山上ヶ岳:いまなお山岳信仰盛んなり


- GPS
- 04:55
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,687m
- 下り
- 1,692m
コースタイム
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 4:56
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
● 危険箇所はほぼなし ● 山頂近くに鎖場や岩場あり |
その他周辺情報 | 洞川温泉ビジターセンター(入湯料800円) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ツェルト
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
サングラス
タオル
カメラ
|
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感想
※GPSの記録がいつもにもまして乱れており、登山データは実際を反映していません(通過時刻は正確)
山へ行きたいが、このところ暑すぎるので二の足を踏んでいた。が、そもそも登山口が高所なら涼しく登れるのではと思いつき、山上ヶ岳へ行った。洞川の清浄大橋の登り口はすでに標高900メートルを超えている。
山上ヶ岳は初めて。行って驚いたのは、白装束に身を包んだ行者さんがとても多かったこと。大峰が山岳信仰のメッカだということはもちろん知ってはいたが、いまなおあんなに盛んとは知らなかった。バスで乗り付けているグループもあった。それでも、大橋茶屋の人によれば「昔はもっと多かった」とのことだが。
登山口のところですでに般若心経を唱えている人たちがいた。ほんとうに法螺貝を吹いておられる。パオー、パオオーという音があたりに響き渡る。他の山とは全く違う修験のムード。法螺貝の音は麓から山頂に至るまで響いていた。
登山道を歩く人の7〜8割は行者さん。行き交うときの挨拶も「こんにちは」ではなく「ようお参り」。ほんとうにみなさん、そう挨拶するのだと、これも目からウロコ。なお、熊野古道では外国人が多かったが、大峰ではすべて日本人だった。
登山道そのものは、意外にやさしかった。総じて緩やかで歩きよい道が続き、山登りとしての難易度はそれほど高くはない。危ないところもない。山頂近くになって鎖場と岩場が出てくるが、慎重に進めばそれらもさほど難しくはない。
私のような行者姿ではないふつうの登山者にも、みなさん「ようお参り」と挨拶してくれる。私も見様見真似で「ようお参り」と返す。お助け水のところで30人ほどの大集団が休憩していた。そのなかを通らせてもらうと、ずらっと並んだ行者さんたちが両側から口々に「ようお参り」「ようお参り」といってくれる。こちらも一人ひとりに「ようお参り」「ようお参り」と挨拶を返していく。なにやらボスが手下のなかを歩いているような気分になった(笑)。
山頂エリアには、おびただしい数の回数登拝の記念塔が立ち並び、大きな宿坊が軒を連ねている。とても標高1700を超える山の上とは思えない。永年に渡る信仰がつくり上げた姿である。人間の心の力とは大変なものだと思った。
根本道場の大峰山寺の本堂は、厳しい自然にさらされてか、すっかり白くなった外観。なにやら世俗が抜け切った骨のようにも見えた。それがまた一種の風格を感じさせる。なかに入ると、外見に反して立派で華麗な装飾がなされていてちょっと意外。些少ながら賽銭をさせてもらう。
山頂お花畑と三角点を見て回ったあと下山。
21世紀のいまなお、こんな世界があったのだと知ることができた。生きた歴史を体感する驚きの山行となった。合掌。
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