はじめての谷川連峰縦走


- GPS
- --:--
- 距離
- 35.9km
- 登り
- 3,666m
- 下り
- 3,951m
コースタイム
- 山行
- 10:00
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 11:00
- 山行
- 9:25
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 10:50
平標山を歩いたレコをみかけて興味が湧いた次第で「たいらっぴょうやま」と読むことは後から知った。
谷川岳までつなげると本格的縦走コース、谷川岳主脈に合わせ馬蹄形の一部も歩くことができる。
一旦は雨予報に変わるものの前日の予報では2日とも晴天ということで決行したが結果的には…。
朝イチの新幹線だと登山口へは二本目のバスになるため越後湯沢の安宿に前泊。
天候 | 一日目 濃霧と雨と強風、二日目 濃霧のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
その他周辺情報 | 越後湯沢 ゲストハウス扇和 素泊まり3950円(平日料金、入湯税込) ※最終チェックイン22時だがお風呂も22時でおしまい、門限は23時 |
写真
感想
仕事を終えた足で新幹線に乗ってあっという間に越後湯沢駅に到着。
風呂をすませ湯沢の夜を楽しみに繰り出すもののめぼしい店はほとんど閉まっていた。
演歌の世界のような美人女将が一人切り盛りする粋な小料理屋を見つけることはできず。
コンビニで酒とつまみを買い込みひとり寂しく部屋飲みし12時前には就寝。
6月17日(金)
4時半に起床し5時半頃宿をチェックアウト、コンビニで食糧を買ってバスに乗る。
平標登山口という名の停留所があるがそのひとつ手前の元橋停留所で下りた。
運賃の他に手荷物代100円かかるが「そのザック30リットル以上?」と聞かれたので
その辺が手荷物代がかかる基準かもしれない、自分のは50リットルで完全アウト。
停留所から少し先の平標登山口駐車場奥にある登山口で届を出してスタートする。
荷物は減らしたつもりだが、水だけで4リットルあるので12〜14kgくらい。
松手山まで続く急坂が結構きつくもう少し水を減らせばよかったと考えながら登る。
※結局この日はカップラーメンの分を入れても1リットルほどしか消費しなかった。
うっすらとした霧雨が舞ってたがこの時点では昼から晴れという予報を信じていた。
時間を追うごとに霧雨はしとしとした小雨へ、ついには本降りになってしまった。
防水の効かない靴は中までぐっしょりだが、午後には晴れてくれると信じていた。
濃霧に覆われた景色の中歩き続けていると、道端に咲く花が心の救いに思える。
アカモノ、イワカガミ、ユキワリソウ、ハクサンイチゲ…夏らしい花が咲き乱れる。
花以外では避難小屋と山頂標識の写真を撮るだけで、雨に打たれ黙々と歩を進める。
飛べなくて道にうずくまっている鳥がいたので場所を移そうとするも拒否された。
残念ながら先は長くないだろうし、いずれ小動物か虫に食べられてしまうだろう。
宮沢賢治の『春と修羅』の中の一編で、死の間際に瀕したサソリの話を思い出した。
雨に降られ続けていると、考える事までが暗くなる。
午後からは雨が降ったり止んだりを繰り返していたが、14時半頃には完全に止んだ。
風は強いままで稜線だと腰を下げて歩かないとよろけて谷に落とされそうになる。
あとで気付いたが霧と思っていたのは雲で、吹きすさぶ雲の中を歩いていたらしい。
肩の小屋に到着したのは16時、豆大福を食べて茂倉岳避難小屋まで山歩きを続行。
トマの耳やオキの耳、一ノ倉岳を通過したがどこも同じ霧の景色で特に感動はなし。
茂倉岳を越えて18時に避難小屋に到着、満員だったときビヴァークできるように
ツェルト代わりのタープとシュラフカバーを持ってきたが、そんな心配は無用だった。
トイレ棟が併設された大きな小屋で銀マットと封筒型の寝袋まで用意されていた。
翌日の分の水を汲み、濡れた洋服を着替え晩酌し、ダウンに包まれ眠りについた。
6月19日(土)
夕方には都内に戻り映画を観たいため土合駅を12時半に発車する電車を目指す。
