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Yamareco

記録ID: 209290
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

甲武信岳〜国師ヶ岳〜金峰山(単独テント泊)

2012年07月14日(土) 〜 2012年07月16日(月)
情報量の目安: S
都道府県 埼玉県 山梨県 長野県
 - 拍手
GPS
16:51
距離
26.7km
登り
2,653m
下り
2,246m

コースタイム

【1日目】
0932西沢渓谷入口BS…1005西沢山荘…(徳ちゃん新道経由)…
1153近丸新道分岐1203…1336木賊山分岐…1404甲武信小屋
【2日目】
0541甲武信小屋…0600甲武信岳…0618千曲川源流分岐…0710富士見…
0734両門ノ頭0743…0827東梓…1102国師ヶ岳1113…1123北奥千丈岳…1202大弛小屋
【3日目】
0458大弛小屋…0530朝日峠…0604朝日岳…0711金峰山0725…0918大日岩…
0942大日小屋…1029富士見平小屋…1056瑞牆山荘BS
天候 【1日目】曇り
【2日目】曇り時々小雨 午後うっすら晴れのち曇り
【3日目】早朝は雨 7時頃から快晴!!
過去天気図(気象庁) 2012年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
【往路】JR中央本線「塩山」駅=<山梨貸切自動車バス>=西沢渓谷入口BS
【復路】瑞牆山荘=<山梨峡北バス>=増富の湯(途中下車)=JR中央本線「韮崎」駅
コース状況/
危険箇所等
【西沢渓谷〜甲武信小屋】
急登として知られる登山道ですが、徳ちゃん新道の方は少なくとも、
ずっと登りではなく途中に平坦な場所も何度か出てくるので、体を休ませながら登れます。
写真にありますが、1箇所だけヤセ尾根が出てきます。
ゆっくり通れば問題ないと思います。

★甲武信小屋テント場★
平らにならされた段々のテント場です。20張りくらいいけるかな?
よく整地されていて張りやすいです。小屋の人たちがとても温かいです。
幕営料は1張500円です。水場はなく、1リットル50円で購入します。


【甲武信小屋〜大弛小屋】
樹林帯の尾根道ですが、ピンクのテープを頼りに歩けば大丈夫でしょう。
時々広い尾根になるので道が分からなくなりますが、
途中で登山道を踏み外した際は私はテープに助けられました。
結構踏み後ありますが、あんまり人通りはありません。

★大弛小屋テント場★
軽食屋さんも兼ねているのでかなり急がしそうで、幕営料払うのに待ちました。
スタッフの数があまりいなさそうで、その上かなり混むので致し方ない感じです。
1張600円でした。テント場というよりキャンプ場みたい。
敷地に番号が振られてあって、好きな場所に張ったら番号を小屋に申告します。
隣のテントと結構空けて張れるのでなかなか快適です。
トイレは峠道を少し下った車道沿いの公衆トイレを使います。


