朝日岳・雪倉岳周回



- GPS
- 33:44
- 距離
- 29.9km
- 登り
- 2,655m
- 下り
- 2,673m
コースタイム
5:18 蓮華温泉
5:51 兵馬の平
8:50 五輪高原
11:06 吹上のコル
11:57 朝日岳
12:32 水谷のコル
13:04 朝日小屋
8/5(月)
4:35 朝日小屋発
6:22 小桜ヶ原
8:37 雪倉岳
9:02 雪倉岳避難小屋
9:53 鉱山道分岐
10:38 三国境
11:41 小蓮華山
12:17 船越ノ頭
12:42 白馬大池山荘
13:41 天狗ノ庭
14:40 蓮華温泉 帰着
天候 | 8/4 雨時々曇りで午後一時晴れ間、8/5 曇り時々雨 一時晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
第2駐車場ともに一杯で、その手前の路肩に駐車。シーズンピークのの日曜の朝では、まだ週末からの入山ぱなしためか空きがない状態。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
残雪は平年よりまだ多めの様子だが、ベンガラとステップが切ってあるのでアイゼンなしでも歩くことができた。蓮華温泉〜朝日岳で雪渓を通るのが4箇所で、朝日小屋から2人がきて、高巻きから夏道コースにステップを切りなおし作業をしていた。 朝日小屋〜三国境では、水平道と鉢ヶ岳のまきを合わせて、4〜5箇所程度の雪渓トラバース。 しかし2日とも雨が多かったため、雪渓のトラバースより、木道の滑って転倒しないように注意することに疲れた。木道が多すぎ、傾斜のある、腐った木道は濡れてツルツルで非常に危険。木道の滑りやすいことを除けば歩きやすい気持ちのいい稜線が多い。 白馬大池〜天狗の庭では、泥だらけの滑りやすい岩ばかりのコースで、疲れきったヨレヨレ足にはつらかった。 |
予約できる山小屋 |
蓮華温泉ロッジ
|
写真
感想
昨年から天気や都合で延び延びになっていた朝日岳・雪倉岳を、残雪のある花がきれいなうちにと決行した。蓮華温泉は、R148平岩駅から入って、曲がりくねった細い対向もままならない登り道を1時間近くかかって到着。暗い駐車場にはツアーバスが客を降ろしていたが、第1・第2駐車場とも空きはなく、その手前の邪魔にならない路肩に停めることにして明るくなるまで一休み。
ところが10分もするとパラパラと嫌〜な音が。 エーまさか、まさかの雨。北陸の梅雨明け前の大雨が収まり、それでも雨模様で一旦決めた日にちをずらして、2日とも晴れ山行になるつもりで出かけてきたのにテンション駄々下がり。ところがまわりは暗い中、雨も何のそのと次々に出発する人々。あきらめて朝食のパンをかじって、雨具を着て出発。
初日は蓮華温泉から五輪尾根をこえ、朝日岳・朝日小屋までのラクラクコース。と思いきや、白高地沢までは滑りやすい木道を300m以上急降下し、それから朝日岳まで1300m程度を登り返し。雨が収まったと思い雨具を脱ぐと、5分と経たずまた降り出しあわててまた着なおしたり。そのせいか、木道の滑りやすいためか、テンションの低いせいか、たんに山歩き不足のせいか、意外と疲れてヨレヨレ。
五輪尾根手前からは朝日小屋泊まりの下山者とすれ違うようになり、『昨日は天気で良かった』との言葉に、さらにガックリ。花園三角点までくると樹林帯を抜けて、旬の花盛りで少し気分も持ち直し。ニッコウキスゲ、ハクサンコザクラ、チングルマ、ムシトリスミレ・・・など旬のくっきりした鮮やかに咲きほこっている。オオサクラソウもあるようだが分からずじまい。
「五輪尾根」上部で、一眼レフをもったオジサンにあうと、朝日岳山頂まで行ったが天気が悪いので早々に引き上げてきたとの事。トレランでもなくて、カメラで花を撮りながらでもう戻ってくるとは驚異的スピード! そんなスーパーな人は気にせず「五輪の森」樹林帯に入り我慢ですすむと、かの有名な栂海新道への分岐〈吹上げのコル〉に到着した。そこでお兄さんが二人休んでいたが、休みをとらず山頂にむかうと、稜線で遮る物なく強風に吹き付けられあわてて防風用に雨具を着なおした。その間にお兄さんたちには抜かれたので、風でバランスを崩さないよう注意しながら後を追うと、しばらくの忍耐で朝日岳の山頂に到着した。山頂は開けているものの、ガスって真っ白で何も見えず。一息入れながらお兄さんに話を聞くと、親不知の海から幕営だけで主稜線を越えて、2W程度で焼岳まで縦走をするとのこと。出発時のザック重量は36kgと、これまた世の中には驚異的なひとのおおいこと!
