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Yamareco

記録ID: 3767227
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

谷川岳馬蹄形縦走 反時計回り

2021年11月20日(土) 〜 2021年11月21日(日)
情報量の目安: S
都道府県 群馬県 新潟県
 - 拍手
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
19:19
距離
27.7km
登り
2,924m
下り
2,923m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
11:36
休憩
5:05
合計
16:41
距離 19.0km 登り 2,596m 下り 1,400m
1:29
1:30
135
3:45
64
4:49
4:50
66
5:56
11
6:07
10:30
61
11:31
11:37
18
11:55
11:56
74
13:10
13:16
1
13:17
13:29
51
14:20
14:21
28
14:49
8
14:57
15:01
8
15:09
15:16
12
15:27
15:30
1
15:31
15:32
46
16:18
16:21
21
16:42
74
17:56
17:57
12
2日目
山行
5:01
休憩
1:42
合計
6:43
距離 8.7km 登り 354m 下り 1,544m
6:22
7:17
16
7:32
16
7:48
34
8:27
8:38
14
8:51
8:53
4
8:57
8:59
10
9:08
9:10
46
9:56
9:57
4
11:31
11:32
2
11:59
12:09
1
12:40
5
天候 20日:曇りのち晴れ
21日:晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2021年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
泥道は所どころぬかるんでいて滑りやすい。稜線上の雪は朝日岳のジャンクションピーク側に数メートル残っているだけ。
白毛門の登りで、ふと明るくなった瞬間、空を見上げると雲の切れ間から満月が見えた。
圧倒的な光量で照らされるものの、日本海側から大量の雲が3倍速くらいの早さで流れてきて隠されてしまった。
2021年11月20日 01:16撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/20 1:16
白毛門の登りで、ふと明るくなった瞬間、空を見上げると雲の切れ間から満月が見えた。
圧倒的な光量で照らされるものの、日本海側から大量の雲が3倍速くらいの早さで流れてきて隠されてしまった。
白毛門手前からガスが濃くなって視界が30mほどになり、時どき風が吹いて不安感が煽られる。
白毛門から笠ヶ岳の道は、泥道が時どき顔を覗かせており滑りやすい。
ひとまず笠ヶ岳避難小屋を目指すが、偽ピークが何度も出てきて心を削られる。
2021年11月20日 04:49撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/20 4:49
白毛門手前からガスが濃くなって視界が30mほどになり、時どき風が吹いて不安感が煽られる。
白毛門から笠ヶ岳の道は、泥道が時どき顔を覗かせており滑りやすい。
ひとまず笠ヶ岳避難小屋を目指すが、偽ピークが何度も出てきて心を削られる。
日の出が近づいて薄明るくなるが、曇りでガスが濃く気持ちが上がらない。
寝不足で身体の反応が悪いので避難小屋でシュラフに包まる。寒さで身体が震えるが、次第に落ち着いてウトウトする。
2021年11月20日 05:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/20 5:58
日の出が近づいて薄明るくなるが、曇りでガスが濃く気持ちが上がらない。
寝不足で身体の反応が悪いので避難小屋でシュラフに包まる。寒さで身体が震えるが、次第に落ち着いてウトウトする。
次第に明るくなるが、ガスが濃く動く気が起きない。一度切れた気持ちを立て直すのは難しい。シュラフでまどろみながらラジオを聞いて、帰るか進むか悩む。
ふと、小屋の側壁からじんわりとした熱を感じたので外を見ると太陽が見えた。急いでパンを食べ朝日岳へ向かうことにした。
2021年11月20日 10:14撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/20 10:14
次第に明るくなるが、ガスが濃く動く気が起きない。一度切れた気持ちを立て直すのは難しい。シュラフでまどろみながらラジオを聞いて、帰るか進むか悩む。
ふと、小屋の側壁からじんわりとした熱を感じたので外を見ると太陽が見えた。急いでパンを食べ朝日岳へ向かうことにした。
朝日岳手前の岩がカッコいい。
笠ヶ岳から先は小烏帽子、大烏帽子とアップダウンが多いが、体力的にはまだやれると感じた。
2021年11月20日 11:25撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/20 11:25
朝日岳手前の岩がカッコいい。
笠ヶ岳から先は小烏帽子、大烏帽子とアップダウンが多いが、体力的にはまだやれると感じた。
10年ぶりくらいの朝日岳山頂。
大烏帽子から先が思ったより長く、雪山でここまで来るには相当な体力を付けなければいけないと感じた。
来た道を戻ることも考えたが、せっかく来たので茂倉岳避難小屋を目指して進むことにした。
2021年11月20日 11:32撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/20 11:32
10年ぶりくらいの朝日岳山頂。
大烏帽子から先が思ったより長く、雪山でここまで来るには相当な体力を付けなければいけないと感じた。
