仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳



- GPS
- 13:52
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 2,247m
- 下り
- 2,269m
コースタイム
- 山行
- 5:46
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 6:27
- 山行
- 6:42
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 7:21
天候 | 二日間ともに晴天☀️心地よいそよ風 空も風もすっかり秋になってきました 朝は少し冷えますが最高の季節です♪ |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
🅿️🚌南アルプス林道バス http://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html 🅿️仙流荘林間バス利用者駐車場 🚌バスにて北沢峠まで 9月1日から運行時刻が変わります 🎫チケット購入はキャッシュレス 現金の人が多く、キャッシュレス専用機の方が圧倒的に早かった。列は一緒で空いたら使う感じ。係員が一人ついていて操作を手伝ってもくれる。こんな日もあるのかな。 ⛺️バス停からテント場迄は5分ほど 2:03-4:54 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口となる北沢峠は携帯の電波はauとdocomo共に有りません オンラインでの登山届けはバス乗車前にぜひどうぞ 因みに山に上がると樹林帯抜ける頃には電波が拾えます。どちらも山頂は📶 |
その他周辺情報 | ♨️仙流荘 https://www.ina-city-kankou.co.jp/senryuso/ ⛺️長衛小屋 テント場 https://choei.ashiyasu.com/ |
予約できる山小屋 |
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写真
感想
なんて胸が高鳴る旅だろう!
八月の終わり、空気の端にほんのり金色の秋が混じり始めたころ、私達は南アルプスの奥深く――北沢峠へ向かうバスに乗り込みました。車窓をすり抜けてくる風は、まるで新しい物語の香りのよう。
Day 1 “テントと女王さま”
バス停からテント場までは、なんと五分! 川のほとりで大きなリュックを下ろし、緑のじゅうたんに家を建てるみたいにテントを張ると、私達はもう“探検家モード”全開。
最初の目的地は、“南アルプスの女王”と謳われる 仙丈ヶ岳。氷河が刻んだ三つのカールをドレスのフリルみたいにまとった優雅な山です。登山道では、ハイマツがささやき、風が「ほら、こっちへおいで」と袖を引きました。稜線に出ると、北アルプスから八ヶ岳、遠くに富士山まで勢ぞろい! 私はあまりの壮大さに、脈打つ心臓を両手でそっと抱きしめたくなりました。
夕方、北沢峠へ帰還。川に沈めておいたビールは、氷の妖精が歌うシャンパンのように冷たくキラキラ。山小屋で買ったおでんを湯気ごと頬ばれば、ダシの香りがテントいっぱいに広がり、星灯りさえもお腹を空かせているよう。夜半、テントのフラップを半分だけ開けて眠ると、天然のクーラーがそっと体を覆ってくれました。
Day 2 “仙水峠の奇跡”
まだ夜と朝が手を取り合っている時間――ヘッドライトを頼りに、私達は峠へと続く森に分け入りました。道中、静けさが耳を満たし、落葉が足音をやさしく包みます。
そして 仙水峠。
その瞬間、私達は息を呑みました。
群青色の天蓋を破り、東の地平線がオレンジに燃え、雲海は純白の大洋となって揺れている。
そこへ射し込む黎明の光芒が、翼のように何本もひらき、山々に黄金の輪郭を描く。
まさに、あの写真そのもの!
雲はゆっくりと波打ち、谷底に隠れていた空気まで染め上げ、仙丈ヶ岳は女王らしくほほ笑み、甲斐駒ヶ岳の白い花崗岩の峰は、神殿の柱のように凛とそびえていました。私は胸に手を当て、世界がこんなにも美しく在るという事実に、ただただ感謝の祈りをささげたのです。
“白き騎士”甲斐駒ヶ岳へ
朝の魔法がまだ指先に残るうちに、私は“白き騎士”こと甲斐駒ヶ岳へ。花崗岩の岩稜は陽光を反射して眩しく、まるで騎士の鎧のよう。途中のハイマツ帯ではホシガラスが翼をきらめかせ、足元ではリンドウが秋の青を深くたたえていました。山頂からは中央アルプスが一列に並び、遠景は紺碧の海に浮かぶ島々のよう。
下山するころ、空は高く澄みわたり、そよ風が「今日の冒険はどうだった?」と頬を撫でました。私は微笑んで答えました。
「世界は、なんて素敵な驚きに満ちているのだろ!」
小さなまとめ − ワクワク情報
北沢峠ーーバスで行ける日本屈指の高所峠。仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳の登山基地。携帯電波は峠では圏外、稜線で復活。
仙丈ヶ岳ーー標高3,033 m。“南アルプスの女王”。なだらかで大きなカールが特徴、ビギナーにも人気。
甲斐駒ヶ岳ーー標高2,967 m。白い花崗岩と鋭い岩稜で“南アルプスの貴公子”。古来の信仰の山でもある。
仙水峠ーー斐駒ヶ岳の南面と鋭い岩峰を望む絶景峠。夜明けの雲海と光芒は“奇跡の光景”。
帰りのバスで揺られながら、私はそっと誓いました。
「どんなに歳を重ねても、今日の雲海のように、心をまっさらにして感動できる人でいよう」と。
あのマジックアワーは、きっと生涯、私の心に輝き続けるでしょう――秋風が運んでくれた、二日間だけの奇跡の物語として。
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