上州武尊山スカイビュー・ウルトラトレイル120K


- GPS
- 29:53
- 距離
- 122km
- 登り
- 8,020m
- 下り
- 8,021m
コースタイム
- 山行
- 18:51
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 19:04
天候 | 1日目:曇り時々雨 2日目:曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
数日前の雨でスリッピ―&ドロドロな路面個所が結構残っていた |
写真
感想
第1回が開催された2年前、エントリーはしていたが仕事の都合でDNS。
今回の第3回大会でリベンジとなった。とにかく前評判どおりエグいレースであった。
□Start-A1
・朝5:00スタート。まだ暗いがヘッドライトは必要ない程度。序盤はとにかく心拍を上げないよう時計を見ながら150bpmを超えないように意識する。
・最初のトレイルに入り九十九折の上りですぐに渋滞。ふと後ろを振り返ると、後続ランナーは50名もおらずほぼ最後尾に近い。まあでも焦らすに行く。先は長い。A1到着475位。
□A1-A2
・剣ヶ峰への上り。ここもずっと渋滞。末尾の方だから仕方ないが明らかに渋滞を作っているランナーがいる(笑
・くだりも非常に急で常に渋滞。前後のランナーが、このままだとA2の関門がボーダーとか話しているので、広めのトレイルで前の選手を少しずつパスしていく。
・登山道が終わり林道に出るとA2までは緩い下り。ここは唯一コースが対面で速いランナーとすれ違う箇所だ。
・速いランナーに刺激を受けて感覚的にはキロ6-7分ペースで林道を下っていく。キャンプ場から少しロードを登ったあと、スキー場のゲレンデを下り、A2に到着359位(116up)。
□A2-A3
・A2には小さいおにぎりや味噌汁があり、だいぶお腹も減ってきていたのでバカ食い。A2を出るとすぐにゲレンデの急登があるがそこで内臓の調子が悪くなる…。休み休み行くもゲレンデを登り切ったリフト乗り場でひっくり返って小休止。
・以降武尊山の上りが終わるまでずっとそんな感じ。また調子が戻ると信じてここは我慢の時間帯。
・武尊山頂に着くとガスってはいたけどスカイビューの名前にふさわしい稜線が一望できた。山頂では多くの選手が休んでいるが、写真をスタッフの方にとってもらい先を急ぐ。この景色を見る頃には体調は完全に復活していた。
・A3手前のシングルトラックは気持ちよく走ることができ、A3に387位(18down)で到着。
□A3-A4
・A3では美味しいうどんを2杯いただいた。温かくてしょっぱいものが胃には良いみたい。体調は完全復活したけど、ここからがゲレンデ祭り(笑
・1,000mほどの急なゲレンデの上り下りを2セットこなし寂れたスキー場街へ。このあたりは熊鈴禁止区域。手で熊鈴を持って鳴らさないようにする。スタッフの方の誘導で向かった先はまたゲレンデの急登。「うぉい!」とひとり叫ぶ。
・ゲレンデからの下りで辺りは完全に暗くなりヘッドライトを点灯。ゲレンデを降りるとA4に到着。351位(36up)に復活。
□A4-A5
・夜モードになり、この区間はあまりよく覚えていない。ロードや林道が多く一定ペースで走れたような気がする。
・既に両足の親指と右足の踵にマメができているようで、登りも下りもずきずきと痛む。
・最後はまたゲレンデのような広いトレイルを下り煌々と闇夜に輝くA5のエイドが見えてきた。311位(40up)。
□A5-A6
・A5でドロップバックを受け取り、少し休憩した後、上半身の着替え、時計の切替、ストック準備、ジェル等の行動食差替え、カップラーメンなど後半戦に向け、抜け漏れのないように準備する。
・ここでは多くの人が仮眠や休憩を取っていた。満身創痍だ。靴下を脱ぐと予想通りでっかいマメが4か所できていた。一番痛みの強い右親指の肉刺を潰し水を抜く。絆創膏を貼り五本指ソックスに履き替えたらその後痛みはなくなった。残りのマメも潰して同じように処置すればよかったと後で後悔する。
・少し雨がパラついていたが気温は穏やかで、危なくリタイアも頭をよぎり始めていたが、意を決してA6まではとにかく行ってみようとエイドを後にする。
・すぐにきっつい登りが始まる。夜は寒くなると思ってfinetrackのActiveスキンを下に着こんだが暑すぎてすぐに脱ぐ。
・この区間は眠気との戦いもキツかった。前日あまりよく眠れていなかったので、広い安全そうな林道ではストックを突きながら目を閉じて半分寝ながら前へ進んだ。A6到着290位(21up)。
□A6-A7
・A6のエイドは小さめ。コンソメスープとインスタントのホットコーヒーがありがたかった。お蔭で目が覚めた。このエイドもブルーシートに戦場の負傷兵の様に選手が何名もぶっ倒れている。胃腸の調子は悪くない。
・A6からA7も今となってはあまりどんなコースだったのか記憶が曖昧。林道の登りがあり、その後シングルトレイルで急登を上がり、そこから一気に下される。それを何度となく繰り返した気がする。
・A7の手前のトレイルではヘッドライトの電池が殆ど無くなっていたが、あと1時間もすれば夜が明けるので、前後の選手の明るいライトを頼りにそのまま走り続けた。トレイルを抜け、ロードの下りに出た時にはライトがなくても十分走れるほどに明るくなっていた。
・いよいよ最後のエイドA7に到着。231位(59up)。
□A7-GOAL
・A7の前後はロード。ここでも温かいうどんをいただいた。残りは距離的にはハーフマラソン程度。でもここからがホントに長かった。
・ずっと九十九折の林道を登り、W4に到着。スタッフの方に聞くとまだ1/3も来てないと言われる。まあでも今更。行くしかない。
・以降は小刻みなアップダウンが永遠と続いた。ホント長い!長すぎる!
