静かな平日の☆北岳


- GPS
- 28:10
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 1,764m
- 下り
- 1,744m
コースタイム
広河原6:30→6:57白根御池小屋分岐→8:52二俣→11:40八本歯のコル→12:19トラバース道分岐→12:44吊尾根分岐12:50→13:10北岳山頂13:42→14:10肩ノ小屋テン場
2日目
肩ノ小屋テン場6:45→7:14小太郎尾根分岐→8:33白根御池小屋8:48→10:30広河原山荘10:35→10:40広河原
天候 | 27日 快晴 28日 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
芦安〜広河原 乗合タクシー 1,100円(南アルプスマイカー規制利用者協力金100円含む) 広河原〜芦安 山梨交通バス 1,100円(南アルプスマイカー規制利用者協力金100円含む) |
コース状況/ 危険箇所等 |
広河原〜二俣 大樺沢に沿って左岸の林を進む。登山道に沢水が流れ込んでいる場所もあるが割と 歩きやすい。 やがて右岸への橋を渡る。崩壊地の上で左岸に戻りダケカンバの林を抜けると草つ きの道になる。 次第に傾斜がきつくなり雪渓が現れてしばらく登るとバイオトイレのある大樺沢二 俣に着く。 二俣〜八本歯のコル 雪渓脇の夏道を登る。更に傾斜がきつくなりガレ場やゴーロの登りとなる。 コル手前は木製の梯子が続いてしんどい。 八本歯のコル〜北岳山頂 吊尾根の岩稜を越えるとガレ場の登り。一部鎖場もあるが三点支持で登れる。 北岳山頂〜肩ノ小屋 ゴツゴツとした岩の下り。足元に注意したい。 肩ノ小屋〜小太郎尾根分岐 仙丈ヶ岳・甲斐駒・鳳凰三山等の展望を楽しみながらの下りで気持ちよく歩ける。 小太郎尾根分岐〜白根御池小屋 ハイマツ帯を下って傾斜のある樹林帯に入る。後半は草スベリの下る。傾斜もある が一面の花畑で疲れを感じない。 白根御池小屋〜広河原 始めは等高線に沿った緩い下りでのんびり。中盤は急傾斜の樹林帯が続き脚に応える。 沢の音が聞こえ傾斜が緩くなると間もなく広河原山荘に着く。 |
写真
感想
花が終わる前にゆっくりテン泊で楽しもうと北岳に行って来ました。
1日目は広河原から大樺沢ルートで北岳に登り肩ノ小屋でテン泊、2日目はご来光を見てからゆっくり下山というコースです。
芦安駐車場は、平日でガラガラ。
この時期、広河原までのバスは始発が6:30なので5:40発の乗合タクシーを利用しました。
広河原から吊り橋を渡り広河原山荘で登山届を提出します。
しばらく樹林の緩い登りを行くと白根御池小屋分岐に出ます。
右手は白根御池小屋へ、左手は大樺沢に沿って二俣に向かう今日のコースです。
道には所々に橋や足場板が架けられ登山者の安全を守ってくれています。
登山道に沢水が流れる場所もありますが、汗をかいた体には心地よいくらいです。
何より登山道脇には夏の花と秋の花が入り交じり次々と目を楽しませてくれます。
大樺沢を右岸へ渡り、崩壊地の上で左岸に戻る辺りから次第に傾斜もきつくなり息が弾みます。
深呼吸で息を整えながらゆっくりゆっくり登ると、雪渓が現れます。
雪渓上には無数の落石が散らばり、縁からは雪渓下にできた大きな空洞が見えます。
雪渓を歩く人の姿もありますが、ここは安全のため夏道を登ります。
青空にそびえるバットレスが覆い被さるように近付いて来るとバイオトイレのある二俣に到着です。
ここで白根御池小屋への道と小太郎尾根に向かう道を分け八本歯のコルへ登る道へ進みます。
次第に傾斜がきつくなり、「北岳山頂まで1時間40分」の標識からコルまでは木梯子の連続です。
ここまで登って来た体にはかなり応えますが、途中、梯子を補修されている作業員
の姿を見かけ、梯子が無かったらと思うと感謝しつつ力を振り絞って登りました。
急登を抜けるとようやく八本歯のコルに到着です。
