高天原で身を清めいざレッドブル


- GPS
- 31:30
- 距離
- 48.5km
- 登り
- 4,646m
- 下り
- 4,546m
コースタイム
- 山行
- 4:06
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 4:08
- 山行
- 7:26
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 8:38
- 山行
- 11:54
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 12:53
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:関電トンネルバス(黒部ダム駅〜扇沢) アルピコ交通(扇沢〜大町温泉郷、大町温泉郷〜大町) JR大糸線(大町〜松本) 特急あずさ50号(松本〜千葉) |
写真
感想
今回、「山の編集長」や「とよさん」に触発されたのではあるまいが相方のプランには高天原温泉と赤牛岳がセットされました。
【1日目】折立から太郎平小屋
6:50 折立登山口出発。相変わらず休憩所は閉じたまま雨の中の準備には辛い。
携帯の緊急通報が小矢部川氾濫と鳴り響く。ヤマテンでは森林限界を超えた上部では暴風雨、薬師岳では風速22mが予報されていたが何とかなるだろうとの甘い読みはあっさりと打ち砕かれ川となった登山道で立っているのもやっとなほどの風に見舞われる。下山してきた人からどちらへと聞かれ薬師沢小屋へと応えると✕と手を組み「閉鎖」と言われてしまう。相方はそのうち変わるかもと先を進む。
11:00 ビショビショの状態で太郎平小屋へ。見るも哀れな二人に「今薬師沢へはお勧めできないが午後には良くなるかも、乾燥室を使って構わないのでウェアを乾かし様子を見れば」と言っていただくも心折れた我々は薬師沢泊をキャンセルし太郎平小屋へお世話になるに。同じ経営なので変更としてキャンセル料は発生しないと説明を受け、翌日高天原にも行けそうにないのでそちらもキャンセルをお願いする。談話室で山地図を広げてみると太郎平から高天原へは当初予定していた沢沿いの大東新道を避け雲ノ平を抜けても8時間程度で行けそうと見えてきた。そう念願の温泉に入れるのだ。受付で高天原のキャンセルを取消し再度予約を入れていただく。電波状態の良くないところでスゴ乗越小屋を含め4つの小屋の予約、キャンセルができる「多彩なルートの分岐点」の小屋は便利だ。受付のお兄さんは無線片手にとても忙しそうだったけど。
【2日目】太郎平小屋〜薬師沢〜雲ノ平〜高天原小屋
4:30起床 小屋の棒寿司のお弁当をいただく。10年ほど前にテント泊した時にいただいたのと変わらぬ美味しさだった。
5:30 出発。薬師沢小屋までの鍵は渡渉、3本の橋があり、石に水がかぶっている?と渡れないとか相方が小屋のお兄さんに説明を受けてはいたが実のところよく理解できていない。ともかく橋には水がかかることもなく杞憂で良かった。すれ違う薬師沢小屋で足止めになっていたという方達も我々がやって来てほっとされていた。文字通り沢小屋は沢が間近、宿泊されていた方は40年以上浸水したことはないので大丈夫と言われていたが前夜はあと1mまで迫って気が気でなかったとか。小屋は前夜の騒動?など何も無かったかのように掃除機がブンブンと日常が始まっていた。黒板に通行人が少ないと書かれていた大東新道、小屋のお姉さんは心配ないでしょうとのことで一旦は目指すことに。がしかし10mも進まないうちに石が滑ってダメと相方の判断で引き返し雲ノ平経由へ変更。これでもかと石と急登が続きやっと平に出てきた。山荘手前でお花畑とカメラを向けようとすると雛二羽とライチョウさんがお出迎えしてくれた。小屋の前であんぱんとコーヒーで昼食。たまたまヘリの荷揚げに遭遇。網でぶら下げではなく荷室に詰め込むため小屋のスタッフさん総出の作業。大町からのピストンとのことで短時間に往復していた。もう来ることはないかもと相方は記念品探し。今年初登場のマスキングテープでご満悦。新たな名物数量限定のハンバーガーはあんぱんでおなか一杯と泣く泣くの見送り。このあと高天原小屋でご一緒した御婦人達は二人で一つ召し上がって美味しかったと伺い残念。