【大弛小屋〜瑞牆山荘】
金峰山周辺は岩稜帯ですのでそれなりに注意が必要です。
登りより下りの方が神経を使いました(特に荷が重かったので)。
人通りは結構多いので、道に迷うことはないと思われます。
(でもたまに道迷いで救助要請が入るそうですんでなんとも言えません)
緑が気持ちいい、西沢渓谷への散歩道。
緑が気持ちいい、西沢渓谷への散歩道。
登山口の少し手前にチップ制トイレがあります。ここで用を済ませ、腹ごしらえして出発!!
登山口の少し手前にチップ制トイレがあります。ここで用を済ませ、腹ごしらえして出発!!
2ヶ月前はココから下りて来ました。徳ちゃん新道、今日は登ります。
2ヶ月前はココから下りて来ました。徳ちゃん新道、今日は登ります。
ああ、噂に違わぬ急坂でらっしゃる……焦らずゆっくり、歩幅は小さく。
ああ、噂に違わぬ急坂でらっしゃる……焦らずゆっくり、歩幅は小さく。
徳ちゃん新道には1箇所だけ、こんな細い岩のヤセ尾根が出てきます。今月号のヤマケイにも載ってたけど、ここは要注意箇所で。
徳ちゃん新道には1箇所だけ、こんな細い岩のヤセ尾根が出てきます。今月号のヤマケイにも載ってたけど、ここは要注意箇所で。
シャクナゲはすっかり終わってしまった。厚ぼったい葉っぱが雨に濡れてピカピカしてる。
シャクナゲはすっかり終わってしまった。厚ぼったい葉っぱが雨に濡れてピカピカしてる。
魚鱗草(ぎょりんそう)発見。柔らかそうですが、触ると軟骨みたいに硬め。
魚鱗草(ぎょりんそう)発見。柔らかそうですが、触ると軟骨みたいに硬め。
あーまた来た急坂。直登するとツラいのでなるべくつづら折に登る。遠回りだけど、荷が大きい時は疲れにくい。
あーまた来た急坂。直登するとツラいのでなるべくつづら折に登る。遠回りだけど、荷が大きい時は疲れにくい。
コケの絨毯に生えるチビキノコ。ちょっとヌルヌルしてた。
コケの絨毯に生えるチビキノコ。ちょっとヌルヌルしてた。
あっ、今日初めて見た青空。しばらく見とれる。
あっ、今日初めて見た青空。しばらく見とれる。
この岩ゴロゴロを超えると木賊山(とくさやま)の分岐までもう一息です!
この岩ゴロゴロを超えると木賊山(とくさやま)の分岐までもう一息です!
5月の末に来た時には残雪を膝まで踏み抜いた木賊山への道。今はすっかり溶けて美しい森に。
5月の末に来た時には残雪を膝まで踏み抜いた木賊山への道。今はすっかり溶けて美しい森に。
来ましたー木賊山ー!最初は字が読めなかったけどもう慣れたもんね〜へっへ〜。
来ましたー木賊山ー!最初は字が読めなかったけどもう慣れたもんね〜へっへ〜。
なんとこちら、三等三角点があります。前回は雪の下だったのか気付かなかった。
なんとこちら、三等三角点があります。前回は雪の下だったのか気付かなかった。
手前のトンガリ山が多分甲武信岳…だと思う…多分……(汗)。
手前のトンガリ山が多分甲武信岳…だと思う…多分……(汗)。
小屋の手前で開けた場所を発見。眺めが良い。後にココがヘリポートだと教わる。
小屋の手前で開けた場所を発見。眺めが良い。後にココがヘリポートだと教わる。
サビて回らなくなった風速計。独り何を想うのか…。
サビて回らなくなった風速計。独り何を想うのか…。
テント場イチバン乗り〜!予定より1時間半も早く着いた…やることがねぇ(笑)。
テント場イチバン乗り〜!予定より1時間半も早く着いた…やることがねぇ(笑)。
本日の別宅。今年は出番が多いネ。
本日の別宅。今年は出番が多いネ。
また青空が顔を出した。明日は晴れてくれるかな?
また青空が顔を出した。明日は晴れてくれるかな?
で、最近マイブームの焼き鳥缶詰で早速晩酌(笑)。ちなみに翌日は湯煎して温めましたが、断然その方がウマイです。
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で、最近マイブームの焼き鳥缶詰で早速晩酌(笑)。ちなみに翌日は湯煎して温めましたが、断然その方がウマイです。
徳さんにお呼ばれして小屋の中へ。オリジナルVTRに釘付け。手作りにしてはかなりハイクオリティーです。
徳さんにお呼ばれして小屋の中へ。オリジナルVTRに釘付け。手作りにしてはかなりハイクオリティーです。
さて、2日目の朝。ダラダラ過ごしたので出発は6時と近年まれに見る遅刻っぷり。テント場はすっかりがらんどうに…。
さて、2日目の朝。ダラダラ過ごしたので出発は6時と近年まれに見る遅刻っぷり。テント場はすっかりがらんどうに…。
逆光でよく分かりませんが一応甲武信岳山頂です。
逆光でよく分かりませんが一応甲武信岳山頂です。
これから進む縦走路。なんだか天候がアヤシイ。
これから進む縦走路。なんだか天候がアヤシイ。
消えかかってますが「ミズシ」(水師)とあります。周辺は広くなってますが展望はありません。
消えかかってますが「ミズシ」(水師)とあります。周辺は広くなってますが展望はありません。
「富士見」とあります。どの道標もなんだか頼りない…。
「富士見」とあります。どの道標もなんだか頼りない…。
両門ノ頭からの展望…はない…。地図には眺めがよいような事が書いてあるのに、残念。
両門ノ頭からの展望…はない…。地図には眺めがよいような事が書いてあるのに、残念。
ところが、休憩していたら風がガスを吹き払い始める。
ところが、休憩していたら風がガスを吹き払い始める。
そして目の前に現れた奥秩父の峰々!!あの分厚いガスの向こうにこんなにたくさんの山があったとは。圧巻です。
そして目の前に現れた奥秩父の峰々!!あの分厚いガスの向こうにこんなにたくさんの山があったとは。圧巻です。
