記録ID: 323007
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
十勝連峰
夏の3連休は北海道へ!・・・十勝岳から美瑛岳の縦走
2013年07月14日(日) [日帰り]


- GPS
- 09:55
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,512m
- 下り
- 1,510m
コースタイム
5:00望岳台5:30⇒6:05吹上温泉分岐⇒雲ノ平分岐⇒6:35十勝岳避難小屋6:45⇒8:44十勝岳9:00⇒9:20平ヶ岳⇒9:30鋸岳直下砂走り⇒9:41コル9:43⇒10:15「1896mピーク」10:25⇒11:11美瑛富士分岐⇒11:30美瑛岳12:10⇒12:10西尾根⇒12:45巻道合流点⇒13:11急坂13:17⇒13:35ポンピ沢スノーブリッジ13:40⇒13:55函状の谷14:03⇒14:46雲ノ平分岐⇒15:01吹上温泉分岐15:05⇒15:30望岳台15:45
天候 | 晴れ、稜線上;風強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
登山口の望岳台には、レストハウス(売店)、トイレもあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【道の状況】 道のほとんどがガレ場、ザレ場で傾斜はさほどきつくないですが、十勝岳直下、美瑛岳西尾根〜ポンピ沢は特に傾斜がきついです。雪渓を横切る所が数カ所あり、雪渓通過時は慎重に足下を確認して渡る必要があります。 【登山ポストの有無】 望岳台登山口に有ります。 【記録】 5:00〜30 マイクロバスで望岳台に到着した。到着後、各自、自己紹介をして、準備運動、トイレ等を済ませた。 5:35 望岳台出発。(標高は手持ち高度計で940m。以下、数値のみ記す。) 6:05 吹上温泉分岐に到着した。ここで全員で記念写真を撮った後、各自、風景写真を撮影したり、水分補給をした。(1,105m) 6:35〜45 十勝岳避難小屋に到着した。外観は綺麗で、快適そうに見える。十勝平野を眺めながらの休憩は気持ちが良かった。(1,300m) 7:10 標高1460mまで登ってきた。ここで淡い紫色をした「イワブクロ」に出会う。岩石質の登山道に色を添えていた。登り道に向かって左側には冷えて固まった黒色の溶岩流が確認できた。 7:20 1545m付近を通過した。登山道右隣に大雪渓を見ながら登っていると、前十勝付近の火口から上がる噴煙の硫黄臭が強くなっていった。 7:40 1685m付近を通過した。登山道は溶岩礫のつづら折りで、まるで富士山御殿場口登山道を登っているかのような感覚であった。 7:40〜45 1720mピークに到着した。ここで小休止した。手持ち高度計指示値は1700m。北寄りの風が気持ち良かった。眼前に昭和噴火口が見え、火口に落ちる雪渓には赤色のスジが入っていた。この地点から、南側奥に鎮座した十勝岳がはっきり確認できた。ここから先は、急登→十勝岳の肩→急登を経て頂上に至るようである。 8:20 ガレ場の急登を通過中。風景写真を撮りながら登った。 8:44〜9:00 標高2077mの十勝岳に到着した(2040m)。8:55に全員で記念撮影後、各自、大雪山系の山々、十勝平野の風景を堪能しながら、食事をとった。360度の展望で天気も晴れで心地良かった。多くの登山者が休憩を取っていた。 9:10 次に目指す山は美瑛岳。十勝岳東面の急登を150mほど下りきるといよいよ縦走路に突入した。平ヶ岳に向かう縦走路は平坦で一面ザレ場であった。背面には十勝岳が存在感を誇示していたので、写真を沢山撮った。撮影ラッシュの楽しいひとときであった。 9:20 平ヶ岳に到着した。ここで、全員で記念撮影をした。なお、未だに北風が強い。 9:25 再び稜線上で突風に遭った。 9:30 鋸岳直下の砂走りを下った。砂走り右隣には雪渓があり、ここでソリ滑りするメンバーもおり、気持ち良さそうだった。 9:35 雪渓を慎重に横切る。雪渓上で滑ってしまうと、下の沢までまっさかさまというような地形だった。 9:43 稜線上のコルで記念撮影。撮影の合言葉は適宜変えて、全員で復唱しました。 9:45 眼前に美瑛岳の山容が迫り、とっさにその勇姿を撮影しました。ここで、高山植物の「メアカンキンバイ(花芽は黄色)」、「イワブクロ(花芽は紫色)」に出会った。 10:10 「エゾノツガザクラ」が咲いていたので、すかさず撮影した。 10:15〜25 「1896mピーク」で小休止した。鋸岳の後方奥に十勝岳を拝めた。姿はだいぶ小さくなり、かなり歩いたようだ。高山植物と溶岩の共演が実に見事だった。 10:45〜50 お花畑に到着した。斜面にベッタリと「チングルマ」が咲き誇っており、「イソツツジ」も咲いていた。しばし、撮影に没頭した。オプタテシケ山、トムラウシ山の眺望も得られ、登山の疲れを癒やしてくれた。 11:05 美瑛岳へ伸びる主稜線を東側にトラバースして進んだ。ここでは、高山植物のリンドウ、美瑛富士やオプタテシケ山を眺めることができた。 