コースタイムだと4時出発で15時半頃到着なので2時前には出発するつもりだった。
前夜早く寝たので0時前には目が覚めたが相変わらずの強風を伴う濃霧そして漆黒の闇、
とても出発できるような雰囲気ではないため観念し明るくなるまで待つことにした。
結局4時半に避難小屋を出発、風は幾分弱まったがやはり霧は晴れないまま。
水は前日より1リットル減らした3リットル、※途中から晴れたためぎりぎりだった。
雨が降ってない分まだましだが、蓬峠から土樽駅にエスケープする考えもよぎる。
笹平では東洋のエーデルワイスとも評されているウスユキソウを見つけることができた。
武能岳をすぎて蓬ヒュッテの少し手前で3人組の登山者と行き交う。
蓬峠まで来ても霧は晴れないが1本目の映画はあきらめ土合駅まで登山を続行する。
七ツ小屋山の山頂で何気なく携帯の機内モードを解除すると久しぶりに電波が入った。
1日ぶりにメールチェックしたり天気予報を見ていたらトレランの若者がやってきた。
聞けば白毛門登山口駐車場を2時半頃出たらしく最初の急登はきつかったとのこと。
スマホいじりにも飽きて再び歩き出したら段々と空が明るくなってきた気がする。
清水峠に来るまでに霧も晴れて鉄塔の向こうに赤い三角屋根の小屋がはっきり見えた。
このときはこの小屋が避難小屋だと思っていたが実はJR東日本の監視小屋だった。
本当の避難小屋はちょっと先にあり、寝るなら6人くらいが定員かと思われる。
清水峠からジャンクションピークまでは約500mの標高を登り返すことになる。
暑くなっため着ていたソフトシェルジャケットを脱いだら一気に虫が襲ってきた。
ザックから買ったばかりのハッカ油を取り出し腕や顔に塗ると虫の攻撃は収まった。
顔に塗った際に瞼から目尻に浸みたらしく痛みでしばらく目を開けることができず。
そうこうしているとジャンクションピークに着いた、巻機山への道は笹が濃い。
天気もすっかり回復し、そこから朝日岳まで続く道は素晴らしいの一言。
左手に残雪を伴った池塘を眺めながらきのこの生える木道を歩いて朝日岳に到着。
山頂付近にはウスユキソウが群生しているため踏まないように気をつける。
ここから先は多少の登り返しはあるものの基本的には標高を下げていく。
笠ヶ岳頂上手前に避難小屋あり、ロケーションは最高だが泊まる気にはならない。
白毛門まで来て未知だった領域は終了したが土合駅まではここからまだ2時間下る。
ひたすら下って東黒沢に到着、少しだけ沢で水浴びして土合駅へ向かった。
おそらく、七ツ小屋山で出会った者です。
お話していただきありがとうございましたー。
大部分が悪天候で大変だったようですね…。
無事に下山できてなによりです!
おつかれさまでした!
ken_emp さま
こちらこそお話していただきありがとうございます。
白毛門までの急坂は自分が下りる頃にはそこそこ乾いてました。
初日の歩き始めからもうじき晴れると思いながら歩いておりまして
天気に関しては期待外れだったけど最後晴れたからよしとしておきます。
どうもおつかれさまでした。
monさま
天候が悪い中、縦走決行してしかもよく超ロングしましたね。
私なら下山しちゃいます。
だって景色のない稜線上の孤独な闘いは辛い。。。
無事に下山出来て本当によかったです。
最後は晴れたので報われた感じですね♪福耳(笑)は幸か不幸か?!
八ヶ岳もあの日夏のような強い陽射しで、テント設営もたもたしてたら手の甲が日焼けしてしまいました!
お互いに無事下山で結果よし?!の山行でしたね(^_-)☆
お疲れ山でした!!
bskylight さま
一度上に上がってしまうと高低差は少ないのでそれほど大変ではないのですが雨には参ってしまいました。登山道はドロドロで滑るし眼鏡が曇って視界が効かなくなるし…
孤独に歩くこと自体は独り妄想モードに入れるので実は嫌いではないです。
まあ最後晴れて良かったですが最初からあんなに晴れてたらバテていたと思います。
せっかくの福耳も金銭的利益を享受しないまましぼんでしまいました。
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