平坦な道が続くと思えば、突然現れる上り坂。しかも地味に長い。
平坦な道が続くと思えば、突然現れる上り坂。しかも地味に長い。
やっと着いたピークの標識は、字が消えてなんだか分からない(笑)。憶測ですが、多分「東梓」という目印だと思います。
やっと着いたピークの標識は、字が消えてなんだか分からない(笑)。憶測ですが、多分「東梓」という目印だと思います。
うわっ!キモっ!(笑)一体どうしてこんな事になっちゃったの?中には何が入ってるんだろう?
うわっ!キモっ!(笑)一体どうしてこんな事になっちゃったの?中には何が入ってるんだろう?
最後の登り返し。これがまた長い。根気強く頑張る。
最後の登り返し。これがまた長い。根気強く頑張る。
あーやっと登りきった!天狗尾根への分岐。国師ヶ岳まであとちょっとだっ。
あーやっと登りきった!天狗尾根への分岐。国師ヶ岳まであとちょっとだっ。
とーちゃーく!!ふぅー本当に疲れたー。もう展望がないとか別にどうでもいい感じになっちゃう。
とーちゃーく!!ふぅー本当に疲れたー。もう展望がないとか別にどうでもいい感じになっちゃう。
うわっ、ココ一等三角点じゃん!!天気がよければ相当眺めがよかったのかなぁ…残念。
うわっ、ココ一等三角点じゃん!!天気がよければ相当眺めがよかったのかなぁ…残念。
奥秩父山塊最高峰にも登りたいということで、分岐に荷物を捨てて北奥千丈岳へピストン。空身に浮かれて走っていった(笑)。
奥秩父山塊最高峰にも登りたいということで、分岐に荷物を捨てて北奥千丈岳へピストン。空身に浮かれて走っていった(笑)。
で、この通りの展望でございます……絶対また来てやるっ。
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で、この通りの展望でございます……絶対また来てやるっ。
「夢の庭園」の領域に入るからか、よく整備されています。この先はやたらと階段が多く、縦走用の靴だとちょっと歩きにくい。
「夢の庭園」の領域に入るからか、よく整備されています。この先はやたらと階段が多く、縦走用の靴だとちょっと歩きにくい。
一瞬日が差して、その暖かさにほっとする。しばらく見上げたら目がくらんだ。
一瞬日が差して、その暖かさにほっとする。しばらく見上げたら目がくらんだ。
ながぁーい階段。ひたすら階段。ちょっと歩きにくいけどまぁ観光地だしな。
ながぁーい階段。ひたすら階段。ちょっと歩きにくいけどまぁ観光地だしな。
大弛小屋到着。そばを舗装道路が走ってるから、ツーリングのお客さんとかもいて賑わってました。
大弛小屋到着。そばを舗装道路が走ってるから、ツーリングのお客さんとかもいて賑わってました。
2日目のお宿。ここのテント場はすぐ裏手が駐車場で、普通のキャンプ場みたいです。
2日目のお宿。ここのテント場はすぐ裏手が駐車場で、普通のキャンプ場みたいです。
おお!晴れてきた!「夢の庭園」巡りしたかったけど眠くてムリでした…。
おお!晴れてきた!「夢の庭園」巡りしたかったけど眠くてムリでした…。
仕方ないので近くを散歩。ほぉほぉ、あたしもまさかこんなところに自動車道路が通ってるとは思わなかったよ。
仕方ないので近くを散歩。ほぉほぉ、あたしもまさかこんなところに自動車道路が通ってるとは思わなかったよ。
そして感動の3日目!!金峰山への入口は駐車場のすぐ横です。
そして感動の3日目!!金峰山への入口は駐車場のすぐ横です。
霧とも小雨ともつかない微妙な天候。レインウェアを着るがムレて暑い。
霧とも小雨ともつかない微妙な天候。レインウェアを着るがムレて暑い。
結構なジャンボキノコですよ!食べられるのかな…肉厚で美味しそうだった♪網焼きで醤油たらすのがいいね☆
結構なジャンボキノコですよ!食べられるのかな…肉厚で美味しそうだった♪網焼きで醤油たらすのがいいね☆
朝日岳の手前、昭文社地図に「ガレ場あり」とあるのは多分ココでしょう。急斜面でもないし浮石もないし比較的安全な感じです。
朝日岳の手前、昭文社地図に「ガレ場あり」とあるのは多分ココでしょう。急斜面でもないし浮石もないし比較的安全な感じです。
朝日岳到着。誰もいない。
朝日岳到着。誰もいない。
展望もない。まるで火山に生える木の残骸みたいにボロボロな木。
展望もない。まるで火山に生える木の残骸みたいにボロボロな木。
左は「鉄山」への道、地図によると「北をまく」とあるので、右の道を行きます。
左は「鉄山」への道、地図によると「北をまく」とあるので、右の道を行きます。
森林限界を超える辺りから、霧が薄くなって太陽が見えるようになってきた。
森林限界を超える辺りから、霧が薄くなって太陽が見えるようになってきた。
と思ったらーーー!!!なんとこの3日間の旅で初めてのキレイな青空!!!!
と思ったらーーー!!!なんとこの3日間の旅で初めてのキレイな青空!!!!
えっ、ええええっ!!!なんで急に晴れたの!!?ほんの数分間の出来事。
えっ、ええええっ!!!なんで急に晴れたの!!?ほんの数分間の出来事。
左手を見れば、薄いヴェールの向こうに黒いシルエットが……
左手を見れば、薄いヴェールの向こうに黒いシルエットが……
そのヴェールが風に流されて、富士山の全容が現れる。筋状に残雪が見える。言葉にならない美しさ。
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そのヴェールが風に流されて、富士山の全容が現れる。筋状に残雪が見える。言葉にならない美しさ。
