蓮華岳／北葛岳／七倉岳 【暑さに負け、目標達成は…】
富山県
長野県
papiban
体力度について
- GPS
- 21:52
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 2,066m
- 下り
- 2,424m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 5:03
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 6:19
- 山行
- 6:45
- 休憩
- 2:32
- 合計
- 9:17
- 山行
- 4:32
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 6:15
| 天候 | 7/29） 晴れ時々曇7/30） 晴れのち曇7/31）  晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
自転車
・裏銀座登山バス：七倉6:15→信濃大町駅6:50 https://uraginzabus.com/ ・アルピコ交通路線バス：信濃大町駅7:05→扇沢7:45 https://www.alpico.co.jp/traffic/local/hakuba/ogizawa/ |
| コース状況／ 危険箇所等 |
・針ノ木雪渓は、アイゼンorチェーンスパイク必携です。 ・北葛乗越や七倉乗越の前後は、そこそこ厄介な岩場があります。 ・七倉尾根には鼻突八丁以外にも急斜あり。スリップ要注意です。 |
| その他周辺情報 | お約束の薬師の湯↓で汗を流して帰りました。コーヒー牛乳はなく、代わりと云うには微妙ですが、パックのカフェオレがありました。 https://o-yakushinoyu.com/ |
| 予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
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残念ながらガスの中でしたが、暑さが凌げて良かったかも
感想
今年の目標『二泊以上でアルプス縦走』の達成を目指して、北ア主稜の最マイナールートを歩いてきました。計画では烏帽子岳までの三泊四日でしたが、暑さに負けて七倉尾根をエスケープ、目標達成と云えるか微妙、何ともビシッとしない山行になってしまいました。
◇7/29（一日目）
七倉から扇沢にバスで移動し、靴紐を締め直して歩き始めます。既に8時を過ぎ気温も上がっていて、大汗をかきながら大沢小屋に到着、ここではひと息の予定でしたが、なかなか息が整わず汗も引かないので大休止になってしまいました。
気を取り直して先に進みます。大沢小屋から40分ほどで雪渓末端に到着、ここで軽アイゼンを履いて雪渓に乗ります。雪渓上は涼風が吹いて快適でしたが、汗で濡れた服が次第に冷たくなって寒気を感じ始めます。しかしながら、雪渓上ではザックを下ろす場所もないのでそのまま歩き続け、雪渓を下りたところまで頑張って軽いお昼にしました。
雪渓上端からは夏道を針ノ木小屋目指して登りますが、沢筋の道らしく斜度がだんだん増し、且つ久々の山中泊用の荷の重さが堪えます。なかなか近付かない針ノ木峠をなるべく見ないようにして最後に九十九折のザレた道を登り、歩き始めから六時間以上掛かって針ノ木小屋に到着です。
小屋で受付を済ませ、部屋に荷物を入れてカメラだけ持って外に出ます。余裕があれば針ノ木岳も考えていましたが、到着時点で「それは無し」、生ジョッキ片手に山々を眺めながらノンビリ過ごしました。
夕食を頂いて再度外に出てみますが、残念ながらガスが増えて夕照の山々は望めませんでした。しかしながら、久々に過ごす稜線でのゆっくりした時間は、山の佳さをあらためて認識できたひと時でした。
◇7/30（二日目）
この日は行程も短めなので、山々の夜明けを小屋の前から眺めて出発です。
小屋前の急斜をひと登りし、斜度が緩むとコマクサを始め花々が足元を彩り始め、これらと次第に見えてくる山々の眺めを愉しみながら歩を進めます。度々立ち止まって写真を撮るので予定より時間が掛かったものの稜線歩きを満喫して蓮華岳に到着、ここで大休止して蓮華の大下りに備えました。
蓮華岳から北葛岳は500m下って300m登り返しです。最初はコマクサの大群落があったりして愉しみながら調子よく下って行きますが、北葛乗越に近付いて標高が下がり森林限界を下回ると暑さが堪えてきます。加えて乗越直前の岩場は結構厄介で気を遣わなければならなかったので、乗越でも大休止して北葛岳への登りに掛かります。
乗越から急斜をひと登りすると暫くは緩傾斜になりますが、相変わらず暑く汗が止まりません。北葛岳への最後の登りも大汗が噴き出て、北葛岳に到着したときはかなり消耗してしまいました。
