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Yamareco

記録ID: 1547654
全員に公開
山滑走
剱・立山

重荷を背負って五色ヶ原 テント泊&山スキー #73, #74

2018年08月04日(土) 〜 2018年08月05日(日)
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
28:04
距離
28.9km
登り
2,461m
下り
2,455m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:35
休憩
0:56
合計
5:31
距離 7.6km 登り 784m 下り 802m
10:22
93
スタート地点
11:55
11:56
9
12:05
12:20
33
12:53
13:02
50
13:52
14:01
52
14:53
15:08
25
15:33
15:40
12
15:53
宿泊地
2日目
山行
6:55
休憩
0:57
合計
7:52
距離 21.3km 登り 1,681m 下り 1,659m
6:35
74
宿泊地
7:49
7:52
52
8:44
9:06
187
12:13
12:25
28
12:53
63
13:56
6
14:02
14:22
5
雪渓
14:27
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
立山駅周辺駐車場 駅から600mの河原の駐車場
予約できる山小屋
立山室堂山荘
立山駅ではツバメが飛び交ってました。虫を食べてくれる益鳥です。
2018年08月04日 08:45撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/4 8:45
立山駅ではツバメが飛び交ってました。虫を食べてくれる益鳥です。
室堂は主に観光客で大混雑
2018年08月04日 10:34撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/4 10:34
室堂は主に観光客で大混雑
いつか私も登山できれば〜という夢を実現させてほしいと思います。いつか私も8月にスキー担いで〜という人はいないと思いますが(笑)
2018年08月04日 10:34撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/4 10:34
いつか私も登山できれば〜という夢を実現させてほしいと思います。いつか私も8月にスキー担いで〜という人はいないと思いますが(笑)
登山道と雪渓がつながっていたので滑るだけ滑りました
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登山道と雪渓がつながっていたので滑るだけ滑りました
上から見るとこんな雪渓
2018年08月04日 11:09撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/4 11:09
上から見るとこんな雪渓
一の越と雄山方面。私の視線は雪渓に。
2018年08月04日 12:07撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/4 12:07
一の越と雄山方面。私の視線は雪渓に。
今日の目的地の五色ヶ原
2018年08月04日 12:08撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/4 12:08
今日の目的地の五色ヶ原
浄土山の富山大立山施設。8月に山スキーする人のモチベーションという研究をお願いしたいところです(笑)
2018年08月04日 12:14撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/4 12:14
浄土山の富山大立山施設。8月に山スキーする人のモチベーションという研究をお願いしたいところです(笑)
剱岳。視線はもちろん長次郎谷の雪渓に。
2018年08月04日 12:26撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/4 12:26
剱岳。視線はもちろん長次郎谷の雪渓に。
龍王山に登る人が結構いますが、スルーします。
2018年08月04日 12:37撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/4 12:37
龍王山に登る人が結構いますが、スルーします。
団体さん。何度か遭遇して顔なじみに。
2018年08月04日 12:43撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/4 12:43
団体さん。何度か遭遇して顔なじみに。
思わず雪渓に入りたくなります
2018年08月04日 12:56撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/4 12:56
思わず雪渓に入りたくなります
鬼ヶ岳の雪渓トラバース。これは意味があるのでスキーで滑ります。
2018年08月04日 13:12撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/4 13:12
鬼ヶ岳の雪渓トラバース。これは意味があるのでスキーで滑ります。
滑ると一瞬。ただスキー脱着の時間を含めると歩いた方が速いです・・・
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滑ると一瞬。ただスキー脱着の時間を含めると歩いた方が速いです・・・
スプーンカットはそれほど凶悪でもなくまあまあ快適?でした。
2018年08月04日 13:14撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/4 13:14
スプーンカットはそれほど凶悪でもなくまあまあ快適?でした。
獅子岳。標高が白山チック。
2018年08月04日 14:03撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/4 14:03
獅子岳。標高が白山チック。
ガスの中を獅子岳からの激下り
2018年08月04日 14:41撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/4 14:41
ガスの中を獅子岳からの激下り
白山地獄尾根のよう
2018年08月04日 15:04撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/4 15:04
