宮田八郎さんを想う奥穂高岳〜百高山上書き保存
長野県
岐阜県
ランドレ
体力度について
- GPS
- 21:03
- 距離
- 45.8km
- 登り
- 3,629m
- 下り
- 3,667m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 8:49
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 10:25
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 2:13
- 合計
- 9:56
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
出端挫かれるなぁ。
「カモシカ立場」ではなく、「カモシカ の 立場」ってことは、カモシカ目線とか、カモシカ主観ということか？カモシカの立場で今の登山界隈みたら、迷惑千万というところだろうなぁ。
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カモシカの立場で今の登山界隈みたら、迷惑千万というところだろうなぁ。
装備
| 個人装備 |
水
食糧
行動食
使い捨てカイロ
ダウンジャケット
ダウンパンツ
靴下
ウインドブレーカー
レインパンツ
レインジャケット
ピンチ缶
ヘッデン
予備電池
メガネ
ＧＰＳ
笛
コンパス
ナイフ
非常食
ストック
グローブ
チェストバッグ
マット
燃料ガス
テント
シュラフカバー
シュラフ
クッカー
ガスストーブ
インナーシュラフ
モバイルバッテリー
ヘルメット
|
|---|
感想
百高山や2500m峰などのスタンプラリー山行を続けている。
百高山は達成したが、実は心残りがあった。
それは、レコをあげていない北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳の周回山行。
ヤマレコを始める前に登っていたので、レコアップする機会がなかった。
それだけの理由なら別に良いのだけど、登山を進める内に自身のポリシーがノーエイドになっていった事が心残りの原因。
2016年8月10日11日の二日間でこの山行をしているのだけど、その時は沢渡からバスで上高地に移動している。
それが納得できない。
バス使いたくない。
なので、記録の上書き保存のために釜トンから人力でアプローチ。
釜トンは霞沢岳登った時に徒歩で通過したことがある。
今回は、1泊ともあり自転車アプローチ。
始発バスが来る前に上高地を通過。
横尾までの退屈な移動を済ませ、山岳エリアへ。
少し進んだ所で、黄色のジャケットを着た方に追い抜かれた。
しばらく進むと、登山道脇に黄色のジャケットが置き忘れてある。
先ほどの方が調整で脱いだ時に置き忘れて行ったと思い、拾って追いかける。
追いつくと、やはりジャケットを着ていなかったので、声かけようと姿を見たらサブバックから黄色いジャケットがはみ出ている。
「あれ？この人のではなかったか…、拾った以上は最後まで面倒みないといけなくなったな…。」と、一旦トップリッドに仕舞う。
この後は自身の山行に集中したので、ジャケットのことは忘れていた。
涸沢に着いて、テント設営した後に北穂高岳アタックに向かう為にザックの中身を整理していた時に、黄色のジャケットがあった事を思い出した。
何か持ち主の手がかりがないかと観察。
すると、左胸にマジックで書き込みを発見。
「穂高小屋 Hachiro」
動揺した。
ハチロー…穂高小屋の八郎と言えば、宮田八郎さんの他に思い当たらない。
しかし、ジャケットは比較的綺麗な状態だ。
ご本人が落としたのなら、ボロボロになっているはず。
ご存知の方も多いと思うが、宮田さんは7年前に亡くなっている。
どういうことだろうか？考えながら北穂高岳を登った。
落とし主が宮田さんに出会った記念にサインしてもらったのか？
いや、それなら裾とか袖にサインしてもらうだろう、左胸ってことは所有者が書く場所だし、穂高小屋に他のハチローさんが居たとしても、宮田さんの存在あれば「Hachiro」なんて書かないだろう。
宮田八郎さんの所有品であったと考えるのが自然だ。
では、宮田さんが誰かに譲って、それを落としたということか？
そう考えるのが、自然だろうな。
もしかしたら、譲り受けたのは穂高小屋のスタッフの方かもしれない。
そのように考えをまとめて、どうせ翌日に穂高小屋に行くのだから聞いてみようと。
翌日、警戒したほど冷え込みの無かった朝で、予定通りに出発。
モルゲンを楽しみながら、ザイテンで穂高小屋へ。
朝の多忙な時間帯は過ぎていたので、邪魔にならないだろうと受付の女性にジャケットを見せる。
女性は困惑した感じで、後ろにいた男性に相談。
したらば、男性（小屋番さんですね）が「あっこれ奥さんのだ！」と。
聞けば、宮田さんの奥様と娘さんが数日前に小屋を訪ねてこられ、その時にジャケットを落としたようだと。
これには驚いた。
ということは、このジャケットは奥様からすれば八郎さんの形見の品。
大事なものだったと思う。
届けることができて良かった。
宮田さんのブログは、学びが多くお世話になっていたので、こんな形だが恩返しができた。
小屋番さんも感謝してくれて、お礼にとコーラと手拭いをいただいた。
9年ぶりの奥穂高岳山行はかけがえのない体験をすることになった。
ヤマが繋ぐ不思議な縁を感じながら、二日間の山行を終えた。
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