裏銀座〜笠ヶ岳 4泊5日縦走(烏帽子岳・三ツ岳・野口五郎岳・南真砂岳 ピストン・水晶岳・赤牛岳 ピストン・三俣蓮華岳・双六岳・抜戸岳・笠ヶ岳)


- GPS
- 46:36
- 距離
- 60.2km
- 登り
- 4,794m
- 下り
- 4,979m
コースタイム
- 山行
- 6:17
- 休憩
- 2:19
- 合計
- 8:36
- 山行
- 7:36
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 8:46
- 山行
- 8:46
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 10:35
- 山行
- 9:31
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 11:09
- 山行
- 6:16
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 7:07
天候 | 5日間、ほぼ晴れ。午後は曇りが多い(写真参照) |
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過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新宿都庁前駐車場 23:00発 七倉山荘前 3:45着 復路:新穂高ロープウエイBS 13:46発〜14:28着 平湯温泉 14:55発〜16:23着 松本BT https://www.nouhibus.co.jp/wp_rnw/wp-content/uploads/2025/04/202504_hirayu_shinhotaka.pdf https://www.nouhibus.co.jp/highwaybus/matsumoto/#timetable 注意:平湯温泉から松本BTまでのバスは路線バスであるが、要予約座席指定(もしくは平湯温泉のバスターミナルでの事前発券が必要)。平湯温泉のバス停にはそのことが何も記載されていないので注意。 https://www.highwaybus.com/gp/reservation/rsvPlanList?lineId=265 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■1日目 ・七倉山荘〜高瀬ダム:朝5時発のタクシーを利用。タクシーは大型1台(8名)と中型(4名)の2台。七倉山荘の宿泊者優先(当日は6名の宿泊者)で、残りはタクシー乗り場前の先着順。タクシーで20分、徒歩であれば1時間半で5時のゲート解放前にスタート可能。 ・高瀬ダム〜烏帽子小屋:標高差約1300mに一気に登る。途中100m毎の標識がある。12からスタート。2,3番あたりがきついが、全体的に道はかなり整備されているので歩きやすい。 ・烏帽子小屋〜烏帽子岳:小屋からの往復。烏帽子岳山頂手前の鎖場は注意が必要。 ■2日目 ・烏帽子小屋〜三ツ岳〜野口五郎岳〜真砂岳分岐:全体的に歩きやすい登山道。日本百高山である三ッ岳の山頂はコースからずれるので注意(ヤマレコの山頂ではない) ・真砂岳分岐〜南真砂岳:なだらかに下っていき、最後に150mほどの登り。途中の中間地点付近に細尾根や道が崩壊・ザレている場所があるので注意。分岐に不要な荷物をデポするとよい。真砂岳は南真砂岳からの帰りに登ると斜度が緩やかで上りやすい ・真砂岳分岐〜東沢乗越:岩稜地帯の稜線歩きで非常に歩きにくい。スピード出ません。 ・東沢乗越〜水晶小屋:標高差180mほどの登りであるが、急な岩場&細い尾根歩きで、当日の疲労がたまっていることもあり、今回で一番嫌な区間でした ■3日目 ・水晶小屋〜水晶岳(南峰):20分ほどはほぼ平坦な道であるが、残り20分は岩場コース。 ・水晶岳(南峰・北峰)〜温泉沢ノ頭:水晶岳の北側はガレ場歩き。ただし南峰から水晶小屋のような危険な箇所ではない。その後もちょっとした岩場がある程度で特に危険を感じるような箇所なし ・温泉沢ノ頭〜赤牛岳:2742mpピーク付近の鞍部まで緩やかに下った後、南赤牛岳への標高差70mを登る。途中で岩やハイマツで道が分かり難いところがあるがマークを頼りに。