黒部川源流域周遊 高天原温泉と双六岳、三俣蓮華岳、水晶岳、鷲羽岳


- GPS
- 28:22
- 距離
- 56.9km
- 登り
- 4,243m
- 下り
- 4,243m
コースタイム
- 山行
- 8:33
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 9:24
- 山行
- 3:57
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 4:53
- 山行
- 8:06
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 9:04
- 山行
- 4:13
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 4:30
天候 | 晴れ 気温10〜15度C |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
前夜18時半ごろ到着 車中泊 到着時7割ぐらい埋まっていた |
その他周辺情報 | 車中泊前に深山荘露天湯 500円 |
写真
感想
黒部川源流域周遊
今回登山は温泉がお目当てでした。
幸い天候が良かったので、付近の名山四つにも登りました。
・双六岳 2,860 m
稜線が美しい
・三俣蓮華岳 2,841 m
長野県、岐阜県、富山県の三県境
・水晶岳 2,986m 深田百名山
・鷲羽岳 2,924 m 深田百名山
他に遥拝したのは
・黒部五郎岳 深田百名山
二年前に登った
・槍ヶ岳 深田百名山
・笠ヶ岳 深田百名山 などなど
この辺りは名山が集まっています。
8月24日夕方、鷲羽岳 から下って双六岳のテント場で寛いでいました。
直ぐ近くに大きなモンベルテントがあります。
6-7人の若い男女が居ます。
昨今大型テントは珍しい。
一人の若者に、
「おい、ニーさん、学生さんかね?」
「はいそうです。 〇〇大学のワンダーフォーゲル部です」
「おや、じゃあ君たちは私の後輩だわ」
「昔から登っているのですか」
「いや、ワシはほんの十数年ですわ」
「ところで、明日どうするのかね?」
「明日は槍ヶ岳往復します」
「そうか、午後は雨らしいから気を付けて行きんさい」
ここから槍ヶ岳往復は10時間以上の行程です。
一般人では難しい。
翌朝、彼らは3時ぐらいに出た。
準備中も声を潜めた最低限の会話のみで
「めっちゃ、まじ、やばい」の若者言葉はなかった。
規律の有る集団なのでしょう。
幸い翌日はほぼ一日天気がもちました。
若者と接するのは心地よい。
こちらまで爽やかな心持になる。
●高天原温泉
荒れた河原に小さな露天湯があります。
「日本一遠い」といわれる温泉に行きました。
場所は黒部ダムの上流、黒部川源流域。
登山でしか行けません。
一日で行くこともできません。
二日間12時間歩きました。
重いリュックを担いで。
二畳ほどの浴槽は岩とコンクリートで雑に出来ています。
荒仕上のみなのでざらざらして痛い。
お湯は白濁して硫黄臭がします。
40度ぐらいの適温です。
「秘湯」の魅力は泉質だけではない。
世俗から遠ければ遠いほど良い。
そして人為は少なければ少ないほど良い。
このように思います。
青い空には白雲が流れ
単調な沢音がする
硫黄臭が心地よい
世俗の憂いや芥が白濁と共にに流れてゆくよう。
この至福感をお伝えできないのがもどかしい。
●登山余話1 蝶々
露天湯最寄りの山荘に朝9時前に着きました。
早すぎてチェックインも出来ません。
玄関前で リュックを下ろして一服入れました。
辺りには黒い蝶々が舞っています。
下界では見ない種類です。
間もなく一羽がリュックの肩ベルトに留まります。
よく見るとストローを肩ベルトに刺しています。
やがてもう一羽。
私がすぐ横に居ても逃げません。
10分ほど経っても留まったまま。
隣の男性の帽子にも留まっています。
こちらも逃げません。
帽子を脱いでもまだ留まったまま。
やはりストローを帽子に刺しています。
何をしているのでしょうか?
思うにきっと塩分です。
汗の塩が肩ベルトや帽子に残り、それを吸っているのでしょう。
なるべくそのままにして、存分に塩分補給させてやりました。
ちょといい気分。
下山後調べたら、キベリタテハという種類でした。
●登山余話 木橋
小池新道にはいくつもの小沢があり、木橋が掛けられています。
皆同じ造り。
三本の角材を組み合わせ、長さ数メートル 。
片方の端には穴があり、ワイヤーで岩などに繋がれています。
しかし、もう一方の端はワイヤー無し。
ただ置いてあるだけ。
業者が手抜きをしたな!と思いました。
ところがどの木橋も同じ。
?????
想像するに洪水対策だと思います。
急な沢なので度々増水します。
もし両端をワイヤー固定すると、
洪水の時に橋の横面全部に水が当たります。
とても大きな力でしょう。
ワイヤーが切れる、木材が折れるか、
或いはアンカーごと破壊か、ただでは済まないでしょう。
でも片方固定なら、他方は流されて
白線流しのようになります。
水の当たる面積がずっと小さい。
よって掛かる力も小さい。
橋は流されるが、ワイヤーに繋がれて残る可能性があります。
補修作業がずっと楽。
よく考えてあります。
経験の賜物でしょう。
自分で日曜大工をやるようになると、妙なところが気になる。
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