柏原新道〜爺ヶ岳、鹿島槍(は撤退)



- GPS
- 56:00
- 距離
- 24.7km
- 登り
- 2,062m
- 下り
- 2,062m
コースタイム
ゲート1005…1127扇沢出合1148…1536テント場(2000m付近)
【2日目】
テント場0557…0926爺ヶ岳…1105赤岩尾根分岐…1130冷池山荘(テント)
【3日目】
冷池山荘0505…0720爺ヶ岳…1120扇沢出合…1300ゲート
天候 | 1日目:雪 2日目:快晴 3日目:晴れ、但し強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
樹林帯の雪は相当腐っています。相当踏抜きます。青氷もありました。 爺ヶ岳の南側の斜面は雪が飛んで石がいっぱい出ていました。 爺を越えて鞍部へ降りてから先は西側にトラバースしますが、 夏道が出ていると思って行ったものの全く土は出ておらず、 クラストした斜面にアイゼンを刺してのかなり長いトラバースでした。 初心者の自分は、谷側の足首がバカになってしまって、相当苦労しました。 冷池山荘手前でまた樹林帯に入りますが、結構雪が深いです。 ワカンがあったら楽かもしれません。 山荘の先もかなり雪が深く要ラッセルです。 山荘に着いたのが昼前で、とても日没までに往復できそうになかったので諦めました。 先輩曰く、雪の多さは3月並だったようです。 今年は、もしかしたら残雪が多いかもしれません。 なお、山荘の冬季小屋を使用する場合は1人1000円です。 中にトイレがあり、非常食も置かれてあるようです。 下山後、大町温泉の「わっぱらの湯」という市民浴場に寄りました。 ほのぼのした温泉です。 そのすぐ近くにある「わっぱら家」というオシャレなお蕎麦屋さんに立ち寄りました。 ここの蕎麦がめちゃくちゃウマイ!!自家製野沢菜食べ放題!! 陶芸もやってらっしゃるそうで、窓の外に釜が見えました。 |
写真
感想
2週間前の唐松岳のメンバーで、今回は鹿島槍へチャレンジ。
4月だし、もう春山だし、雪もだいぶ少ないだろうということで柏原新道から入山。
今回は、雪山の縦走のトレーニングも兼ねているので、
1日目と2日目でテント場を変えよう、という意味もあってこのコースです。
がっ。
まず、大町アルペンラインのゲートが開いていなかった。
例年では4月中旬開通予定でしたが、今年はまだだった…。
これで1時間半のロス。
さらに、想像以上に雪が多かった(らしい)。
私はまだ雪山初心者ですのでこの辺はよく分かりませんが、
先輩曰く「3月並みの積雪量」とのこと。
樹林帯は雪が腐りまくっていて歩きにくいことこの上なし。
上部の雪は降ったばかりのようで柔らかく、
かつ湿気が多くてアイゼンにダンゴになる始末。
しかしその下の雪はすっかりアイスバーンと化しており、
ダンゴになったアイゼンでは当然滑る滑る。
転げまくって悪戦苦闘。
爺ヶ岳の鞍部から鹿島槍方面へは尾根を西へトラバース。
ここの傾斜が結構きつくて、雪面はクラストしており、
トラバース初体験の自分は谷側の足が途中でバカになり、
爪先が全くもってフォールラインを見なくなる…。
後ろから先輩のゲキが飛ぶも、もう自分ではどうにもならん。
ボロボロ涙を流し鼻をすすりながら、ようやくトラバース箇所を通過。
景色はあんなにバツグンなのに、ひとっつも楽しくなかった…。
でも相当いい経験になりました。
冷池山荘に着いたのはお昼少し前。
ここから、夏タイムでも鹿島槍まで往復4時間かかります。
雪が無ければ日没ギリギリで往復できますが、
山荘がすっぽり埋まるほどの積雪、行く先の道も相当なラッセルを必要とする模様。
体力の消耗も激しかったことから、今回は登頂を断念。
あー、また今回もかー。
でもしゃーないなぁ…1日目で予定のテント場につけなかったし、
トラバースで自分が時間を食ってしまって、あげくこの先もラッセルじゃあなぁ…。
で、昼過ぎから昼寝して(笑)、夕方にラジオ聞きながら天気図を描き、
宴会をして寝ました。
3日目は風が荒れる予想だったので、3時に起きて5時には出発。
案の定、西からの風が強い強い。
昨日悪戦苦闘したトラバースを、西の風をモロに浴びながら通過。
時折耐風姿勢をとってしのぎます。
ようやく着いた爺ヶ岳山頂も、前日と打って変わっての強風。
風に煽られるままに山頂をフラフラしていたら、
先輩にザックを引っ張られて「そっちじゃない」と怒られました。
ところがその直後、下山途中に突風がいきなり吹いて、
先輩が数メートル飛ばされた!!
焦った自分、声にならない声で叫ぶ。
幸い先輩は無事でした。
もし、山頂で自分がフラフラしていた時にあの突風が吹いたら…
爺の向こうにふっ飛んだかもしれない…
風をナメてはいかんのですね。
結局3日間で3日目が一番行動時間が長く、
最後の車道歩きはほとんど拷問で(笑)、
気持ちを休める為に、ふきのとうを取りながらトボトボ駐車場まで歩きました。
1日目にたまたまコンビニで買って飲みかけだった炭酸飲料が車に残してあって、
まさかと思って一口含んだ時のあのシュワシュワの旨さは
一生忘れられないと思いました(笑)。
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