錫杖岳・見張塔
岐阜県
ritandesu
その他1人 - GPS
- --:--
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 1,231m
- 下り
- 1,231m
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| 天候 | 晴時々曇 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
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濡れていたのでこちらを登攀。
5.8くらいだが崩壊の恐怖有。
感想
錫杖岳には前衛壁という圧倒的な存在があり、
「左方カンテ」や「注文の多い料理店」等の人気ルートは
いつ来ても、たくさんのパーティで賑わっている。
一方で
頂上に続く「見張塔ルート」や「中央稜ルート」は
あまり登攀されないけど、
個人的には非常に魅力的なアルパインルート。
最後に槍穂高連峰を一望できるのも、とても気持ちいい。
今回はソロでなく、友人と組んでの登攀。
ただ、その友人も10月に広島に戻ってしまう。
ちょっと寂しいけど、彼は彼の人生がある。
なので壮行会も兼ねて「見張塔ルート」に行ってきました。
因みにこっそりソロ登攀も可能か判断してきました。
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8時 錫杖岳・正面壁基部に到着。
ザックをおろして一休憩をする。
朝から快晴で気持ちがいい。
立ちはだかる正面壁は青空に映えて、かっこいい。
振り返れば、目の前には秀麗な焼岳が。
いい1日になりそうだった。
9時 1ピッチ目開始。
傾斜の弱いスラブだけど意外と悪い。
逆層の上、クラックもないから支点もとれない。
こんなだったけ？？
ルート自体は�検棔銑控蕕�らいだけど、
またしてもランナウトしまくった。
ええんかいな。
登攀を続けていくと
ザイルが50メートル一杯になり、ちょっと焦り始める。
ギリギリのところで錆びたハーケンがあったはずだけど
ハーケンどころかピナクルもクラックも見つからない。
最終的には
小さな岩にシュリンゲをひっかけて終了点としたけど
こりゃ落ちたら止められないな。
2ピッチ目、3ピッチ目は草混じりのスラブ。
乾いていれば快適だけど
濡れていてあまり状態がよくない。
こちらも殆ど支点が取れなかったので
スリップしないように慎重にいくが、一回スリップする。
うひー。
11時。テラスについたので一旦ザックを下す。
烏帽子岩と正面壁にぐるっと囲まれているここは
なんだかヨーロッパアルプスのよう。
正面の槍穂高連峰や焼岳、霞沢岳は
青空に美しく浮かび上がり、つい見とれてしまった。
アンパンとソーセージが美味しく、いつまでも居たかった。
12時30分、頂上直下の岩壁に到着。
相変わらずの存在感でなかなか圧倒される。
ルートを確認するが、
今回もやっぱり5.9クラックルートは濡れていた。
わざわざ危険なことをする必要もないので
いつもの5.8ルンゼルートで登攀することにする。
こちらは、そこそこ立ってはいるけど、
スネアもよく効いて割と快適に登攀できる。
ただ、上部は岩が崩壊しそうになっており、
なかなか恐ろしかった。
この後、�元藉篳匹�ら斜度の強い草付きを登攀し、
15時、頂上稜線のコルにでた。
あとは頂上まで歩くのみだ。
お互い握手して無事登攀を噛みしめる。
頂上につくと徐々に雲がかかり始めていた。
下山ルートは迷いやすいので、早急に下山した方がいい。
名残惜しかったけど、
ギアを纏め、パンとお茶を補給して頂上を後にした。
山にいるときは
早く帰って温泉でも入りたいと思っているけど
戻ってくると、
やっぱり懐かしくなって、また行きたくなってしまう。
見張塔ルートは特にそんな感じのルートだ。
友人も存分に楽しんでくれたらいいなと思った。
とりあえず温泉でも入りたいな。
PS1：ソロ登攀について
懸垂下降支点の作成が困難で撤退が難しい。
ピッチ数も多いため、ソロ登攀は不可。
どうしてもソロで行くならば、
完全フリー登攀の方がまだ良い。
中央稜から頂上へ向かう登攀も同様と思う。
※中央稜登攀記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8728813.html
PS2：スタートの北沢大滝は乾いていたが
見張塔ルート全体としては濡れていた。
この為、スタートの北沢大滝で濡れていたら、
全体的にかなり濡れていると判断した方が良い。
懸垂支点もは殆どない為、上まで抜けなければならず、
下山ルートもバリエーション。
この為、ルート状況や開始時間も勘案して
突撃するか撤退するか、
スタート時に決定した方が良い。
PS3：頂上直下のコルに出る岩壁は
�検�10メートル程度だが、崩壊が進んでいる。
頂上直下の壁（5.7）も崩壊が進んでいるようで
以前登攀した時よりもハングとなっていた。
最後の最後で危険なので気を抜かず
岩の状態を見てルートをとるのがいいと思う。
PS4：下山ルートはピンクテープ多数。
ただ、ルート自体屈曲しており迷いやすい。
常時ピンクテープを探した方が良い。
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【装備】
アプローチシューズ（ヤルテクノGTX；サイズ40/MT）
アプローチシューズ用靴下
キャプリーンクールデイリーシャツ（長袖/Pa）
ウインドブレーカー（コアプレシェルフーディー/MH）
ハンピロックパンツ（サイズ28/Pa）
アトムLTフーディー（サイズS/AX）
雨具（カルサイトジャケット；サイズS/Pa）
ザック（アセンジョニスト；45L/Pa）
ダブルロープ（8.5mm×50メートル×2；※）
ハーネス、ヘルメット（シロッコ/Pz）、チョークバッグ
クライミングシューズ（TCプロ；サイズ39.5/SP）
クライミング用靴下（普通の靴下）
PAS（BD）、アルパインヌンチャク（60センチ×8）
120センチシュリンゲ＋管付カラビナ×2
180（240）センチシュリンゲ+管付カラビナ×1
キャメロット（＃0.5〜＃4×1＋＃0.75＋＃1＋＃2）
ルベルソ（Pz）＋ナス型管付カラビナ、
捨シュリンゲ×2（60センチ×1＋120センチ×1）
捨カラビナ×4、ヘッドライト、予備電池
シューズ収納用ビニル袋、テッシュ、コンパス、
テーピング、細引、ライター、ナイフ、眼鏡、
コンタクトレンズ（予備）、トポ
※ザイルは50メートルだとギリギリとなる。
できれば60メートルが望ましいと思う。
AX：アークテリクス
BD：ブラックダイヤモンド
MH：マウンテンハードウェア
MM：マムート
MT：モンチュラ
Pa：パタゴニア
Pz：ペツル
SP：スポルティバ
【食料/水分】
アンパン（90kcal×5）、アップルパイ（400kcal）、
ソーセージ×2、ベビーチーズ×2
お茶×1.5L
【その他】
20L水タンク
（中尾高原口バス停は水場がないのであると便利）
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