燕岳〜大天井岳〜常念岳〜蝶ヶ岳


- GPS
- 21:10
- 距離
- 31.7km
- 登り
- 2,829m
- 下り
- 2,767m
コースタイム
- 山行
- 6:36
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 7:45
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 8:25
天候 | 7/13快晴、14晴れ、15快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
復路:上高地 |
コース状況/ 危険箇所等 |
自分の前後、視野の中に必ず人の姿あり テープも鎖もロープもしっかり 常念岳の登り下りは気を抜くと足を挫くかも |
その他周辺情報 | ルートのGPSデータは初日のみ実測値です。2日目は常念岳から、3日目は起点のみ正しい計測だったので、計画書のデータを読み込み通過時間は写真から補正しました。 |
予約できる山小屋 |
|
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証コピー
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
携帯トイレ
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感想
槍・穂をたっぷり楽しむため、燕岳から蝶ケ岳を歩きたいと。このルートはパノラマ銀座というのだそうです。
2泊3日の予定を組みましたが、そうするとバスでは中房温泉登山口には早くても8時半。大天井岳まではちょっときつい。普段は選択肢から外れているマイカーでの移動で、穂高神社駐車場へ。
30分余り仮眠してバス待ちの列に並びましたが、第2陣に。中房温泉には6時5分着。
登山口でトイレと給食をすまし予定通り6時30分登山開始。いわゆる3大急登を歩き始めます。胃のことを考えながらゆっくり登りますが、ついつい先行者を少しづつ抜いてしまいます。意識してベンチで休み、ゆっくり給水&給食。
ガイド本のとおり3大急登は大げさで、気が付けば合戦小屋。ひっきりなしに飛来しては去ってゆくヘリコプターを見ながら1/8カット?800円也のスイカをほおばります。無理かなと思ったけど、ペロッと食べてしましました・・・。
十分に体力が回復したところで先に進みます。ガイド本に有った通り少し進むと槍の穂先が見え、振り返ると富士山が見えました。めちゃ、お得なコースです。
だらだらと登って燕岳が気になりだすとすぐに燕山荘が見えてきました。
ザックは自己責任でデポして、水だけ持って燕岳に向かいます。花崗岩のザレ気味の砂地に無造作に?コマクサが咲き乱れています。イルカ岩やめがね岩やら、やたらいろんな岩をやり過ごし燕岳山頂に到着。たくさんの人でゆっくりできませんでしたが、振り返ると意外と遠くに燕山荘が。そしてどこにいても目立つ槍ヶ岳。思わず、頬が緩んで顔がにやけてきます。
燕山荘まで戻って、いつもは食べない昼食を摂って、大天井岳を目指して稜線を歩きます。本当に水平ななだらかな道。ずーっと視界に槍・穂。少し左手には富士山。しかも晴れて絶好の山歩き日和です。”銀座”とはよく言ったもので、前後に必ず人の姿があります。たくさんの人で混んだらいやだなと思って金曜日に登ったのにえらい人の数です。もし、土曜日スタートだったらもっとすごいことになっていたのかも。
大下りの頭。ガイド本では名前だけ、とのことでしたが、そこそこ下ります。足が疲れたころ、最低地点の鞍部切通岩。休憩しようかと思ったけどたくさんの人だったのでそのまま通過。分岐を左に大天井岳方面へ。少し先に500mの表示。なかなか着かない。もしかして沿面距離ではなく垂直距離か??もう足が、、、、と思ったころ大天荘に到着。テン場の申し込みをしてついでに夕食も申し込んで。でも2700円もした。少し後悔。
テン場はまだ余裕がありいい場所を確保。テントを設営して、2回目の昼食、もちろん生ビール(一番搾り)付き。時間はたっぷりあるので、ゆっくりと大天井岳山頂に登ります。今回のルートの最高地点です。眺めは抜群!燕岳から今日歩いてきたルートもすべてばっちり。よく歩いてきたもんだ!
