ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 8566418
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

源次郎尾根 本峰まであと100mでビバーク

2025年08月14日(木) 〜 2025年08月16日(土)
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
43:48
距離
21.0km
登り
2,373m
下り
2,379m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:21
休憩
1:14
合計
7:35
距離 9.7km 登り 1,155m 下り 1,059m
9:49
11
10:00
3
10:09
10:10
12
10:22
4
10:32
10:33
5
10:38
10:39
93
12:12
12:41
101
14:22
14:23
4
14:27
14:39
60
15:39
16:05
68
17:13
17:16
8
2日目
山行
12:47
休憩
1:47
合計
14:34
距離 3.5km 登り 931m 下り 550m
4:31
4:32
59
5:31
454
13:05
13:48
121
15:49
16:52
128
19:00
3日目
山行
6:50
休憩
1:46
合計
8:36
距離 7.8km 登り 707m 下り 1,179m
8:55
31
9:26
9:37
0
9:37
9:43
3
9:46
9:58
21
10:19
10:27
18
10:45
11:07
87
12:34
12:45
15
13:00
13:32
24
13:56
13:57
10
14:07
98
15:45
51
16:36
16:37
15
16:52
16:53
9
17:02
9
17:11
6
17:17
4
17:21
9
17:30
17:31
0
17:31
ゴール地点
天候 【1日目】晴れ一時雨
【2日目】晴れ一時雨
【3日目】くもり
過去天気図(気象庁) 2025年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカーのネット予約をしていたのですが、立山駅の駐車場は一杯で近くのスキー場まで案内されました。
指定の時刻が過ぎてしまいそうなので、今なら500円のキャンセル料で済むと思いキャンセルしようとしている時に駐車場の係の方が「ネット予約されている方はいませんか?」と声を掛けていただき、駅へ電話して下さいました。
巡回バスに乗って駅へ到着。事情を話すと直近の発車時刻の切符を下さいました。立山駅の職員さんの連係プレーに感謝。
コース状況/
危険箇所等
バリエーションルートです。
鎖、ペンキひとつもありません。
全部危険個所でした。
踏み跡を探す他には、自分でルーファイするしかありません。
予約できる山小屋
雷鳥沢ヒュッテ
剱澤小屋
剣山荘
室堂バスターミナルに到着です。
室堂バスターミナルに到着です。
雄山は雲の中
みくりが池は今日も静かにたたずんで...
みくりが池は今日も静かにたたずんで...
いませんでした。
クマが出て大騒ぎです。
いませんでした。
クマが出て大騒ぎです。
そんな騒ぎを横目に先を急ぎます。
雷鳥沢のキャンプ場は今日も大賑わいです。
そんな騒ぎを横目に先を急ぎます。
雷鳥沢のキャンプ場は今日も大賑わいです。
きつい雷鳥沢を登って剱御前小舎に到着です。
きつい雷鳥沢を登って剱御前小舎に到着です。
後は下るだけ。
チングルマの綿毛が綺麗です。
チングルマの綿毛が綺麗です。
今日のテン場剱沢キャンプ場が見えてきました。
今日のテン場剱沢キャンプ場が見えてきました。
剱岳本峰は雲の中。
前剱が見えています。
そして中央の2コブが今回挑戦の源次郎尾根。
剱岳本峰は雲の中。
前剱が見えています。
そして中央の2コブが今回挑戦の源次郎尾根。
アップで。
テントを張ったら、明日の取り付き場所を確認に行って来ます。
テントを張ったら、明日の取り付き場所を確認に行って来ます。
剱澤小屋から下って行きます。
剱澤小屋から下って行きます。
大きな滝もあります。
大きな滝もあります。
雪渓が見えてきました。
雪渓が見えてきました。
軽アイゼンを付けて雪渓を歩きます。
軽アイゼンを付けて雪渓を歩きます。
どんどん下ります。
どんどん下ります。
取り付きの目印。大岩を確認。
取り付きの目印。大岩を確認。
ひとめで分かる大きさ。
ひとめで分かる大きさ。
正確な取り付き場所は分かりませんが
正確な取り付き場所は分かりませんが
踏み跡があるのでそこを目指します。
踏み跡があるのでそこを目指します。
最初の取り付き場に到着しました。
何とかなるかな?
最初の取り付き場に到着しました。
何とかなるかな?
取り付き場所が分かったのでテン場へ戻ります。
取り付き場所が分かったのでテン場へ戻ります。
剱澤小屋へ戻り、ビールとあのTシャツを買いました。
剱澤小屋へ戻り、ビールとあのTシャツを買いました。
翌朝3時半ごろ起床。
翌朝3時半ごろ起床。
別山尾根ルートにはすでに沢山の方が登っています。
別山尾根ルートにはすでに沢山の方が登っています。
4時半頃ようやく出発。
