甲武信岳〜国師ヶ岳〜金峰山(単独テント泊)


- GPS
- 16:51
- 距離
- 26.7km
- 登り
- 2,653m
- 下り
- 2,246m
コースタイム
0932西沢渓谷入口BS…1005西沢山荘…(徳ちゃん新道経由)…
1153近丸新道分岐1203…1336木賊山分岐…1404甲武信小屋
【2日目】
0541甲武信小屋…0600甲武信岳…0618千曲川源流分岐…0710富士見…
0734両門ノ頭0743…0827東梓…1102国師ヶ岳1113…1123北奥千丈岳…1202大弛小屋
【3日目】
0458大弛小屋…0530朝日峠…0604朝日岳…0711金峰山0725…0918大日岩…
0942大日小屋…1029富士見平小屋…1056瑞牆山荘BS
天候 | 【1日目】曇り 【2日目】曇り時々小雨 午後うっすら晴れのち曇り 【3日目】早朝は雨 7時頃から快晴!! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【復路】瑞牆山荘=<山梨峡北バス>=増富の湯(途中下車)=JR中央本線「韮崎」駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【西沢渓谷〜甲武信小屋】 急登として知られる登山道ですが、徳ちゃん新道の方は少なくとも、 ずっと登りではなく途中に平坦な場所も何度か出てくるので、体を休ませながら登れます。 写真にありますが、1箇所だけヤセ尾根が出てきます。 ゆっくり通れば問題ないと思います。 ★甲武信小屋テント場★ 平らにならされた段々のテント場です。20張りくらいいけるかな? よく整地されていて張りやすいです。小屋の人たちがとても温かいです。 幕営料は1張500円です。水場はなく、1リットル50円で購入します。 【甲武信小屋〜大弛小屋】 樹林帯の尾根道ですが、ピンクのテープを頼りに歩けば大丈夫でしょう。 時々広い尾根になるので道が分からなくなりますが、 途中で登山道を踏み外した際は私はテープに助けられました。 結構踏み後ありますが、あんまり人通りはありません。 ★大弛小屋テント場★ 軽食屋さんも兼ねているのでかなり急がしそうで、幕営料払うのに待ちました。 スタッフの数があまりいなさそうで、その上かなり混むので致し方ない感じです。 1張600円でした。テント場というよりキャンプ場みたい。 敷地に番号が振られてあって、好きな場所に張ったら番号を小屋に申告します。 隣のテントと結構空けて張れるのでなかなか快適です。 トイレは峠道を少し下った車道沿いの公衆トイレを使います。 【大弛小屋〜瑞牆山荘】 金峰山周辺は岩稜帯ですのでそれなりに注意が必要です。 登りより下りの方が神経を使いました(特に荷が重かったので)。 人通りは結構多いので、道に迷うことはないと思われます。 (でもたまに道迷いで救助要請が入るそうですんでなんとも言えません) |
写真
感想
今からちょうど1年前の3連休、私は瑞牆・金峰に来ました。
当時はまだ今の山岳会に入っていなくて、会の運営する登山教室の生徒でした。
その教室の最終回が、瑞牆・金峰のテント泊だったのです。
2日目の金峰で足を痛め大ブレーキとなったあの日から1年。
私は、今年の登山教室の日程に合わせ、彼らとは逆方面から入ってすれ違う計画を立てました。
1日目の西沢渓谷からの登りは、5月末に下りに使ったばかりだったからよく覚えていました。
転げるように下ったから、登りは大変そうだなーと思っていたら、案の定。
でも、ゆっくりじっくり歩いてその分休憩を1回しか取りませんでした。
3時半着予定だったのが、2時にはイチバン乗りで到着。
受付を済ませたあと、徳さんがテント場の説明をしてくれようとしたので
「前に来たので知っています。金冠日食の日はお世話になりました」
と言ったら、思い出してくれました。
夕方水を買いに行くと、徳さんに声をかけられ、小屋へ通してもらいました。
スタッフの方々の夕食の席に乱入させていただきまして、
貴重な晩酌のおかずをいただいてしまいました。
まさか山の上で生鮮食品が出てくるとは思っておらず、ビックリ。
徳さんからいただいた焼酎も美味しかったです♪
次回はテントの代わりにお酒担いで上がりますヨ!!
