記録ID: 1304147
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波
2017年 秋の藪こぎ『後袈裟丸山西尾根〜袈裟丸連峰最高点西尾根』。
2017年11月03日(金) 〜
2017年11月05日(日)


体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 48:41
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 1,657m
- 下り
- 1,649m
コースタイム
天候 | 1日目 晴天 2日目 晴天のち曇天(夕方から白いものがチラチラと…。夜から強風。) 3日目 曇天(強風)のち晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
皇海山方面への分岐を右(×印)の方の橋へ。 橋を渡ってすぐ、一般車立ち入り禁止のゲートがあるので、ゲート手前の1台分の空きスペースに駐車。(ゲートは開いていました。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
一般ルートでは無いので、登山ポストは無し。今回は、コンパスに提出。 後袈裟丸山西尾根、最高点西尾根共に、標識やテープは無し。 後袈裟丸山西尾根の方は、踏跡らしきものが1500m付近まであるので、人が入っていそうです。 そこまでの尾根道は、里山と変わらないくらいの、ハイキングコースと言ってもいいくらいの状況です。 その後、笹が出始め、1700m付近から、シャクナゲを見るようになります。 郡界尾根との合流地点手前の1841mピークへの登りで、シャクナゲとコメツガの混合藪が立ち塞がります。 後袈裟丸山から袈裟丸連峰最高点までは、踏跡、テープがあります。 ありますが、支尾根への踏跡、テープもあり、ガスっていて先のピークが見えない状況だと、おかしな尾根へ導かれる可能性がある事を身をもって体験させられました。 まさか、あの稜線でルートミスるとは…。 最高点西尾根の方は、三角点のある1790.6mピークの木にテープが巻いてありましたが、それ以外に人の立ち入っている気配のするものは一切ありませんでした。 シャクナゲやコメツガの藪は無く、膝丈の笹尾根歩きがメインです。 稜線から最高点西尾根への入り口が、シャクナゲとコメツガの藪で分かり辛いです。 今回、下手に巻いて取り付こうとして、別の支尾根に乗ってしまいました。 最高点の南側に、朽ちかけた倒木が登山道に横たわっていますが、それを跨いで少し登った辺りから入ると、ほとんど藪漕ぎ無しで西尾根に乗れました。 |
写真
落ちていた実。
かじると、渋い。でも、なんかカリンみたいな味わい。
下山後、動物侵入防止柵のところで出会ったおじさんに聞いたら、サルナシの実だそうです。
落ちる前の実が、3回霜に当たると、柔らかくて甘い実になるそうです。
おじさんは、皇海山に登ってきたとの事。
かじると、渋い。でも、なんかカリンみたいな味わい。
下山後、動物侵入防止柵のところで出会ったおじさんに聞いたら、サルナシの実だそうです。
落ちる前の実が、3回霜に当たると、柔らかくて甘い実になるそうです。
おじさんは、皇海山に登ってきたとの事。
一旦、水に浸ければ、あとは水から離しても点灯し続ける。
水に浸けたのは、この時だけですが、2日後に下山してレコ編集してる今も、点灯しっぱなしです。。
いつ消えるんだ、これ…。
※結局、このあと1週間ほど点灯し続けました。
水に浸けたのは、この時だけですが、2日後に下山してレコ編集してる今も、点灯しっぱなしです。。
いつ消えるんだ、これ…。
※結局、このあと1週間ほど点灯し続けました。
寒いし、時間も無いので、休憩もそこそこに、歩きます。
中袈裟丸山。
このあと、尾根筋を直進し、下っていると、なぜか沢の音が…。
下の方は結構な斜度(あれ以上降りるには、ザイルが欲しいレベル)で降りていっているし、おかしいと思って、スマホで確認すると、東側への尾根をまっしぐら(;'∀')
重い荷物背負ってるせいで、いつもより難しく感じているんだと思ってたら、尾根自体が違ってた…。
踏み跡やテープがある…。
「みんなのあしあと」見てみたら、餅ヶ瀬川の本流と押溜沢の中尾根から結構歩かれてるルートみたい。
押溜沢を登った後の、下山に使われてるルートなのかな?
中袈裟丸山。
このあと、尾根筋を直進し、下っていると、なぜか沢の音が…。
下の方は結構な斜度(あれ以上降りるには、ザイルが欲しいレベル)で降りていっているし、おかしいと思って、スマホで確認すると、東側への尾根をまっしぐら(;'∀')
重い荷物背負ってるせいで、いつもより難しく感じているんだと思ってたら、尾根自体が違ってた…。
踏み跡やテープがある…。
「みんなのあしあと」見てみたら、餅ヶ瀬川の本流と押溜沢の中尾根から結構歩かれてるルートみたい。
押溜沢を登った後の、下山に使われてるルートなのかな?