夕食は5時からです。肉と魚が選べるとのことだったので肉:ハンバーグにしました。ハンバーグ自体は冷凍のレトルトでしたが、生の千切りキャベツが沢山!しかし、2700円はちと高い?ご飯も大盛りにしましたが、おかわりするほどの食欲はありませんでした。
日没まではまだ時間がありますがやはり疲れたのか体が動きません。明日の麦茶を沸かさないといけないのにシュラフの中でごろごろ。8時過ぎにやっと麦茶を沸かしましたが、廻りは既にいびき・・・。山小屋でもいびきに悩まされますが、こんなに混んだテン場ではやはりいびきに歯ぎしり、しかたないのかな。
次に目が覚めたのは0時頃。なぜか、がさがさごそごそ。ファスナーをやたら上げ下げする音がずーっと続いて、そのうちガスコンロでお湯を沸かしはじめ、3時頃にはテントを撤収している気配・・・。早立ちなのでしょうか。
3時半には起き出して、コーンスープ&バタレーズンロールとα米の雑炊を準備しますが、胃が??スープは何とか飲み干しましたが、パンはパス。雑炊は捨てるわけにはいかないので時間を掛けて胃に流し込みます。
4時半前、テン場の東の端まで行ってご来光を待ちます。眼下は厚い雲海。遙か東の山の端が明るくなっていますが、なかなか太陽は出てきません。やっとご来光を拝んでテントに戻り胃の収まるのを気にしながらゆっくりとテントを撤収。食後2時間を目処にしていたので、超ゆっくり撤収がちょうど良く、6時に大天井岳テン場を出発。
東天井岳までゆっくりと常に槍・穂を見ながら歩きます。昨日から自分でもあきれるほど沢山写真を撮っています。東天井岳から急に右にコースが曲がり山腹を縫うように高度を下げます。今日のコース、横通岳〜常念岳へのルート。今日も長いなぁ。蝶が岳は見えないんだ・・・。前方正面左には富士山。途中お花畑を通過しますが、今回ほどお花が気にならなかった山歩きも珍しい。
横通岳を過ぎて大下りの頭。「大下りとはいうが名前だけでそれほど急な下りではない」とガイド本には書いていましたが、結構下ります。下りきった所が常念乗越。指導票と吹き流しの向こうに青空を背景に槍の鋭鋒がくっきり!いやー、アルプスですねぇ。ここで充分給水・給食しいざ、常念岳に向け出発。小屋はのぞかないまま。見上げるような山頂に向けたルートをゆっくりゆっくり登ります。無理にゆっくりなのではなく、足が進まないのです。
偽ピークがあると思っていたのですが(ガイド本の記憶間違い)、大岩をよじ登ったら?山頂です!沢山の人、人!ここでも槍をバックに山頂の社を撮って、ゆっくりする場所もないほどの混雑でしたがとりあえず給水。
見下ろす斜面は岩だらけ。登りもきつかったけど、下りも相当なもの?足首が硬く、かつ力が入らないので慎重に下ります。ここで、骨折や捻挫などしたらえらいことです。
下りきった鞍部で休憩しようと頑張って下りきりましたが、無風!酷暑!なので少しアップダウンのあるこぶのようなピークを2・3越えますが一向に涼しくならず。仕方ないので暑いけど休憩して給水。食べられない。
目の前の山を登ることなくルートは山腹を右に曲がりながら低木の樹林帯を進みます。低い樹林帯なので頭上からの陽射しはそのままで、かつ無風で、まるでサウナの中を歩いているようです。暫く歩いているとお花畑。ガイド本を思い出してみる。これを越したら蝶が岳は近かった??ここで時間を取って小休止。水分補給と僅かな固形物を給食。何人も先行していきます。ニッコウキスゲとバイケイソウが綺麗でした。ここからの登りが結構きつい。登り切ったところが2592ピークでした。先ほど先行した方が休んでいました。休むつもりはなかったけど給水。給食する意欲はありません。お花畑の斜面を一旦下って再度登ります。どうやらこれが最後の登りのようです。
また、森林限界?をこえ岩場。少し歩くとちょこっと尖った場所、蝶槍でした。ヒュッテまであと1.6km!まだ、そんなにあるのか!地図を見てもガイド本を思い出しても距離も高低差もないのに、目の前の稜線沿いの道は天に向かって延びている??
蝶が岳ヒュッテは沢山の人です。受付に向かいましたが長蛇の列。やっとキャンプ場利用申込書を貰って提出すると「もうテント張ってますか?」って。申し込みする前に設営するなんて発想がありませんでした。1000円払って領収書を貰うとき「なるべく小屋の近くには張らないでください」って言われたけど、小屋の近くは既にいっぱい。長塀尾根への分岐まで来ましたが、僅かに通路のみを残してもう張る場所なんてありません。仕方なく三股方面へ。ルートの下側にテント1張り分のスペースが。岩も殆ど無いし、傾斜もそれほどきつくない!とりあえずザックを置いて一息入れていると、後からどんどんテン泊者が来ます。どう見てもそこにテント張ってもずり落ちて寝れないよ!と言う場所だけですが、まだ三股方面を偵察したようでしたがあきらめて帰ってきました。
