記録ID: 7188258
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜
夏の終わりの白馬三山・不帰ノ嶮
2024年08月30日(金) 〜
2024年09月01日(日)


体力度
7
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 15:52
- 距離
- 25.0km
- 登り
- 2,463m
- 下り
- 2,488m
コースタイム
1日目
- 山行
- 2:32
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 2:36
距離 3.7km
登り 603m
下り 83m
2日目
- 山行
- 5:01
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 6:29
距離 11.0km
登り 1,265m
下り 920m
3日目
- 山行
- 6:02
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 7:24
距離 10.3km
登り 595m
下り 1,484m
12:02
八方池山荘
天候 | 台風10号が近づく中、天気情報を調べに調べて後立山方面は荒れることは無いと判断し、予定通りに乗り込んだ。 一日目: 栂池 晴 午前 曇り時々晴 午後 曇り、夕方一時雨 夜 晴時々曇り 二日目: 予測よりも早く雨が来た。 白馬岳までガス 白馬岳→天狗山荘 雨 午後 曇り 夕方になって晴 夕焼けが綺麗だった。 三日目: 天狗山荘→不帰ニ峰南峰 快晴 不帰ニ峰南峰→唐松岳頂上山荘 晴 唐松岳頂上山荘→八方池山荘 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
バスタ新宿 23:05→栂池高原 5:45(アルピコ交通) 台風のため満席→ガラガラに。 栂池ゴンドラ:8:00始発(所要20分) 栂池ロープウェイ:8:30始発(所要5分) 【復路】 八方BT 14:45→白馬駅 14:51(アルピコ交通) 白馬 15:16 → 新宿 19:08(あずさ46号) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【栂池VC→天狗原】 樹林帯。前日の雨のためか、行路のほとんどを通じて登山道に水が流れている。もっとも基本的に石の道であるので、注意すれば靴が汚れることはない。 同じロープウェイで上がった登山者は、自分を含めて2組。 【天狗原→白馬大池山荘】 樹林帯を抜けて岩場の連続となり、一部両手を使う箇所も。目印はハッキリしているので迷うことは無い。 ここまですれ違ったのは4組。 【白馬大池山荘→白馬岳頂上宿舎】 整備されていて非常に歩きやすい。恐らく多くの人達が想像する稜線の道で、気持ち良く歩くことが出来た。 この日、ここまですれ違ったのは2組。頂上宿舎で1組。以降はゼロ。 【杓子岳登り】 細かい石の「砂場」のような感じ。足が取られて歩きにくい。 【杓子沢コル→白馬鑓ヶ岳】 前半は岩場の登り。それまで楽して歩いてきたのでギアチェンジが必要。岩場を登ってしまえば頂上までは楽。 天狗山荘→唐松岳頂上山荘は剱岳を右に見ながらの歩きとなり、非常に気分が良い。 場所によっては五竜岳や鹿島槍はもちろん、遠く水晶岳、鷲羽岳、槍ヶ岳を望める。 【天狗ノ大下り】 大下り自体は途中に鎖場があるものの、下手に急がなければ危険なことはない。 【不帰キレット→不帰一峰】 ここからバリエーションルート。舐めてはいけないが、少し厳しい登山道の感覚で歩いた。 【不帰ニ峰(北峰)】 一峰を降りた所から始まる、不帰ノ嶮の核心部。 難しいか簡単かは個人によるので評価は控えるが、踏み外したり鎖を滑ると奈落の底行き=死への直行便なのは間違いない。 行程を通じて三点支持の基本が必要。鎖がある箇所では無理せずそちらを用いたい。 自分は快晴無風で通過していることを付け加えておく。 【不帰ニ峰(北峰→南峰)】 北峰を登って気が抜けると危険。ここも不帰ノ嶮の途上だ。 【不帰ニ峰(南峰)→唐松岳】 稜線登山道。この日はここで初めて対向者に出会う。 西側の景色が映えて剱岳や立山連峰が見えれば、最高のビクトリーロード。 【唐松岳→八方池山荘】 それまでとまるっきり道が違う。高速道路を進む気分だろう。 |
その他周辺情報 | 【宿泊】 白馬大池山荘: 素泊まり 11,000円 一般客は自分だけで貸切状態。テント泊は無し。夏の週末でこんな状態なのは台風のためとしか考えられない。 ランチ営業はなく、昼食をお世話になろうと思うとカップラーメンのみだった。 天狗山荘: 一泊夕食 13,500円 小屋泊は自分も含めて2組。満室だったのが台風で大量キャンセルが出たとのこと。他、テント1組。テントの方もキャンセルが出るのを待っていたのだけれど、予約がかなって来てみたら自分一人だったとのこと。 非常に雰囲気の良い小屋でスタッフも温かい。食堂にストーブを入れてもらえ、ゆったりくつろぐことが出来た。 素泊まりで予約したが、歩いてる途中で夕食を食べたくなったので夕食付に変更。 【お風呂】 八方の湯/ 八方BT前 850円だが八方リフト乗り場に割引券が置いてあってお得になった。 説明不要。行くべし。 |
写真
今宵はこちらの白馬大池山荘泊。
3000m級を狙う山行では、いきなり頂上を目指すのではなく、だいたい2000〜2400mくらいのところで一泊するようにしている。