4時半頃ようやく出発。
綺麗な朝焼け。
雪渓に辿り着きました。
雪渓に辿り着きました。
こちらの方は八峰を行くのだとか。
こちらの方は八峰を行くのだとか。
雪渓が朝日に照らされています。
雪渓が朝日に照らされています。
昨日確認した大岩。
昨日確認した大岩。
取り付き方面。
こちらは平蔵谷。
こちらは平蔵谷。
下りて来た雪渓。
お月様がまだ見えます。
下りて来た雪渓。
お月様がまだ見えます。
では、取り付きます。
では、取り付きます。
最初の難所こちらは、手が届くところにハーケンが打ってあります。(女性だと届かないかもしれません。)
スリングを引っ掛けて、片足を引っ掛けて何とか登ることができました。
最初のステップさえ登ればお助けロープが下がっていましたので後は楽ちんでした。
なぜ、このロープを下までさげないのかなとも思いましたが、ここを登れないようでは先へは進めないという意味なのかと考えました。
2
最初の難所こちらは、手が届くところにハーケンが打ってあります。(女性だと届かないかもしれません。)
スリングを引っ掛けて、片足を引っ掛けて何とか登ることができました。
最初のステップさえ登ればお助けロープが下がっていましたので後は楽ちんでした。
なぜ、このロープを下までさげないのかなとも思いましたが、ここを登れないようでは先へは進めないという意味なのかと考えました。
これは、登ってから下を撮ったのかな?
方向が良く分かりません。
これは、登ってから下を撮ったのかな?
方向が良く分かりません。
今度は林間コースを行きます。
今度は林間コースを行きます。
こちらが2番目の難所と思ったら違いました。
こちらが2番目の難所と思ったら違いました。
下ってきた雪渓が良く見えます。
下ってきた雪渓が良く見えます。
ここが2番目の難所です。
こちらもハーケンが上下2か所打ってあるのですが、私の身長では下のハーケンにあと5cm届きません。
左側に渡っても難しそうです。
色々考えてみたものの、登れそうにありません。
結局、右側の木を伝って上に登りました。
ここが2番目の難所です。
こちらもハーケンが上下2か所打ってあるのですが、私の身長では下のハーケンにあと5cm届きません。
左側に渡っても難しそうです。
色々考えてみたものの、登れそうにありません。
結局、右側の木を伝って上に登りました。
対岸の岩肌。
まだまだ先は長い。
まだまだ先は長い。
白いスラブ?
いや白くない。
白いスラブ?
いや白くない。
やっと本物の白いスラブ。
皆さんが仰るとおり、左峰伝いが正解のようです。
誰が撮っても急に見えてしまうんですね。
やっと本物の白いスラブ。
皆さんが仰るとおり、左峰伝いが正解のようです。
誰が撮っても急に見えてしまうんですね。
やっと1峰が見えて来ました。
やっと1峰が見えて来ました。
ここも皆さんが撮られているルンゼ。
なんとか登れました。
ここも皆さんが撮られているルンゼ。
なんとか登れました。
やっと1峰の頂上に着きました。
ガスの向こうは2峰です。
やっと1峰の頂上に着きました。
ガスの向こうは2峰です。
1峰を激下りして2峰を激登りします。
もう時間が無くなって来てしまい2峰を登っている写真を撮る余裕がありませんでした。すごい登りでした。
1峰を激下りして2峰を激登りします。
もう時間が無くなって来てしまい2峰を登っている写真を撮る余裕がありませんでした。すごい登りでした。
2峰を登り切りました。
まさか、あそこは登らないよなと思っていたら登らなければなりませんでした。
2峰を登り切りました。
まさか、あそこは登らないよなと思っていたら登らなければなりませんでした。
この難所。
コースは2パターン。
カニの横ばいのように右下の溝に足を入れて岩に全身をくっ付けて渡るか
この難所。
コースは2パターン。
カニの横ばいのように右下の溝に足を入れて岩に全身をくっ付けて渡るか
頂上を乗り越えるか。
私は。こちらを選びました。
とても四つ足でも怖くて渡れません。
岩をまたいで、ずりずり移動しました。
頂上を乗り越えるか。
私は。こちらを選びました。
とても四つ足でも怖くて渡れません。
岩をまたいで、ずりずり移動しました。
ようやく難所を通過。
この先まで行くのも怖かったです。
ようやく難所を通過。
この先まで行くのも怖かったです。
懸垂下降の鎖まで辿り着きました。
懸垂下降の鎖まで辿り着きました。
ほぼ初心者の私ですが何とか降りて来れました。
ほぼ初心者の私ですが何とか降りて来れました。
後は本峰へのビクトリーロードと皆さん書かれていたので安心していたのですが...
ルートが全く分かりません。
この時点でもう17時近くになってしまいました。
この先、簡単と思っていたものの踏み跡がなかなかはっきりしません。
2時間近く進み、ヤマレコを見ると山頂まであと100m位の所まで来ています。
後は本峰へのビクトリーロードと皆さん書かれていたので安心していたのですが...
ルートが全く分かりません。
この時点でもう17時近くになってしまいました。
この先、簡単と思っていたものの踏み跡がなかなかはっきりしません。
2時間近く進み、ヤマレコを見ると山頂まであと100m位の所まで来ています。
しかし19時近くになりあたりはうす暗くなりもうこれ以上進むのは危険と判断しビバークすることにしました。