動かない体をむち打って、小石をよけ何とか整地してめちゃ時間を掛けてテント設営。相変わらず食欲はない。やっぱ、ビールでしょ。ヒュッテに向かいましたが、先ほどよりも更に混んでて、中には入れません。まず、水を買うのに10分くらい並んで、次にビールを買って、槍・穂が見える縦走路方面の広場に座り込み、友達にLINEやらメールやらで槍・穂を送り、家族に2日目が無事終了したことを報告。沢山の登山者が居るので?なかなかメールが送れず。家族にはショートメールで報告。
ゆっくりとビールを飲んで水をぶら下げてビールの缶を返しに行ったら、受付の女の子が申込者に「テントを張る場所を確保してから申し込みに来てください」と。そうだよね、金取っといて場所がない、じゃ話にならないもの・・・。
しかし、自分の幕営地への帰り。先ほどまであった通路にもテントが張られ、長塀尾根方面への通路は跡形もなくなり、三股方面へもテントの間をすり抜けるような感じ。
やっと、テントに帰り着くと、先ほどな無かった更に三股方面寄りの一つ先のルート際にも4・5のテントが張られています。しかも三股方面からまだ、ひっきりなしに登山者がヒュッテに向かって登ってきます。
出来れば横になりたいところですが、テントにはまだ日が当たっているのでとても中で寝ることは出来ず、テント横に座っていますが、とにかくはえ?ブヨ?がうるさくて、しつこくで、目の中へも耳の穴の中へもたくさん入ってきます。
やっと6時も過ぎて少し日が落ち着いてきたので夕飯です。ご飯はα米しかないのですが、その臭いを打ち消すような香りと味が必要と考えて、フリーズドライのビーフシチューを選択。今朝大天荘のテン場を出発する際に沸かしたお湯が手つかずで残っているので、何をするにも体が動かないのでそのお湯でα米を戻して、ビーフシチューにも湯を掛けて。まず、ビーフシチューを口に入れてα米を入れて、味や臭いをなるべく感じないように少しづつよくかみ砕いて嚥下していきます。30分以上はかかったでしょうか。最後はどちらも冷たくなって、まずかったけどとりあえず完食。しかし、気分は最悪。直ぐに横になることも出来ず30分あまりその場に座り込んで、7時過ぎにやっとシュラフの上に横になる。体が少し斜めに斜面を滑りかけるが、横向きになる勇気も無く。仰向けのまま足をつっぱて時間を過ごす。少しうとうとしたようで、周囲は真っ暗。胃の不快感と腸の不快感。暫く考えたがこれはトイレに行くべき!今日は三日月程度で明かりが無く、ヒュッテに向かうが道は暗くまた、通路にもテントが張ってあり方角が分かりにくく、気がついたら長塀尾根方面に向かうテン場の端っこに来ていた!突然胃を突き上げる不快感!すんでの所で口を押さえ、腹部に力を入れないようにそろりそろりとトイレへ。
トイレでも力を入れないよう気を遣いながら・・・。
なんとかトイレも済ませまた、テントに戻り寝ようとするが、胃部不快感はそのまま、更に周囲のテントからいびきが。
しかし、疲れていたのでしょう、気がつけば?寝ていた。明け方再度トイレへ。
もう4時前なので周りは早立ちで出発した人から、朝食中の人、準備中の人、まだ就寝中の人。とりあえずお湯を沸かして朝食の準備にかかる。固形物は無理と判断し紅茶のティーバッグを。できればパンでも少しかじりたいところだが、無理。紅茶をゆっくり飲み干し、ご来光を待つ。今日も分厚い雲海。そして頭上には抜けるような青空。
ご来光を拝んでテントに入り片付けをはじめるが、胃部からの強い不快感。レジ袋と新聞紙で対応。少しだけすっきりして撤収にかかる。腹は減っていて力は入らないけど食欲はない。ゆっくりと撤収して出発は予定より約20分遅れの6時19分。蝶が岳山頂で暫く槍・穂の大パノラマを堪能して長塀尾根を下ることに。これからはほぼ樹林帯の中でもう槍も穂も見られないらしい。
少しの間だけ左前方に富士山。前方には方角から考えて御嶽山?が見えていたけど、直ぐに樹林帯。妖精の池をはじめ暫く池塘というか湿地を歩いて少し登り返したところが長塀山三角点。今日の唯一の登り。あとは、木々の緑と快晴の青空と垣間見える穂高をみながら黙々と下ってゆく。それでもかなりの登山者が登ってくる。今日は日曜日。今日も蝶が岳は沢山の人なんだろうなぁ・・・。
川の音が大きく聞こえだしたら暫くして徳沢の登山口に到着。顔を洗って。相変わらず食欲はないのでやはり生ビール!まだ、9時過ぎなので車を運転するまで7時間近くあるし、たっぷり汗もかくので大丈夫。
30分近く休憩して後はひたすら梓川沿いを上高地目指して歩く。でも、力が入らないので他の人より少し早い程度。
結局予定どおりの11時11分に上高地バスセンターに到着。11時30分の新島々行きバスのチケットを購入してコーラ1本飲み干して、バスセンターの水をがぶ飲みして。みやげものを見ることもなくバスの人となり、今回の山歩きは終了。
胃腸は調子悪かったけど、3日間とも晴れでずーっと槍・穂が綺麗に見えてすばらしい山歩きだった。
https://youtu.be/QV9VETJp7FQ
https://youtu.be/s52XR6s3wS0
https://youtu.be/3USJKgidz9A
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