タイアバーストも 仙丈ケ岳〜栗沢山へ
山梨県
長野県
iceberg
体力度について
- GPS
- 07:52
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,914m
- 下り
- 1,926m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:59
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 7:51
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス
|
| 予約できる山小屋 |
|
写真
拍手もう限界です。一体何のことか分かりませんね。
シャワーもあるとか、泊まってみたい
本当にピカピカなんですが・・・
装備
| 備考 | 6/17 塩見岳敗退 塩見岳登山の予定で金沢を22:00発、3:00登山口着の道中 いくつかの高速道路を乗り継ぎ鳥倉ルート登山口へ 狭く曲がりくねった林道を走行中、黒い物体を踏んだ！ プシューといやな音、停めて恐る恐るタイヤを見るとやっぱりバースト サイドウォールがざっくり、尖った落石を踏んでしまったんだ orz･･･ 最近の車はスペアタイヤを積んでいないし。 深夜の3時、あたりは真っ暗、携帯も圏外、さてどうしたものか。 仕方なくふもとの町まで降りる事に タイアがリムから外れないように、時速15Kmでそろりそろりと下る。 何とかR152に出る、大鹿村役場を過ぎ、小渋ダム添いの林間路を進みR153へ。 2時間経過 そろそろ通勤時間帯、交通量も増え迷惑度も上がり始める そのうちバーストしたタイアのトレッド部もちぎれ始め、このままではホイルも割れそう。 どこか安全に停車できるところは無いかと頑張っていたところ、上伊那広域消防伊南南消防署の建物が 事情を説明し駐車場に停めさせていただく 40Kmの苦行、タイアはご臨終です。 署員の方のご好意で修理関連の業者の電話番号を教えていただき8:30頃から連絡開始。 残念ながらどこの業者さんもタイアの在庫無しで無理のよう。(205/50R17) 車の保険屋さんに連絡しレッカー手配をしていただき、新品タイアの組み換えまでを何とか終える。 この時点で10:30 気を取り直して再度鳥倉ルートのゲートまで。 明るい陽射しの下で見ると、この山の特性か落石が多く、みな断面は鋭利、何と危険な道なんだ 到着が午後を回っていたので本日の塩見岳は断念することに。 きっと山の神様が「今日は登らない方がいいよ」言っているのでしょう。 潔く諦め次回のお楽しみとして麓まで降りる。 第2案として持ってきた仙丈ケ岳に変更 仙流荘のバス停に到着し、時刻表を確認、14:20の最終バスに乗るかどうかの決断。 上の小屋の様子もわからず、テント装備も持ってきていない。 ここは素直に明日6時の1便で登ることとし、バス停で一夜を明かすことに。 |
|---|
感想
6/18
4時に起床、バス停を見るとすでに順番を取っている人が数名。
皆さん早い、こちらもザックだけをベンチに置く、5番目か。
そのうち人が集まりはじめそこそこ長い列に
左隣の方は岩魚釣りの方で北沢の渓流方面へ、右隣の方は甲斐駒ケ岳との事
目の前ではけん玉青年3人が見事な技を披露してくれている。
いよいよ6:05発の1番バスでスタート
45分間のバスの旅の後、6:50に北沢峠のターミナルに着
既に準備を終えていたのでGPS(GARMIN ASTRO320)のスイッチを入れ早々に登山開始。
ん、みなさんお向かいの甲斐駒ケ岳ですか？
こちらは人気無し？誰も登ってこない。
こんな日もあるさ、と思いトボトボと歩き始める。
最初は森の中、要所にある○合目の標識を励みに登る。
5合目でしょうか「馬の背との分岐、大滝頭」で年配の3名の下山者さんとすれ違う。
少しお話をし、行動食の「一本満足」を食べ上を目指す。
