薬師岳‐黒部五郎 折立から一泊二日で
富山県
岐阜県
naotosas
- GPS
- 32:00
- 距離
- 36.8km
- 登り
- 2,865m
- 下り
- 2,856m
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7:45 アラレちゃん看板:太郎坂の急登。気が付くと左斜め後方に剱岳、立山の勇士が観えてテンションあがります↑
8:15 1870.6三角点(5分休憩):この辺りからニッコウキスゲがあちらこちらに
9:50 五光岩ベンチ(5分休憩):左手に薬師岳が見えて、お花が沢山あります
10:35 太郎平小屋…今日中にここに戻ってこれたら…
11:05 [昼食休憩30分ご出発]:右手から、北ノ俣、黒部五郎、三俣蓮華、鷲羽、水晶、そして目指す薬師が一望できます
11:20 薬師峠:テン場です。この先登山道が雪解け水でチョットした沢状態に
11:50 薬師平:夏道より雪渓を歩いたほうが楽かもです。北アルプスのランドマークが見えてきました↑(5分休憩)
12:45 薬師岳山荘:デポって薬師岳に…当初はここに泊まる?はずだったのに…御免なさい(3分休憩)
13:20 第一ピーク:山頂じゃありませんケルンがあります。
13:35 薬師岳山頂:立山方面はガスって見えません↓槍穂〜赤牛までは大展望↑(10分休憩)
14:15 薬師岳山荘
15:00 薬師平(5分休憩)
15:30 薬師峠
15:50 太郎平小屋到着:なんとか16:00前に。1000円の生ビールを即頂きました。
二日目 4:45 出発:4時起床し朝ごはん弁当半分いただく。めちゃくちゃ旨い↑
5:35 2338ピーク(5分休憩)
6:10 神岡新道との分岐
6:20 北ノ俣岳:朝ごはんの残りの半分1/4いただく。黒部五郎はまだまだ遠くに。笠、乗鞍、御岳が見えてきました↑(5分休憩)
7:00 赤木岳:雲ノ平、赤木沢が綺麗です。
7:25 中俣乗越:この先の雪渓で雷鳥と遭遇↑
7:50 2578峰:残りの朝食をいただきました(5分休憩)
9:00 黒部五郎の肩:ザックをここでデポ(3分休憩)
9:15 黒部五郎岳頂上:頂上独り占め…浮かれ過ぎて忘れ物を(ステッキ忘れ頂上に戻り休憩を合わせて30分使う)
9:45 黒部五郎の肩:(忘れ物をしたたショックと疲労で時間との闘いが…汗)
10:55 中俣乗越:(5分休憩)
11:30 赤木岳:疲労感満載…足が痛い(行動食取り10分休憩)
12:25 北ノ俣岳:この山行はじめてコースタイムを下回る…正午を回り炎天下…暑い(5分休憩)
13:55 太郎平小屋:昼食メニュー時間切れ5分前なんとか間に合い、ラーメンとノンアルコールビールをいただく。(35分休憩)
14:30 出発:
17:45 折立:苦手な下り疲労困憊…でも大満足!二日間よく歩きました。パチパチパチ★
| 天候 | 1日目:快晴…薬師岳山頂で霧が… 2日目:快晴…黒部五郎岳360°パノラマ、14:00過ぎから太郎平小屋近辺で靄 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
・4:30立山IC4:30out立山街道を有峰方面へ。途中コンビニへ昼食調達:時間調整(街道左手の711が最終です) ・5:40小見線ゲート(6:00にゲートOpen…今日は5分前に開けてくれました往復1,800円)折立登山口駐車場6:35到着。60〜70台位は止められそうです。山行スタート前には8割ほど埋まってしまいました。 ・小見線は処どころ工事をしています。走行ルールさえ守れば問題ありません。 ・小口川線も通行可。岐阜県側の東谷線は崖崩れのため通行止め。気象状況により林道の通行時間や規制は変わりますので、念のため下記までお問い合わせされてからお出かけになることをお勧めします。富山県有峰森文化村係 ��076‐482‐1420 (ネットでは太郎平小屋にも紹介されていました…時間差はあると思いますhttp://www3.ocn.ne.jp/~ltaro/) ・ゲートから折立駐車場までは(小見線)約19.2Kmあります。里のガソリンスタンドも開いている時間に行けるとは限りません。高速のSA利用が安心のようです |