周りのまったく見えない山頂は早々にあきらめ、早めに休もうと下ると、12:40くらいに小屋のある朝日平に到着できた。こぎれいな小屋に入り受付を済ませ、濡れた衣類を着替えて、一休みいれると、晴れ間も見えて気分も上場となった。
小屋の宿泊人数は天気が悪くてキャンセル(朝日小屋の宿泊は必ず予約とのこと)が多く、八畳間に4人でゆったりできて、一緒になった神奈川からのご夫婦は前日に白馬山荘で一人半畳のギュウギュウ詰めだったそうで、ゆったりできることに感激していた。夕食は蛍烏賊の沖漬け・根曲り竹などのおでん・昆布ジメのさしみ・とろろ・そば、など山中してはずいぶん手間かけたものでおいしかった。
夜中は盛大に音を立てる大雨で、予報も不安定とのことでがっかりだったが、「岳」を2冊も読まないうちに熟睡してしまった。
朝4時におきると、ガスっているが、雨が上がっていたので、お弁当を受け取り足元が見やすくなったところで早々出発。と、ところが5分も歩かないうちにまたパラパラふりはじめ、あわててせっかく乾燥した雨具を着る羽目になった。二日目はCTが11時間を越える長丁場のため、朝日岳のピークをまく水平道をとおるが、昨日に続いて木道の超滑りやすい危険で疲れる道で早速ヨレヨレ。小桜ケ原をこえ朝日岳直登の合流点に達せず、コースは上り坂になり、お腹も空きシャリバテてきたので、豪華お弁当を広げながら地図を確認するととっくに合流点は過ぎていて、雪倉の登りにかかっていた。水平道なのにCTの1:45を30分以上超えても合流しないのでは、今日中に帰り着かないと不安になっていたが、見過ごして、CT程度に進んでいることがわかり一安心。
朝食を食べて落ち着いたところで頑張って登って行くと、4時間丁度で雪倉山頂に辿り着いた。曇って周りもあまり見えないものの、朝日岳はガスが切れてきて標高の低さを感じさせない大きな山容で立派にみわたせた。一息入れて、雪倉岳非難小屋にむかうと、白馬からやってくる人が次から次と現れ、この山域の人気の高さを感じた。
その先はピークもまき穏やかな稜線歩きのはずだが、朝の水平道の木道歩きの疲れのためか、ヨレヨレし始め、三国境までの登りのきつさには参った。ただそこから小蓮華までの間にはガスがきれ、晴れ間が覗くこともあり、雪倉の大きさが目の前に広がり、夏山を実感できた。ただそれも短時間であり、白馬の山頂は一度も拝めずじまいだった。小蓮華には7時間程度で着き、昼飯をとり、トマト・きゅうりをかじると、気持ち的にはつかれが吹き飛んだ。でも歩き出し、登りにかかると、足の重さがすぐかえってきて、がまんの歩きとなる。雨が時々パラパラしている中をすすむと、雷鳥が2羽登山道にいて、一羽は近づいても砂浴びを続けていた。
小蓮華から一時間少々でついた白馬大池山荘は、ほとんど雪渓に覆われ大池に水はみえず、雪が多いためチングルマ、ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラの満開のお花畑であった。栂池方面とわかれて、蓮華温泉にむかうと道は意外と急勾配で、丸い岩だらけの泥だらけの状態で滑りやすくて、「天狗の庭」までは疲れてきた足に非常につらかった。その先は岩だらけはへって幾分歩きやすくなったものの、結構な急降下が続き最後まで忍耐力を試された。いくらヨレヨレでも歩いていればすすむもので、14:40ころには蓮華温泉に無事に帰りつくことができた。
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