西吾妻山


- GPS
- 06:40
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,290m
- 下り
- 1,292m
コースタイム
- 山行
- 6:21
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 6:40
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
写真
感想
気温も少し下がり、動き回るのが苦にならない程度には涼しくなってきたので、活動再開。最近は紅葉前後の時期に東北エリアに足を伸ばすことが多い。今回は吾妻連峰。本当なら東吾妻から西吾妻まで通しがいいのだろうが、今回は少し手を抜く。ただしロープウェイやリフトは使わない程度には体はいぢめる。2週前のキナバルが不本意な結果に終わったので、身体に喝を入れる意味もある。とはいえ最終的にプランをフィックスしたのは4日前。天気も良さそうなので、紅葉も少しは見られるのではないかという目論見。
米沢に前泊し、朝の白布温泉行きのバスで、ロープウェイ駅まで行く。同じバスに乗っていた登山者は、私以外全員ロープウェイを使ったようだ。今回は17時台の終バスに間に合うことが絶対目標。13時までに山頂に着かないようであれば、諦めて引き返す計画。(実際は下りの方がかかる時間は短いので、多少押す分になんとかなるが、何が起こるかわからないのが山なので)
手短に準備を整え、湯の入沢に沿って林道を歩く。初っ端から急登。最初から息が上がる。昇龍坂と名前がついているよう。おそらく車道としては、限界の斜度を最後にかまして、新高湯温泉に着く。
広場の奥に登山口の表示が。しかもこの登山道激悪。ロープウェイの終点まで緩むことのない急登に加えて、上部は滑りやすい岩と泥のミックスで谷側がかなり切れ落ちている。しかもトレースが所々不明瞭。支尾根に誘われるといった類のものではないので、自分を信じてまっすぐ進むだけだけれど。ただ、初心者には勧められない(初心者は絶対にロープウェイを使うだろうから、その点は大丈夫だろうが)。
更に息が上がった状態で、ロープウェイの終点に着く。これまでの険悪な道から、いきなり、牧歌的雰囲気に飛び込む違和感。スキー場ゆえ、たくさんの建物が林立している。一気に人里に戻された感じ。
ロープウェイの終点からは、リフトに沿って、付かず離れず登山道が走っている。傾斜は緩いが、延々と続くと精神的に吸われる。三番目のリフトの後半は急登に変わり、リフト終点にたどり着く。
そこからやっと山道らしい道へと誘われ、まずかもしか展望台への登り。地面がジメジメしていて嫌らしい。30分ほどで開けたかもしか展望台に着く。ガスがベッタリで見晴らしは全くない。ここからは木道中心の世界。山頂部に転々と広がる、池塘郡までダラダラと降る。登り返しを覚悟して思わず構えてしまう。
池塘郡は天国の様相。既に草紅葉全開で、樹林も所々赤や黄色に染まり始めている。ガスがかかって色味は悪いが、草紅葉に彩られた池塘は、上の方から見下ろすと、錦絵さながら。水場まではずっと降り基調。水場から梵天岩への急登がはじまる。38人パーティが道を塞いでいて、譲ってはくれるものの(譲ってくれるがゆえ?)、余計な体力を浪費して、急な登りをぜいぜい登る。梵天岩はさながらロックガーデン。一帯を巨岩で埋めている。少し歩いて天狗岩。西吾妻に向かう場合、縁をかするだけで、一旦降って鞍部にむかう。どの道ガスっていてよくわからない。(帰りに西吾妻避難小屋経由で、もう一度天狗岩に来るとき、この時全貌が分かる)
最後の西吾妻の登りを経て山頂。山頂は樹林に覆われていて展望はないので、素通りで、西吾妻小屋に向かう。天狗岩に戻ると、小さな社が祀られていた。でもガスのおかげで感慨に耽るような余裕はない。すぐに梵天岩に向かう。梵天岩は巨岩が多く、どこを歩くのが正解なのか分かりづらい。一応擦れかけたペンキ印が梵天岩郡をトラバースするように付けられている。
滑りやすい水場への下りをゆっくりと処理して、再び池塘郡のある暗部。そこから登り返してかもしか展望台、リフト終点と歩く。リフト終点手前で視界が開け、スキー場越しに麓の街が見渡せる。なかなかの光景だ。リフト終点に着くと、「登山終了・リフト搭乗」という人たちを尻目に更に降る。上りはハーハー言いながら登ったスキーコースを大展望を満喫しながら下る。一面の高山植物にも目が移る。主にリンドウの紫色の花が綺麗だ。山の上は確実に秋が訪れている。
さて、最後の難関、新高湯温泉への下り。滑りやすく細心の注意を払って慎重に降る。もし、また西吾妻山を再訪することがあったら、迷うことなくロープウェイを使う。こんな道歩くのはこりごり。怖いったらありゃしない。
なんとか新高湯温泉まで降りて一安心。
結局最終バスの一本手前16時台のバスに間に合うことができた。
コルセットを巻いて歩いたが、やはり山行後の腰痛は避けられないようだ。そこそこ痛い
麓はよく晴れていたが山頂部だけがガスで、そこは残念だが、見どころの多い良い山だった。(山頂部だけ取ると、狭くて見晴らしがないが、その懐に抱える景色は本当に素晴らしい)
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