常念岳・蝶ヶ岳

matsup
その他2人 - GPS
- 14:07
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 2,158m
- 下り
- 2,164m
コースタイム
- 山行
- 8:46
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 10:19
| 天候 | 初日:晴れ,2日目:曇り時々雨 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
三股登山口から前常念岳への登りの序盤は,道がぬかるみ気味で滑りやすかった。ほかは特に問題はなかったが,ゴジラみたいな木の近くに熊がいたらしい(我々は遭遇せず) |
| その他周辺情報 | ほりでーゆ〜四季の郷で汗を流した。 |
| 予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
日焼け止め
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
ヘルメット
|
|---|
感想
2025年10月12日(日)〜13日(月祝)で,友人二人と三股登山口から前常念岳,常念岳に登り,そこから蝶ヶ岳まで歩いたのち,蝶ヶ岳ヒュッテで一泊し,次の日に蝶ヶ岳から直接三股登山口に下山した。
今年は夏に全然日本アルプスに行けていなかったのだが,10月の3連休に行けそう,となった。そこで大天井岳,常念岳に行ってみたいという友人たちと一緒に北アルプスに行くことにした。日程は10/11〜13 の3日間。最終日の 10/13 は月曜日だが祝日だった。宿は,大天荘と蝶ヶ岳ヒュッテを予約してもらい,初日は一の沢を登って常念小屋から大天井岳に行き,次の日に大天荘から常念岳を越えて蝶ヶ岳まで行き,蝶ヶ岳ヒュッテに泊まって,3日目に早めに下山する,という計画を立てた。
しかし,直前の予報によると初日の天候が悪そうだった。雨が降るだけじゃなくて風も強そうで,常念小屋から大天井岳にかけての稜線を歩くのは危険かも,となってしまった。2日目は雨は止むけど風が強そうで,3日目は再び雨が降る,という予報だった。そのため今回は中止か?という話にもなっていた。しかし,直前になって2日目は風はありそうだけど,晴れる,という予報になり,3日目の雨もひどくはなさそう,ということで,日程を短縮して蝶ヶ岳ヒュッテ一泊という計画に変更した。出発地点も三股登山口から登ろうということになり,初日に三股登山口から前常念岳,常念岳と登って,そこから蝶ヶ岳まで行って蝶ヶ岳ヒュッテに一泊。2日目は蝶ヶ岳からそのまま三股登山口に下山して,2日掛けての三股サーキットをすることにした。なお,友人の一人は脚力がないので,直接蝶ヶ岳に登り,蝶槍まで来るから,そこから一緒に蝶ヶ岳山頂や妖精の池に行こう,ということになった。
出発は土曜日の午後にした。名神,中央道,長野道と走り,松本インターで高速を下りた。途中,中央道の恵那山トンネル付近と,長野道に入る岡谷ジャンクション付近で工事による車線規制がありちょっと渋滞していた。それ以外は順調だった。松本インターで高速を下りる前に梓川SA に入って朝ごはんやらと調達しておいた。また梓川SA にいる間にネットで登山届を出しておいた。そこから三股登山口まで車で登っていった。駐車場がいっぱいだったらどうしよう,と思っていたが,20:30 頃に第一駐車場に着いたらまだたくさん空いている場所があった。そこで比較的トイレに近い辺りに車をおいて,晩飯を食べ,朝まで仮眠することにした。駐車場は午後10時にはかなりいっぱいになっていたと思う。
起きたのは午前4時前だった。そこから朝ごはんを食べ,出発の準備をして,午前5時頃に出発した。三股登山口を通過したのは午前5時半だった。登山口のところで,登山届をだした,という記載をしないといけなかった。その先の分岐で蝶ヶ岳に直接登る友人と分かれ,もう一人の友人と常念岳を目指した。三股登山口から常念岳に登るには,まずは樹林帯の中の標高差 1000m の斜面を登って稜線に出て,しばし稜線上の樹林帯を行く。その先は岩やザレた路面の急な傾斜を登って前常念岳に向かう。前常念岳から尾根に沿って登ると常念岳にたどり着く。標高差 1000m の登りはそこまでしんどくはなかったが,路面が粘土質で少しヌルっとして,滑りやすくて思ったよりも歩きにくかった。前に逆周りで歩いた時は下りやったけど,そこまで大変やったかなぁ?
