大天井岳テント泊&燕岳リベンジ

コノハ
その他1人 - GPS
- 15:26
- 距離
- 30.6km
- 登り
- 2,868m
- 下り
- 2,861m
コースタイム
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 2:10
- 合計
- 10:30
- 山行
- 5:32
- 休憩
- 2:27
- 合計
- 7:59
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
特になし。 |
| その他周辺情報 | 安曇野しゃくなげの湯 |
| 予約できる山小屋 |
中房温泉登山口
|
写真
感想
今回は人生二度目の北アルプス。前回は2021年11月末の、同じく燕岳。まだ雪山経験が浅く、雪も深くて合戦小屋までで無念の撤退でした。今回はリベンジ(夏山だけど)だけでは物足りないので、テントを背負って大天井岳まで足を伸ばすことにしました。
まずは燕山荘までの急登。登りっぱなしで大変だけど、等間隔にあるベンチ、標高が高いが故の涼しさもあり、難しい岩場・鎖場も無いので、意外と登れてしまいます。
ただし、合戦小屋に着いた辺りから辺りが曇りはじめてしまい、燕山荘に着くまでほとんど眺望がゼロの状態でした。
燕山荘に着いても最初は眺望がありません。ところが、残念だなぁと思っていたのも束の間、みるみるうちに雲が消えてゆき、燕岳も裏銀座も、槍・穂高連峰も顔を出してくれました。「来てよかった〜!!」と抱き合う人も。確かに、ガスガスからの絶景は百点満点の演出でしたね。
そこから先は表銀座の稜線歩き。進行方向右側にはまだ行ったことのない裏銀座の山々が長く高い壁のように聳え立っており、いつかは行ってみたいという気持ちが昂ります。
少し歩いて振り向けば、遠くに立山・剱岳。前方からは目的地の大天井岳はもちろんのこと、存在感抜群の槍ヶ岳がどんどん近付いてきます。途中、ライチョウも至近距離で見ることができ、とても運が良かったです。
喜作レリーフの直前には、このルート唯一の鎖場がありました。ステップはいくらでもあり技術的に難しい場所ではないのですが、6時間以上歩いてきた疲労、テント泊のフル装備(テント泊装備を背負っての鎖場は何気に初めてかも?)、突然の高度感ということで、結構怖いなと思ってしまいました。
喜作レリーフを過ぎると大天井岳に向かう最後の急登。遠くから見るともっさりした緑色なのですが、実際に取り付くと登山道はゴツゴツした岩肌で、まるで活火山である浅間山の頂上付近のよう。標高も上がり息も上がり、残り400m、200m、100mの看板が心の支えでした(笑)。山小屋が見えた時は、思わず小走りになってしまいましたね。
山小屋のランチをいただき(13:45までとのこと。到着が13:30前だったので危なかった)、幕営を済ませ、睡眠不足で仮眠に入った相方をテントに残し、山頂へ。今まで歩いてきた稜線も、富士山・北岳・奥穂高岳の3トップも、憧れの剱岳も、裏銀座も、全て楽しめて感無量でした。
山頂でいろんな方と話をさせていただきましたが、北鎌尾根やら大キレットやら、骨太な登山体験を色々と聞かせてもらいました。流石にここまで来るとすごい人が沢山いるなぁと……いい意味で私にとっては人外魔境。楽しかったです。
夕食は相方のつくってくれたすき焼き。食後一旦仮眠を取り、20:00頃に星空を見るために起床しました。死ぬほど寒かったですが、山小屋やテントの仄かな灯りと、それらを「仄か」と言わしめてしまうほどの満点の星空、そして星の不在により輪郭を露わにする大天井と槍・穂高の稜線。重い荷物担いで来たかいがありました。……死ぬほど寒かったです。
帰りは中房温泉に戻る途中、時間がギリギリあったので、燕山荘から燕岳に寄り道しました。前回挫折した山なので、これは行っておきたかった。
花崗岩に飾られた独特の山容は、実際に足を踏み入れてみると恐山を連想させる異界のような雰囲気でした。名だたる北アルプスの中で女王の異名を持つのは、単に登りやすさによるものではないんですね。
後はひたすら転げ落ちるように中房温泉まで戻りました。下りは苦手なので、足はガクガク。帰りに安曇野市内の日帰り温泉「しゃくなげの湯」で汚れを落とし、帰路に着きました。中房温泉に入りたい気持ちも少しありましたが、まぁ前回もは違うところに。
北アルプスは家からも遠く、行きたくてもなかなか行けない山だったので、天気に恵まれて本当に良かったです。いつかは挑みたい剱岳、槍・穂高を見られたのも幸せでした。
また、今回はかなり駆け足の山行だったので、次に燕岳に来る時は、燕山荘に泊まってまったり時間を使ってみたいなと思っています。出来れば冬に!














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