御嶽山 / 雨クソ寒いヨイヨイヨイ


- GPS
- 07:20
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 992m
- 下り
- 991m
コースタイム
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 7:20
天候 | ガス→雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険な箇所はなし |
写真
感想
夫婦で連休が取れることになり、せっかくなのでどこか遠征で登りに行こうということに。実は8月に行った北岳、あまりにもハードスケジュールすぎて毎年の遠征山行のノルマでもある年賀状用の夫婦の写真を撮るのを忘れていた。日帰りでも北岳と遜色ない名山で写真を撮りたい。そういや以前に木曽駒から望んだ御嶽山がゴツゴツと野性的でカッコよく、いつか登りたいと思っていたのだった。というワケで御嶽山へ行くことに決定。
堺を0時に出発、2回ほど仮眠を取りながら名阪・中央道を爆走し木曽へ。6時半におんたけロープウェイの鹿ノ瀬駅に到着。めっさガスってる。てか小雨降ってる。
なんとか天気持ってくれることを願いながらロープウェイに乗車。ってロープウェイに乗るのを乗車って言うんやな。15分ほどで標高差580mをワープし、7時半に標高2,150mの飯盛高原駅から登山開始。
最初はウッドチップの敷き詰められた歩きやすい道。10分ほどで行場山荘を通過。なんか晴れてきてない?ってかめっさお日さん照ってますけど!?ええぞええぞ、ワンチャン山頂まで天気持ってくれ!
しかし一旦脱いだレインウェアも虚しく、1時間ほどで女人堂に差し掛かるころにはまあまあの雨がシトシトと。ですよねー。
登山道には紅葉があちこちに色づいており目を楽しませてくれていたが、女人堂の前には一面のカラフルな紅葉の眺めが。おお、これは素晴らしい。ガスの紅葉もまたオツなもんですな。
信仰の山らしく種々の石仏や石碑などを眺めながら森林限界を越えてハイマツ帯も過ぎると、突如として焼け焦げた石の散乱する荒涼とした岩稜帯に出た。風に乗って硫黄の匂いも流れてきており、まさにザ・火山といった雰囲気である。もしくは地獄があるならこんな場所なのだろう。
ここら辺からひるねのペースが落ち始める。低体温症になりかけてやしないかと声掛けすると、岩が濡れて滑りそうなのと雨でメガネが濡れて周囲が見えにくいのだという。それはそう。
石室山荘でメガネを拭き濡れたグローブを絞って先を急ぐ。覚明堂から上は横殴りの雨。てか横殴り通り越して下から雨が吹き上げてくる。
白い火山灰を踏みしめながら登って行くと、やがて避難シェルターが並んでいるところを過ぎて山頂への階段が見えてくる。
10:50、御嶽山剣ヶ峰(3,067m)登頂。
いやいやいや、年賀状用の写真撮影なんかムリっしょコレ。雨と強風で三脚立てる余裕なんかゼロ。一応山頂の写真撮ってみたけど雨の激しさとレンズに水滴ついてオートフォーカスも効いてないし。もうさっさと山小屋行こう、比喩表現じゃなく死んでしまう。装備を整え直すヒマもなく山頂を後にすることに。
稜線上を吹きすさぶ強風に耐えながら二ノ池山荘に向かう。二ノ池は火山灰で埋まってしまい消滅したという。今は火山灰の砂漠の中に石畳の登山道が伸びているのみ。諸行無常よのう。
山頂から30分ほどで二ノ池山荘に到着。うえ〜、身体が芯から冷えとるわ。
濡れた装備を解いてとりあえず昼メシにする。カレーライス激ウマ。極厚の豚バラが嬉しい。カロリー補給して多少は回復。ストーブで手を暖め人心地ついて、止みそうにもない雨の中を出発。