・急な下りが出てきてスタッフの方が待機してくれているので「もうあと下るだけですか?」と聞くと「最後雨乞山登ってください」との事。「おぅ!登ったるわ!」と変なテンションに。
・ラスト5km雨乞山に到着。既に時間は朝の10時近く。結局雨は降らず雨乞山から街が一望できた。長かった旅ももうすぐ終わる。残り5kmの案内版には「あなたを誇りに思う」の文字が。涙出そうになるよ。
・ここからはまたお約束の劇下り。一歩一歩下るたびにマメのできた足が悲鳴を上げる。でもそんなの関係ねぇ。
・山から出て最後のロード区間。晴れ間も覗き暑いくらい。もう終わると思うとひとり笑顔がこぼれる。残り400m。「吊り橋を渡ったらゴールです」とスタッフの方が教えてくれる。
・吊り橋を渡ったゴール手前には20人ほどの園児が「頑張れ!頑張れ!」と大声援。もうね頑張ったんだよ。ありがとう!と言ってゴールゲートへ。前後に選手はいない。ゲート前で応援してくれている方とハイタッチし、ストックを持った手を突き上げゴールテープを切った。
・タイムは30時間33分。総合205位(26up)。A2-A3の内臓不良区間以外はコンスタントに順位を上げてのFinishとなった。
□エピローグ
・終わって数日経ってみればもう少しやれたんじゃないかと考えてしまう。でもここまで追い込めたのは今後のレースへの自信に繋がっていくと思う。日々の努力は裏切らない。もう少し高みを目指したい。そんな想いを強くしたレースであった。
・でもこのレースには来年は出ないと思う(笑
■装備リスト
[PACK]
・HOKA ONE ONE F-LIGHT
・SALOMON ハイドレーション 1.5L
・ペットボトル /w キャップ
★ハイドレーション久しぶりに使ったがやっぱり補給が楽。
[CLOTHING]
・ヘッドウェア Buff ヘッドバンド
・トップス MHW ウィックドクールタンクDN
・ショーツ Patagonia ストライダープロショーツ
・アームカバー finetrack Active Skin Arm Cover
・グローブ finetrack ラピッドラッシュ グローブ
・ソックス DRYMAX Lite Trail Running mini crew
・ゲイター c3fit パフォーマンスゲイター
・シューズ La Sportiva Ultra Raptor
・ウインドジャケット Teton Bros. Wind River Jacket(未使用)
・レインウェア Inov-8 Race Elite Stormshell ハーフジップ(未使用)
・レインボトム mont-bell バーサライトパンツ(未使用)
★今回マメが酷かったので今後は5本指ソックス+ガーニーグーを試してみる。
★ロングで今回の様な悪路はHokaではなくUltra Raptorで大正解。
[OTHERS]
・ヘッドライト BD ICON /w 単三電池*4
・予備ライト nextouch k10 /w 単四電池*1
・コースマップ /w ラミネート
・コンパス SUUNTO コメット
・ファーストエイドキット in EXPED FOLD DRYBAG FIRST AID S
(サバイバルブランケット, テーピング2m*5cm以上, ポイズンリムーバー,
絆創膏, ロキソニン, 胃腸薬, 咳止め)
・熊鈴
・反射板 STY参加賞
・サングラス SMITH LOWDOWN Slim
・時計 EPSON WristableGPS SF-850PB
・カメラ FUJIFILM Finepix XP90
・携帯電話 Apple iPhone6 /w LokSak
・MP3プレイヤー iPod shuffle
・貴重品 (お金, クレカ, 免許, 保険証)
・ゼッケン、ゼッケン止め
・IC チップ
★ICONはそろそろ買い替え時期。こまめに光量を調節しないと電池が一晩持たない。
サブでSPOTを持てば電池を替える必要ななくてよいかも。
★コースマップに各エイドの目標時間を設定したがこれは良かった。
★反射板は100円ショップのテープで十分。
★心拍計付きの時計はトレイルでは非常に有効。上げすぎるのを抑えられる。
★デジカメとMP3プレーヤーはiPhone7にすれば不要となる。
★ゼッケン止めも着替えが発生するレースではマスト。
[FOOD]
・自作 エナジージェル(500ml) in Salomonソフトフラスク
・BCAA粉末*3
・麦茶 1.0L
★自作エナジージェルと麦茶はファイナルアンサー。最後まで問題なし。
■ドロップバック
[CLOTHING]
・アンダーウェア finetrack アクティブスキンT(未使用)
・トップス Patagonia FORE RUNNER SHIRT
・グローブ MIZUNO ブレスサーモラングローブ(未使用)
・ソックス Injinji RUN MW Mini Crew NuWool
[OTHERS]
・ドロップバック
・ストック Helitage ULトレイルポール
・時計 EPSON WristableGPS SF-710S
・ソフトクーラーボックス
・タオル cocoon Light Microfiber Terry Towel S
★エイドで大きめのウェットティッシュで身体を拭けると良かった
[FOOD]
・自作 エナジージェル(500ml) in Salomonソフトフラスク
・BCAA粉末*3、お茶粉末
・カップラーメン /w 割りばし
■レース外装備
・バック macpac ミニダッフル50
・Patagonia Nine Trails Shirt
・Patagonia M'S BAGGIES SHORTS
・Luna Sandals Venado MGT
・家の鍵
・電源一式(ACアダプタ, ライトニングケーブル, 予備バッテリー)
・EPSON WristableGPS SF-850PB用クレードル
・はさみ(テーピング用)
・誓約書等書類一式
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