南赤牛岳からは緩い登り(ほぼ水平)で最後に50mほど登って赤牛岳。赤牛岳からの帰りは2803ピーク手前に道が分かり難い(間違えて下ってしまいました。Yamapには注意マークあり) ・水晶小屋〜ワリモ岳:緩やかに下って登る。黒部の源流を見下ろしながら気持ちのよい道 ・ワリモ岳〜鷲羽岳〜三俣山荘:ワリモ岳からの下りでちょっとした岩場あり。鞍部からはジグザグの登りで鷲羽岳まで。鷲羽岳からの標高差400mの下りは滑りやすいので注意 ■4日目 ・三俣山荘〜三俣蓮華岳〜双六岳〜双六小屋:歩く人も多いのでとても整備されてて歩きやすい道。分岐が多いので注意 ・双六小屋〜弓折岳:2622mピークまで登ったあとはアップダウンを繰り返す。ここからは緑も多くなる ・弓折岳〜抜戸岳:大ノマ乗越まで下った後、大ノマ岳までの標高差200mの登りがきついが、景色・雰囲気はよい。大ノマ岳から秩父平までは緩やかに下っていき、秩父平からは抜戸岳までの標高差400mの登りであるが、カールの中のジグザグの登り、その後の稜線歩きもそれほど斜度はないので標高差はそれほど感じない。 ・抜戸岳付近:稜線から分岐して50mほど登るのであるが、浮き岩が多く、また目印もないので、特に下りは道を見失わないように注意 ・抜戸岳〜笠ヶ岳山荘:抜戸岳から向かう場合には、ほぼ水平の緩い下りで、小屋手前で100mほど上がる。1時間ほどのコースタイムであるが、三俣蓮華からの長い距離の終盤でしたので、とても長く感じました。 ・笠ヶ岳山荘〜笠ヶ岳:よく整備された登山道。山荘に荷物でデポして歩くとよい ■5日目: ・笠ヶ岳山荘〜笠新道分岐:前日と同じコースであるが、前日とは異なり、体力のあるうちに、絶景の中を歩いたのでとても短く感じる ・笠新道分岐〜杓子平:カールの中の絶景の下り。滑りやすい箇所や大きな岩などあり。後半はトラバース気味の道 ・杓子平〜笠新道登山口:標高差1100mを一気に下る。単純なジグザク道でなく、大中小の岩が道に散らばるアスレチックコース。樹林帯のコースではあるが、3割ほどは直射日光を浴び、かつ風が通らないので暑い。水分は多めに。標高差残り300mにくらいになると、ようやく普通の登山道ような少し歩きやすい道になる。笠新道登山口には水場がある。 ・笠新道登山口〜新穂高ロープウェイ:林道歩き。 |
その他周辺情報 | ■烏帽子小屋 https://www.ne.jp/asahi/eboshidake/2628/ 小屋40名、テント20張(予約不可なので先着順。予約が必要な日もある) 1泊2食:素泊:10,000円 充電可能、docomo電波は小屋では入らず。小屋から徒歩3分の展望台で入る 天水は一人1Lまで。ペットボトルは購入可能(前日までは荷揚げできずに不足していたらしい) ■水晶小屋 https://mitsumatasanso.com/suisho/ 小屋38名 1泊2食 16000円、テント不可 充電可能(スマホ100円、モバイルバッテリー200円) docomo電波は小屋前のテラスで入ります。 天水は一人1リットル(400円)まで。ペットボトルは制限なし ■三俣山荘 https://mitsumatasanso.com/mitsumata/ 1泊2食 16500円(+水晶小屋とのグループ割 -3000円)=13,500円 小屋 70名、テント 80張(ひろいので大丈夫、予約不要) 充電可能、水は小屋前に豊富にあり。 ■笠ヶ岳山荘 https://kasagatake.com/reservation.html 小屋 100名、テント 広いので問題なし 1泊2食料金 14,000円、充電可能 docomo電波は入りにくい 水は雨水0.5L(200円),ペットボトル0.5L(600円)まで お茶のペットボトルは制限なし ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー その他の立ち寄り小屋 ■野口五郎小屋 ペットボトルの購入で利用 ■双六小屋 給水(小屋前に水場あり)で利用。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 下山後の日帰り入力 ・中崎山荘 奥飛騨の湯 1000円 ロープウェイ前から徒歩3分 |
写真