そろそろ何名かが下山されてくる。
森林限界を抜け、ハイマツがちらほらしてきたあたりで数名の人だかりが
ライチョウですね。
白山、立山もそうだがここのライチョウも人間には無関心。
古くから特別天然記念物に指定されていたせいで危機感がない。
みなさん楽しそうに写真を撮っている。
先行させていただき上に。
そろそろ小仙丈ケ岳。
一息つけるべく行動食の「ようかん」を一つ
足元がざれてきた。
大きめの岩も現れてきたが稜線歩きに変わり比較的楽になる。
遠くに「馬の背ヒュッテ」が見える。
馬の背ルートはまだ閉鎖中
残雪が現れる。
少し凍ってはいるがアイゼンは不要、トレッキングシューズでも何とかなる。
仙丈小屋分岐、下を覗くと「仙丈小屋」が
小屋の周りの雪もきれいに消え、夏山シーズン準備OK
右手に巻く急なカールの上の残雪をツボ足で進む。
距離で20mほどなのでアイゼンを付けるのもおっくう。
滑らないように足裏全面に負荷を掛ける歩行となるので意外と筋肉を使う。少し疲れる。
小山を越えると目の前に仙丈ケ岳本峰が！
やっとここまで来たか。
この辺り、富士山、北岳、間ノ岳、農鳥岳の頭が少しと、日本の��1,2,3+15が一望できる。
頂上直下の少し急な坂を登り切って無事登頂。
入れ替わりで2名下山。
往路のバス運転手さんが言っていた
「頂上に着いたらを標識を抱いて下さい」、はい、承知してます。
しっかり抱擁し、同時刻に到着した先行者さんに、標識と遠くの八ヶ岳を1枚のフレームに入れて
撮っていただく。ありがとうございます。
すぐに2名の方が登頂される。
聞くとお父さんと息子さんとの事
一緒の姿をお撮りする。
既にくつろいでいる先行者さんと少しお話を。
昨日、八ヶ岳を登り、昨夜のうちに下に着いて朝この山に登って来たとの事。
デジカメで360℃写真を6分割して撮影。
私の地元の山、白山は曇っていて見えないが多くの名山を眺め、満足の後、下山することに。
しょっぱな残雪の上で転倒、滑落には至らなかったが少し動揺する。
本日は登山道が限定されているので来た道をそのまま降りる。
途中「小林悦子さん」の追悼之碑に黙礼し、すぐ下のう回路を通ってみる。
ちょうど登りの3名さんとすれ違う。かなり暑そうな感じ。
太陽も少し高くなってきているからか。
女性2名とすれ違い、雪の状況を聞かれる。
慣れた方々のようなので「ご心配なく」と返答する。
この後の事を聞かれたので「降りたら向こうの山に登ってみます」と言って別れる。
登山口付近まではもう数人しか逢わず。
最後に逢った方は登山口近く。
大きなザックを担いだ紺色のウェアが凛々しい好青年。
やはり気にされるのは雪の状態
「10m〜20mの長さの残雪帯が5,6か所あり、
早朝は凍っていたがこの時間は少し緩くなっていますがストックで十分です」と回答
青年は「う〜ん、ストックは駐車場の車の置いてきた〜、持ってくればよかった」と残念そう。
大丈夫、このお兄さんならどこでも平気そう。
この人、登山口を11時過ぎから登り始めているってことは朝はお向いの駒ケ岳に登ってきたと見た！
かなりの人だ。
お互い明るい挨拶で別れ、それぞれの道へ。
ほどなく無事下山。
バスの待合所には女性2名、13時発の便を待っているよう。
最終バスまではあと4時間半ほどある。
甲斐駒ケ岳のコースタイムは登り4時間、これはさすがに無理なので、話題の「栗沢山」を登る事に
「長衛小屋」に向かってバス道を下る。
小屋に着き小屋番の方に挨拶していざ「栗沢山」へ
ルートは川添いと直登の2つあるよう
後から知ったことだがCMに出ているルートは川添いルートとの事
こちらはそうとはは知らず真っすぐに林の中に入る。
この道、赤テープが無いと全く分からない、ただただ林の中。
しかしながら踏み跡はあるので路迷いはあまりないと思える。
歩き始めるも足がとても重い。
仙丈ケ岳で思いっきり体力を使ったせいか疲労が出ている。
2時間歩いて上に着かなかったらその時点で下りようと心に決めて登ることに。