これまで来たルートで身を隠せるような場所はなかったので動かず、ザックを背負って岩にクッション代わりのようにして丸み込みます。
カッパを着込んでも風が吹くと寒くてガタガタ身体が震えます。
風がやむとうとうと。風が吹くとガタガタ震えを一晩中繰り返しました。このままでは低体温症になるのではないかと脳裏をよぎります。
朝方ガスが抜けずになかなか明るくなりません。
ようやく視界が開けてきて活動再開です。
2
しかし19時近くになりあたりはうす暗くなりもうこれ以上進むのは危険と判断しビバークすることにしました。
これまで来たルートで身を隠せるような場所はなかったので動かず、ザックを背負って岩にクッション代わりのようにして丸み込みます。
カッパを着込んでも風が吹くと寒くてガタガタ身体が震えます。
風がやむとうとうと。風が吹くとガタガタ震えを一晩中繰り返しました。このままでは低体温症になるのではないかと脳裏をよぎります。
朝方ガスが抜けずになかなか明るくなりません。
ようやく視界が開けてきて活動再開です。
しかし、いざ動こうとしたら体がバキバキです。平衡感覚も取れずよろよろします。
おにぎりを食べようと取り出すと少し暖かかったのには驚きました。ザックを背負うことで、体温を保つ効果があったのだと思います。
おにぎりを食べると少し動けるようになったので進むことにします。
踏み跡がはっきり見えるようになりました。
1
しかし、いざ動こうとしたら体がバキバキです。平衡感覚も取れずよろよろします。
おにぎりを食べようと取り出すと少し暖かかったのには驚きました。ザックを背負うことで、体温を保つ効果があったのだと思います。
おにぎりを食べると少し動けるようになったので進むことにします。
踏み跡がはっきり見えるようになりました。
突然ガスの向こうから大勢の方が私をお迎えしてくれています。
と思ったらただお社前なので人が多いだけでした。
突然ガスの向こうから大勢の方が私をお迎えしてくれています。
と思ったらただお社前なので人が多いだけでした。
剱沢小屋で買ったあのTシャツを着て写真を撮ってもらいました。
生きて登れたことに感謝。
しばし余韻にふけて下山することにします。
2
剱沢小屋で買ったあのTシャツを着て写真を撮ってもらいました。
生きて登れたことに感謝。
しばし余韻にふけて下山することにします。
帰りのカニの横ばいはやはり渋滞していました。
帰りのカニの横ばいはやはり渋滞していました。
でも流れは順調でした。
でも流れは順調でした。
平蔵の頭方面
カニの縦ばい。
帰りなので登りません。
カニの縦ばい。
帰りなので登りません。
登って来た源次郎尾根。
1
登って来た源次郎尾根。
寄らなくても帰れるのですがせっかくなので前剱へ。
寄らなくても帰れるのですがせっかくなので前剱へ。
剱澤のテン場が見えます。
剱澤のテン場が見えます。
あそこまで帰らなければ。
あそこまで帰らなければ。
一服剱に到着。
剣山壮までもうすぐです。
一服剱に到着。
剣山壮までもうすぐです。
ハクサンフウロが沢山咲いていました。
剣山壮に着いたので、後はテント畳んで最終17時のバスに乗れればOKです。
缶ビールで乾杯です。
ハクサンフウロが沢山咲いていました。
剣山壮に着いたので、後はテント畳んで最終17時のバスに乗れればOKです。
缶ビールで乾杯です。
ところが、テント畳んで荷物整理するのがことのほかてまどいました。しかも昨晩ビバークしたので食べ物が沢山残っています。
ほぼ行きと同じ重さの荷物。
結局17時のバスには間に合わず。
ターミナルに着くとそもそも17時のバスは昨日までで今日の最終は16時20分だったことが分かりました。
教えていただいたみくりが池温泉に宿泊して帰りました。
ところが、テント畳んで荷物整理するのがことのほかてまどいました。しかも昨晩ビバークしたので食べ物が沢山残っています。
ほぼ行きと同じ重さの荷物。
結局17時のバスには間に合わず。
ターミナルに着くとそもそも17時のバスは昨日までで今日の最終は16時20分だったことが分かりました。
教えていただいたみくりが池温泉に宿泊して帰りました。

感想

今回アップするか迷いました。
素人が源次郎尾根であわや遭難のレコ書いてるとお叱りのコメントをいただくのではないかと。
想像以上に険しく難しいコースでした。
別山尾根からは何度か登っているので、憧れの源次郎尾根に行ってみたい。
その考え方が甘かったでした。
バリエーションルートの意味が良く分かりました。
夏だったので死なずに帰って来れました。
自信の無い方は一人では行かな方が良いです。

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技術レベル
5/5
体力レベル
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利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
4/5
体力レベル
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技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

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