14:21 高天原小屋到着
前日のキャンセル、再予約騒動を詫びチェックイン。ヨドバシカメラ(石井スポーツ)でも割引になるのだか携帯は圏外でアプリ開けず断念。これからは山にもゴールドポイントカードは必携だ。ちなみにココヘリでも割引あります。いざ温泉、行きは下りで20分程度、登山靴でいかれたほうがいいですよとのことだったがなんなら小屋のサンダルで良さそう整備された道。
囲いのある男湯、女湯、そして脱衣所もない混浴。混浴には先客が2名、今朝折立から親子熊やフクロウに会いながら大東新道でストレートにやって来た愛知のお兄さんと雲ノ平小屋のスタッフのお兄さん。嫌と言うほど聞かれているであろう小屋スタッフのあるある話しを質問攻めをおみまいしてしまった。ここでも一日10個限定ハンバーガー話しに愛知のお兄さんさんは翌日の予定を変更してハンバーガーに並ぼうかと。
硫黄の臭う白濁した温泉は少し高め私には丁度いいお湯加減、まったりとしている混浴へ「写真撮るだけで女湯に戻りますから」相方が水着でやって来た。どうぞどうぞと先客は湯船から出てシャッターを切っていただいた。入浴300円は安い(小屋泊者は無料)
さすがに北アルプス最深部だけあって兵揃い。13連泊の5日目という女性や件の愛知の彼はこれから5連泊を始めるところ。さらに折立を3:00に出発しやはり大東新道経由で今日ストレートにやって来た小二の女の子家族とお友達。
【3日目】高天原〜赤牛岳〜奥黒部ヒュッテ
3:50 出発、温泉を越えてからヘッテンで温泉沢の渡渉が続く。増水しているせいか濡れないで渡れそうにないなどと思っている間にドボン。片足突っ込んでしまう。「あんたダサいね」と責めていた相方も後ほどズボン。先行する小二の女の子を伴うパーティはお父さんのサポートで難なくクリアしているみたいだった。やっと渡渉を終え樹林帯へ急登が待っていた。件の13連泊の彼女は「決して登りでは使いたくない点線ルート」と称していたが下りで踏ん張り損ねればと思うとゾッとする。やっとの思いで温泉沢の頭に到着。これから「とよさん」絶賛の稜線が始まる。紛らわしい南赤牛岳を超え赤牛岳へ。相方は飲んだこともない「レッドブル」のロング缶をしたためご満悦。表と裏の銀座を360度一望で雨だ風だ急登だは一蹴。今日が好天で何もかも吹き飛ぶのだった。がしかしこれからまたとんでもない下山道が待っていた。湿った上に苔のついた石、さらに木の根っこが滑る滑る。もう二度と来ないと吐き出しながらの約4時間。今夜もお風呂は待っていた。しかもボディソープとシャンプーが備えつけで人間に帰る思いだ。
【4日目】奥黒部ヒュッテ〜平の渡し〜黒部ダム駅
3:48雨の中出発。今日もヘッテン。電池のスペアを忘れてしまい果たして日の出まで持つか不安にかられながらなどと言ってはいられなった。いきなり激流と化した川にかかる丸太のはしごや橋の渡渉が続く。当然滑るしはしごは朽ちて歯抜けもあるのだ。2時間緊張の連続だが集中力が切れ橋の上で滑ってこけてしまった。幸い高度はそれほどでもなく下へ落ちることもなかったが以後は土踏まずで丸太をとらえるように一歩一歩と慎重になっていった。渡し場にはすでに9人が先着。定刻にお迎えに来ていただいくも我らを含め4名は2便めとなる。とはいってもものの10分も待たなかった。それにしても雨の中「ボランティア」での渡しには感謝しかない。平ノ小屋へちょっと寄り道カップ麺でおなかを満たす。相変わらずの雨のなか黒部川沿いを多少の上下を繰り返しながらひたすら進む。
黒部ダム駅では「お疲れさまです」とお声がけいただくも当然びしょ濡れではバスに乗れるわけもなくレインウェアを脱ぐのだった。
スマホ側の問題かと思いますが途中GPSが無効になりログが取れていません。
だんだん依存度が高くなって来ているので対策を考えねば。
north-wandererさん達は祖母、祖父に水晶も登られていたんですね。われらヘタレには思いもつきませんでした。ひと欠片の煎餅で失礼いたしました。今度どこかのお山でもっといいものをご用意できている時にお会いできればと存じます。
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