来た道を戻ることも考えたが、せっかく来たので茂倉岳避難小屋を目指して進むことにした。
朝日岳山頂のジャンクションピーク側に僅かに雪が残っていた。
馬蹄形稜線で残っているのはここだけ。
2021年11月20日 11:41撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/20 11:41
朝日岳山頂のジャンクションピーク側に僅かに雪が残っていた。
馬蹄形稜線で残っているのはここだけ。
ジャンクションピークに到着。
巻機山へ数歩進んでみたら薮に隠された水溜りに足を突っ込んでしまった。
清水峠までは、ひたすら長い下りとなり、登り返すことを考えると気が重くなる。
2021年11月20日 11:55撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/20 11:55
ジャンクションピークに到着。
巻機山へ数歩進んでみたら薮に隠された水溜りに足を突っ込んでしまった。
清水峠までは、ひたすら長い下りとなり、登り返すことを考えると気が重くなる。
清水峠の白崩避難小屋が見えた。
近く見えるけど、歩くと遠い。
その先の笹に覆われた七つ小屋山の登山道が懐かしい。
2021年11月20日 13:01撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/20 13:01
清水峠の白崩避難小屋が見えた。
近く見えるけど、歩くと遠い。
その先の笹に覆われた七つ小屋山の登山道が懐かしい。
ここで小休憩をとる。
茂倉岳到着が日暮れ後になることが予想された。
2021年11月20日 13:03撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/20 13:03
ここで小休憩をとる。
茂倉岳到着が日暮れ後になることが予想された。
旧国道側の水場を見に行く。流れの乏しい沢があるだけだったので蓬峠の水場を目指す。
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旧国道側の水場を見に行く。流れの乏しい沢があるだけだったので蓬峠の水場を目指す。
大源太山の切り立った姿がかっこいい。寄り道しようかと思ったけど時間的に諦めた。
日が出ていると暑い。七つ小屋山でハイドレーションの2リットルの水が尽きてしまった。
2021年11月20日 13:47撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/20 13:47
大源太山の切り立った姿がかっこいい。寄り道しようかと思ったけど時間的に諦めた。
日が出ていると暑い。七つ小屋山でハイドレーションの2リットルの水が尽きてしまった。
蓬ヒュッテ。
入れるかと思ったが無理そうだった。
2021年11月20日 15:00撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/20 15:00
蓬ヒュッテ。
入れるかと思ったが無理そうだった。
水場で2.5リットル補給する。
もう少し稜線から近いといいんだけど。
馬蹄形では水の補給がネックになる。
水場で2.5リットル補給する。
もう少し稜線から近いといいんだけど。
馬蹄形では水の補給がネックになる。
武能岳と山頂がガスに覆われた茂倉岳。
累計で400mは登ると思うと辛い。
2021年11月20日 15:39撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/20 15:39
武能岳と山頂がガスに覆われた茂倉岳。
累計で400mは登ると思うと辛い。
日暮れが近づくとガスが日本海側から湧き上がり視界が悪くなった。
ここから下ってからの茂倉岳への登り返しが反時計回りの山場となる。
ここの登りで、ついに太ももに限界が近づいた兆候が出てきたので負担をかけないように気をつけて進む。
2021年11月20日 16:15撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/20 16:15
日暮れが近づくとガスが日本海側から湧き上がり視界が悪くなった。
ここから下ってからの茂倉岳への登り返しが反時計回りの山場となる。
ここの登りで、ついに太ももに限界が近づいた兆候が出てきたので負担をかけないように気をつけて進む。
馬蹄形稜線の向こう側から月が昇る。昨日が部分月食だったせいか色が暗めなうえ、南中が23時ごろなので月明かりが乏しく、ヘッデン行動となった。
ふと南の稜線上を見ると小さな灯りが少し揺れて見えた。懸垂中のクライマーだろうか。
しばらくすると見えなくなったが、自分より過酷な状況の人間がいると思うと頑張れる。
2021年11月20日 17:15撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/20 17:15
馬蹄形稜線の向こう側から月が昇る。昨日が部分月食だったせいか色が暗めなうえ、南中が23時ごろなので月明かりが乏しく、ヘッデン行動となった。
ふと南の稜線上を見ると小さな灯りが少し揺れて見えた。懸垂中のクライマーだろうか。
しばらくすると見えなくなったが、自分より過酷な状況の人間がいると思うと頑張れる。
偽ピークに5回ほど惑わされた末に茂倉岳に到着。
避難小屋では先着者が食事中で、輪に入れてもらう。山のことで会話が進み楽しい時間を過ごした。
2021年11月20日 17:56撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/20 17:56
偽ピークに5回ほど惑わされた末に茂倉岳に到着。
避難小屋では先着者が食事中で、輪に入れてもらう。山のことで会話が進み楽しい時間を過ごした。
翌朝、小屋で一緒になった2人と一緒に日の出を見に茂倉岳山頂へ。
2021年11月21日 06:21撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
2