来た道を振り返ると、ガスと雲が渦巻いていた。東の方はまだ若干雲が多いみたい。
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来た道を振り返ると、ガスと雲が渦巻いていた。東の方はまだ若干雲が多いみたい。
金峰山までの道のりを、景色を眺めながらゆっくりゆっくり歩きます。ああ、気持ちよすぎる。
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金峰山までの道のりを、景色を眺めながらゆっくりゆっくり歩きます。ああ、気持ちよすぎる。
空の青、雲の白、木々の緑……。あー今書きながら思い出して泣けてきた(笑)。とにかく、空が広い。デカイ。鳥になった気分。
空の青、雲の白、木々の緑……。あー今書きながら思い出して泣けてきた(笑)。とにかく、空が広い。デカイ。鳥になった気分。
雲の動きはとても早くて、雲海はどんどんモクモクしてきます。あの富士山の上にいる人たちからも、こっちが見えてるかなー?
雲の動きはとても早くて、雲海はどんどんモクモクしてきます。あの富士山の上にいる人たちからも、こっちが見えてるかなー?
ちょうど1年前に来た時には、足の故障で見ることができなかった金峰山の正真正銘の山頂碑。君に会いたかった。
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ちょうど1年前に来た時には、足の故障で見ることができなかった金峰山の正真正銘の山頂碑。君に会いたかった。
富士山を見つめる、金峰山山頂碑。
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富士山を見つめる、金峰山山頂碑。
デター。五丈岩!これって、どこから登れば上まで行けるのかな?あたしは鳥居をくぐって正面から行きましたが、怖くて途中でやめました。
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デター。五丈岩!これって、どこから登れば上まで行けるのかな?あたしは鳥居をくぐって正面から行きましたが、怖くて途中でやめました。
富士山をバックに1枚。3日目で髪がボサボサなので晴れても帽子が脱げないの(笑)。
富士山をバックに1枚。3日目で髪がボサボサなので晴れても帽子が脱げないの(笑)。
五丈岩のおへそ辺りから金峰山頂を見る。朝早いから人もあんまりいなくて快適でした。
五丈岩のおへそ辺りから金峰山頂を見る。朝早いから人もあんまりいなくて快適でした。
五丈岩を見上げる。仮に登れたとして、降りれる気がしない。自己責任ですので、ここはこのぐらいで。
五丈岩を見上げる。仮に登れたとして、降りれる気がしない。自己責任ですので、ここはこのぐらいで。
さて、下山に取り掛かります。多分瑞牆方面かな?景色がいいと全然疲れを感じない。
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さて、下山に取り掛かります。多分瑞牆方面かな?景色がいいと全然疲れを感じない。
富士見平方面から登ってくる登山者たち。近づいて見ると、高校生の男の子達でした。
富士見平方面から登ってくる登山者たち。近づいて見ると、高校生の男の子達でした。
若干逆光気味ですが、中央に金峰山小屋が見えます。
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若干逆光気味ですが、中央に金峰山小屋が見えます。
相変わらず富士山が見える。何度見ても飽きない。
相変わらず富士山が見える。何度見ても飽きない。
西方面から飛んできたヘリとすれ違う。目で追うと、五丈岩の上を旋回し始めた。誰か落ちたのだろうか…それとも降りられなくなったのかな。
西方面から飛んできたヘリとすれ違う。目で追うと、五丈岩の上を旋回し始めた。誰か落ちたのだろうか…それとも降りられなくなったのかな。
登山道から身を乗り出してみると、こんな絶壁が!!
登山道から身を乗り出してみると、こんな絶壁が!!
うわーナニが見えてるんだろ!!八ヶ岳?南アルプス?なんだかわかんないけどかっちょえ〜☆☆☆
うわーナニが見えてるんだろ!!八ヶ岳?南アルプス?なんだかわかんないけどかっちょえ〜☆☆☆
樹林帯に入ってしばらく歩くと1箇所だけロープが出てきます。雨で濡れて泥だらけだったので、ズボンに触って大変な事になりました…。
樹林帯に入ってしばらく歩くと1箇所だけロープが出てきます。雨で濡れて泥だらけだったので、ズボンに触って大変な事になりました…。
静かな木漏れ日の散歩道。こういう場所は雨でもそれなりに楽しめるんだけどね。
静かな木漏れ日の散歩道。こういう場所は雨でもそれなりに楽しめるんだけどね。
でもやっぱり晴れた方が気持ちいいね♪背の低い木が、ちょっと大きな盆栽みたいで可愛かった。
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でもやっぱり晴れた方が気持ちいいね♪背の低い木が、ちょっと大きな盆栽みたいで可愛かった。
最近小屋番さんが入ったという富士見平小屋。窓際には花が植えられとってもキレイになっています。
最近小屋番さんが入ったという富士見平小屋。窓際には花が植えられとってもキレイになっています。
瑞牆山荘へ出ました〜!!いや〜最後に晴れて本当に良かった!もう少し居たかったなぁ……。
瑞牆山荘へ出ました〜!!いや〜最後に晴れて本当に良かった!もう少し居たかったなぁ……。