ほんとは、最高点西尾根で幕営する予定だったけど、時間切れ。
寒さと、ルートミスした精神的ダメージで心折れ、奥袈裟丸山に登る斜面の途中に、ぎりぎりテント1張り出来るスペースを見つけて、テントに逃げ込みました。
寒さと、ルートミスした精神的ダメージで心折れ、奥袈裟丸山に登る斜面の途中に、ぎりぎりテント1張り出来るスペースを見つけて、テントに逃げ込みました。
翌朝。
テント内壁には、霜。
ダウン上下に、フリース着込んで、モンベルの#0シュラフで寝ても夜中に寒さで何度も目を覚ましました。
まだ体が寒さに慣れていないので辛いです。
フライシートには雪が…。
ツェルトと夏用シュラフなんかで来なくて良かった…。
テント内壁には、霜。
ダウン上下に、フリース着込んで、モンベルの#0シュラフで寝ても夜中に寒さで何度も目を覚ましました。
まだ体が寒さに慣れていないので辛いです。
フライシートには雪が…。
ツェルトと夏用シュラフなんかで来なくて良かった…。
ああ…、やっと着いた。
さあ、西尾根にはどこから入ろうかな。。
このあと、西側のコメツガとシャクナゲの藪を避けようとして、巻いて取り付こうとした結果、別の尾根に誘導されてしまう失敗を犯しました。
さあ、西尾根にはどこから入ろうかな。。
このあと、西側のコメツガとシャクナゲの藪を避けようとして、巻いて取り付こうとした結果、別の尾根に誘導されてしまう失敗を犯しました。
1790.6mピークへのコル。
ここは右手から吹き付けてくる北風をもろに受ける事になり、とても寒かった。
速乾シャツ1枚で歩いていたので、動けなくなる前に、フリースを着込みました。
ここは右手から吹き付けてくる北風をもろに受ける事になり、とても寒かった。
速乾シャツ1枚で歩いていたので、動けなくなる前に、フリースを着込みました。
だが、しかし!!
ゲート前には、邪魔にならないように、なんとか駐車出来そうなスペースがあるじゃん。
最高点西尾根から歩く時は、ここだな。。
もしくは、一台デポする時。
俺はもう、二度と来ないかもしれないけど、興味持つ人がいるかもしれないから、情報までに。
ゲート前には、邪魔にならないように、なんとか駐車出来そうなスペースがあるじゃん。
最高点西尾根から歩く時は、ここだな。。
もしくは、一台デポする時。
俺はもう、二度と来ないかもしれないけど、興味持つ人がいるかもしれないから、情報までに。
装備
個人装備 |
替え靴下
グローブ(トレッキング
防寒テムレス)
雨具
フリース
ダウン上下
飲料(スポーツドリンク1.5L
水2L)
2.5万分の1地形図
コンパス(2個)
熊鈴(3個)
ヘッドランプ
予備電池
マッチ
ライター
ロウソク
アクモキャンドル
筆記用具
保険証
腕時計
タオル
テント
マット
冬用シュラフ
シュラフカバー
クッカー
マグカップ
カラビナ
シュリンゲ
補助ロープ6mm×12m
ナイフ
バーナー
ガス缶(2個)
食材
行動食
非常食
トレッキングポール
ラジオ
タバコ
酒
携帯用浄水器
|
---|---|
備考 | アクモキャンドルは必需品になった。 |
感想
袈裟丸山は、南北と東からの記録は見かけるけど、西側からの記録を見かけないので、以前からずっと行ってみたくて気になっていました。
南・北・東から追われたクマ達の王国になっているんじゃないかとか、色んな想像をしていたので、今回は、クマ鈴を3個(ザックに1個、ストック左右に1個づつ)着けて、一人チンドン屋のように鳴らして歩きました。
幸い、出くわしたのは、リスと、キジと、鹿ちゃんのみ。
ルート的には、稜線近くの藪以外は、ほんとに穏やかな尾根、という印象です。
にも関わらず、南・北・東に比べて、圧倒的に、人の手が加えられていない。
なぜなのかは分かりません。
袈裟丸山の全方角の中で、一番、静かな山歩きが楽しめるのが、西側からのルートだと思いました。
地形図で見ても、東側に比べると、西側はとても緩やかなので、沢から歩いて行ってみても楽しいかもしれない。
また一つ、袈裟丸山を知る事が出来た。
ただ、残念だったのは、コーヒーを持っていき忘れた事。
飲みたかったなあー…。
最後に、どうでもいい酔っぱらいの動画。
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コメント
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ご無沙汰しています。
冒険してきましたね!