日本百高山 73/100座
歌手の野口五郎の由来。以下、Wikiから
芸名は野口五郎岳に由来するもので、雄々しく逞しい歌手になるようにと名付けられた。名付け親はデビュー時に所属していたポリドール・レコードのディレクター。現在では歌手・野口五郎の知名度が高く、山の名前が歌手にちなんで付けられたと誤解している人もいるという。
日本百名山 65/100座
日本百高山 75/100座
https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=407
日本百名山 66/100座
日本百高山 77/100座
実は20年前に雲の平から笠ヶ岳山荘まで縦走で歩いていましたが、天気が悪く、ピークにもこだわりが無かったために山頂に来ていませんでした。20年前の忘れ物をようやく拾うことができました。
以下、Wikiから
1824年(文政7年)8月5日 - 播隆上人と村人らが、道標の石仏と山頂に奉納するための銅造阿弥陀如来仏像を持ち登頂した。今日でも笠ヶ岳山頂には頑強な岩屋造りの祠の中に銅製の仏像が安置されている。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
モバイルバッテリー
手ぬぐい
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感想
今年最大の登山イベントとして、北アルプスを4泊5日で縦走してきました。
主な目標は二つ。ひとつは裏銀座に連なる日本百高山の6座を踏むこと(南真砂岳と赤牛岳は主稜線から外れるため、それぞれピストンで往復)。もうひとつは、20年前に登頂をしていなかった笠ヶ岳山頂へ足を運ぶことでした。
行程を考える上での最大の課題は、距離と山小屋。体力面を考慮し、今回はテント泊ではなく小屋泊を選択しました。ただし水晶小屋と烏帽子小屋は特に予約が取りづらく、幸いにも山友メンバーが春の予約開始日に電話で確保してくれたことで計画を実現できました。
同行のメンバーは南真砂岳・赤牛岳のピストンには行かないため、初日と最終日は一緒に歩き、2日目は同宿、3日目は双六小屋で先行してもらうなど、変則的な同行スタイルとなりました。
山行直前まで北アルプスは大雨続きでしたが、幸運なことに登山中はほぼ快晴。雨に降られたのは2日目の昼に小雨がぱらついた程度で、稜線からの絶景を楽しみながら歩くことができ、本当に恵まれた山行でした。
一方で、体力の衰えも痛感しました。荷物は最小限に抑えたつもりでも、距離が10kmを超えると急に脚が重くなり、特に最終日の笠新道の下りでは、20年前に歩いたときには覚えていなかったほどの厳しさに足が悲鳴をあげました。
今回の縦走では、赤牛岳の往復で力強く引っ張ってくださった猿投山の方、山小屋で言葉を交わせた方々、そして何より同行の仲間たちに感謝です。特に「宿に先着して待っていてくれる」ことが、気持ちの面で大きな支えになりました。
今回の山行を、2年前に歩いた南アルプス南部の縦走と比べてみました。
・北アルプス(今回 4泊5日)
行動時間:46時間37分/距離:60.2km/登り:5,217m
・南アルプス南部(2年前 3泊4日)※
行動時間:40時間28分/距離:55.0km/登り:6,293m
南アルプスは1日少ない行程ながら、標高差は逆に1,000m多く、山小屋の間隔も長いのが特徴です。聖岳のように600mの登り返しがあるなどアップダウンが大きく、一方で北アルプスは相対的にアップダウンが小さく道も整備され、小屋の間隔も短く補給も比較的容易です。
北アルプスも十分にきつかったものの、「南アルプス南部の縦走のほうが大変だった」という印象はデータから見ても確かでした。
今回は赤牛岳と南真砂岳へのピストンを加えたことで、1日に14〜15km歩くタイトな計画となりました。今後は無理をせず、10km前後を目安に、花や鳥を探しながらのんびり歩く山行へと切り替えていきたいと思います。
※https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5752003.html
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