さて、2日目は生憎のガス。
国師ヶ岳方面の登山客はおらず、抜く人も追いつく人もいません。
時々向こうから来る人とすれ違いますが、基本は独りの静かな山歩きを楽しめます。
道が分かりにくいと後でいろいろ言われたのですが、実感としてはそうでもなかったです。
特別分かりづらいということはなく、あのくらいの分かりにくさなら奥多摩でも時々見かけるな、といった感じです。
親切にも、ピンクテープがいたるところにあるので、結構安心でした。
国師ヶ岳を過ぎて「夢の庭園」付近を歩いていたころ、
おそろいのレインウェアにおそろいのカメラをもったご夫婦とすれ違いました。
「どちらから?」と聞かれたので「甲武信から来ました」と言うと、
小屋のスタッフの方の呼び名をおっしゃって「彼は元気でした?」と尋ねられました。
初めての土地で初めて出会った方と、遠い小屋の方の事で話が出来たのはなんだか嬉しかったです。
山を通じて、はじめましての方ともこうやって繋がれるんだなぁって。
これも、山旅の楽しさの一つです。
大弛にテントを張り、前日の寝不足を取り返すべく昼寝をしている間に、
回復しかけた天気がまた下降したので、散歩はあきらめてとっととご飯に。
小屋へお酒を買出しに行くと、日本酒の生原酒があるというので600円で購入。
度数19度ですが、これがビックリするほどウマイ!!
最初はお燗にするつもりでしたが、もったいないのでそのまま飲みました。
湯煎した缶詰とチーカマでおいしく頂き、気持ちよく眠りました。
そして、運命の(笑)3日目。
雨の音で目覚めます。トイレのため傘を差して公衆トイレへ行くと、
車道の雨はそうでもない。どうやらテント場の木から水が降ってるだけのようでした。
出発する頃にはすっかり日が昇り辺りもだいぶ明るいですが、
ガスが濃くてなーんにも見えません。
金曜日の夜、天気予報を見てきたときは「海の日がイチバン天気がいい」なんて言っていたから
期待していたのに、やっぱり山の天気は違うのかな……。
そんな風に思いながら森林限界を超えると、ビックリするような青空!!
真っ白い雲海、緑の峰々、流れる雲の隙間から見える平野……。
一瞬にしてガスが晴れ、あの景色が見えたときに私のカンゲキったらありません!
バンザイしながら「ワーイ!」と大人げもなく叫んでいました(笑)。
今思えば恥ずかしいですが、でも3日間歩いてきてずっと展望なかったから、本当に嬉しかったのです。
もっといえば、前の週に行った八ヶ岳も天候に恵まれなかったので、その分もひっくるめての「ようやくめぐり合えた晴天」だったのです。
金峰山からの下山途中、レスキューヘリが五丈岩上空を旋回しているのをしばらく見ていると、
登ってきた登山者の顔に見覚えが……そうです、山岳会の同期です!!
まさか先頭が同期とは。感動しました。
お互いに指差しあって「イター!!」って(笑)。
彼女はノースフェイスの可愛い山ガール帽子でした…私はもう全身ボロボロ(苦笑)。
後ろからやってきた登山教室の生徒さんとは「はじめまして」のご挨拶。
更にその後ろからは会の先輩方が登ってきて、励ましてくれました。
しばらく立ち話をしたあと、私はバスがあるので一人帰路を急ぎます。
樹林帯に入った後は、稜線で時間を使った分ちょっと急ぎ気味で下りました。
瑞牆山荘へ着いた時、一抹の寂しさと物足りなさが…もっともっと歩きたい。
青空の稜線をまだまだどこまで歩きたい。
辛いこともあったけど、ふとそんな風に思いました。
つくづく、山を趣味にして良かったと感じた3日間でした。
そして、たった1年でここまで成長できたのは、会の先輩方のお陰だと心から感謝しています。
コメント
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お久しぶりです。またまた甲武信ヶ岳ですね。しかも、今度は金峰山までの縦走。凄い。晴れ間があり、よかったですね。次は、奥多摩から金峰山縦走?(笑)いや、chunkichiさんならやりかねないですね。
僕も、その後、友達と甲武信ヶ岳に行きました。またまた日帰りでちょっと残念。いつか泊で縦走したいっす。
先日、南アルプス鳳凰山に行きました。ここも見応えあり、良かったですよ。
お久しぶりです!コメントありがとうございます。
奥多摩から金峰…長いなぁ〜さすがにやれないなぁ〜。
でも分割では繋いでいるんです。あとは、飛龍山と笠取山の間を繋ぐと、奥多摩駅から瑞牆山までが繋がります。
甲武信再訪したんですね!実は、私も明日から甲武信です。
今回は小屋泊まりで、小屋のお仕事をちょこっと手伝ってきます。
鳳凰三山も行きたいなぁ〜!北岳がキレイに見えたでしょう。
ちなみに北岳は来週の水曜日に白峰三山の縦走で行きます。
色々な経験を積極的にやりますね(驚)。来週、白峰三山縦走!(驚驚)。確かによく見えました、いやいや僕はまだまだホントに観るだけで。まさか単独じゃないでしょうね?
小屋の手伝いもどんなことをするのだろう?山行記録、楽しみにしてます。
お気をつけて、行ってらっしゃいです。
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