稜線に出たらホッとしたが,すぐに樹林帯が終わると思っていたら,まだしばらく稜線上の樹林帯を行かないといけなかった。そこは友人とうだうだと話をしながら登ると意外としんどくはなかった。そして,気づくとハシゴがあり,その先は岩場登りに変わて視界が急に開けた。もっと風がありそうな予報だったが,風はほぼなかった。ま,後半の常念岳の下りの途中からしばらくはまあまあ風はあったから,予報は正しかったように思うけどね。ただ,前常念岳から常念岳にかけての区間では全然風を感じず,天気も良くて,前常念岳,常念岳に登って正解やった。視界が開けたところではまずは何枚か写真を撮っておいた。
そこから前常念岳までは岩場やザレた斜面をぐいぐい登った。後で蝶ヶ岳の方から見ると,結構な傾斜で登っていた。友人は最近腕を鍛えてないから腕が疲れた,と言っていた。私は単純に足がだるかった。やっぱり急に北アルプスに登るは疲れるねぇ。トレーニング不足を痛感した前常念岳だった。樹林帯の終わりまで三股登山口から2時間半,そこから1時間ほどで前常念岳に着いた。前常念岳では記念写真や,周りの景色を撮っておいた。大天井岳や横通岳はよく見えたが,槍ヶ岳,穂高連峰は山頂付近だけ雲がかかっていた。そのうち雲も取れるだろう,と思っていたが,槍ヶ岳は2日間ともずっと雲に隠れていた。穂高は少し見えたけどね。
前常念岳から常念岳へは多少傾斜が緩くなる。晴れている間に常念岳に着きたいと思って,写真を沢山撮りたい友人を少し急かして登った。常念岳に着いたのは前常念岳から1時間ほど経った午前10時頃だった。常念岳の山頂は思ったよりも狭い。とりあえずは登った証拠写真を撮り,常念岳から見える360度の景色を楽しんだ。そして山頂のすぐ西側の少し開けたところでしばし風景を眺めておいた。パノラマ銀座の横通岳,東大天井岳,大天井岳がよく見えた。また表銀座の赤岩岳,西岳もよく見えたが,やはり槍ヶ岳から穂高連峰にかけての峰々は頭だけ雲の中に入ったままだった。
常念岳の山頂に15分ほどいたのち,蝶ヶ岳に向かって歩き出した。常念岳からだとまずは標高 400m ほどを一気に下り,2回アップダウンがあったのち,200m ほど登ると蝶槍に着く。今シーズン初の北アルプスの人間にとっては,前常念岳,常念岳の後のあのアップダウンはしんどかった。やっぱりトレーニングは重要やねぇ…。あの区間は色づいた木が近くにあって一番秋を感じられた気もするけど…。蝶槍への登りは最初は樹林帯で,途中から視界が開ける。視界が開けてからが特にしんどかった…。でも,その辺りに雷鳥が2羽いた。あまり人を恐れずにかなり近くにいた。そこで「そっと」写真だけ撮っておいた。
蝶槍はそこだけぽこんと盛り上がっていて,確かに小さな槍ヶ岳っぽく見える。そこで周りの風景がよく見えるのでしばし滞在したかったが,団体さんが来ていたのですぐに先に進んでしまった。しかし団体さんが通過した後に友人がもう一度蝶槍に戻って風景を楽しみたいというので,蝶槍に戻って写真を撮っておいた。直接蝶ヶ岳に登った友人は直前に蝶槍に来ていたみたいだったが,団体さんが来るので先に蝶槍の方に歩いていっていた。我々が蝶槍から蝶ヶ岳に歩いて行くとその友人と出会った。というか,小声で「そこ,そこにいる」と突然言われて友人の存在に気づいた。そこにいたのは別の雷鳥。その雷鳥は人間に興味があるのか,しばしこちらを見たりしていた。なかなかかわいいやつだった。
それから3人で蝶ヶ岳ヒュッテに行ってチェックインをしておいた。蝶ヶ岳に直接登った友人が一人でチェックインしようと思ったら,全員揃ってから来てください,と言われたらしい。 チェックイン後は一部の荷物を置いて,蝶ヶ岳山頂と妖精の池に向かった。妖精の池はそばにある草紅葉がきれいらしいので。蝶ヶ岳山頂は相変わらずの山頂だった。とてもなだらかで,北の常念岳や大天井岳,西岳,そして槍ヶ岳から穂高連峰の峰々がよく見えた。少し場所を変えると木曽御嶽山や乗鞍岳,焼岳も見えた。しかし,蝶ヶ岳自体はほかから見てもどこがピークかよくわからない,ぐらいなだらかな山頂だった。妖精の池は蝶ヶ岳山頂から少し徳澤の方に向かって下っていく。行ってみたら雰囲気のある池だったが,草紅葉はもう終わってたみたいで,あまりきれいな感じではなかった気がする…。蝶ヶ岳ヒュッテに戻ってからは,汗ふきシートで体を拭いて,着替えをした後,穂高連峰を見たりし,さらに17時からの晩飯までアルコールを飲んで談笑したりしておいた。
