陣馬山〜高尾山



- GPS
- 05:51
- 距離
- 20.7km
- 登り
- 1,234m
- 下り
- 1,251m
コースタイム
- 山行
- 5:05
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 5:53
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
下山は高尾山口へ |
写真
感想
週末の高尾山は人が多いことがわかってはいたが、この日は高尾山の山麓で午後に会食の予定があるので、陣馬山から高尾山まで縦走することにする。高尾山口に13時に送迎バスが来るので、その時間までに下山することが条件となる。一人で出かけるつもりであったが、実家に泊まりに来ていた妹も久しぶりに山に登りたいというので、急遽、同行することになった。
朝の八王子駅の中央線のホームにはかなりの数の登山者が目立つ。松本行きの普通列車に乗り込んど乗客のおよそ半数は登山者だっただろう。相模湖や藤野の駅で降りた登山者はごくわずかだったので、多くの登山者は大菩薩嶺や金峰山まで足をのばすのだろうか。
藤野の駅は意外にも涼しく感じられる。ところで高尾から中央線を西に向かうと山梨県に入るように思われるが、この相模湖と藤野の周辺は神奈川県だ。陣馬山から景信山にかけての尾根が東京都と神奈川県の県境となる。
陣馬山の登山口に向かう登山者は他にはひと組見かけたのみだ。藤野から沢井川に沿って上流に向かうと左岸から合流する栃谷に入る。栃谷の登山口が近づくと数軒の集落があるが、都心からさほど遠くないところにこんなところがあろうとはと驚くほどに鄙びた雰囲気のところだ。集落の上部からは谷の展望が広がり、彼方には重畳と連なる山並みが見える。道志山塊の山と思われるが、残念ながら山座は全く同定することが出来ない。
登山道に入ると緩やかな植林の尾根が続く。尾根を登るにつれて左手から涼しい風が吹いてくるようになる。この時期の登山としては涼しさに恵まれているといえるだろう。陣馬山も相当な人気と聞いているが、人の気配が全く感じられない。山頂が近づいたあたりで、早くも尾根を降ってくるご夫婦と思しき二人とすれ違う。
山頂は広く切り開かれた草原となっており、ほぼ360度の好展望が広がる。山頂にはどこからこれだけの人が登って来られたのだろうと驚くほどに大勢の登山者がおられた。和田峠の方から続々と登ってくる登山者が目に入る。山頂直下には数軒の茶屋もある。実家の母が持たせてくれた巻き寿司で朝食をとる。保冷瓶に入れて麦茶の冷たさが有難い。
景信山へのトレイルに入るとアップダウンの少ない平坦な尾根が続く。良好に整備された歩き易い登山道は人気のコースなのだろう。トレランの人達と多くすれ違う。女性のソロ・ランナーも目立つ。南側の相模湖の方からは終始、涼しい風が吹いてくる。登山道沿いには多くのオオバギボウシを見かけるが、ほとんどのものがまだ蕾である。
樹高の高い樹が立ち並ぶ幅広の道は旧街道のような趣がある。実際に街道ではないものの昔から良く人に歩かれた道なのだろう。すぐに明王峠に到着する。既に営業はしていないが、昔の茶屋の建物が残っていた。
陣馬山から景信山までは5.7kmの距離らしい。それほど飛ばした訳ではないが、1時間と少しの時間で到着してしまう。ほぼ平地を歩く時の歩行速度と同等なので、かなり歩き易い道だったのだろう。
景信山の山頂は北側の大きく展望が広がっている。山頂の南側の樹林の中に大きな茶屋があり、その周りのテーブルには大勢の人が休憩している。高尾山から到着されたパーティーはビールを購入し、早速にも乾杯をしておられる。350mlの缶ビールが\400というのは安く感じられる。というのも昨日登った赤岳山頂ではそれが¥700であったからだ。なめこ汁も人気のようだが、山菜の天ぷらにも心惹かれる。この後に会食の予定がなければ、躊躇なくここでクダを巻いていたことだろう。驚いたことにレモン・サクレなるシャーベットも売られている。
山頂を後に高尾山の方に向かって歩き始めると山頂直下にも別の茶屋があり、その周辺ではさらに大勢の登山者達が休憩しておられた。山頂と合わせてゆうに200人はいるだろう。高尾山に向かって尾根を南下する。まずは小仏峠を越えて小仏城のあった城山を目指す。高尾山との間を縦走する人がいるのだろう、登山者が一段と増えた感じがする。
城山の山頂にも茶屋があり、ここも大勢の人で賑わっていた。高尾山にかけての尾根に入るとさらにすれ違う登山者が増える。数十mおきに人とすれ違う感じだ。登山道には木道が整備されており、遊歩道といった雰囲気だ。
高尾山の手前で道が三つに分岐する。もみじ台を達る中央の道を選択する。わずかな登り返しであるが、昨日も八ヶ岳で20kmほど歩いたせいか、脚に疲労が蓄積してきた感じがある。妹も急に疲れが溜まってきたという。もみじ台の上にも茶屋があり、ハイカー達で賑わっている。茶屋というよりもアウトドアーのカフェといった雰囲気だ。
石段を登り詰めて高尾山の山頂に至るとここは山というよりも観光地であった。ケーブルカーの乗り場へと続く舗装路には人の波が続いており、もはや登山者はここではマイノリティである。
50分もあれば余裕で下まで下降することが出来ることが出来ると思っていたが、登山道は意外と距離があることに気が付く。妹は疲れたのでケーブルカーで降りたいというので、私一人で下ることにする。
右手に谷に向かって下降する道に入ると急に人影が少なくなる。もちろん、ここを歩いているのはハイキング・スタイルの人に限られる。谷に下降したところに琵琶滝という名称の滝が地図に記されているのだが、自然の滝ではなく、滝行のための人工の滝のようだった。しかも、修行者以外は滝下に立ち入ることが出来ない。
高尾山口の駅に到着したのは13時少し前だった。ケーブルかーで降りてきた妹とも無事合流することが出来る。早速にも駅のコンビニでビールを買い求め、マグカップから喉に流し込むのであった。
さすが妹さんも健脚ですね
他の方のレコを拝見しても感じていましたが東京のお山の標識は立派ですねー
ヘリで運ぶのでしょうか
妹は大学時代は登山研究会(通称 山研)に所属して、当時は私よりも登山をしていたようです。
最近は子育て中であり山に長いこと登っていないせいが、今回はさすがに最後はへばっていたようですが・・・
確かに立派な山名標ですね。でも高尾山の山頂までは車道が通じていますし、景信山は冷蔵庫や冷凍庫を備えた茶屋があるくらいですから・・・
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