| コース状況／ 危険箇所等 |
・トイレはゲート側にあります。なんとウオシュレット! ・登山届は太郎平小屋に提出するように変更されています(ゲートにはありません) ・よく整備されていて危険な個所はありません。薬師・黒部五郎とも雪渓歩きが若干ありますが、アイゼンは必要ありません ・この山域のお勧めの立ち寄り湯は「アルプスの湯」です。登山口より少し距離はありますが、広くて、濁り湯もあり、サウナが付いて600円はお値打ちです ・立山ICから新潟方面に進むと有磯海SAのレストランがあります。あの有名ホテルが出店していますから、一度お試しされては?(私は隣のフードコートで豚汁をいただきましたw) |
写真
拍手
雲ノ平。奥のセンターが
祖父岳、左のトンガリが
鷲羽岳
中央がまさに中央カール
チョイ隠れの
金作谷カール
浮気してお世話になります。
1000円生ビール美味しかったな〜
4羽の雛鳥が居ます。
(写真の解像度あげてあります)
感想
ついにやってきました、梅雨明け後最初の土日+3連休!人気の山域は例年通り混むんだろうな〜?と、思いつつ前々日(14日木曜日)に午後半休を取り、15日(金曜日)有給も取り、三日間で仕事を片付けて4年前の飯豊以来の山小屋利用を計画していました。北アルプスに来ること自体2009年の常念坊依頼です。満を持しての山行です。
14日(木)の17:00には床につき、23時に起床です。おこわおにぎりを一つ食べて23:50に出発。単独登山、単独運転ですからくれぐれも事故の無いように計画を練りました。
プランは幾つかありましたが、薬師と黒部五郎を2泊3日で稜線にある小屋を3つをその時の体調に合わせてチョイスするプランが基本です。一応3泊4日にも対応できるだけの荷物を詰め込み4年ぶりに50Lのザックを使います。
初日は薬師岳山荘の新築小屋に泊まり、二日目は最深部の黒部五郎小屋にお世話になれば、連休初日の混雑は回避できるかな?(このレコの常連健脚の方々は来れるでしょうが)と言うプランと、今回の一泊二日で人気の太郎平小屋をフル活用するプランです
前もって、3つの小屋に連絡を入れて混雑状況などを把握し、一人ならば予約は必要ないことを確認しつつ、小屋の情報を仕入れます。太郎平小屋は生ビールとラーメンなど…
自宅から折立までは430kmを越え燃費の悪い4WDでは途中給油をしないと帰りが不安です。高速を少しだけ飛ばして、立山IC手前の有磯海SAで車と自身に燃料を補給しました。
高速を降り、立山街道を南下します。途中コンビニ711で昼食を買い求めつつ、有峰林道ゲートopen時間6:00に合わせて時間調整、休憩を取ります。大型の店舗でここなら気兼ねなく止められます。
そして、一路ゲートへ。ゲート前の駐車場は5〜6台ほどは止められますが、すでに満車で7、8台はゲート前に列を作っています。時刻は5:40位です。その後も続々と後続が続きます。
折立駐車場には6:30過ぎにつきました。昨日以前に入山されている車で半数以上駐車場を埋めています。人気の山域ですから当然と言えば当然ですかね。支度はほとんどできていますから準備運動を入念に行い、スタートです。
まずは急登の太郎坂を行きます。急登と言っても手を使って登る処はありません。
ただ今回は荷物の量が違います。ケガもあり日帰り中心でここ数年山行していましたので、何よりもその違いを思い知らされます。単独テン泊は当面無理ですねw
重さにも少し慣れて来ると、樹林帯を抜けます。左手後方に剱、立山の雄姿が士気高揚の一助になります。高山植物も多数みられ、ニッコウキスゲ、チングルマ(ワタスゲになっているもの多いです)が出迎えてくれます。背の高いコバイケソウ、オニシオガマも続きます。更に高度を上げると、シナノキンバイ、イワカガミ、ハクサンイチゲも咲き乱れています。
穏やかな登山道をテクテクと歩いて行くと、今日のターゲット薬師岳が左手前方に観えてきます。この様な風景と最高の天気が織り重なると、自然と歩が進むのが北アルプスマジックです。来てよかった〜気持ちいい!