11:11 美瑛富士分岐を通過した。 11:25 「キバナシャクナゲ」が咲いていたので、写真撮影した。 11:30〜12:10 美瑛岳。山頂標付近で全員で記念撮影し、個人撮影もして頂いた。ここで昼食を取ったが、風が強いので、岩陰などで食事をした。風景もおかずになり、美瑛富士やオプタテシケ山、トムラウシ山を眺めながらの食事は時間が経つのを忘れさせてくれた。 12:15 美瑛岳の西尾根に取り付くと、すぐに急登の降下が始まった。ここでは、四阿屋山・両神山での降下をイメージしながら慎重に下った。他のメンバーも各自、適切な足場を確保しながら下っていたようである。 12:45 「エゾマツ」のトンネルの道を下っているところで、Nさんより野草について質問があった。答えられなかったが、答えは「ナナカマド」であった。1つの茎の中央部に10個位の白い花芽が密集して咲いていた。他には、「キバナシャクナゲ」が咲いていた。 13:11〜17 西尾根の急登を慎重に下っていた。気持ちとしては、鎖・ロープが欲しかったところだ。 13:30 ポンピ沢に横たわる大雪渓に到着した。大雪渓に立ち入った瞬間、冷風に体を包まれた。蒸し暑くなっている体にはとても快適な風だった。 13:35〜40 ポンピ沢スノーブリッジに到着し、Tさんの指導の下、一人ずつ慎重に渡った。私が渡ろうとする直前、一瞬でTさんの姿がブリッジ上から消えた!「えっ!」と思い、足下を見ると、Tさんがいたところに穴が開いていた。「まさか!?落ちたのか?」と思い、穴に近づこうとした瞬間、私の後ろにいたNさんから「渡れ!」と言われて我に返り、慎重かつ落ち着いて渡りきった。もし、あの時、あのまま穴をのぞき込んでいたら私も落ちていたと思った。渡りきった後で恐怖感がじわじわと出てきた。後続のメンバーも一人ずつ慎重に渡りきった。その後、沢に落ちたTさんがブリッジの下流側から這い上がり戻ってきた。ひとまず、Tさんの無事が確認でき、一同安堵の表情になった。その後、後続のパーティがブリッジに近づこうとしていたので、そのパーティにGDの方々が安全なルートを指導していた。やがて、ブリッジ対岸が混雑してきたので、渡りきったメンバーは指導中のGDの方々を残して先に進むことにした。 13:55〜14:03 函状の谷の大雪渓を渡りきり、先に分かれたGDの方々と会うために小休止した。ここで、Tさんらと沢に落ちたときの様子・状況について話していた。話の様子から、Tさんが立っていた所はブリッジ中央部の雪厚の薄い所だったらしい。ここでNさんより夏山装備について助言があった。夏山にはウール製品が最適で羽毛製品は濡れたとき役に立たないとのこと。濡れた服の上にウール製品を着ると、体の熱で濡れた服が乾きやすくなるとのことであった。雑談で盛り上がっていると、やがて先に分かれたGDの方々が戻ってきた。彼らによると、指導後、ブリッジ通行止めの表示をし、ブリッジを上部と下部にそれぞれ巻くような道を作ってきたという。お疲れ様でした。 14:20 ポンピ沢以降、最後の雪渓を通過した。この直後、道の傾斜は無くなり、平坦となった。 14:25 青い実を付けた「クロウツボ」を発見した。Sさんによると、実が青い間は食べられないが、実が黒くなる8月頃には食べられるとのこと。酸味が有り、水分補給に最適のようだ。 14:46 雲ノ平分岐に到着した。 15:01 吹上温泉分岐に到着した。ここで小休止した。そして、翌日の旭岳山行にご同行されるSさんと合流した。 15:30 望岳台に到着した。最後に、全員で記念写真を撮った。 15:45 一同、マイクロバスに乗り込み、望岳台を跡にした。 ※総歩行距離;約16km ※総歩行時間;約10時間 【下山後の温泉・飲食物など】 翌日は、大雪山系・旭岳に登るため、「旭岳白樺荘」に宿泊しました。お風呂・料理ともに最高でした。なお、十勝岳に登る前の日は、「白金観光ホテル」に宿泊しました。十勝に来た際は、ジンギスカンを食べることをお勧めします。最高でしたよ! |
写真
撮影機器:
感想
【感想】
今回の十勝岳〜美瑛岳の縦走コースでは、北海道の雄大な眺めを満喫しながら、ガレ場、ザレ場、急登、雪渓横断を経験できただけでなく、多種多様な山野草に触れられた点が良かったと思っています。また、長時間の歩行を飽きさせないために、巧みな話術でガイドして下さった方々、山行中に個人のスナップ写真を撮影して頂いたカメラマンの方々、小休止中に食事の差し入れをして下さった方々に、厚く御礼申し上げます。
今回の山行では、楽しさや満足感だけでなく、自分の課題・反省点について改めて認識させられたことも多く、今後の山行までに克服して、スキルアップができればと思っています。私自身、ご迷惑をお掛けした点も多々ありますが、その点については申し訳ありませんでした。
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こんにちは(^^)
山の斜面のお花畑が綺麗でした。
ありがとうございます!
こんばんは(^^)
こちらこそ返信コメントありがとうございます!
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