赤岳〜中山展望台からの絶景と地蔵尾根と



- GPS
- 31:47
- 距離
- 18.7km
- 登り
- 1,536m
- 下り
- 1,520m
コースタイム
- 山行
- 3:31
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 5:26
- 山行
- 5:37
- 休憩
- 2:40
- 合計
- 8:17
天候 | 一日目 晴れ 二日目 山頂はガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
南沢、北沢共にかなりの区間凍結あり チェーンアイゼンが便利でした。 行者より上は12本爪とピッケルを。 |
写真
装備
個人装備 |
チェーンアイゼン
ストック
12本爪
ピッケル
冬靴
バラクラバ
サングラスとゴーグル
ヘルメット
冬極厚手袋
インナー手袋
予備手袋
|
---|
感想
冬の赤岳挑戦のために8月10月と赤岳を歩いてきてさらに二か月。ようやく一年越しの待望の冬の赤岳へ。
八ヶ岳らしい極寒と強風の赤岳登頂となりました。
残念ながらカメラの電池が十分ではなくて、二日目は写真を極力控えたのですがちょうど山頂で完全沈黙となってしまって、いろいろ撮れなかったのが心残りなので
また再度冬の赤岳へ足を運びたいと思います。
写真が取れなかった分の記録を以下に。
風が強いので地蔵尾根をあがった。
途中でほんの少しの立ち休憩を何度も挟んでは、淡々と高度をあげていくが、足は重い。
足元を見つめすぎているのに気が付き、はっと顔を上げるとちょうど中岳や阿弥陀岳が陽を浴びて美しく輝き、樹氷越し見えた阿弥陀岳は額縁に入れたいほどだ。
また歩を進めて、次に見えた中岳は陽を浴びたところと影のところで絶妙なS字のラインができている。
充電地があと1メモリの、もうあと何枚も撮れないであろうカメラを構えるのをぐっと我慢して足を動かす。
階段をさらに上がると、さきほどよりもっと眺望がよくなって阿弥陀岳が輝いていたので、もう我慢ができなくなって数枚写真に収めた。
厳冬期にはすべて埋まっているだろう階段は、まだ出ていたが、どんどん上部へいくほど雪で埋まっていった。階段での事故も多いと聞いていたので丁寧に足を運ぶ。鎖も出ているものはできるだけ使った。
いよいよ角度も急になり、ピッケルをしっかりと刺して足を蹴り込んで上がると、ようやく地蔵分岐に到着。
稜線から横岳と赤岳を見やると上部にグレーの雲がしっかりと覆いかぶさってきていて、だんだん風も強くなってきていた。
ここはすでに稜線、風を遮るものはない。
下でしっかりとヘルメットの下にはバラクラバ、インナー手袋と冬用極厚手袋を重ねていたので、あとはしっかりとフードをかぶってバラクラバを鼻の上へ持ち上げるだけで先を急ぐ。
風はどんどん強まっていく。強弱がある中で風速15m以上の体感だ。17、18くらいだろうか。耐風姿勢で足を一瞬停めたら、あっという間に体の右側だけが急速に冷えていった。サングラスに霜が付いて視界も悪くなっていく。これは足を止めたらだめなやつだ。大丈夫、まだ行ける、前へ前へ!
天望荘から頂上山荘への間の急登が一番ハードだった。
もちろん下りも一番ここが嫌らしかった。ちらりと残雪に行った涸沢岳を思い出す。ここがアイスバーンになったら心底震えるだろう。
そうして急登を過ぎ、一か所岩場の間を後ろ向きで丁寧に降りて、ゆるゆると進むともう山頂は間近だ。
山頂でしっかり写真を撮るために、頂上山荘の裏で風をよけて一枚服を加える。厳冬期ではこんなところでこんなことしてられないだろうな。
ようやく山頂について自分のカメラで一枚収めようとしたらシャッターが下りない。オーNO!
カメラは沈黙して2kgの文鎮となって下山の重しとなった瞬間だった。
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