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無雪期ピークハント/縦走
飯豊山
秋たけなわの朳差岳 10月下旬の飯豊連峰は、さ、寒い……。【足ノ松尾根往復】(新潟県胎内市、関川村)
2025年10月23日(木) [日帰り]


体力度
6
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 07:04
- 距離
- 20.3km
- 登り
- 2,280m
- 下り
- 2,289m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 8:10
距離 20.3km
登り 2,342m
下り 2,359m
14:11
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
---|---|
アクセス |
奥胎内ヒュッテへは日本海東北道中条胎内インターから国道7号線に入り、胎内川の橋を渡って下館交差点(セブンイレブンのある交差点)を山の方へ曲がり24km。中条胎内インターからは33km。新潟市の中心部からは63km。道中に奥胎内ヒュッテへの道しるべはありますが、道がわかりづらいところもあるのでナビ推奨。全区間舗装されていますが、奥胎内ヒュッテ手前10kmほどのところからは崖沿いのクネクネ道になるので、見通しが悪く対向車の注意が要ります。 駐車場は奥胎内ヒュッテの手前に50台ほど(無料)。入りきらない場合は路肩の広くなったところに路駐。トイレ靴洗い場閉鎖中(8月中旬以降、奥胎内ヒュッテの営業期間に使えるようになるかも)。携帯の電波はまったく入りません。トイレある場所での車中泊は、近隣の道の駅がよいかと思います。 公共交通機関で奥胎内ヒュッテへのアクセスはできません。中条駅からのタクシー利用となります。おそらく一万円以上はかかるのではないかと……。 【注】 今年の登山口乗り合いバス運行は終了しています。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
『山と高原地図 飯豊山』によりますと、奥胎内ヒュッテ〜大石山〜えぶり差岳のコースタイムは、上り7時間50分、下り6時間30分です。縦走の大荷物背負った登山者を意識して作られているのかかなり甘め(長め)。日帰り装備ならある程度短縮できるはずです。 奥胎内ヒュッテから足ノ松尾根登山口へは林道歩きが約3km。半分は舗装道路、もう半分はダートです。奥胎内ダムの工事車両が通ることがあるので、注意しながらの歩きとなります(特に平日)。 飯豊連峰の主稜線に上がるコースとしては、おそらく川入(御沢野営場)から三国岳へ上がる道の次くらいに歩きやすいルートです(私の独断と偏見)。なお、決して「楽」というわけではありません。それなりに大変です。朳差岳へ登るときに利用される「梶川尾根」「丸森尾根」「権内尾根」などより傾斜が緩い分上りやすいし下りやすいですが、随所に飯豊らしいえげつない急登もあります。心してかかる必要があります。 足ノ松尾根の登山道は全区間明瞭。ほぼ上り一辺倒で剱岳早月尾根の下半分(早月小屋まで)と似たイメージ。所々に片側が切れ落ちた箇所があるので通行注意。帰りの姫子ノ峰付近でほんの僅かに上り返しがあります。これが短いながらも相当な急傾斜なので、疲れているとかなりしんどいです。標高700m付近と850m付近に細尾根の岩場、標高1400m付近に登山道が崩れてザレたトラバースになっているところがあります。ロープも設置されていますし気をつけて通行すれば問題になるほどではないと思います。 稜線の大石山からはいったん下って鉾立峰の上り。ここがこのコースで一番きつい場所。鉾立峰まで上がってしまえば朳差岳の上りは斜度も緩んでそこまできつくありません(あくまで鉾立峰に比べて)。