槍〜北穂〜奥穂〜西穂 上高地より周回


- GPS
- 55:58
- 距離
- 37.2km
- 登り
- 3,588m
- 下り
- 3,589m
コースタイム
06:59 上高地バスターミナル
07:34 明神館
08:08 徳沢
08:18 新村橋
08:48 横尾
09:27 P1705
09:55 槍沢ロッヂ
10:51 大曲
11:48 天狗分岐
13:39 殺生ヒュッテ 13:54
14:33 槍ヶ岳山荘
(幕営)
15:20 槍ヶ岳山荘
15:39 槍ヶ岳山頂 16:05
16:29 槍ヶ岳山荘
※天狗分岐〜殺生ヒュッテでGPSロガー停止していたため、
該当区間のみルート図を手書き。
■2日目(2013/07/20)
05:53 槍ヶ岳山荘
08:00 南岳
08:06 南岳小屋
09:38 長谷川ピーク
11:17 北穂高小屋 11:40
11:53 北穂高山頂
12:44 最低コル
13:41 涸沢岳 13:55
14:12 穂高岳山荘
(幕営)
■3日目(2013/07/21)
05:15 穂高岳山荘
05:54 奥穂高岳山頂 06:05
07:10 ジャンダルム
08:26 天狗のコル
08:55 天狗の頭
09:44 間ノ岳
10:11 赤石岳 10:34
11:01 西穂高岳 11:11
11:55 独標
12:39 西穂山荘 13:08
14:44 田代橋
14:58 上高地バスターミナル
天候 | 2013/07/19:晴れ 2013/07/20:晴れ 2013/07/21:晴れ(稜線上は11時くらいから霧) |
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過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・沢渡〜上高地シャトルバス(\2000/1往復) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■上高地〜横尾〜槍ヶ岳 大曲を過ぎたころから雪渓が何箇所かあったが、 アイゼンの使用者は見かけなかった。(踏み跡にもアイゼンの痕跡なし) 天狗分岐の先にある水場は水浴びできるほど水量豊富。 ■槍ヶ岳〜南岳 危険箇所はなし。 中岳の水場は取水可能。残雪も多くもう暫くは流れていそう。 ■南岳〜北穂高岳 難コース大キレット。 以下、有名なポイントの私見。 ・長谷川ピーク 高度感があり大キレットの中で最も緊張した。 剱岳カニ横が連続するようなイメージ。 ・飛騨泣き 剱岳カニ縦に近いイメージ。 カニ縦が平気な人なら(上りで通過する分には)それほど恐怖は感じ無いと思う。 ■北穂高岳〜涸沢岳 大キレットと同等タフなコース。 両神山の八丁尾根に少し高度感を足したようなイメージ。 ■奥穂高岳〜西穂高岳 破線コースの難路。 以下、有名なポイントの私見。 ・馬の背 背中スカスカのナイフリッジ。今回の全ルート上で最も緊張した。 岩が安定しているのが救いだが、濡れていたら多分引き返していたと思う。 ・ジャンダルム 奥穂側からの直登コースは登れるようだが×印がついている。 西穂側からならザックをデポして登れば拍子抜けするくらい安全に登れる。 ・天狗のコルから天狗ノ頭への取り付き オーバーハング気味の鎖場。 不本意ながらクサリに全体重を預けるようにして力技で登った。 ・間ノ岳付近のガレ場 大きい浮石が多く落石の危険が高い。 通過する際は鉛直方向に人が居ないことを確認した方がいい。 |
写真
感想
初の北アルプス南部の山行。
ルートを検討する上で、
・槍ヶ岳登頂
・大キレット通過
・西穂奥穂通過
これらの条件を満たすコースを検討した。
候補に挙がったのは
・上高地〜槍〜北穂〜奥穂〜西穂〜上高地
・新穂高〜槍〜北穂〜奥穂〜西穂(ロープウェイ)
の2ルート。
新穂高起点の方がコースが短いが、北アルプスの玄関である
上高地の雰囲気を知りたかったので上高地を起点にした。
コースを時計回りにするか?反時計回りにするか?
という点については、槍→キレット→奥穂西穂の方が
徐々に難易度上がるという点で反時計回りにした。
途中で日和ったらエスケープすればいい。
■1日目(2013/7/19)
諏訪湖SAで前泊し、6時過ぎに沢渡第二駐車場のバス停に到着。
6時15分頃のバスに乗り込む。
平日金曜日とあって駐車場もガラガラ、バスの乗車人数も10人程度と少ない。
上高地に着いて準備運動をしてから出発。
テン泊初日ということで食料ギッシリのザックは重い。
登りでペースダウンするのはわかっているので、
大曲あたりまでの比較的平坦な道は休憩削って時間をかせぐ。
槍沢を詰めてゆくと雪渓が現れるが、雪は緩く軽アイゼン使用せず。
踏み抜きもなかった。
天狗原分岐を越えると青空に突き刺さる槍が見えた。
少し息があがりながらも、殺生ヒュッテを経て無事に槍岳山荘に到着。
テン場の受付と幕営を済ませてから、いざ穂先へ。
渋滞も少なく無事に穂先に到着すると360度の絶景が広がる。
が、北アの地理感がわからず、周囲の山がどの山というのがわからず、地図と睨めっことなる。
穂先を降りてから槍岳山荘で生ビールをいただく。
これは一杯1000円以上の価値がある。
■2日目(2013/7/20)
ご来光の撮影を終えてから撤収を行い、6時前とやや遅めのスタート。
大喰岳・南岳へはゆったりと歩き、大キレット・涸沢岳に備え脚を貯める。
南岳小屋からいよいよ大キレットへと進む。
ガレ場と梯子を下ると、北穂へと続く大キレットの全容が拝むことができた。
見たかった、撮りたかったキレットの稜線が目の前に広がる。
キレットを下りきってからは比較的安定したコース。
が、前方からは長谷川ピークが睨みを効かせている。
いざ長谷川ピークに差し掛かると緊張感が一気に高まる。
何度も写真や映像を見て心の準備をしているし、
太いクサリや足場も工作されているのは知っている。
たが、やはり実物はシビれる。
もう少しでA沢のコルというところで、目の前をライチョウが横切った。
すぐに茂みの中に隠れてしまったが本山行で唯一のライチョウとの遭遇だった。
以降、無事に飛騨泣きを超えて北穂高小屋に到着し、
小休止をしてから穂高岳山荘へと向かう。
涸沢岳までのコースも、非常にタフ。
クサリ場の密度はキレットよりも高く、集中力を緩めずに進む。
穂高岳山荘に到着。
テントを張って食事をしてゆっくりと過ごす。
槍、大キレット、涸沢岳を超えたが緊張感は緩まらない。
本番は明日だ。
長谷川ピーク、カニの横ばいが連続ですか。
よく判りました。
8月の初めに大キレットに行きます。
大変参考になりました。
槍ヶ岳山荘テン場「D」確保させて頂きました.
http://arubobo.air-nifty.com/kissasitu_hanamuso/2013/07/--f8a6.html
んまぁ,私は,皆さんの足許にも及ばない,ヘタレな登山者ですが....(^^;;
剱岳は剱沢あたりから軽身でピストンするのが一般的ですが、
大キレットは縦走が一般的なので装備が重くなりますし、
また、アプローチの距離が長い分消耗も大きくなります。
そういった点で剱岳よりも若干難しいと感じました。
8月の山行、お気をつけて!
ブログを拝見しました、過去に苦い経験があるのですね・・・
「D」区画は西南北の風が防げて東に槍。
狭くてゴツゴツしてますが、結構良いですよね。
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