楽しく記録を拝見しました👍👍
自分も早くテント泊できるように…いろいろ落ち着けば良いのですが…(._.)
山行けるようになったら、また一緒に歩きましょう!
今年は全然、こういうのやってなかったので、なんとか行けて良かったです。
takaさんにお声がけしてなかった! ごめんなさい!!
今回、コーヒーを忘れてしまって、takaさんの淹れてくれるコーヒーが恋しかったです。
テント泊、また一緒に行きたいですね。
日帰りでも、都合が合うときがあれば、ぜひぜひっ(^^♪
soyanoさん、ヤブ記録、待っていました!
さすがですねー、改めて尊敬しました。
>一人チンドン屋のように鳴らして歩きました。
わかります、私もそうです。
シャクナゲとコメツガのヤブ・・・辛いですね。
シャクナゲがあると、泳がなくてはなりませんから。
そうそう、アクモキャンドル、初めて知りました。
おもしろそうなので、調べて、試してみます。
また、記録を楽しみにしています!
ramisukeさんも、チンドン屋でしたか(^^;
熊、怖いですもんねー。
久しぶりの薮には、泳ぐ気力も無くなっちゃって、バイーンって弾かれちゃってばかりでした(>_<)
それでも、なんとか突破できましたが、薮の中でルートミスに気がついた時は、絶望的な気分になりました。。
アクモキャンドル、僕も試しに使ってみたんですけど、すごく良かったですよ。
想像してた以上に、明るかったです。
ザックに一つ入れておくと、何かあった時にも安心出来そうです(*^^*)
袈裟丸山へおかえりなさい😄
袈裟丸と聞くとsoyanoさんを思い出します。
地味だけどレベルの高い山行、soyanoさんらしいです。
1人なのに食事が豪華ー♪
アクモキャンドルって何者!?
いくらくらいで買えるんですか?
軽くてすごいね!
三連休なので、北アルプスとか、南アルプスとか、色々悩んだ末に、自分内投票を行ったんですが…。
2位に倍以上の得票差をつけて、ダントツの1位で袈裟丸山になりました(*´ω`*)
山は地味だけど、食事は豪華でしょ〜。
逆に山小屋で見せびらかしたい〜( ・ε・)
とても贅沢な時間を過ごしてきました。
アクモキャンドルね、色々あるみたいだけど、僕が買ったのは780円でした。
水に浸ければ、繰り返し使えるみたいだよ。
今日もまだ、点灯してました(^^;
軽いし、小さいから、ザックに一つ入れておいても負担にはならないしね。
あと、点灯しても熱を持たないから、そのままザックにしまえるしね。
追加購入しちゃいました(^-^)v
はじめまして、ふみふみぃと申します。
砥草沢の記録を探していた所、後袈裟丸山西尾根・奥袈裟丸山西尾根を歩かれた記録を見つけて同好の士がいるんだと嬉しくなりました。
1841m西の登りでナゲ&ツガに絡め取られたり、奥袈裟丸山西尾根にナゲがいなくて肩透かしを食らった思い出が蘇り楽しく読ませていただきました。
砥草沢の記録も拝見させていただいたのですが"ケサマールの赤い壁"が立ちはだかるようで(笑)。右岸巻きなのかなあと想像を膨らませつついずれ実物を見に行きたいと思っています。
(私はヤマレコに記録を書いていないためブログですが
後袈裟丸山西尾根・奥袈裟丸山西尾根をそれぞれ歩いた思い出です。
https://blogs.yahoo.co.jp/fu32miffy/36876190.html
https://blogs.yahoo.co.jp/fu32miffy/37204950.html)
初めまして‼(*^_^*)
袈裟丸山近辺、マニアっくな強者がいっぱい居るんだろうな〜と思っていましたが…。
そういう方とコンタクトをとった事がないので、コメントをいただけて嬉しいです。(先輩達の記録を見てしまうと、自分の楽しみが無くなってしまうので、あまり見ないようにしているのもありますが…(^-^;)
ブログ、拝見させて頂きながら、僕も思い出して楽しませて頂きました。
日帰りって、すごい体力ですね(^^;
これからの季節は、暑くて袈裟丸山の尾根を歩くのは辛いので沢歩きが中心になりそうです。
今年は、東側の沢からの袈裟丸山を色々と歩いてみたいと思っています。
ケサマールの赤い壁は、仰るとおり、右岸からがいいと思います(*^^*)
その上部も、また壁が見えたり、尾根への突き上げは斜度のきつい笹の斜面だと思うので、滑ったら終わり…というイメージです。
僕も今年こそは、最後まで突き抜けたいと思いますが、無理をしないように行こうと思います。
いつかどこかで、お会いするかもしれませんね♪
コメント、ありがとうございました。
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