記録ID: 8446839
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
雲の平周辺百名山×4 薬師・水晶・鷲羽・黒部五郎+赤牛・高天原
2025年07月18日(金) 〜
2025年07月20日(日)


体力度
10
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 43:53
- 距離
- 72.7km
- 登り
- 5,875m
- 下り
- 5,885m
コースタイム
1日目
- 山行
- 11:57
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 13:03
距離 26.5km
登り 2,636m
下り 1,431m
16:49
2日目
- 山行
- 13:54
- 休憩
- 1:53
- 合計
- 15:47
距離 23.7km
登り 2,010m
下り 2,033m
18:09
3日目
- 山行
- 14:09
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 15:16
距離 22.5km
登り 1,229m
下り 2,421m
18:46
ゴール地点
天候 | 晴れ×3 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
木曜日17時ごろで第1駐車場(100台程度)が8割程度の駐車。ただ、臨時駐車場もあるので結構停められるはず。 アクセスの有峰林道は夜間(20:00-6:00)は通行禁止なので注意。有峰林道自体は道が広く走りやすい。 折立駐車場はキャンプ場隣接なので車中泊しやすい。夜間にクルマの出入りがないので静かで寝やすい。熊が登山者のザックを持って行った事件が昨年あったのでどんな寂れたところかと思ったが、むしろ整備されている。 |
その他周辺情報 | 立山吉峰温泉ゆーランド(21時まで) 最寄りの亀谷温泉は19:30まで |
写真
折立駐車場を4時少し前に出発。熊が出るとか聞いていたので不安でしたが、折立駐車場はよく整備されていて快適です。キャンプ場隣接&有峰林道が20時で閉鎖(夜間が静か)なので車中泊も◎
折立→太郎平小屋の道もよく整備されています。
折立→太郎平小屋の道もよく整備されています。
太郎平小屋で朝食(立山サンダーバードの変わり種サンドウィッチ)後、薬師岳へ向かいます。太郎平キャンプ場までは木道、薬師平までは大きな岩を登り、その先はザレた礫をひたすら登る。ここまでは、これぞ登山という難易度&快適さ。
昨日、雨だったので雲多めで風強めでしたが、ちゃんと水晶岳・赤牛岳や槍も見える尾根道です。頂上に着いてから気が付いたんだけど、キャンプ用具だけでも太郎平小屋に置いて来ればよかった。
昨日、雨だったので雲多めで風強めでしたが、ちゃんと水晶岳・赤牛岳や槍も見える尾根道です。頂上に着いてから気が付いたんだけど、キャンプ用具だけでも太郎平小屋に置いて来ればよかった。
ここまで順調に飛ばせたので、北薬師岳も行ってしまおうかと。コースタイム×0.7のペースで1時間で往復できるじゃないかと。
ところが、薬師岳ー北薬師岳って、薬師岳までと違って、なかなかの一人前の岩稜帯なのね・・。ナイフリッジとかあるし。
往復で2時間かかって結構ヘトヘト。調子に乗りすぎた。
ところが、薬師岳ー北薬師岳って、薬師岳までと違って、なかなかの一人前の岩稜帯なのね・・。ナイフリッジとかあるし。
往復で2時間かかって結構ヘトヘト。調子に乗りすぎた。
薬師沢ー雲の平間。急なハシゴの後は、ジャングルみたいな蒸した樹林帯の中、苔むした大きな岩をひたすら登る。しかもこの区間、2時間ほどかかって長いし、その割に距離は進まないし、メンタル的にキツい。できれば二度と通りたくない。
ジャングルを抜けたら雲の平山荘まで早足で1時間くらい。ハイマツの間の木道。黒部五郎含めて見渡せるけど、景色が綺麗とか言うより、遅くなってしまっているので、早く山荘に着きたい感じ。