石室山荘ではこれから登頂という方に稜線の様子をお伝えする。「え〜、どうしようかな〜」とめっさ迷っておられた。あのあと登頂できたのだろうか。
ひるねは替えのグローブを持参しておらず濡れて冷たいグローブしかないので軍手を購入、下山の続きにかかる。
石室山荘からちょっと下ったところで高齢の男性と付き添いであろう女性が立ち往生されている。小屋すぐ上ですよと声をかけるが、筋肉が張ったか攣ったかして動けないのでこの風雨の中休憩しているのだそうだ。小屋の直下なのでいざとなれば助けに来てくれる人がいるとは思うが、ご無事に小屋まで辿り着けていることを祈る。
女人堂に下りてきてくらいでますます雨は本格的になってきた。樹林帯に入れば横風はないので多少マシではあるのだが。動き続けていないと体が冷えるので休憩もとらずに一気に下山する。
石室山荘から2時間ほどでロープウェイの駅まで下りてきた。やれやれ、全身ずぶ濡れですわ。早よ温泉いこ。
下の駅に着いてもまあまあの雨。お土産コーナーでベタに雷鳥の里などを購入し、車に戻ってボトボトの装備をビニール袋に押し込み温泉へ向かう。鹿ノ瀬温泉に着いてみたら残念なことに今日はお休みとのこと。泉質がいいとの評判で楽しみにしていたのだが。とはいえ第二候補で汗を流しに行ったやまゆり荘もいいお湯であった。
途中にある酒屋さんでオススメの地酒などを購入し、本日の宿へ向かう。本来なら木曽馬を見に行ったり高原のアイスクリーム屋さんに行ったりするはずだったのだが、この雨の中ではそんな気に全くならない。御嶽山ビュースポットにも行ってはみたものの見えるはずもなく。
木曽から高山に入り、今日のお宿へ。本日宿泊するのは猟師である宿の主人が山で仕留めたというジビエ肉を提供してくれるという塩沢山荘。
暗くなりかけてきた山道をヒヤヒヤしながら運転し宿に到着。ログハウス風の手作り感あふれるお宿。
チェックインが予定よりも遅くなったので、到着してすぐに夕食。まずは宿の周囲で採れるという山菜の数々が出される。食べたことのないような珍しい山菜も多く、もうこれだけで日本酒が進みそうだ。そしていよいよお待ちかねのジビエ肉。本日は誠に残念ながら熊とマムシが売り切れだそうで、猿と鹿を注文する。
出てきた肉を極厚鉄板で焼肉にする。猿の肉は今まで食べたことがなく大変楽しみにしていた。ちょっとタンに似ているか?意外とアッサリ淡白でクサみもなく普通のお肉だ。まあ部位によって違いはあるのかも知れないが。(そういえば猿のどこの肉だったのだろう?)
ジビエに高山名物の鶏チャンを堪能し、高山の地酒や何故か置いてるベルギービールもたらふく飲んで部屋へ。徹夜運転と雨中登山の疲れからか10時間くらい泥のように眠った。
朝起きて朝風呂を浴びに外(風呂は離れにある)に出るとニワトリがコケーッコケーッと鳴いている。朝食はこいつらの産んだ玉子かけごはん。これがまた美味いのなんの。醤油も種々用意されていて朝からご飯3杯食うてしもた。ついでに玉子も買い求めてしもた。
チェックアウトして外に出ると宿のワンコが散歩から帰ってきて尻尾ブンブン振りながら寄ってくる。なんだこの人懐こいワンコは?
何でもずっと繋いでおくと賢いキツネとかが繋がれてることを理解して宿のそばを荒らすので、放し飼いにして周辺の野生動物パトロールのためにひとりで散歩させているのだそうだ。宿の周りはキツネやタヌキ、イノシシにウサギなどちょっとした野生の王国状態らしい。
お礼を言って宿を後にし、道の駅とか土産物屋をまわって大阪へと帰る。色々と楽しかったけど天候は残念やったな御嶽山。またいつか機会があれば晴れた御嶽山にリベンジしに行きたいな。
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