17時からの晩御飯の後も外に出てみたが,やはり穂高連峰,槍ヶ岳には雲がかかっていた。それでも穂高の山々にかかる雲の上に隙間があり,空が赤くなっていたので少しだけ写真を撮っておいた。その後も談話スペースでアルコール飲みながら談笑し,午後9時前には眠くなったのでさっさと寝てしまった。夜中は何度か起きてしまった。一度午前2時ぐらいにトイレついでに外に出てみたが,星はあまり見れなかった。雲が多くて…。そして午前4時前に起きてゆっくりと出発の準備をして,午前5:15からの朝食まで過ごした。朝食は 5:15 からの回だったので,ささっと食べて,カメラを持って外に出て御来光を見ようと思った。しかし,やっぱり雲が多く,御来光は見れなかった。低い雲の上に顔を出すとこだけでもみたい,と思ったが,それすらなく,気づいたら世の中明るくなっていた。そのため,当然穂高連峰や槍ヶ岳のモルゲンロートも見れなかった。ちょっと残念…。ま,来れただけでも良しとしないと,やね。
その後,本格的に出発準備をして出発となった。出発後は,まず北側に行って穂高連峰,槍ヶ岳の景色を見た。やっぱり雲がかかってたけど…。それから満を持して下り始めた。その時,常念岳に行った友人のザックからなにやら液がたれていた。お茶とか水じゃない,というので何や?と思ったら,熊よけスプレーが噴射状態になって全部液として出てきたみたい。とりあえず熊スプレー液はカプサイシンを多く含んでいて,肌に触れると肌がヒリヒリするので,ザックから荷物をだして,ザックをできるだけ水分を落としておいた。それでもザックからたれた液がウェアに着いていたみたいで,背中から腰にかけての辺りがヒリヒリする,というので,タオルなどを挟んで衣服と肌の間に隙間を作っておいた。そうすると多少ましになったみたい。でも,処理するさいに手にもついてたみたいで,指の間がヒリヒリして困っていた。最終的には次の日ぐらいまでヒリヒリしていたみたい。一番困ったのはお風呂に入る時だったみたい。温かいお湯につけるとヒリヒリ痛かって。
蝶ヶ岳からの下りは記憶にあるよりも長く感じた。特に序盤,樹林帯に入ってからはまあまあの傾斜があり,短い木の階段がたくさんあった。直接蝶ヶ岳に登った友人が「登りは階段地獄やった」というのがわかった気がした。下るにつれて徐々に傾斜はゆるくなり,一度 2000m 地点付近で一瞬ほぼになった。ここがまめうち平か?と思ったらまだだった。そこからさらに少し下ると「まめうち平」と標識のかかった場所があった。まめうち平は標高がまだ 1916m もある。三股登山口が 1360m 地点なので,その先も長く感じた。特に直接蝶ヶ岳に登った友人は「ゴジラみたいな木」はまだかな?まだかな?と言いながら下っていた。
やがてきつくない傾斜で真っ直ぐな区間を過ぎて右カーブを曲がるとそこにゴジラくんがいた。蝶ヶ岳に直接登った友人は「あった〜」と大きな声をあげてしまい,ちょっと恥ずかしそうにしていた。ゴジラの木で記念撮影をした後,続きを下山したが,どうやらゴジラの木の手前の直線ゾーン辺りに熊がいたらしい。3組ほど前の人達が見たって。我々は気づかなかったけど,今年はほんとに熊の話をよく聞く…。ゴジラの木は標高が 1540m ほどにある。そこからさらに 200m ほど下らないと登山口に着かない。もうその先は我慢してゴールを目指す感じだった。ゴジラの木の少ししたの力水で水を汲んで飲んでおいた。冷たくておいしかった。カプサイシンにやられた友人はそこで手を洗ったりしておいた。冷たい水は気持ちいいんだって。お湯はヒリヒリ感が増してあかんけど。
そして,午前10時頃に無事三股登山口にたどり着いた。いやぁ,お疲れ様。そこから第一駐車場まで行き,ざっと荷物を整理して,すぐに車で下界にむかった。まずは「ほりでーゆ〜四季の郷」まで下り,お風呂で汗を流してさっぱりしておいた。そこから中央道に出てもよかったが,岡谷とかでまた渋滞しているので,平湯経由で高山に抜けて東海北陸道で帰ることにした。ほりでーゆからはナビに従って国道158号線に出て,安房トンネル,平湯トンネルを越えて飛騨高山に向かった。連休の最終日で上高地観光からの帰りと思わる自家用車や上高地からの連絡バスが多くきていて,なかなかペースが上がらなくて眠かったなぁ…。飛騨高山では友人が調べた高山ラーメンのお店に行ってみた。市内にある市営の駐車場に車をおいて,少し歩いて行った。お店はナカヤマ荘。醤油ベースの美味しいラーメンだった。食後,友人たちは高山で地酒を買うというので別れ,一人先に東海北陸道で帰路についた。
今回は今シーズン初の北アルプスだった。その割にはまあまあ歩いたのでかなり足にきてしまった。1週間後の六甲キャノンボールランのいいトレーニングになった,と思っていたが,むしろ足に疲れた残ってしまい,六甲キャノンボールランでは完走できずに終わってしまった…。やっぱりトレーニングは大事やね。















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