西穂高~奥穂高岳縦走



- GPS
- 16:44
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 1,700m
- 下り
- 2,770m
コースタイム
- 山行
- 5:42
- 休憩
- 3:40
- 合計
- 9:22
天候 | 1日目、2日目と晴れだが、ガスがよく出た 3日目のみガスが少なく、青空がよく見えた。 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
平日朝6時前でも第一駐車場は満車。 第二駐車場に停めた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
西穂山荘まで 樹林帯の整備された道。絶対に迷う事もない。 西穂高山頂まで 比較的整備されている道。行き交う人も多く、迷う事は無い。高度感がここからは出てくるので苦手な人は苦手かも。 独標までは特に険しくもないが、独標~山頂は少し険しくなる。 天狗のコルまで 西穂山頂をすぎるとバリエーションルートなので、そこまでの雰囲気とは一変する。 浮石が多かったり、軽く踏んだらすぐ落石してしまう場所や、西穂迄なら鎖とかついてそうなところが何も無くなり、険しくなる。 基本の3点確保を意識しながら行けば問題なくクリアできる。 逆層スラブに関しても基本的には同じだが、飛騨側が切れ落ちているので高度感があるため、苦手な人は苦手かも知れない。 鎖があるので、片方の手で岩場のホールドを探し、もう片手でチェーンを握っておけば安全にクリアできる。 ジャンダルムまで 長い長い登り。上りはしんどいが、危険なところ少ない。鎖場などが数箇所あるが、逆層スラブのときと同様に慎重に行動すれば問題なく歩ける。 ジャンダルムに登る最後の分岐があり、ジャンダルムの左から回ると山頂に、右から回ると奥穂高岳に向かう。なので、左からジャンダルム山頂を目指したのち、その分岐までピストンして、右側を回って奥穂高に向かう。 穂高岳山荘まで ロバの耳、馬の背の順に険しい道が続く。 ロバの耳はそこまで怖いところはない。馬の背はおそらくこのコースの核心。ナイフリッジがあり、鋭く切り立っている。左右共に非常に高度感があり、手掛かりの少ない岩なので、手が離れて滑り落ちたら間違いなく落ちてしまう様な所。時間をかけて慎重に3点確保しながら進めばクリアできる。 そこを超えて仕舞えば、程なく奥穂高岳山頂の祠に辿り着く。 山頂をとらえたら、そこからはゆるい下りの一般登山道になる。最後の小屋の目前の梯子場だけ気をつける。 白出沢コース 荷継ぎ小屋跡まで 穂高岳山荘の外トイレに向かうところから飛騨側に抜け岩場を下る。大きな石の川みたいなところで、初めはジグザグにコースがきちんとあるが、途中からルートが不明瞭になるのでペンキマークを探しながら下る。ずっとくだっていくと、滝の音が聞こえてくる。滝が近づいたら北側から周り、森の中に入るとすぐに荷継ぎ小屋跡がある。 重太郎橋まで 荷継ぎ小屋跡を越えると滝の巻道みたいに急な下りが続き、隣の沢のほうに周りこむ。そこからは、タテヨコの鎖場が続き、気を抜けない。最後にすごく長い梯子を下り、しばらく行くと重太郎橋という名の角材が四つ並んだだけの橋を渡る。 新穂高温泉まで 橋を渡ると斜度の緩い森の中を歩く。西穂山荘までの登りの景色と似た感じ。危険箇所は以降全くなし、白出沢出合を過ぎると林道歩きになる。平地を長い時間歩くことになる。左手に牧場跡が見えたら穂高平山荘に着く。以前は宿泊もしていたそうだが、現在はしていないらしい。ぜんざい、コーヒー、飲み物の販売のみされている。 |
写真
装備
個人装備 |
• 登山靴
• ザック
• レインウェア
• 防寒着
• アンダー
• 手袋
• 帽子
• ヘルメット
• ハーネス+簡易スリング・カラビナ
• サングラス、日焼け止め
• 水筒&ハイドレーション
• 行動食
(ナッツ、スナック、ラムネ、グミ)
• 地図(紙+アプリ)、時計
• ヘッドランプ(予備電池あり)
• ファーストエイド
(テーピング・絆創膏・常備薬)
• 携帯電話+モバイルバッテリー
• 保険証のコピー/登山届控え
• ストック
• 携帯トイレ
• 耳栓・アイマスク
• ツェルト
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感想
14年前、初めてのアルプスとして登った奥穂高岳。山頂から見たジャンダルムの姿に一目惚れして、いつか登りたいなぁ~と思ってた。
いつか、というのはもっと体力がついたら、もっと技術がついたらといったことなのかな?とにかくそう思ってた。
でも、いつかと思ってたらそのいつかはいつまでも来ない。そう気づき、登ることを決意した。
せっかく行くなら縦走で、というオマケつきで。
でも不安要素は大いにあったから、小屋泊まり、火器関係はなしにして、できるだけ荷物を減らして。ってしたけど結局念の為の持ち物が多くて水抜きで10キロも荷物があった💦
アイゼン、ダウンベスト、簡易ハーネスはいらなかったなー。
登山靴のリソールは間違いなく正解だった!
子連れ登山に慣れていて、こまめに休憩を取るスタイルに慣れていたけど、出来るだけ休憩を取らずに進むのがペースアップの秘訣なのかなとも感じた。
何はともあれ、憧れだったジャンダルム、縦走、無事完歩できた達成感はハンパない。
西穂高~奥穂高は、高度感とルートファインド、浮石と落石がポイントかな。
白出沢ルートは一般登山道とあるがかなりレベルとしては高いように感じる。
西穂高からの縦走と奥穂高からの縦走にはメリットデメリットがある。
西穂高からのルートでは
①1日目に初めにロープウェイで標高を稼げる
②1日目の行動時間が1時間程度なので、2日目に体力を温存できる。
③2日目の核心であるジャンダルム付近が後半にある分、朝早い時間に出発して、西穂高あたりで日の出を迎えるなど、早出早着をしやすいというメリットがある一方で、疲労の溜まった後半で核心に挑むことになるのでそういう面での危険度はある。
③3日目の下りルートが岩場の下りになるので浮石が心配になる。
奥穂高からのルートでは
①1日目の行動が長く、しんどいが、浮石の心配のある白出沢を登りで使うので少し安全性が高まる。登りが得意な人にはメリットがあるかも。
②2日目の核心のジャンダルム付近が前半にあるので、夜明け前出発は難しい。が、体力のある内にそこを越えられるのはメリットにも思える。
③3日目の行動が短いので、2日目に集中できる。
今回西穂高スタートにしたのは、逆層スラブや馬の背などの危険箇所を登りで通過できるからであり、どちらかといえば下りの方が好きな私にはいい選択だった様に思う。
馬の背の高度感、不安定さは今まで経験したことのないとんでもない場所だった!
全てがいい経験でした!
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