、家形山へのルートを辿ります。途端に人が少なくなって山頂の喧騒が嘘のように、静かなルートになりました。右手に美しい五色沼を眺め、途中から樹林帯に入って、熊笹に隠れたツルツル木道、転倒を免れてホッとして目線を上げると、沼の近くまで降りてきてました。
水色から濃い青までのグラデーションや、風が湖面を走る様子、流れる雲。時間を忘れて見ていました。静かで、とても美しい。
一切経山からの景色も良いけれど、この湖畔の静けさもたまらない。地下からの湧水と雨水で枯れることのないという五色沼。
秋田県の田沢湖と同様(こちらは玉川温泉からの流入によりますが)に、火山に含まれるアルミニウムによって青く見えています。強酸性で生物はいないようです。もし何か見ちゃったら大ニュースだ…。
刻々と表情を変えるのでいつまでも見ていたくなりますが、先行の方が家形山方面へ向かわれたので、私も先へ行ってみることにしました。
家形山分岐までは15分。樹林帯に入るかと思いきや、眺めの良い穏やかなトレールです。黄金色が目立つ福島市街も見えました。
家形山分岐を過ぎてからは、高低差80mほどの急登。とは言え危険性は感じないので、3点支持でゆっくり登れば大丈夫でした。
家形山の山頂で感じたのですが、ここ最高じゃないですか?まず静か。次に風が来ない。五色沼から一切経山に向かって風が延々の流れていましたが、こちらの山頂は、そんな雲を横目にして、静かな時の流れを享受できました。
最後に眺めの良さ。五色沼を独り占めしちゃってる。こちらから見るとハートマークだな、なんておっさん独り言ち。風や雲が、五色沼のたくさんの表情を見せてくれました。
ときおり一切経山からの歓声や、縦走路を歩いてこられる方の熊鈴の音が届いてきます。
すぐ降りようと思いましたが、心地よいのでここで大休憩にしました。今日は黒糖パンをホットコーヒーで頂きました。
良い時間に満足してから、家形山を降りて一切経山まで登り返しました。
太陽が高くなったからか、五色沼は風と雲に誘われて次々に表情を変えていました。正直、この美しさは他にはないな、とまで感動してしまいました。
暴風対策を完璧にされた方が、思い思いの場所で五色沼と対峙していました。みんな好きな場所があるんだな。
酸ヶ平避難小屋まで戻って、広大な鎌沼を回って駐車場まで戻りました。草紅葉やミネザクラかな、色づき始めていました。
吾妻小富士は小学校の修学旅行以来だな!こんなにキツかったっけ?岩手山の外輪山みたいだな、などと感じながら、眺めの良い噴火口を一周させてもらいました。
登山の起点である浄土平の標高が約1600mと高いので、気軽に2000mクラスの山々を楽しめるんだな。さらに五色沼という存在も大きくて、たくさんの人を惹きつけるのも納得の、大満足の登山でした。
帰りは静かな温泉宿の日帰りにお世話になって、東北自動車道を(今度は米沢に向かわずに)帰ってこれました。
自然も人も、たくさんの新鮮な出会いでした。
ありがとうございました。
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