ジャングルを抜けたら雲の平山荘まで早足で1時間くらい。ハイマツの間の木道。黒部五郎含めて見渡せるけど、景色が綺麗とか言うより、遅くなってしまっているので、早く山荘に着きたい感じ。
雲の平山荘でキャンプ受付を済ませてテント場へ。
テント場付近の木道に雷鳥のヒナが2匹。親は?と思ったら、クゥクゥ言いながら木道を私の隣をすり抜けていった。人間を全く警戒していないw
最近の調査で、雷鳥は登山道近くがお気に入りだということが判明したそうですね。人間が雷鳥を襲わない一方、天敵のオコジョが人間を警戒して姿を現さないことが理由と推測されているとのこと。今回の登山では北薬師岳、祖父岳でも雷鳥を見ました。いずれもヒナ付き。
テント場付近の木道に雷鳥のヒナが2匹。親は?と思ったら、クゥクゥ言いながら木道を私の隣をすり抜けていった。人間を全く警戒していないw
最近の調査で、雷鳥は登山道近くがお気に入りだということが判明したそうですね。人間が雷鳥を襲わない一方、天敵のオコジョが人間を警戒して姿を現さないことが理由と推測されているとのこと。今回の登山では北薬師岳、祖父岳でも雷鳥を見ました。いずれもヒナ付き。
人生初のテント設営。
しかもよりによってツェルト(ビバークテント)です。
ちなみに屋外で寝ること自体が人生初です。
まぁまぁ上手く張れました。アライのツェルト1ロングです。グラウンドシートに農ポリ、マットにエバニューをひいています。寝袋と合わせて1kg以内に収まるUL。クッカーはMUNIEQのX-MESHとエバニューのチタンカップ、固形燃料だけなので300g程度なUL。食事はカップラーメンと味噌汁程度です。わびしいけどカロリーメイトのみよりはるかにまし。本当は雲の平山荘で何か買ってきたかったけど、戻るのが遠くて嫌になった。
しかもよりによってツェルト(ビバークテント)です。
ちなみに屋外で寝ること自体が人生初です。
まぁまぁ上手く張れました。アライのツェルト1ロングです。グラウンドシートに農ポリ、マットにエバニューをひいています。寝袋と合わせて1kg以内に収まるUL。クッカーはMUNIEQのX-MESHとエバニューのチタンカップ、固形燃料だけなので300g程度なUL。食事はカップラーメンと味噌汁程度です。わびしいけどカロリーメイトのみよりはるかにまし。本当は雲の平山荘で何か買ってきたかったけど、戻るのが遠くて嫌になった。
北アルプスはガレ場が多くコースタイムを巻いて歩けないので、2:30に雲の平を出発しました。夜中だと道がわからないので木道沿いに進みます。ただ、祖父岳分岐からの登りがわかりづらく、一度雪渓を登りかけて、やっぱり無理だということで戻り、雪渓を回避して登りなおします。雪渓はカチカチで滑ります。登頂は1時間後、うっすら朝日。
その後40分くらいで岩苔乗越へ移動。後でよく考えたらキャンプ用具だけでもここにデポっておけば良かった(2日連続の判断ミス)。UL化しているとはいえ、予備バッテリーとか予備ライトとか予備スマホとか着替えとか余計なものもあり、3日分の荷物は結構重い・・
その後40分くらいで岩苔乗越へ移動。後でよく考えたらキャンプ用具だけでもここにデポっておけば良かった(2日連続の判断ミス)。UL化しているとはいえ、予備バッテリーとか予備ライトとか予備スマホとか着替えとか余計なものもあり、3日分の荷物は結構重い・・
2時間30分かけて高天原まで降りてきた。意外と時間がかかった💦
高天原。ここは極楽浄土か、というほど花々が咲き乱れております。写真が下手ですが、あの白いの全部、花なんですよ。私が死んだらここへ戻れるのでしょうか?それとも浅間山のほう(地獄)なんですかねぇ
高天原。ここは極楽浄土か、というほど花々が咲き乱れております。写真が下手ですが、あの白いの全部、花なんですよ。私が死んだらここへ戻れるのでしょうか?それとも浅間山のほう(地獄)なんですかねぇ
高天原山荘を通過して高天原温泉(野天)へ。誰もいない。温泉出発時に1人登山者に会ったけど、高天原ルートはあまり人がいない。時間帯のせいかな?
