真夏 後立山縦走(爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳〜五竜岳〜唐松岳)

- GPS
- 56:00
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 3,041m
- 下り
- 2,612m
コースタイム
扇沢 6:40→爺ヶ岳登山口 7:00→種池山荘 10:00(20分休憩)→爺ヶ岳南峰 11:00→爺ヶ岳中峰 11:25→冷池山荘(テント泊) 13:00
8/11
冷池山荘テント場 5:30→鹿島槍ヶ岳 6:30→鹿島槍ヶ岳北峰 7:30→キレット小屋 9:00(20分休憩)→五竜岳 12:20→五竜山荘 13:00(小屋泊)
8/12
五竜山荘 5:20→唐松岳頂上山荘 7:30→唐松岳 7:50→八方池山荘
| 天候 | 8/10 晴れ 8/11 晴れ→強風・雨 8/12 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
バス:信濃大町〜扇沢 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
八峰キレットはアップダウンの多い岩稜帯。 キレット小屋直前の切れ落ちた崖についたハシゴに注意。 |
写真
感想
【8/10】
9日夜仕事場から新宿へ。
ムーンライト信州に飛び乗っていきます。
ムーンライト信州は、新宿から信州白馬の方へ続くムーンライト系列車です。
ふるーい車両を使っていて、夜遅く終電間際なのに鉄道ファンが写真を撮りに来ている。
ムーンライト信州の毎度の光景ですね。
ムーンライト信州で、信濃大町に早朝到着。
駅の目の前のロータリーから扇沢へのバスが出ています。
扇沢から爺ヶ岳登山口まではちょっと戻ります。
爺ヶ岳登山口、ここからいよいよ後立山がはじまります。
真夏の盆休みということもあり、沢山の人が登っていきます。
暑い!とにかく暑い! テント装備で荷が重く、汗が止まらない!
小屋泊まりの軽量装備の人たちが楽しそうに登っていきます。
何のウチはまけへんでー。
2時間程度で種池山荘へ到着。
稜線に出たことで、いままでの林間よりも日差しは強いものの、風もあって気持ちがいい。
種池山荘はお花畑の中にある赤い小屋、何かとてもメルヘンチック。
さて、私の本日の宿泊地は種池ではなく、冷池山荘のテント場。
ここでのんびりしていきたいところですが、先を急ぎます。
爺ヶ岳への道。歩きやすく整備されています。
谷をぐるりと巻くように歩くと、種池山荘の反対に冷池山荘があります。
冷池山荘のテント場は山荘から5分ほど上へ登ったところ。
ナナメっているところばかり。
私がついたときにはテント場には1張りだけ。
鹿島槍に往復でもしてるのかな、人の気配はなし。
がけに近いところに、前にきた登山者が残していった石垣を発見。
それの前にテントを張ります。
しかしさすがに真夏は暑い。 死ぬほど暑い。
冷池山荘テント場は、日差しをさえぎるところのない稜線のテント場です。
冷えたビールで目の前の剱岳を眺めながらカンパイしていても、あまりの暑さであっという間に飲み干してしまいます。
耐えられないので、景色に後ろ髪をひかれつつ、テント場の先にある木立へ逃げ込みました。
しばらくすると、風が強まり涼しくなるものの、少し雲が出て、小雨へ。
明日はどうなるんだろ・・・。
【8/11】
昨日夕方から急変した天候は、夜半に嵐に。
テントは暴れていたものの、石垣のおかげで稜線のテント場でも比較的ゆっくりすることができた。
夜明け前早めに出るつもりではあったが、風と雨が止まずに出発が遅れる。
このままではよくないと、まだ暗い中テントを撤収し、鹿島槍へ向かいます。
鹿島槍ヶ岳の頂上に着く前にもう真っ白。 風雨がどんどん強くなっていきました。
北峰でも真っ白。
強い風、雨での嵐の中、八峰キレットをいきます。
キレット小屋直前に足元の切れ落ちたところにぎりぎりついているハシゴがありましたね。
なかなかスリリングな見た目でした。
風雨に晒され続け岩場を延々進んでいると、急に崖下に小屋が見えます。
キレット小屋に到着。 何の前触れもなく、突然眼下に現れてビックリでした。
写真で見ていたけど、よくこんなところに小屋建てたなあ・・・。
厳しい稜線の狭い鞍部に埋め込むように建っていました。
テント泊ができれば、ここもよい位置感なんですけどね。
五竜岳までも真っ白で風雨が強い。
途中の大きく下る岩場の下部の方で、鎖を手に取った状態で足を滑らせた。
ズリズリと1mほど落ちて止まる。
幸い怪我などはなかったものの、買ったばかりのモンベルのトレントフライヤージャケットに亀裂が!
あああああああ・・・!!!ガックシ
結局この日は、朝だけ晴れ間も見えたものの一日中強い風雨にさらされ続け、先の見えない長いキレット帯を通過するのに無言無思考で淡々と歩いていました。
景色も見えない、体力勝負なだけの日で、なんだか帰ってきた直後も記憶が薄かったです。
全身ずぶ濡れ。
五竜山荘では、小屋で乾燥室を使わせてもらうために素泊まりしました。
【8/12】
昨日の嵐は夜半に過ぎ去り、星が綺麗に光っていました。
夜明けの五竜山。赤く焼けて美しい。
今日は見事に晴れています。くそう・・・。
ここで恐れていたことが!
カメラの電池が切れたーー! しょうがないのでスマフォで撮影に。
五竜山荘から唐松岳へ。 縦走路をテクテク。
大黒岳の崖にかけられた鎖ゾーンがあるものの、テント装備でも特に苦はなく・・・
唐松岳頂上山荘へ到着。
ここは八方尾根から簡単に上がれるため、日帰りハイキングの人も沢山います。
今回のこれまでの登山では見てなかったような子供が沢山。
頂上に登れば、晴れた山頂の360度の大パノラマ。
帰りはそのまま、八方尾根を下ります。
3段リフトの上あたりまで降りてくると、なんだこれどこの観光地?というくらい人が。
通り過ぎる人へ山での挨拶を延々し続けることになり、
リフト乗り場まで「こんにちは」を100回以上言った気がした。
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