八ヶ岳周回・ホテイランとツクモグサ


- GPS
- 09:05
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,425m
- 下り
- 1,427m
コースタイム
- 山行
- 6:34
- 休憩
- 2:32
- 合計
- 9:06
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
🅿:赤岳山荘駐車場、暦日1000円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・美濃戸〜行者小屋:橋を渡り分岐を南沢へ。砂防ダムを超えて5分ほど行くとホテイランの群生地。今年は遅くつぼみが多かった。沢沿いや針葉樹帯をひたすら歩いていくと、河原歩きになり横岳、大同心の眺望。 ・行者小屋〜地蔵の頭:森林限界を超えると急登の岩稜尾根。鎖場、鉄ハシゴが続く。パイプや鎖は冷たいので手袋を装着すると良い。ザレやゴーロで足場も悪く滑落注意。薬の副作用でめまいが発生し、途中で10分ほど休憩した。 ・地蔵の頭〜三叉峰:八ヶ岳主稜線歩き。鉄ハシゴを超えると、ルンゼ状一枚岩の鎖場、滑落注意。周辺からツクモグサが点在して咲く。鉾岳西巻きは足場の悪い鎖場トラバース。石尊峰周辺にツクモグサの群生。三叉峰で杣添尾根と合流。 ・三叉峰〜硫黄岳山荘:岩場のアップダウン。奥の院に山頂標がある。そこからは岩稜の急下り、カニの横ばい。鎖場と鉄ハシゴが続く。台座の頭からはザレ道で転倒注意。赤岳、阿弥陀岳、大同心の眺望。山荘で昼食を摂った。キバナシャクナゲ開花。 ・硫黄岳山荘〜硫黄岳山頂標:大ダルミから登り返し。ケルンに沿って歩くこと。本当の山頂は爆裂火口の立入禁止区域にある。 ・硫黄岳山頂標〜赤岳鉱泉:ゴーロ帯の急下りから砂礫の砂地へと変わる。八ヶ岳主稜の素晴らしい眺望。転倒注意。赤岩の頭やオーレン小屋方面に間違って行かないこと。その先は九十九折れの道がひたすら続く。残雪が少しあった。 ・赤岳鉱泉〜美濃戸:北沢歩き。木橋や渡渉が数回ある。堰堤広場からは林道歩き。山の神を過ぎるとショートカットあり。 |
写真
感想
三連休初日に予定していた八ヶ岳周回へ。南沢のホテイランと、主稜のツクモグサをはじめとする高山植物の観賞を楽しみにして、前橋を3時に出発。白樺湖畔で日の出撮影。美濃戸口から林道へ。登山者を避けて走る。道はかなり荒れており、深い洗堀と鋭い石が露出していた。
赤岳山荘のおばちゃんに千円払って駐車場へ。トップシーズンだが1/3も停まっていなかった。乗用系の車は林道に入れないので、美濃戸口の駐車場は混んでいた。他県ナンバーの4WD車が並ぶ駐車場を5時40分に出発。気温11℃で肌寒く長袖。
休業中の美濃戸山荘は、水場が絶え間なく流れていた。林道分岐を南沢へ。調べたら15回目の南沢行き。砂防ダムを超えて5分ほど歩くとホテイランの群生地。今年は遅めでまだつぼみが多かった。それでもロープで保護されたホテイランたちが10輪以上咲いていた。沢の方が近くで撮影しやすい。
苔生した岩とオオシラビソの荘厳な森を淡々と歩いていく。白河原からは横岳と大同心の眺望。美濃戸から約2時間で行者小屋に到着。赤岳阿弥陀の起点として、テント、登山者が多かった。
時間の都合で、赤岳文三郎尾根へは行かず、地蔵の頭地蔵尾根へ。樹林帯から徐々に急登となり、森林限界を超えると岩場の急登攀となる。足場を確かめるように下を見ていたらめまいが発生。目が回り吐き気も伴う。
右手の人差し指の治療で抗生物質ミノサイクリンを服用していて、副作用として「めまい」があり、それが現れたと思う。テラス状のところでザックを下して休憩。水を飲み、チョコとピーナッツなどを食べて10分ほど休んだ。
多少良くなったので、バランス感覚をなくさないために、遠くを見て歩き出した。ザレ場ではかなり慎重に歩いたが、鉄階段とハシゴ、鎖などで整備されているので、足場をそれほど気にしなくても良いのが幸いした。何とか地蔵の頭に到着。
急登攀を終えても、めまいと吐き気はまだあったが、西からの冷たい風が身を引き締める。南には富士山は見えないが赤岳と阿弥陀岳、北には横岳と硫黄岳の景色。険しい岩稜が美しい八ヶ岳主稜線歩きの始まり。
ガスが迫る横岳、二十三夜峰から鎖場と鉄ハシゴが続く。厳しい岩場にはオヤマノエンドウ、イワウメ、コメバツガザクラなど咲いていた。石尊峰周辺からツクモグサの群生が現れた。険しい断崖にモフモフのツクモグサが点在する。
三叉峰では杣添尾根と合流し、大勢の登山者がいた。みなザックをデポして奥の院へ行っていた。キバナシャクナゲが足元に這う登山道、岩場にはツクモグサ、オヤマノエンドウ、ミヤマキンバイ、コメバツガザクラ、イワウメのお花畑。
奥の院で記念撮影して台座の頭へ。鎖場と鉄ハシゴが続く急な岩稜。西側が切れ落ちた断崖で高度感はあるが、鎖と足場も整備されているので、下さえ見なければ全く問題ない。見えなければ高度感は分からない。
台座の頭直下からはザレ道。小さな石で転びやすい。コマクサの葉が出ていた。ウルップソウはまだまだだろうな。硫黄岳山荘でベンチをお借りして昼食。めまいや吐き気も無くなり、いつも通りがっつり食えた。
大ダルミから登り返す。7個のケルンに導かれ硫黄岳山頂標へ。本当の山頂は立入禁止区域にあるので、分岐に山頂標が立っている。夏沢鉱泉やしらびそ小屋からの大勢の登山者がいた。
赤岩の頭へ下る。ゴーロとザレ道のミックス。砂浜状の分岐に残雪があり、登山者が記念撮影していた。八ヶ岳主稜の景色を眺め、分岐を赤沢鉱泉へ。先ほどまでの大勢の登山者はオーレン小屋へ向かい、全くひと気が無くなった道。
残雪が僅かにある九十九折れの道。オオシラビソの静寂の森、鳥が頻繁に現れた。ホシガラスはバサッと真上から目の前に下りてきたので驚いた。苔生した地面にウスギオウレンが咲いていた。小さく黄色い花は目立たない。
赤岳鉱泉では風呂を改装していた。いつかは泊まりたいなと思うが、風呂ではなくステーキが魅力的。冬の残滓アイスキャンディーと横岳を眺めて北沢へ。沢を歩くので渡渉や橋が多い。キバナノコマノツメ、シロバナヘビイチゴ、ミヤマスミレが群生していた。
堰堤広場からは林道歩き。オオシラビソと苔生した倒木と岩。サルオガセが新緑のカラマツに揺れていた。退屈な林道歩きも30分ほどで赤岳山荘に到着。着替えて帰路へ。美濃戸林道を爆走しエコーラインへ。田植えを終えた水田には八ヶ岳が映っていた。
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