他の人の記録を見たら蚊がいるとかアブが、とかあったけど、早朝のためか、蚊もいない。蚊取り線香いらなかった。
他の人の記録を見たら蚊がいるとかアブが、とかあったけど、早朝のためか、蚊もいない。蚊取り線香いらなかった。
温泉沢を赤牛のほうに登ります。このルート、かなりクセ強いです。下流の方は何度も渡渉を繰り返します。この日は靴が濡れるほどの水量はありませんでしたが、あちらこちらに行くので、とにかくルートファインディングに時間がかかります。
滝が見えるあたりで、左側の崖を登ります。←と進入禁止のロープが張ってありますが、崖から垂れ下がっているロープがわからなかった。だっていきなり崖、登るんだもの。
そのあとは傾斜45度の砂礫を2時間ほどひたすら登ります。標高差600mですが、結構しんどい。下りは滑って怖そうなので登りのほうがましかもしれないけど。
滝が見えるあたりで、左側の崖を登ります。←と進入禁止のロープが張ってありますが、崖から垂れ下がっているロープがわからなかった。だっていきなり崖、登るんだもの。
そのあとは傾斜45度の砂礫を2時間ほどひたすら登ります。標高差600mですが、結構しんどい。下りは滑って怖そうなので登りのほうがましかもしれないけど。
鷲羽岳登頂。もう疲れた。足が痛い。
そして、これからテント設営しないといけないのに、時間遅い。良い山だったのでもう少し余裕のある感じでまた来たい。
この後、急いで三俣山荘に降りてテント場へ向かいました。
テント場は広いと聞いていましたが、雪渓が残っており、少し傾斜のあるところしか見つからず・・。傾斜があるとポール立てづらい。本当はもっと早くついて三俣山荘でジビエ丼とか食べたかったー。
そして、これからテント設営しないといけないのに、時間遅い。良い山だったのでもう少し余裕のある感じでまた来たい。
この後、急いで三俣山荘に降りてテント場へ向かいました。
テント場は広いと聞いていましたが、雪渓が残っており、少し傾斜のあるところしか見つからず・・。傾斜があるとポール立てづらい。本当はもっと早くついて三俣山荘でジビエ丼とか食べたかったー。
早朝寒くて目が覚めた。標高2500mなので寒いわけだ。雪も残っているし。
足の痛みは治っておらず。
元気だったら、百高山の樅沢、双六も、と思っていたけど、諦めた。写真正面にある双六の天空の滑走路はまたいつかの機会に。
足の痛みは治っておらず。
元気だったら、百高山の樅沢、双六も、と思っていたけど、諦めた。写真正面にある双六の天空の滑走路はまたいつかの機会に。
笠ヶ岳。どこから見ても笠の形と言われますが、三俣蓮華からは独立峰の体に見えて一番きれいに見えるかもしれません。この一帯で三俣蓮華が一番好きな山という人がいるのも理解できます。頂上に至る道もクセがなくて登りやすいです。
撮影機器:
感想
1度の山行で百名山を4つ、百高山を7つ巡る旅。ターゲットは日帰り最難関の鷲羽・水晶を中心とした北アルプス最奥部の山々です。ついでに日本で最も遠い温泉も行っておこうという詰め込みすぎの旅程です。本人は2泊するのだから、いつもより余裕のあるプランをたてたつもりらしいです。言っておきますが、参考にしないでください。本人も旅程には後悔していますw
さて、オクムから1か月。今シーズン最大の挑戦をいきなり復帰戦に選ぶあたり、色々順番を間違えています。本当は先週、雲の平山荘の予約を取れていたのですが、仕事でキャンセル。8月にまとめて休める日程がないので、もうツェルトで行ってしまえ、という事情です。なお、テント泊自体、人生初めてです。それをいきなりツェルトという難易度高めのものを、失敗しても引き返せない北アルプスの奥地で決行するなど、色々順番を間違えています。インパール作戦牟田口並みの無謀さ。
それぞれの山々は素晴らしく、よく整備されており、雲の平とか高天原も美しかったですねー。見渡す限り名峰ばかりの景色は素晴らしかったです。ただ、もうちょっと余裕のあるプランニングをだな、山小屋グルメだのゆったりキャンプだのあっても良かったのではないかと。最終日に足をひきずって帰るとか何をやっているんだか。
とかいいつつ、自分にはきっと、こういうのが楽しいし、こういうことしかできないんだろうな・・。人生は冒険だ。
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この記録に関連する登山ルート
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍 [4日]
北アルプスの北部、薬師・黒部五郎・三俣蓮華・鷲羽・水晶と雲の平に高天ヶ原温泉、贅沢な一周ルート
利用交通機関:
車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
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