体力的にも時間的にも一気に白馬岳を捉えることは出来るが、高山病のリスクは避けたい。
3000m級を狙う山行では、いきなり頂上を目指すのではなく、だいたい2000〜2400mくらいのところで一泊するようにしている。
体力的にも時間的にも一気に白馬岳を捉えることは出来るが、高山病のリスクは避けたい。
4:30起床、5:30スタートで二日目。
天気予報は曇りのち雨なので景色は考えず、目標をピークハントに絞る。
山荘を出てはじめに上がる雷鳥坂を過ぎると、文字通り雷鳥がお出迎え。
このあとのルート上でも頻繁に出会った。後立山でも雷鳥はハトか。
天気予報は曇りのち雨なので景色は考えず、目標をピークハントに絞る。
山荘を出てはじめに上がる雷鳥坂を過ぎると、文字通り雷鳥がお出迎え。
このあとのルート上でも頻繁に出会った。後立山でも雷鳥はハトか。
白馬岳着。
曇っており眺望は望めないので、ここからの景色は諸先輩方のレポートをどうぞ。
栂池ヒュッテからここまでのルート上は特に厳しい箇所もなく非常に歩きやすい。大雪渓ルートに比べるとこちらの方が楽だと思う。体力と高山病に気を遣えば、十分に楽しめるルートだろう。
曇っており眺望は望めないので、ここからの景色は諸先輩方のレポートをどうぞ。
栂池ヒュッテからここまでのルート上は特に厳しい箇所もなく非常に歩きやすい。大雪渓ルートに比べるとこちらの方が楽だと思う。体力と高山病に気を遣えば、十分に楽しめるルートだろう。
売店側。立ち寄り客は売店前のカウンターで昼時間に軽食を取ることが可。自分の場合、基本的に昼は小屋での食事をアテにしているので、やっぱり食事が出来るのは嬉しい。
食堂には宿泊者しか入れないのは何処の小屋でも同じだが、この日は登山者自体がいなかった。
食堂には宿泊者しか入れないのは何処の小屋でも同じだが、この日は登山者自体がいなかった。
夕食。
これが標高2700mの稜線小屋での食事かと。とても美味しかった。
夕食は大抵3000円〜4000円くらいだけど、素泊まりとの差額で高い安いを考えてはいけないと思う。この場所での食材の用意、調理、水、洗い物、白米(基本的に)食べ放題など、その価値で食事付き料金を考えるべきだ。
これが標高2700mの稜線小屋での食事かと。とても美味しかった。
夕食は大抵3000円〜4000円くらいだけど、素泊まりとの差額で高い安いを考えてはいけないと思う。この場所での食材の用意、調理、水、洗い物、白米(基本的に)食べ放題など、その価値で食事付き料金を考えるべきだ。
天狗ノ大下り入り口でヘルメット装着。ストックを仕舞い、両手を楽にする。
標高差400mの大下りを経た後に、これから臨む不帰ノ嶮。
唐松岳や五竜岳、鹿島槍の眺望も見事だが、まずは手前のポイントに集中することだ。
標高差400mの大下りを経た後に、これから臨む不帰ノ嶮。
唐松岳や五竜岳、鹿島槍の眺望も見事だが、まずは手前のポイントに集中することだ。
不帰キレット。ここから不帰ノ嶮。
軽く腹ごしらえをしながら見上げる不帰一峰。ここは登るイメージがついた。空は快晴で風も無く、岩場は前日の雨も残らず乾いており、これ以上望みようが無い状態。最高のコンディションで壁に取り付く。
軽く腹ごしらえをしながら見上げる不帰一峰。ここは登るイメージがついた。空は快晴で風も無く、岩場は前日の雨も残らず乾いており、これ以上望みようが無い状態。最高のコンディションで壁に取り付く。
唐松岳登頂。
ニ峰南峰から一旦下って登り返し。大した標高差で無い筈だが、不帰ノ嶮で気力を使っているため足が重かった。
今回目標としていたピークハントはココで終了。
一気に登山者が増え、次々に登って来る。
ニ峰南峰から一旦下って登り返し。大した標高差で無い筈だが、不帰ノ嶮で気力を使っているため足が重かった。
今回目標としていたピークハントはココで終了。
一気に登山者が増え、次々に登って来る。
装備
MYアイテム |
![]() 重量:-kg
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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感想
「ジャンダルムには絶対に入るな」が父からの家訓なのは、多くを語らないが当時組んでいた仲間と挑んで精神的に厳しい経験をしたかららしい。自身は生きて帰ってきた。昭和40年代前半の話だ。
山を歩ける最後まで徳本峠越えのクラシックルートを好んでいたのは、その山仲間と歩いたから、とのことだった。
不帰ノ嶮は三大キレットの一つ。ジャンダルムに自分が行くことはないけれど壁は一つ欲しい。
穂高でなければ許してくれるだろうと、今回、白馬三山と併せ、最後の崖登りのつもりで不帰ノ嶮行を計画した。
台風10号が近づく中であらゆる天気情報を調べ尽くし、後立山は天気が崩れないと判断。2日目の予測だけが少々外れたが、雨のお陰で美しい夕焼けを見ることができたと思えば良い。
核心部には最高の天候のもとでアタックすることができた。
おそらく父が後押しをしてくれたものと、感謝したい。
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この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜 [4日]
扇沢−種池−爺ヶ岳ー冷池ー布引山−鹿島槍ヶ岳−八峰キレット−五竜岳−唐松岳−不帰ノキレット−白馬岳−栂池
利用交通機関:
車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5