なお帰りは鉾立峰の上りはそれなりにきついですが、それ以上に大石山の上りが大変です。斜度は大したことないのですがとにかく長くて終わらない上りがきつい。 水場は奥胎内ヒュッテからの林道歩きの途中に1か所、あとはヒドノ峰から脇道に入って10分ほど下ったところ、そして朳差岳避難小屋からだいぶ下ったところの湧水の計3箇所。ですが林道歩き以外の場所は汲みにいくのも大変な箇所ばかりですので多めに持った方がいいです。 秋口以降にスズメバチが出てくることがあります。標高580m付近と標高1100mの水場分岐付近に巣があるようです。この日は気温が低めだったのでスズメバチに遭遇することはありませんでした。 |
その他周辺情報 | 奥胎内ヒュッテ http://okutainai.com/ 2025年の奥胎内ヒュッテは、すでに営業を終了しております。 ヒュッテという名前ながら、中身は完全にリゾートホテルです。レストランでの食事、宿泊、日帰り入浴(温泉ではない)ができます。またガイドさんによる周辺の散策や野鳥観察などのイベントも随時おこなわれています。「飯豊連峰登山者限定宿泊プラン」というものもありますので、登山の前泊後泊にもおすすめ。 下山後の温泉は ロイヤル胎内パークホテル https://royal-tainai.jp/spa/ 日帰り温泉11:00〜14:30(最終受付13:30) 一 般/大人900円 小学生400円 胎内市民/大人600円 小学生300円 毎週月曜日は清掃日の為、休業となります ※祝日の場合は翌日 ※ハイシーズンは変更あり 新樽ヶ橋温泉 クアハウスたいない https://niigata-kankou.or.jp/spot/11587 ●営業時間 ・平日:11:00〜21:00 ・土休祝:10:00〜21:00 【日帰り入浴料金】 ●大人:520円 ●小学生:310円 ●定休日:第3水曜日(8月無休) |
写真
おはようございます。胎内市の奥胎内ヒュッテです。今日はここから足ノ松尾根を登って飯豊連峰の朳差岳(えぶりさしだけ1636m)をめざそうと思います。
もう10月も下旬なのでおそらく今回が今年ラストの飯豊連峰入山。さてどうなりますか
もう10月も下旬なのでおそらく今回が今年ラストの飯豊連峰入山。さてどうなりますか
足ノ松尾根の登山口に到着。今日は登山シーズン末期、しかも平日なので好天でも非常に空いております。出てくるとき準備しているのは2パーティーしかおりませんでした。さーて、登るかな
登山口から3分ほど歩くとブナ林の急登開始。ここ最近いろいろバタバタしておりまして、前回の鳥海山&月山ワンデイ以来ほぼ1か月ぶりの登山です。足腰鈍ってるかもしれません。足ノ松尾根を順調に踏破できますかしら!?
標高1100m付近の水場分岐まで上がってきました。途中は写真撮りませんでした。何度も何度も登っているおなじみの山なので写真を撮る場所が固定されがちなんですよねえw
この水場分岐付近でスズメバチの巣があるようで、注意喚起の看板が出てました。この日は気温が低いので見当たりませんでしたが、来年の秋口は注意が要るかもしれません
この水場分岐付近でスズメバチの巣があるようで、注意喚起の看板が出てました。この日は気温が低いので見当たりませんでしたが、来年の秋口は注意が要るかもしれません
あのピークは稜線の大石山……ではなくそのちょっと手前の小ピーク西ノ峰。灌木もだいぶ色づいてきました。6月7月にこのルートを歩いたときよりも気温が低いのでここまで順調にきてます(楽だとは言ってない)
ぜえぜえ息を切らしながらどうにか気合いで鉾立峰を上りきりました。あれ、標識が倒れてる。落雷でもあったかな?そういえば飯豊本山も山頂標識が定期的に落雷で壊れてますね。現行のはよく持ってる
さあ、あとは朳差岳本峰のみ。ここは斜度が緩いので鉾立峰ほどきつくはありませんがそこそこ大変。この鉾立峰〜朳差岳の鞍部は花が非常に豊富な場所です。というかこの付近は6〜8月だとどこへいっても花ばかり