そうこうしていると太郎平小屋に着いてしまいました。時計を見ると「行けるかも?」16:00までには小屋に戻って生ビール飲みたいし、それ以上遅くなると夕ご飯になっちゃうから、休憩もそこそこに登山道を左に目指す薬師岳に照準を合わせます。
昔なら、デポって行くところですが、万が一と言うこともありますので、薬師岳山荘まではザックを担ぎあげます。薬師峠から薬師平までの急登がこの日一番きつく感じました。薬師平では槍とご対面です。カッコいい!
多少雪渓もありますが問題はありません。少し頑張って森林限界を過ぎると、薬師岳山荘はすぐそこです。軒先を借りてデポの許可を小屋番さんに(女性の方のようです)挨拶をしてピークを目指します。
ここからは「羽」をもらった様な感じです。ガンガン行くと最初のピークに着きます。(ここは頂上じゃありません)薬師如来像はその二つ先の峰です。ここまでは順調でしたが、霧が出てきました。薬師岳の先、立山連峰の雄姿は観えなくなりました。でもアドレナリンは出続けます。
そして、着きました。薬師岳山頂!立山方面の眺望は望めませんが、裏銀座、読売新道の山々は最高にいい顔をしています。特に赤牛岳の重量感はたまりません!あそこから見る薬師の表情も興味が湧いてきました…ただあそこは…歩いて行くには…黒部ダムから船で行きますかね?また眠れなくなってしまう(笑)
時間に制限がありますので、後ろ髪を引かれつつも一路太郎平小屋へ。薬師岳山荘でザックを背負い直し(なんでこんなに重いんだ)羽をもがれても行かねばなりません。生ビールのニンジンをぶら下げて足腰にムチを入れます。
苦手な下りを無難にこなし、テン場に着くとテントの花が沢山咲いていました。今日は平日ですが、混むのは苦手だけど梅雨明け十日は絶好の山行日和でもありますから一人で「うん、うん」何故かうなづきながら16:00前に太郎平小屋に着きました。
小屋に着いたら、手続きを済ませて即生ビールをいただきました。「うまい!」幸せです。薬師岳山頂では靄が出ていましたが、小屋の周辺は綺麗に山々が観えます。最高のつまみを目で楽しみながらもう一杯。(生ビールのジョッキを片手に缶ビールを購入。やっぱり1000円はちょっと高いですから)
夕食は北アルプスですね〜!から揚げが出るんですから@@!。もう一杯飲みたくなるじゃないですか?「2泊しなければ飲めるな」と。ついつい。8時には床につき明日に備えます。小屋はさほど混んでおらず、4人で寝るスペースを2人で利用できる感じです。4時間は爆睡できましたが、そこは小屋です。0:00を過ぎてからは寝付けない時間を過ごし4:00に起床します。
忘れ物をしないように身支度を整えます。朝食の弁当を小屋の外で頂きます。めちゃくちゃおいしい棒状の五目ずしでしょうか? 寝起きからそんなに食べれないので半分食べて出発です。ただし、お昼のお弁当はありません。14:00までに戻ればラーメンが待っています。時間が過ぎるとタイムアウトと小屋番の人に確認しました。少しでも軽くするための方策です。
北ノ俣岳には予定より早く着きます。早朝の稜線歩きは非常に気持ちいです。テンションを上げて行きます。更に進むと、初恋の笠ヶ岳が姿を現します。その後方には乗鞍、そして御嶽山が端正な三角錐を魅せてくれます。最高です!