蓄積された乳酸がそろそろ悪さをしだす頃。
こんな時は迷わず「大塚製薬のOS1」
決して美味しいものではないがここ数年慣れ親しんだ味、500ccペットをごくり。
あら不思議、ツムラの芍薬甘草湯68番と同じく足の痙攣前兆が消えていく。
これ、本当に効きますよ！
ぼちぼち歩きをしていると下山者が何人か。
ここは街の中？と思わせるような鮮やかな短パン＆パーカの若いお兄さんやお年を召したご夫婦さんたちが。
若いお兄さんの「頂上は絶景ですよ」の一言で元気が出る。
CMの影響もあるのでしょう、若い比較的軽装の女性とその彼氏？さん。
その男性に「あとどれくらいですか？」と尋ねられ「私は今登り始めて1時間15分」です。
「そうか、後1時間か〜」と言っている横をその彼女さんでしょうか「先行くね」っと軽く降りていく。
男性から「少し上に雪が残っていますので注意してください」と声をかけてもらう。
なかなかの好青年、そして素敵なお二人だ。
今の会話で少し休めたので足元も軽くなる。
空が開け、ハイマツが出てきた。
そこそこの標高か、
お！大きな岩山が見えてきた。頂上か！
もう少し、ここまで来たら最後まで。手がかり足がかりでぐっと登り切った！
残念、実は偽ピークだった。
少し先に頂上標識が見える。
大きな岩の上を歩き、何とか頂上着。
さすがに疲れた。
下で逢った若いお兄さんの言葉に偽りは無し。文句なしに素晴らしい展望。
朝登った仙丈ケ岳を左に、そして右には東駒ケ岳、なるほど、駒ケ岳は荒々しい山容で人気がある訳だ。
また今度のお楽しみに。
右手に見えるはアサヨ峰、ちょっと遠いし、岩場と少し藪コギが必要か
2年前の笈ケ岳での苦労を頭がよぎったので今回は止めておくことに。
CMで使われたと思しき岩の上で一休み、目の前の駒ケ岳が凛々しい。
午後になり、下から雲がわき始めたのでそろそろ下山。
仙丈ケ岳を目に焼き付け、岩場を渡り、ハイマツの中をくぐり、森林限界下に入り込む。
あとは森の中、茶色い落葉樹の落ち葉がまだ形を残している道を下る。
梅雨を過ぎ夏が終わる頃には自然の力で分解され、再び木々の栄養に変わって行くのでしょう。
もう後は下りだけなので気分も体も楽。
道も土道なので元気回復。
ほどなくして登り口の「長衛小屋」に到着
栗沢山のバッチはありますか？と聞くも、無いですとの答え。
テン場にある4張りのテントを左手に見ながら砂利道を北沢峠に向かって登り返す。
無事本日のゴール着。
「う〜ん、残念。今しがたバスが出たところです。」と南アルプス林道バスの運転手さん。
次発までしばし休憩。
7月以降は15時発のバスがあるんだが今日は16時まで待たないと
運転手さん曰く「28名揃ったら出しますから」とうれしいお言葉
しばらくすると数人が向かいの山から下りてくる。
おお、今朝の1番バスの1,2,3番の人たち、先方も私の事を覚えていてくれたようで待ち時間の間談笑する。
金沢から来た事を話すと白山の話題になり。
これから花のシーズン、みなさん登ってみたいとの事。是時ともおいでください。
待ち時間の間見覚えのある運転手さんと色々話す。
この方、朝1便の運転手さんでした。
見事に磨き上げられたバスの話題に。
ぴかぴかですがかなり古いようでもうすぐ廃車だそう。残念。
帰りの道中も楽しいガイドをお願いして、そろそろ出発の時間。
人数は揃わないがそこは気が利く運転手さん。
登りと下りでは人の気持ちが違う事をよく察していらっしゃる。
さあ、バスの人に。
右手に「鹿の穴」を見つつ、林道を下る事40分。
無事、麓の仙流荘バス停に到着。
皆さん下車後、各自の車へ。
金沢ナンバーに感心されつつ私も片付け、朝お会いした方々や釣りの御仁とお分かれの挨拶をし、こちらも帰路に着く。
ナビが示す帰宅予想時刻は21:30
色々ありましたが思い出深い登山となりました。
こっそり拍手
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