奥胎内ヒュッテから3時間49分での到着でした。うーん、一昨年秋の絶好調の頃は3時間30分だったんだけどなあ。足が遅くなってる?もしくはウエイトオーバーかも
ヤマレコアプリが山頂にいるのに認識してくれないケースが頻発しているので、その対策のためにちょっと先へ足を伸ばしてみましょう
ヤマレコアプリが山頂にいるのに認識してくれないケースが頻発しているので、その対策のためにちょっと先へ足を伸ばしてみましょう
山頂からの避難小屋。北飯豊の山小屋には泊まったことないんですよねえ。来年はどこかのタイミングで泊まりに行きたい。ん!?今年やればいいって?いやー、私の持ってるショボい装備では寒い時期は無理です。あーぁ、「ゆるキャン」の斉藤が持ってるような高性能の寝袋欲しい
飯豊本山は雲に覆われて見えませんねぇ。山形県方面は雲が多くて飯豊本山も蔵王も朝日連峰も見通しイマイチ。
うーむ、ここの山頂は大好きなのですが、ちょいちょい来てるので最初の頃より感動が薄くなってる気がする……
うーむ、ここの山頂は大好きなのですが、ちょいちょい来てるので最初の頃より感動が薄くなってる気がする……
二王子岳と越後平野、日本海まで遠望。弥彦角田や佐渡も見えていました。
風は微風ですが冷たくて動きを止めるとめちゃめちゃ寒い。私が寒がりなこともありますがwフリースと防風のカッパを着て景色楽しみながらしばし休憩
風は微風ですが冷たくて動きを止めるとめちゃめちゃ寒い。私が寒がりなこともありますがwフリースと防風のカッパを着て景色楽しみながらしばし休憩
前朳差岳と村上の街。奥に粟島も。粟島で登山したいな〜。11月にチャンスあれば平日に行きたい。宿泊必須なのがキツイが。あと海が荒れると帰って来れないケースもありそうなのでなかなか難しい
山頂で1時間ほど過ごしましたが寒くて寒くて……。持参した使い捨てカイロを繰り出しましたがあまり暖かくない。貼るタイプを用意してみぞおちとか首とか太い血管があるところに当てたほうがいいのかな!?
さて寒いのに耐えられないので下山しましょ。来年6月にまた
さて寒いのに耐えられないので下山しましょ。来年6月にまた
姫子ノ峰からの主稜線。前回足ノ松尾根を歩いたときは北股岳まで足を伸ばしたので疲れ切っており、きつすぎて足ノ松尾根を泣きそうになりながらヨロヨロ下りました。それより距離短い朳差岳までくらいならまだ余裕あります。順調に下っていきます
感想
今年ラストの飯豊連峰入山。当初は十字峡からの中ノ岳〜越後駒ヶ岳、あるいは久しぶりに苗場山を考えていましたが、運転が大変なので家から行きやすい足ノ松尾根から朳差岳(えぶりさしだけ1636m)をチョイスし登ってきました。ここは年に複数回登る山ですしなじみのコースなので安心感があります。
おかげさまで絶好の秋晴れで、すばらしい登山になりました。山頂での休憩中、風が冷たく寒くて寒くて仕方ないのは想定外でしたが……。使い捨てカイロ持ってきてよかった〜(思ったほど温かくなかったけど)。あと紅葉ですが稜線上はすでに終わっていて、山の中腹がピークになりつつあります。稜線の紅葉見たかったな〜。あと半月早ければ……。
今回はいろいろバタバタしてて1か月ぶりの登山。どうなるかと思いましたが順調に歩くことができました。ただ絶好調だった一昨年秋に比べると山頂まで所要時間が20分ほど余計にかかってます。足が若干落ちているかもしれませんねえ。もしくはウエイトオーバーか……。
私は冬山はやらない、いや弥彦と角田くらいは行きますが、基本スパイク長靴で登れる山くらいしか行かないので、今年の登山仕舞いももう間近。登れるうちになるべくたくさん登っておきたいです。次回は近場の標高1000〜1500mの山へ。
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