感想

今からちょうど1年前の3連休、私は瑞牆・金峰に来ました。
当時はまだ今の山岳会に入っていなくて、会の運営する登山教室の生徒でした。
その教室の最終回が、瑞牆・金峰のテント泊だったのです。
2日目の金峰で足を痛め大ブレーキとなったあの日から1年。
私は、今年の登山教室の日程に合わせ、彼らとは逆方面から入ってすれ違う計画を立てました。


1日目の西沢渓谷からの登りは、5月末に下りに使ったばかりだったからよく覚えていました。
転げるように下ったから、登りは大変そうだなーと思っていたら、案の定。
でも、ゆっくりじっくり歩いてその分休憩を1回しか取りませんでした。
3時半着予定だったのが、2時にはイチバン乗りで到着。
受付を済ませたあと、徳さんがテント場の説明をしてくれようとしたので
「前に来たので知っています。金冠日食の日はお世話になりました」
と言ったら、思い出してくれました。
夕方水を買いに行くと、徳さんに声をかけられ、小屋へ通してもらいました。
スタッフの方々の夕食の席に乱入させていただきまして、
貴重な晩酌のおかずをいただいてしまいました。
まさか山の上で生鮮食品が出てくるとは思っておらず、ビックリ。
徳さんからいただいた焼酎も美味しかったです♪
次回はテントの代わりにお酒担いで上がりますヨ!!


さて、2日目は生憎のガス。
国師ヶ岳方面の登山客はおらず、抜く人も追いつく人もいません。
時々向こうから来る人とすれ違いますが、基本は独りの静かな山歩きを楽しめます。
道が分かりにくいと後でいろいろ言われたのですが、実感としてはそうでもなかったです。
特別分かりづらいということはなく、あのくらいの分かりにくさなら奥多摩でも時々見かけるな、といった感じです。
親切にも、ピンクテープがいたるところにあるので、結構安心でした。
国師ヶ岳を過ぎて「夢の庭園」付近を歩いていたころ、
おそろいのレインウェアにおそろいのカメラをもったご夫婦とすれ違いました。
「どちらから?」と聞かれたので「甲武信から来ました」と言うと、
小屋のスタッフの方の呼び名をおっしゃって「彼は元気でした?」と尋ねられました。
初めての土地で初めて出会った方と、遠い小屋の方の事で話が出来たのはなんだか嬉しかったです。
山を通じて、はじめましての方ともこうやって繋がれるんだなぁって。
これも、山旅の楽しさの一つです。
大弛にテントを張り、前日の寝不足を取り返すべく昼寝をしている間に、
回復しかけた天気がまた下降したので、散歩はあきらめてとっととご飯に。
小屋へお酒を買出しに行くと、日本酒の生原酒があるというので600円で購入。
度数19度ですが、これがビックリするほどウマイ!!
最初はお燗にするつもりでしたが、もったいないのでそのまま飲みました。
湯煎した缶詰とチーカマでおいしく頂き、気持ちよく眠りました。



