双六岳
富山県
長野県
岐阜県
nabekuni
その他2人 - GPS
- 56:00
- 距離
- 34.9km
- 登り
- 2,541m
- 下り
- 2,535m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 8:45
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 5:15
- 合計
- 11:25
| 天候 | 9/28：雨のち曇り、9/29：晴れのち曇りのち晴れ、9/30：曇りのち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所はありませんが、大雨後の小池新道は沢登りのようでした。 |
| その他周辺情報 | みどのロッヂで蕎麦を食べ竜島温泉で汗を流しました。 |
写真
昨夜から今日午前は雨なので、大きな屋根のある安房トンネル料金所出口の駐車場で仮眠と身支度をする。雨なので出発は2時間遅らせた。雨脚はかなり強い。登山靴を履き、カッパを着て完全装備のうえ新穂高温泉に向かう。駐車場には立派なトイレもあって助かる。
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新穂高温泉の「登山者用無料駐車場(市営第3駐車場・250台)」。土日はいつも満車だが、今日は木曜日なのでガラガラだ。登山センターに一番近い最奥の4段目に駐車。トイレは一応あるが、1段目に仮設が2基のみ。
新穂高温泉から正味7時間で双六小屋に到着。コースタイムは7時間40分なので雨中のフル装備登山としては上出来だった。テント場はガラガラだが、小屋に近く広くて平坦な場所をチョイス。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
非常食
飲料
ライター
地図（地形図）
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
|
|---|---|
| 共同装備 |
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ポール
テント
|
感想
9月28日 雨のち曇り
今回は純子さん、長島さんと3人で紅葉の双六岳にテント山行。
ザックの総重量は水1.5�箸魎泙瓩凸�22kg。水場の多いコースなので手持ちの水は少なくて良い。
19:25出発。アクアライン、首都高、保土ヶ谷バイパスともに渋滞なし。純子さん宅では買ったばかりの電気自動車・リーフを見せて貰った。
川崎・犬蔵で長島さんと合流。調布ICまで下道を行くが、渋滞はなかった。水曜日の夜だし、今夜から明日にかけては雨の予報なので、高速も空いているが、長野県に入った頃から予報通り雨が降り出した。
諏訪湖SAで休憩と夜食を摂り、松本ICで降りる。松本ICから上高地方面に少し行ったところの独立系スタンド「立石コーポレーション」で給油。ガソリンの高い長野県にしては129円と安い。
雨は予報通りに強くなっていく。1:55安房トンネルの料金所を出たところの駐車場に到着した。当初計画では新穂高温泉の駐車場で車中泊だったが、雨なので大きな屋根付き駐車場でトイレも付いている安房トンネル出口駐車場に変更する。
シートを倒してそのまま車中泊。外気温は10℃、車中泊用の980円のシュラフを被って就寝。
6:00起床。本降りの強い雨が降り続いている。元々新穂高温泉を6:00に出発する予定だったが、雨は午後に弱まる見込みなので出発を2時間遅らせる事にした。朝食と身支度をしていると屋根の下でカッパを着て出かけていく車が何台かいた。我々もカッパを着て食料と装備を分担して最終パッキングを終わらせて新穂高温泉に移動する。
7:45新穂高温泉手前の深山荘入口にある登山者用無料駐車場(市営第三)に到着。250台収容の駐車場はガラガラだ。土日には日付が変わる頃には満車になる人気の駐車場だが、雨の平日なので空いている。
駐車場は4段になっていて、一番手前のところに仮設トイレが2基置かれている。新穂高温泉への連絡歩道への入口がある、一番奥の4段目駐車場に駐車し、登山靴を履いて出発する。
連絡歩道は蒲田川沿いに付けられた幅1.5mほどの舗装道路で、10分弱で新穂高温泉の登山指導センターに到着する。この登山センターは2014年に建て替えられた新しいもので、前回2014年3月に西穂高岳に登った際には工事中だったので、初めて見る建物だ。