更にどんどん行きます。今日はコースタイムで12時間以上歩きます。ラーメンも食べねばなりません。時間との闘いは続きます。徐々に黒部五郎が大きくなってきます。赤木岳を過ぎ少し下った残雪に…すずめ…雷鳥の親子です。時間があればゆっくり観察するところですが、写真を数枚撮って先を急ぎます。あの子たちは人を怖がらないからきっと楽しい時間を過ごせたと思いますが…また会いに来ます。
目の前に黒部五郎の山頂までのルートがくっきりと見えます。聖の頂上直下の道に似てるような気がします。(気がするだけかもです)行きましょうまだ見ぬ憧れの場所に
ザレ場を上がって行きます。きついですがテンション上がります。やがて肩に着きます。黒部五郎のカールが綺麗に見えます。ザックをデポって頂上に向かいます。再び羽を手に入れ岩場を跳ねます。そして、あの木製の黒部五郎岳の看板が目に飛び込んできます。
やりました!登頂成功�后…詐紊鯑箸蠕蠅瓩任后Ａ簡�向丸見えです(白山は雲の中ですが)写真と動画を撮りしばし休憩します。時間を気にしない山行に切り替えることもできます。あそこに見える黒部五郎小舎に泊まればいいんです。しかし、降ります。太郎平小屋の小屋番さんに約束しました。14:00まで帰ってラーメン食べるからと(何し来たんだ俺はw)
頂上から肩まで行く間に、なんで両手使って降りてんだ?いけない浮かれ過ぎてステッキ頂上にに忘れてきてしまいました。もちろん取に帰ります。下りは有れば無ければ降りらせません。時間が刻一刻となくなります。15分位はロスしたでしょうか?動揺は隠せません。
足の裏が痛み出します。急ぎますが、中々ペースが上がりません。でも前へ前です。一人二人と抜かされていきます。やばいコースタイムかそれ以上時間が掛かってます。行動食とビタミン剤を注入し復活を願い休憩します。
北ノ俣岳山頂でほぼコースタイムで降りて小屋には13:50に到着できる見込みです。痛みをこらえて「ラーメン」コールを口に出して再びニンジン作戦開始です。太郎平小屋までの最後の下りに差し掛かりました。小屋が大きく見えます。間に合う!!!
約5分前に小屋番さんに「ラーメンまだ大丈夫ですか」っと息を弾ませて、少し大きな声で伝えると、「大丈夫ですよ、すぐ作りますね」と。やりました、ここで大休止です。少しニンニクの効いたスタミナが付きそうな美味しさです。幸せです。まだ3時間以上降りないといけませんが、小屋の日陰でラーメンとノンアルコールビールでフル充電です。今日もいい天気過ぎて暑くなりましたが、先週の荒島岳の暑さに比べたら楽なもんです。老夫婦に話しかけられ、しばし山談議を楽しみ靴ひも締めなおして、折立まで向かいます。
最後バテバテになりヨレヨレになりつつもどうにか折立までたどり着きました。私が最後かと思っていましたら、そのあと大先輩が素晴らしい笑顔で下山されてきます。今日は黒部五郎小舎から出発だったそうですが、新穂高温泉口からの3泊4日の縦走とお話を聞かせて頂きました。
ちょっと一泊二日は「節操ないな」と反省をし、当初の2泊3日でゆっくり廻るべきだったかな?と着替えをしながら考えてしまいましたが…それでも大満足の山行に変わりはなく、次はどこに行こう?と思いを馳せていることがなんと楽しいことかと山の神様に合掌です。
この後お温泉に入り、430�劼瞭暫罎鮨臻發汎�いながらも日付を越えて帰宅したことは言うまでもありません。
こっそり拍手
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nesa98 さん
naotosasさん、こんにちは。
梅雨も明け、いよいよエンジン全開といったところでしょうか。
今回は私のホームをお選びいただき、ありがとうございました。
ちょうど去年の海の日三連休に薬師岳に登ったのを、懐かしく思い出しました。
今年は例年以上に残雪が多いと聞いていましたが、写真を拝見する限り、大丈夫そうですね。
私もそろそろ…
関東からは一寸遠いのが難ですが、機会がありましたらぜひまた、おいでくださいね。
お待ちしています
lynx1218さん、こんばんわ。
コメントありがとうございます
今年のメインターゲットは実は明確です。
あの「剱」を踏みしめるために
私なりに修業しています。
（昨年修行しすぎて筋肉断裂したんですが
決して皆様よりは早くはありませんが
北陸のアプローチと睡眠不足での山行も試して
おく必要があるのかな〜と。
休みと天候のタイミングをみて
また、訪れたいと思います。
（今週末は違い山域に行けたらと…どうなるか解かりせんが…台風の爪痕しだいかと）
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