黒部五郎小舎【新穂高温泉からピストン】


- GPS
- 15:14
- 距離
- 41.4km
- 登り
- 2,935m
- 下り
- 2,929m
コースタイム
- 山行
- 7:26
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 7:49
- 山行
- 6:27
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 7:21
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特になし |
その他周辺情報 | 中崎山荘 奥飛騨の湯(1,000円) |
写真
装備
個人装備 |
MARMOLADA(SCARPA)
|
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感想
今シーズン最後のアルプス山行に、未踏だった黒部五郎岳〜太郎平小屋を歩くこと、あこがれの雲ノ平を散策することを目標に3泊4日の行程で計画しました。
新穂高温泉登山口から左俣林道、小池新道を歩きます。雨が降ったりやんだりで、傘をさしたり、レインウェアを着込んだりしながら進みました。
ただ、気温が低かったのでペース良く、林道を1時間30分ほど、小池新道は2時間ほどで歩くことができました。
弓折乗越までは40分ほどで、稜線に乗ると完全にガスの中で、冷たい風も吹いていました。
双六小屋で少しの休憩をとり、ガス、雨、風といった悪条件だらけなので、中道を使って稜線に上がり、三俣蓮華岳を目指します。
中道に入ったところで、ライチョウ4羽に出会いました。雌ばかりで、おそらく姉妹なのでしょう。今シーズンでしっかりと成鳥になっていました。足元は白く冬毛に変わりつつありました。
さらに稜線に上がったところで、また1羽の成長の雌に出会いました。
今シーズンはライチョウに出会ってなかったので、よかったです。
ガスって眺望が皆無の三俣蓮華岳を後にして、五郎平に下りました。
稜線はアップダウンが続き、少々うんざりしましたが、14時前に黒部五郎小舎に到着しました。テント泊の手続きをしたのですが、直後に来た方が、テント泊から小屋泊に変更しているのを見て、少し心が揺れましたが、そのままテント泊で。これが運命の分かれ目になりました。
手続き後、すぐにテントを張り始めましたが、終わる直前に雨が強く降り出し、レインウェアはずぶ寝れに。
幕営後、すぐに雨模様になったので、テントの中で過ごして夕方を迎えました。
徐々に風が強くなってきて、テントが持ち上がるかと思うほどの風でテントが右に左に揺れ、フライシートがバタバタと音を立てました。
暗くなると、雨も強くなり、雷鳴も響き、周りからは水の流れる音がし始めました。テントの下にも水が流れ込み、その水が浸透圧で室内にしみこみ始めたので、できるだけシュラフは濡らさないように、身体を折りたたんでしのぎました。
風がとても強く、ゴーっという音が不気味に暗闇に響き、山鳴りのような音が怖かったです。山が鳴るという経験は初めてでした。
夜なかには風は弱まりましたが、雨は強く降り続け、テント内は水浸しになり、シュラフはどんどん水を吸い込み、ぐしょぐしょに。
途中からレインウェアを着込んで横になっていましたが、身体がどんどん冷えていくのがわかりました。
午前2時ごろに、お湯を沸かしてドライフーズのにゅう麺を食べ、身体を温めますが、すぐに身体が冷えてくるので、30分に一度くらいの頻度で、ガスストーブに火をつけて、テントを温めてしのぎました。
小屋が4時くらいには動き出すのを見越して、3時30分ごろに荷物をまとめて小屋に逃げ込みました。小屋の方がとてもよくしてくれて、大変助かりました。
レインウェアなどの装備はなんとか乾きましたが、シュラフは完全に水を吸ってしまっているので、テント泊は不可能でした。
残念ながら、もう先に進むことはできないので、撤退を決意しました。
明るくなってからテントを撤収し、荷物を片付けて、元来た道を新穂高温泉まで下山することにしました。
予約していた太郎平小屋(小屋泊)、雲の平小屋(テント泊)に連絡を入れ、キャンセルをしました。
黒部五郎小舎から三俣蓮華岳に登り返し、中道を経由して双六小屋、鏡平を経て、新穂高温泉まで無事に下山することができました。
雨が強い時は、迷わず小屋泊に変更すること、以前できたことでしたが、今回の山行への期待もあり、欲張ってテント泊を貫こうとしたのが失敗の元でした。
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