登山センターのポストに山行計画書を提出し、中にいたスタッフに登山道の状況を確認する。昨日鏡平山荘に問い合わせした時に、「大雨で小池新道が通行止めになるかも」と言われたが、問題無いとのことで安心した。
8:15登山センターを出発。まずは蒲田川を恵橋で渡るが、小池新道入口まで約1.5時間の林道歩きだ。15分ほどで温泉旅館「ニューホタカ」前のマイカー規制ゲートに到着。本降りの雨の中、ひたすら林道を歩く。
1時間10分で笠新道入口に到着。水場の水は冷たくて美味しいが、かすかに何かの味がする。さらに10分ほどで「わさび平小屋」に到着。最初の休憩をとる。ここは建物の周囲に大きな屋根が付けられており、雨に濡れずに休憩できるのが嬉しい。ここの水も笠新道入口の水と同じ味がした。
わさび平から先も雨の降りしきる中をしばらく林道を歩き、左俣谷に架かる奥丸山方面への橋の袂から小池新道の登山道が始まる。秩父沢までの約1時間は大小の岩を綺麗に敷き詰めた道だ。とうてい人力では動かせないような大きな岩もあるが、重機は入らないのでどうやって整備したのか不思議だ。
昨夜来の雨により普段は水の無い場所が濁流になっており、渡渉を強いられる場所もあったが、秩父沢をはじめ数ヶ所の橋は問題なく通過する事が出来た。
高度を上げるにつれ紅葉が進んでいくが、ガスで遠望は利かないので登山道周辺しか見えない。
シシウドヶ原過ぎると傾斜が緩くなる。登山道脇には雨によって清流の沢が出現していた。
13:50鏡池に到着。槍・穂高が水面に映る池だが、今日はガスで山は全く見えない。鏡池山荘前の広いデッキには誰もいないが、小屋の中は賑わっていた。計画では小屋前のデッキでおでんを温めて昼食にする筈だったが、雨なのでおでんは諦めて車の中に置いてきた。
小屋に入り靴を脱いで談話室でラーメンを食べた。純子さんと長島さんはホットミルクを注文した。室内はとても暖かく、再度カッパを着て雨の降る寒い外にでるのは非常に億劫だ。が、そうもしていられないので、意を決して出発する。
1時間ほどでベンチのある弓折分岐に到着。槍の展望台なのだが、ガスで何も見えない。しかし、ほんの一瞬だけ穂先が見えた。今日槍ヶ岳が見えたのはこの一瞬だけだった。
新穂高温泉から8.5時間、展望の無い雨の中をひたすら歩き続けてようやく双六小屋に到着。この頃には雨はほとんど止んでいた。テント場は小屋と双六池の間の広い場所で100張は張れそうだが、公称は60張。しかし今日は10張ほどしか無い。
幕営料は1,000円、水は使い放題、外トイレは綺麗で1室は水洗だ。連泊の予定だが、明日の天候によっては下山もあり得るので、とりあえず1泊分の申し込みを行った。たいてい氏名や年齢、住所などを書くものだが、ここでは口頭で人数とテントの数を申告するだけだった。
外気温は1.4℃と低いが、テントの中はそれほど寒さを感じない。テント内で乾いたTシャツに着替え、しばらく休憩してから小屋で水汲みとビールを購入して夕食スタート。
まずは乾杯。ビールが沁みる。つまみは持ち寄った柿ピーや「鮭とば」。火で炙った鮭とばはすこぶる旨い。メインは鍋。鍋キューブの「鶏だし・うま塩」スープにカット野菜250g2袋にしめじと舞茸に豚肉。温まるし旨い。やはり秋から冬のキャンプは鍋が良い。
鍋用ラーメンも用意していたが、そこまで行かずに満腹になってしまった。外は満天の星、明日の晴天を期待しつつ20:30就寝。テント内2℃、風が強い。
9月29日 晴れのち曇りのち晴れ
3:00起床。テント内4℃、外は-8℃。地面は凍結、水場も凍結していた。星が綺麗だ。しばらく星空の撮影をしたが、後で見たらピントがいまひとつだった。
まずはコーヒー。マジックパスタ3種を作り、3分の1ずつ食べた。
5:30出発、天気はピーカン。明るくなったのでヘッ電なしで歩ける。
双六岳への登りの途中で日の出を迎える。この時期はほぼ真東から日が昇るので、真東の大天井岳から太陽が顔を出した。「ダイヤモンド大天井」とモルゲンロートに染まる双六岳が素晴らしい！
山頂台地の「天空の滑走路」はとても気持ちの良い縦走路だ。笠ヶ岳の端正な姿も美しい。
途中山頂方向からドローンが飛来し、通りすぎてまた引き返していった。
夜明け前からピーカンだったが、山頂に着く少し前に西の方から怪しい雲が高速で流れて来た。6:50双六岳に着いた頃にはすっかりガスに覆われてしまった。
今日の予定は鷲羽岳と黒部源流だったが、天気が崩れて来たので迷いつつ三俣蓮華まで行く。8:30三俣蓮華岳に着いた頃には完全にガスに包まれて何も見えなくなってしまったので、引き返す事にした。