11/21 6:21
翌朝、小屋で一緒になった2人と一緒に日の出を見に茂倉岳山頂へ。
一ノ倉から谷川の稜線がクッキリと。
晴れて良かった。
2021年11月21日 06:27撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/21 6:27
一ノ倉から谷川の稜線がクッキリと。
晴れて良かった。
気温は氷点下4℃ほどで思ったほど寒くないが、動かないとだんだん寒くなってきた。
2021年11月21日 06:28撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/21 6:28
気温は氷点下4℃ほどで思ったほど寒くないが、動かないとだんだん寒くなってきた。
ちょうど24時間前は辛かったけど、この景色を見て救われた気分になる。
2021年11月21日 06:30撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/21 6:30
ちょうど24時間前は辛かったけど、この景色を見て救われた気分になる。
新潟側に茂倉岳の影が浮かび上がっていた。
2021年11月21日 06:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/21 6:58
新潟側に茂倉岳の影が浮かび上がっていた。
日の出を見終わり、土樽へ抜ける2人とはここでお別れ。
楽しい時間を過ごすことができて感謝です。
2021年11月21日 07:17撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/21 7:17
日の出を見終わり、土樽へ抜ける2人とはここでお別れ。
楽しい時間を過ごすことができて感謝です。
西黒尾根へ向かうと湯檜曽川の谷に靄が出てきた。
2021年11月21日 07:37撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/21 7:37
西黒尾根へ向かうと湯檜曽川の谷に靄が出てきた。
馬蹄形稜線が一望できた。
こうして見えると達成感が疲労感を上回る。
2021年11月21日 08:37撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/21 8:37
馬蹄形稜線が一望できた。
こうして見えると達成感が疲労感を上回る。
主脈稜線と俎グラ。
主脈縦走もやってみたい。
このあたりでハイドレーションの水が切れてしまった。昨晩の茂倉の登りで思ったより消費してしまったようだ。
2021年11月21日 08:51撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/21 8:51
主脈稜線と俎グラ。
主脈縦走もやってみたい。
このあたりでハイドレーションの水が切れてしまった。昨晩の茂倉の登りで思ったより消費してしまったようだ。
残りはペットボトルの300mlだけになり、水を消耗しないように行動する。
晴れて暑い。早く下りてコーラを飲みたい。
2021年11月21日 10:01撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/21 10:01
残りはペットボトルの300mlだけになり、水を消耗しないように行動する。
晴れて暑い。早く下りてコーラを飲みたい。
ついに下山。
登山指導所前に猫がいて餌をせがまれた。
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登山指導所前に猫がいて餌をせがまれた。
近くの路上に砕かれた煎餅があり、それを食べていたが口に合わなかったようだ。
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近くの路上に砕かれた煎餅があり、それを食べていたが口に合わなかったようだ。
猫には避けられがちなので、媚びを売られて悪い気はしないが助けてやることはできない。
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猫には避けられがちなので、媚びを売られて悪い気はしないが助けてやることはできない。
時間を持て余して山岳資料館に入ってみた。
近くには何度も来たが、初めて入った。
時間を持て余して山岳資料館に入ってみた。
近くには何度も来たが、初めて入った。
新しくできたビジターセンターにも寄ってみた。
3Dビューっぽい画面でクライミング映像を見たら頭がクラクラした。
一ノ倉沢を見に行こうかと思ったけど、温泉に入って、メシを食べて帰宅。
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新しくできたビジターセンターにも寄ってみた。
3Dビューっぽい画面でクライミング映像を見たら頭がクラクラした。
一ノ倉沢を見に行こうかと思ったけど、温泉に入って、メシを食べて帰宅。

感想

極夜行を読み返して満月の夜の稜線歩きがしたくなり、満月の夜に合わせて谷川岳馬蹄形縦走をナイトハイクすることにした。
ワンデイで済ませることも考えたが、一度やったことあるし、長く山で過ごしたいと思いテントとシュラフを持っていくことにした。
白毛門駐車場に着くとパラパラと雨が降りだしたので車内で雨をやり過ごし1時過ぎに出発。
上空は雲に覆われているが、満月のおかげで薄明るくヘッデンなしでも行動できるくらいだった。
しかし、路面が白いと地面が近く見えるが遠く、黒いと遠く見えるが近いという歩きづらさのため、結局ヘッデンを付けて行動する。
笠ヶ岳までは暗い上にガスも濃く、道もぬかるんで滑りやすく後悔したが、それ以降は天気に恵まれて稜線歩きができた。
期待していたような月明かりは得られず散々な始まりとなったが、茂倉岳避難小屋で出会った人たちと話すことができたり、体力的に余裕を感じることができたりで、良い山行となった。

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