北葛岳でお昼にして先に進みます。七倉岳へは200m下って200m登り返しですが、蓮華から北葛に比べれば高度差は小さく、七倉岳まで行けば船窪小屋は目と鼻の先なので、「あとひと頑張り」と思ったのですが、七倉乗越から先、七倉岳まで半分ほど登ったところで気持ち悪くなり足が前に出なくなりました。ちょっと休んで水分を補給しますがなかなか回復せず、結局30分以上登山道で座り込んでしまいました（ご迷惑掛けた方、申し訳ありません）。
少し回復したので歩き始め、暫く進むと七倉岳が見えてきますがペースはガタ落ちで山頂が絶望的に遠く見えます。それでも何とか足を前に出し、七倉岳山頂もスルー、乗越からコースタイムの倍以上掛かって船窪小屋に辿り着きました。
船窪小屋で受付を済ませ、りんごジュースで喉を潤して寝床に荷を運ぼうとしたところで足が攣り始めました。片側あたり三ヶ所（大腿直筋,内側広筋,前頸骨筋）、計六ヶ所同時で、過去に登山道で停滞したときと同じく最悪の状態です。アミノバイタルや芍薬甘草湯で何とかしようとしますが、結局夕食も足が攣ったまま頂くような状態で、小屋番さんや同宿の方々に迷惑を掛けてしまいました。
夕食後は足を宥めながら着替え、荷を整理して布団を敷き「こんなんじゃ烏帽子は無理、明日は七倉尾根を下りよう」と決めて床に就きました。
◇7/31（三日目）
朝起きた時点で体調も足もなんともなかったのと七倉尾根エスケープを決めたので、小屋前で夜明けを迎えて昨日スルーした七倉岳に行ってみます。写真の通り天気も良く、昨日歩いた蓮華岳や北葛岳を始め、剱・立山から槍穂まで一望で、昨日の体たらくを忘れて「山中泊の稜線歩きって、やっぱり止められないなぁ」と思いつつ山々の眺めを満喫し、満足して小屋に戻り荷をまとめて出発です。
暫くは眺めと花を愉しみながらノンビリ歩き、天狗の庭で山々に別れを告げて樹林帯に入って高度を下げて行きます。小休止を入れながら鼻突八丁の急斜も調子よく下っていきますが、気温が高くなるにつれて発汗が多くなり、唐沢のぞきを過ぎて尾根を外れたあたりでまたもや気持ち悪くなって、結局ベンチから七倉登山口までダウンしていた時間を含め一時間以上掛かり、ヘロヘロでの山行終了となってしまいました。
今回の山行では、水分やミネラルの補給等それなりに対策をしていたつもりでしたが、軽い熱中症になったり、足が酷く攣ったりと、暑さによると思われるアクシデントが出てしまいました。
同じルートをしっかり歩いていた方も多かったのは勿論のこと、針ノ木小屋では「キレット小屋から来て、明日は烏帽子小屋まで行く」という方や、北葛岳では「扇沢から針ノ木登って来た。明日は船窪小屋から水晶小屋まで」の方、更に更に船窪小屋では「猿倉から登って来た」という人とは思えない方もいたりして、今回のエスケープは自らの体力不足が根本原因と認識していますが、2500mの稜線でこの暑さはちょっと勘弁です。これからは夏山もこうなってしまうのでしょうか。となると行ける山がますます減り、行きたい山にも行けなくなってしまいそうです。
え、鍛え直せって？ そりゃそーですが…。
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北アルプス縦走お疲れさまでした。蓮華岳や七倉岳からの眺望、たくさんの綺麗なお花たち、素晴らしいですね。私も行ってみたくなりました。
体調悪い時は無理しない、さすが賢明なご判断だと思います。最後の写真に「鍛えて出直します」とあるので、その心意気ですね！
久し振りの北ア稜線縦走、マイナーな山域でしたが思った以上に眺めも良く楽しめました。ただ、レコにも記した通り、自らの体力不足で計画を完遂出来なかったのが残念です。
ぽんたさんは南アでしたね。塩見も白峰三山も登りましたが、既に10年以上経ってます。未踏の3000m峰もあって久々に訪れてみたいですが、南アのアップダウンを考えると今の自分では難しいかな。
今回の出直しもですが、ぽんたさんみたく南アを楽々歩けるよう鍛え直したいと考えています。
北アルプスは涼しいという考えは、もう古いのでしょうか。
私も同じような日取りで唐松岳、五竜岳を計画しましたが、二日目で断念しました。
歳のせいで回復力が落ちたのでしょうか。
水分やミネラルの補給、小屋に着いてからも充分に行わなければと思いました。
裏銀座、烏帽子岳から先、また歩いて見たい素晴らしいルートです。
是非、計画してみてください。
秋になり涼しくなったら、のんびり北アルプスを楽しみたいと思っています。
今回山で一緒になった方々も、口を揃えて「暑い」と仰ってました。この暑さは異常と思いたいですが、前橋で40℃を超える日が続いたりすることを考えると、残念ながら高山も涼しくないことを前提にしなければならないのかもしれません。
そうは言っても山歩きはやめられないので、季節を選ぶか暑さに負けない身体を作らなければいけないのでしょうが、還暦を過ぎた身では、前者はともかく後者は気持ちはあってもなかなか難しいかも。
ま、「案ずるより産むが易し」とも言いますので、あまり難しく考えずに出掛けて無理そうなら撤退するのも良いのでは。今回歩けなかったルートも再度計画してみたいと思ってます。
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