鷲羽岳は過去に4回登っているが、黒部源流は行った事が無いので残念だ。また来なければ・・・・。
天気が良ければ復路も展望の良い山頂経由のつもりだったが、ガスで展望は無いので、より楽な巻道で戻ることにする。引き返す途中で雨が降り出したが、本降りにはならなかった。
巻道分岐の先で雷鳥に遭遇した。まさかの悪天候でもラッキーな気分になれた。
小屋に戻ると凍結した水場は撤去され、小屋の中の受付の前に水タンクが置いてあった。
テントでコーヒーを淹れ、焼きマシュマロとお汁粉で一息ついて、シュラフに潜って昼寝をした。
15:00頃起きるとピーカンになっていた。純子さんによると14:00頃からピーカンだったとのこと。慌てて支度をして樅沢岳まで槍・穂高を見に行くことにした。
30分で樅沢岳山頂に到着。山頂標識の少し上に展望台がある。ここからの槍・穂高の展望は素晴らしい！昨日雨の中を登って来た苦労が報われる！
30分ほど展望を楽しんでから下山。テント場のテントは約40張になっていた。
夕食はじゃがりこポテトサラダ。なかなか良く出来た。ビールのおつまみはコンビニおつまみの「イワシの丸干し」。火で炙るとすこぶる旨い。
メインの栗ご飯は少々焦げが多く出来てしまったが、それなりに美味しい。焦げの匂いの判断を間違えたようだ。鼻が詰まったか？
19:45就寝体勢。月は出ていて星も見えるが雲も多い。明日は今日より良い天気の予報だ。
外気温-4℃、テント内+3℃。
9月30日 曇りのち晴れ
3:00起床。テント内0℃、外気温-4℃。昨日の朝より暖かい。
朝食は赤飯と棒ラーメン。尾西の赤飯2袋とマルタイ棒ラーメン2食を3人で分けたが、赤飯が少し残ったので行動食として持っていき、途中で食べた。
今日は新穂高まで往路を引き返して下山なので、テントを撤収して5:25に出発した。天気は曇り、風が少しある。
曇り空ではあるが、稜線に出ると眼前に槍・穂高が見える。何も見えなかった一昨日とは大違いだ。登山道は霜柱で真っ白だ。
フリースとカッパの上着を着て出発したが、出発から約1時間、弓折分岐に着く頃には身体が温まったので、Tシャツ1枚になった。
目の前の槍・穂高の雄姿と眼下の鏡池周辺の紅葉を愛でながらの楽しい下山だ。
鏡平山荘では名物のかき氷を食べた。食べているうちに身体が冷えて来たが、旨い。ここの氷は松本市内の氷屋さんの氷をヘリで空輸しているとのこと。
この頃には北から西にかけての空は青空になったが、肝心な槍・穂高のある東側の空は依然として曇り空だ。
鏡池は無風なので期待通りに槍ヶ岳が水面に映りこんでいるが、空が青空では無いのでイマイチだ。
鏡平周辺の紅葉は今が見頃でなかなかに素晴らしい。赤がもっとあれば更に美しいのだが、贅沢は言うまい。
秩父沢から見上げる槍ヶ岳は見慣れないアングルながら迫力がある。この頃には全天がすっかり青空になった。今日登っていく人たちは紅葉と槍ヶ岳の絶景を見ながらの登りなので、きつい登りも苦にならないだろう。
小池新道入口からはほぼ平坦な林道歩きだが、つま先が痛くペースが上がらない。
わさび平小屋ではトマトときゅうりを食べたが、旨かった。
疲れた身体とつま先の痛い脚を引きずりながら、12:50に新穂高温泉に到着した。双六小屋から7時間25分、正味5時間50分だった。
駐車場に戻ると250台収容の市営第3駐車場は満車だった。
「新穂高の湯」は湯温が下がったため休業していたが、見に行ってみた。
平湯の「ひらゆの森」に行ったが、駐車場が満車で場外の第3駐車場に誘導された。これでは温泉は芋洗い必至なので、温泉は後回しにして「みどのロッヂ」に向かう。
14:45みどのロッヂに到着。ざるそば大盛りにとろろを付けてもらった。これは美味しい。
女将さんによると今年はロッヂ周辺にはカモシカやサルは現れないそうだ。山に木の実などの食料が多い年は里には下りてこないのだそうだ。
去年は山に食料が乏しかったらしく、カモシカがストーブの排気口に何日も居座っていたそうだ。
蕎麦のあと、竜島温泉で汗を流した。館内の様子が変わっていたので聞くと、今年4月に経営者が変わった際に模様替えをしたそうだ。
温泉の後、売店で味噌、蜂蜜、ジャムなどをお土産に買った。
紅葉見頃の晴天の土曜日なので帰りは大渋滞を覚悟したが、意外にも渋滞はなかった。
21:30に長島さん宅、22:00に純子さん宅に到着し、君津には23:15に着いた。
雨の中を終日登り、その後も色々と天気は激変したが、快晴の大展望と槍・穂高の絶景も堪能出来て良い山行だった。
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