鳳凰山 南御室小屋にてテント泊(夜叉神登山口より広河原へ)

- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 1,913m
- 下り
- 1,761m
コースタイム
- 山行
- 3:53
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 4:20
- 山行
- 5:54
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 6:38
| 天候 | 一日目:晴れのち霧 二日目:晴れのち曇り 稜線上霧あり 下山後晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
二日目:広河原より乗合タクシーで夜叉神駐車場下車。 |
| その他周辺情報 | 金山沢温泉で入浴。露天風呂あり。洗い場は3つと少なめ。\850。 |
写真
感想
当日まで天気が読めなかった週末。夜叉神駐車場に行ってみて、当日雨が降っていなかったら登ろうという師匠の判断で、前夜に出発。
当日朝、駐車場では青空も垣間見られた。登っていくうちにガスが出てきたが、雨は幸い降らず。途中で南御室小屋のご主人達とすれ違う。一度下に下りられ、15時には戻られるとのことであった。道の上には色々のキノコが育っていた。
夜叉神峠小屋からは雲をまとった白根三山が望まれた。道標の足元にマツムシソウが咲いていておもわず顔がほころぶ。さらに登っていくと徐々に色づいた木の葉がみられた。山火事跡で早めの昼食を摂る。
苺平から辻山方面に寄り道し、辻山手前の分岐から登山道に復帰した。腐植土で柔らかい道の両脇にびっしりと苔が群生している様は、神秘的ですらあった。
一度下って少し登り返すと、木立の向こうに南御室小屋が見えた。ヘリポートの上でゴロンと休まれているお二人連れの前を静かに横切り、小高い場所にテントを設営する。南アルプスの天然水は、噂どおりの美味しさであった。
この日は以降休むだけだった為、14時過ぎからはやウイスキーの水割りを楽しみ、16時には夕食を始めた。テント場は霧が巻いたり晴れ間が見えたり。
テントは最終的に5張りほどに増えていた。感じたのはすごく音が響きやすい空間だということ。天然の円形劇場のように感じられたのは自分だけか。
眠くなるのも早く、1830頃にはシュラフにもぐりこんでしまった。2230頃雷が鳴ったというのは師匠の弁(自分は全く気付かず)。夜中にときおり雨がポツポツと待ったことくらいしか記憶にない。
翌朝0530くらいに目覚める。予定では1510のバスに間に合うように下山。
砂払岳では残念ながら富士山が見えなかったが、白根三山はかろうじて望めた(じきガスに隠れてしまったが)。曇天ながら紅葉は鮮やかで、行く手に延びる稜線美を楽しみながら進んだ。
今回の山行の個人的なイベントとして、とある木を眺めに行くことを期待していた。その木は自分には鳳凰の姿に思え、山登りを始めたころ、インターネットでたまたまその木の写真を見て知ったのだった。はたしてその木は、鳳凰小屋分岐を赤抜沢ノ頭方面に少し進んだところに在った。山行の無事を願って手を合わせ、先に進んだ。
白砂の稜線の片隅に、タカネビランジの花を見つけたときは思わず驚いた。ぽつぽつと、数輪咲き残っていたようだ。他にもホタルブクロ、ヤマハハコ、その他名前を知らない花も、よくこういう苛烈な環境で咲けるものだ。
赤抜沢ノ頭でオベリスクを望んだのち、この先の上り下りを考え、そのまま高嶺方面へ進むことにする。ハイマツの中で赤い葉が一層鮮やかに映る。高嶺前後の岩々した道に緊張し、ハイマツ帯のつづら折れを下ると苔と樹林に包まれた静かな白鳳峠に到着。予想以上に気持ちのよい場所で、同じく広河原に下る方々と歓談しつつ、ランチパックをほおばる。それにしても赤薙沢ノ頭への登り返しはきつそうだ。
白鳳峠への道は、甲斐駒の仙水峠付近のようなガラ場の下りから始まる。ここもハイマツに混じって紅葉が点々と鮮やか。やがて樹林帯のつづら折れの下りに取って代わる。途中金属や丸太のハシゴあり。段差の大きいみちをやっとこさ下り、舗装道路に出たときはほっとした。
広河原であと二人待ちの乗合タクシーに折りよく乗れ、早めに温泉に浸かり帰路に着けた。中央道は事故と小仏TNの渋滞であった。
久しぶりにテント泊装備を背負ったが、何とかケガなく歩き切ることができたのが嬉しい。
















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