白山地獄尾根のよう
獅子岳からの標高差は400mほどで美女坂を超えますね
2018年08月04日 15:05撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/4 15:05
獅子岳からの標高差は400mほどで美女坂を超えますね
五色ヶ原の山荘に
2018年08月04日 15:33撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/4 15:33
五色ヶ原の山荘に
小屋からテント場まで10分ほど下ります。ビール買いに小屋まで行くのはバツゲームのよう。
2018年08月04日 15:55撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/4 15:55
小屋からテント場まで10分ほど下ります。ビール買いに小屋まで行くのはバツゲームのよう。
夕方の雪渓
2018年08月04日 16:35撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/4 16:35
夕方の雪渓
火星が輝いてます
2018年08月04日 20:14撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/4 20:14
火星が輝いてます
火星と飛行機の軌跡
2018年08月04日 20:18撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/4 20:18
火星と飛行機の軌跡
北斗七星
2018年08月04日 20:24撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/4 20:24
北斗七星
カシオペア
2018年08月04日 20:25撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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カシオペア
真夜中の火星
2018年08月05日 00:13撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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真夜中の火星
朝の雪渓。ここは水場の水源じゃなかったからスキーで滑っておけばよかったと心残りに・・・
2018年08月05日 06:40撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/5 6:40
朝の雪渓。ここは水場の水源じゃなかったからスキーで滑っておけばよかったと心残りに・・・
テント場からの五色ヶ原の景色が素晴らしい
2018年08月05日 06:46撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/5 6:46
テント場からの五色ヶ原の景色が素晴らしい
そこに季節外れの装備の人が
2018年08月05日 06:50撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/5 6:50
そこに季節外れの装備の人が
チングルマのふわふわでいっぱい
2018年08月05日 06:51撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/5 6:51
チングルマのふわふわでいっぱい
小屋とテント場を後にします
2018年08月05日 06:52撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/5 6:52
小屋とテント場を後にします
素晴らしいところです
2018年08月05日 06:54撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/5 6:54
素晴らしいところです
平ノ小屋への下りも終盤
2018年08月05日 08:20撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/5 8:20
平ノ小屋への下りも終盤
シートラ泣かせです
2018年08月05日 08:48撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/5 8:48
シートラ泣かせです
平の小屋でコーラをいただきます
2018年08月05日 09:14撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/5 9:14
平の小屋でコーラをいただきます
黒部ダム沿いのルートは結構際どいです
2018年08月05日 09:50撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/5 9:50
黒部ダム沿いのルートは結構際どいです
沢に下りてまたはしごの登り返しがハード
2018年08月05日 10:03撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/5 10:03
沢に下りてまたはしごの登り返しがハード
御山谷の橋。去年シートラ沢登りしたのが懐かしい。
2018年08月05日 11:46撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/5 11:46
御山谷の橋。去年シートラ沢登りしたのが懐かしい。
ロッジくろよんからは遊歩道を歩いて黒部ダムに
2018年08月05日 12:44撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/5 12:44
ロッジくろよんからは遊歩道を歩いて黒部ダムに
全線トンネルのこのケーブルカーだけ乗り残しでした
2018年08月05日 13:06撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/5 13:06
全線トンネルのこのケーブルカーだけ乗り残しでした
室堂に着いたらまた無駄に浄土山の雪渓に向かいます
2018年08月05日 14:12撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/5 14:12
室堂に着いたらまた無駄に浄土山の雪渓に向かいます
一本滑ってノルマ達成
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一本滑ってノルマ達成
撮影機器:

感想

さて8月に入って白山の山スキーも限界が来て、いよいよ立山での山スキーのシーズンに入りました。一般的には4月下旬にアルペンルートが開通すると山スキーヤー、ボーダーが集結するのですがその頃は白山での山スキーに忙しく、立山に来るのは7月8月に入ってからになります。
立山のテント場もある程度限られるのですが、今回は初めて五色ヶ原のテント場に行ってみることにしました。ただ懸案は五色ヶ原周辺で山スキーできそうな場所はなさそうで、仕方がないので室堂から少し歩いたところに雪渓があればそこを滑り、そして鬼ヶ岳の雪渓横断を意味がありそうならスキーで滑る〜ってことを胸に秘めて、背中にはテント泊装備とスキーを背負って向かいます。
浄土山へのルートのところで、さっそく遊歩道と雪渓がつながっているので、ここは兼用履に履き替えて空身でスキー担いで登って一本滑りました。これこそ本来の山行とまったく関係ない滑りになるのですが、今のうちに滑っておかないと五色ヶ原に着いてからではスキーできるかどうかわかりませんので。
浄土山への登りはテント泊と山スキー装備の重さが堪えます。といいつつ視線は「あの雪渓にはアプローチできるかな?」なんてことを考えながらという不謹慎さ?です。
白山ほどではないですが立山でも「スキーですか?」という質問をよく受けます。かっこよく「平蔵谷を滑ります」なんて言えればいいのですが、「その辺の雪渓でちょっとだけ」なんて答えしかできません。ともあれ今日のノルマは果たしているので一つ一つピークを乗り越え、五色ヶ原に向かいます。正直なところスキー板とブーツは室堂にデポしたいところですが、もし途中に雪渓があると激しく後悔するので(笑)スキーをデポするという選択肢はありません。幸い?鬼ヶ岳の雪渓をスキーで滑れたのは大満足でした。
五色ヶ原山荘でテント場の手続きをし、テント場まで下ります。テント場はチングルマに囲まれた素晴らしいロケーションで、水は沢の水場が用意されており、トイレはヘリでの汲み取りなのでニオイはしますが洋式便座で洗い流しスプレーが装備されていて快適でした。
夕飯は定番の焼餅を味噌汁に入れるお雑煮で、お餅の焦げ目が最高です。ほどなくして外も暗くなると、素晴らしい星空鑑賞タイムです。しばらく星空に見放されていたのでちょっと感動ものでした。
今はちょうど火星の大接近ということで、南の空に火星がオレンジ色に輝いています。最近は火星探査や人間を送り込む計画などで盛り上がっています。また地球外に知的生物がいるのではということでメッセージを送信したり、何かメッセージが届いていないか受信している活動も盛んです。
宇宙というのは圧力も物質も温度もない「虚無」の状態が基本です。つまり真空で温度は絶対零度、-273℃の環境のところに、この地球や火星、太陽がポツンと存在しています。主に太陽の活動のもと、地球の地表は絶対零度から300℃くらい高い温度でようやく27℃という気温になっています。これが1%高くなると303℃で気温30℃、10%高くなれば57℃にもなる、かなり絶妙のバランスで成り立っているわけです。このところの北半球での猛暑は、この程度の猛暑は宇宙から見れば誤差範囲であるということが伺い知れます。
また宇宙はビッグバン以来拡大し続けているというのが通説ですが、虚無の環境というのは数字で言えば0で、それで除算すれば答えは無限大になります。つまり本来虚無の宇宙空間というのは無限に存在する・・・虚無だから存在するという表現はおかしいのですが、0はいくら足しても0のまま、宇宙空間は虚無だからこそ無限であるのではないかと思えてきました。五色ヶ原のテント場で輝く火星や北斗七星を眺めていると一筋の流れ星、長年もやもやとしていたことに一つの答えを見たような気がします。
真夜中にアラームをセットしてもう一度星空観察をしてみましたが、月が出てきたためにすっかり明るくなってその希望は叶いませんでした。

翌朝はアラームの設定をミスって4時に起きるつもりが4時45分になってました。朝食もやはりお雑煮で、テントを撤収して五色ヶ原から平の小屋を目指します。ここは基本下り基調で、ザックの重さをそれほど負担にしなくても済みます。もしかして雪渓があればスキーしたい・・・という期待も打ち砕かれ、そのまま刈安峠を通過して標高を下げ、平の小屋に到着します。
平の小屋からはダム湖沿いの水平歩道のように思えますが、実際には木製のハシゴが無数に存在する際どいルートで、とにかく細かなアップダウンの連続となります。五色ヶ原から黒部ダムまで行くには結構な覚悟が必要です・・・ってスキー背負っているから重すぎるためでもありますが。
幸い大小さまざまな沢を横断しますので水場には事欠きません。ザックが肩に食い込むし、ハシゴの登りはとにかくハードで、しょっちゅう休憩を入れてしまいます。ロッジくろよんで冷えた自販機でサイダーを飲めば、あとは遊歩道を歩いて黒部ダムに到着です。
黒部ダムからのケーブルカーは今回が初めてですが、トンネル内の冷たい空気が印象的でした。そしてロープウェイ、今年が最後のトロリーバス、しめて4320円と高額な運賃で室堂まで連れて行ってもらいます。
室堂からはそのまま高原バスで帰りたいところですが、今日はまだスキーで滑ってないので、わざわざ浄土山のところの雪渓に行ってスキーで一本滑りました。これで締めくくりよし、今回のハードな山行も無事に終えて高原バスでは爆睡し、ケーブルカーで立山駅に降り立ちました。

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