そして、運命の(笑)3日目。
雨の音で目覚めます。トイレのため傘を差して公衆トイレへ行くと、
車道の雨はそうでもない。どうやらテント場の木から水が降ってるだけのようでした。
出発する頃にはすっかり日が昇り辺りもだいぶ明るいですが、
ガスが濃くてなーんにも見えません。
金曜日の夜、天気予報を見てきたときは「海の日がイチバン天気がいい」なんて言っていたから
期待していたのに、やっぱり山の天気は違うのかな……。
そんな風に思いながら森林限界を超えると、ビックリするような青空!!
真っ白い雲海、緑の峰々、流れる雲の隙間から見える平野……。
一瞬にしてガスが晴れ、あの景色が見えたときに私のカンゲキったらありません!
バンザイしながら「ワーイ!」と大人げもなく叫んでいました(笑)。
今思えば恥ずかしいですが、でも3日間歩いてきてずっと展望なかったから、本当に嬉しかったのです。
もっといえば、前の週に行った八ヶ岳も天候に恵まれなかったので、その分もひっくるめての「ようやくめぐり合えた晴天」だったのです。

金峰山からの下山途中、レスキューヘリが五丈岩上空を旋回しているのをしばらく見ていると、
登ってきた登山者の顔に見覚えが……そうです、山岳会の同期です!!
まさか先頭が同期とは。感動しました。
お互いに指差しあって「イター!!」って(笑)。
彼女はノースフェイスの可愛い山ガール帽子でした…私はもう全身ボロボロ(苦笑)。
後ろからやってきた登山教室の生徒さんとは「はじめまして」のご挨拶。
更にその後ろからは会の先輩方が登ってきて、励ましてくれました。
しばらく立ち話をしたあと、私はバスがあるので一人帰路を急ぎます。
樹林帯に入った後は、稜線で時間を使った分ちょっと急ぎ気味で下りました。
瑞牆山荘へ着いた時、一抹の寂しさと物足りなさが…もっともっと歩きたい。
青空の稜線をまだまだどこまで歩きたい。
辛いこともあったけど、ふとそんな風に思いました。



つくづく、山を趣味にして良かったと感じた3日間でした。
そして、たった1年でここまで成長できたのは、会の先輩方のお陰だと心から感謝しています。

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コメント

単独テント泊 カッコいい
お久しぶりです。またまた甲武信ヶ岳ですね。しかも、今度は金峰山までの縦走。凄い。晴れ間があり、よかったですね。次は、奥多摩から金峰山縦走?(笑)いや、chunkichiさんならやりかねないですね。
僕も、その後、友達と甲武信ヶ岳に行きました。またまた日帰りでちょっと残念。いつか泊で縦走したいっす。
先日、南アルプス鳳凰山に行きました。ここも見応えあり、良かったですよ。
2012/8/10 20:46
> tacchinさん
お久しぶりです!コメントありがとうございます。

奥多摩から金峰…長いなぁ〜さすがにやれないなぁ〜。
でも分割では繋いでいるんです。あとは、飛龍山と笠取山の間を繋ぐと、奥多摩駅から瑞牆山までが繋がります。

甲武信再訪したんですね!実は、私も明日から甲武信です。
今回は小屋泊まりで、小屋のお仕事をちょこっと手伝ってきます。

鳳凰三山も行きたいなぁ〜!北岳がキレイに見えたでしょう。
ちなみに北岳は来週の水曜日に白峰三山の縦走で行きます。
2012/8/10 20:56
小屋のお仕事?
色々な経験を積極的にやりますね(驚)。来週、白峰三山縦走!(驚驚)。確かによく見えました、いやいや僕はまだまだホントに観るだけで。まさか単独じゃないでしょうね?
小屋の手伝いもどんなことをするのだろう?山行記録、楽しみにしてます。
お気をつけて、行ってらっしゃいです。
2012/8/10 22:44
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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