白峰南嶺(奈良田→大門沢→広河内岳・大籠岳・白河内岳・黒河内岳→笹山ダイレクト尾根→奈良田)

- GPS
- 11:07
- 距離
- 23.8km
- 登り
- 2,491m
- 下り
- 2,505m
コースタイム
- 山行
- 10:41
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 11:07
| 天候 | 晴天・風あり ※8時台で非常に風が冷たく、凍傷の心配を感じました。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
甲府駅前-奈良田第1駐車場:レンタカー |
| コース状況/ 危険箇所等 |
奈良田第1駐車場-早川水系発電所取水口:舗装路とちょっとした山道が繰り返し現れる。発電所施設付近は電灯で明るい。 早川水系発電所取水口-大門沢小屋:暗い樹林帯の山道に入っていくが、沢近くで上がって下がってを繰り返す。広く歩けてしまいそうなところが多く、また落ち葉で道がわかりにくくなっている。急斜面上のトラバースも多い。ピンクテープや黄色のペンキを見逃さないように歩くのが大事。 大門沢小屋-大門沢下降点:沢から離れ、急勾配の山道になっていく。標高2500m付近で残雪が現れ始め、大門沢下降点が近づくと雪に厚みが出てくるが、だいたい締まって歩きやすい。上りなら滑り止め不要だが、トラバース気味の箇所などあるため慎重に歩く必要がある。 大門沢下降点-笹山南峰:白峰南嶺の稜線歩き。細かなアップダウンはあるが、概ね穏やかで歩きやすい。ハイマツとゴーロ帯が多く、道は広いのでペンキを見逃さずに進みたい。笹山に近づくと樹林帯に入る。僅かに残雪も残るが滑り止めは不要。風が冷たく強かった。 笹山南峰-笹山ダイレクト尾根取付き(第三発電所):下りはじめは残雪があって滑りやすかった。道は細く急だが道はわかりやすい。広い箇所ではピンクテープで道を見失わないようにしたい。 標高2000m以下になる頃、急斜面である上に落ち葉で滑りやすくなる。さらに下ると落ち葉の他に石も増えてくるので落石に注意したい。 発電所施設を過ぎ、手すりのある坂道を下りきると取付き(第三発電所)に着く。 笹山ダイレクト尾根取付き(第三発電所)-奈良田第1駐車場:平らな道になり、まもなく奈良田八幡社公園へ着く。公園から吊り橋を渡ると駐車場まですぐ。 |
| その他周辺情報 | 西山温泉 湯島の湯:700円/屋根付きの露天風呂のみ。洗い場に石鹸やシャンプーはあるもののシャワーは無く、流れ続ける源泉を汲んでシャワーの代わりとする。 40度らしく、温度は熱くは感じなかった。 とろみのないアルカリ泉で、下部温泉に似ていると感じた。 |
写真
小屋の前で休憩することにしたのですが、立ち止まってしばらくすると寒さを感じるので短めです。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ヘッドバンド
バラクラバ
オンリーフード
ヤケーヌ
タイツ
ズボン
靴下
厳冬期用グローブ
保温グローブ
指無しグローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
行動食
飲料1800ml
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
チェーンスパイク
12本爪アイゼン
|
|---|---|
| 備考 | アイゼン、チェーンスパイク、ストックは使わなかった。 水分消費量は1500ml程度 |
感想
11月頭の赤石岳・聖岳・上河内岳で今年の日本アルプスは終わりと思っていたのですが、調べてみると南アルプスの積雪はまだ薄く、日帰りルートで気になっていた笹山サーキットを歩いてみることにしました。
事前に調べたところでは出発から戻ってくるまでに自分のペースで15時間くらいは見ておきたく、2:00頃にはスタートする計画です。
これまでの自分の傾向を振り返ると寝不足は本当に失速の原因なので、しっかり睡眠時間は確保したいところでしたが、前日に入浴して夕食にしてとしているうちに時間が過ぎてしまい、寝られたのはだいたい四時間くらいです。
しっかり寝られた気はしましたが、大門沢小屋に辿り着く頃にはかなり疲れてしまいました。
ここまで歩けてしまいそうな場所も多く、また急斜面上のトラバースもあり、道迷いや滑落にはかなり神経を使いました。
大門沢小屋を過ぎると少しは道もわかりやすくなっていくのですが、今度は傾斜が急になっていって思うようには進みません。
標高2500m以上からは残雪も現れ始め、チェーンスパイクを出そうかどうかと考えましたが、幸い雪は薄く締って歩きやすいままです。
少し狭いトラバースがあり、そこだけはハイマツを掴みながら慎重に進みましたが、結局持って来た滑り止めを使うことはありませんでした。
長い長い大門沢を登り切って下降点に辿り着いたのは8:00です。
雲海上の富士山も綺麗ですが、ここまで来ると塩見岳が間近に見えるのがご褒美です。
ようやくここからは穏やかな稜線歩きで気持ちいいと思いたいのですが、風が強くて凍傷の心配を感じてしまいます。
2週間前の夜明け前の上河内岳も風が強く冷たかったのですが、それより遥かに冷たい気がします。
大門沢を登っているときは暑かったわけですが、ここに来て厚く着込むことになりました。
※頭にオンリーフード・バラクラバ・ヤケーヌの3層、手にはグローブ3層、上半身はベースレイヤー・化繊インサレーション・ソフトシェルの3層
風さえ無ければ晴れて上空に雲は見当たらないし、雲海に浮かぶ富士山が綺麗だし、歩き進めると塩見岳と農鳥岳でだけなく悪沢岳や蝙蝠岳、北岳、鳳凰三山、櫛形山、北アルプスなどもくっきり見えるし、歩く稜線も比較的穏やかで歩きやすいし、とても贅沢な道のりです。
笹山からの下山は、ダイレクト尾根と呼ばれる通り急な坂道の区間が多いです。
落ち葉で滑りやすくなっている区間やトラバースに近い区間もあるものの、それでも大門沢よりずっと歩きやすいです。
(ただし、こちらを通ってしまうと途中に小屋は無く、最寄りが農鳥小屋になってしまう点は注意です。)
あまりに急だったこともあって下山だけは思いのほか進み、13時過ぎには平地まで戻ってくることができました。
一方で足への負担は大きく、持って来たストックを使った方がよかったかもしれないと思うのでした。
<反省>
・上りの大門沢の時点でかなり疲れ果ててしまった。もし睡眠時間をもう少し確保できていたなら快適に登ることができていたか。
・結果的にアイゼンもチェーンスパイクは使わず、まだギリギリ行けるという判断で正解だった。
・風は強く2週間前より気温も低い予報だったので、防寒対策はしっかりできてよかった。
・日の出が6時過ぎで日の入が17時前であると考えると、仮に同じ行動時間であったとして出発リミットは5時半頃ということになる。一方でその代わりに睡眠時間を長くでき、しかも大門沢を明るい状態で通れたと考えると、もう少し短い時間で歩けたかもしれない。
・天気がいいのは午前中と考えると、やはり稜線区間を午前中に終えられるのがよく、そうなると2時出発は間違ってはいなかった気もする。
・前日の入浴と夕食を短縮化して早めに寝るのが正解だった。
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K.TAIRA
















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