この時間になると周囲の山にガスが上がってきて、北岳山頂もうっすらガスっています。
ここからは岩稜帯の登りですが、高山植物の種類も増えて登りのきつさも一時忘れ
させてくれるようです。
鎖場を過ぎて北岳頂上に到着です。
頂上には富山からみえたという男性が一人だけ。静かな山頂です。
あいにくのガスで回りの山はほとんど見えませんが、富士山に次ぐ高峰なだけに
それなりの高度感はあります。
ガスが切れるのを待ちながら件の男性としばし山談義をしている間に数人が登って
来ました。
30分ほど待ちましたが切れそうにないので下ることにします。
肩ノ小屋までの下りは八本歯のコルからの登りに比べれば傾斜もゆるく歩き易く感
じました。
下り始めてすぐに小屋が見えたせいかもしれません。
小屋で受け付けを済ませテント設営し、早速ゴロリと横になり疲れを癒やします。
ひと休み後、時間もあるしブラブラと散歩がてら往復30分の水場まで水汲みに行く
ことにします。
水場といっても3000mの山でパイプから勢いよく出ているはずもなく、毎分100ccく
らいチョロチョロと流れ出る貴重な水です。
夕飯を済ませ夕暮れの景色を待ちましたがガスと風が出てきました。少し頭も重い
のでシュラフに潜り込んで横になっているうちに眠ったようで、夜中にテントが風
で揺れる音で目が覚めました。風が強いなぁと思っているうちにまた寝てしまい、
気が付くと4時少し前、外を覗くと星空が拡がっていました。
しっかり眠って気分爽快、天気は快晴です。
テントの中からご来光を見るために出入り口を東に向けていたので、日の出を待つ
間も寒さ知らずで快適でした。
次第に色を変え明るくなっていく東の空をまったりと眺めながら珈琲を飲む贅沢な
時間を過ごしました。
いよいよご来光。何度見てもその一瞬から景色が一変する様は神々しいばかりです。
写真に残そうとシャッターを切りますが、未熟者ゆえなかなか思うような絵になっ
てくれません。
大スペクタクル終了後は朝食を摂りテント撤収です。
今日は下るだけなので、のんびりのんびり。7時少し前にテン場を後にしました。
昨日の朝同様ピーカンの山日和です。昨日は見られなかった仙丈ヶ岳や甲斐駒が間
近に、そして中央アルプスや北アルプスも遠くに良く見えます。
下りは省略
10:40広河原に到着、丁度11:00発の芦安駐車場行きバスに乗ることができました。
久々のテン泊単独行で登りはヘロヘロでしたが、当初の計画どおり数多くの花に出
会え、また、感動的なご来光も見られて満足のいく山行でした。
おしまい。
私が登った月日で検索してヒットしました。
最後部に乗っていた夫婦です。
隣にいた方では?。
早いレポと綺麗な花の写真を拝見して楽しませてもらいました。
ヤマレコには登録していますが、コメントを書くだけの利用です。
私も、自分の記録として「夫婦でテクテク登山」を開設しています。
未だ作成中ですが、近い将来に覗いて戴くと嬉しいです。
tekutekutoさん はじめまして。
同じ日に登られたようですね。
当日は、山頂ではガスられましたが、
良い天気で気持ちの良い山行でした
と、
「夫婦でテクテク登山」覗かせていただきますね
こんばんわ hide227さん
素晴らしい写真ありがとうございました。
私はまだテントを持っていません、もって歩けるかどうか余り自信が有りません。テントで迎えるからこそのシーンを経験してみたいです。シェラフは持っているけどまだ使ったことが有りません、谷川の馬蹄形で避難小屋に泊まってみたいと思ってます。
コメントありがとうございます。
写真、お褒めいただき恐縮です
テン泊装備は確かに応えますが、ザックの重さと引き換えても得られるものがより多いように思います
自分のテントは古いので重量がありますが、最近のものはずいぶんと軽いようですよ
谷川のレコ楽しみにしています
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