南アルプス南部縦走 4泊5日(荒川岳〜赤石岳〜聖岳〜光岳)


- GPS
- 97:30
- 距離
- 62.9km
- 登り
- 5,591m
- 下り
- 5,800m
コースタイム
8/14 7:20 畑薙臨時駐車場→(東急フォレストのバス)→8:30椹島ロッジ→13:40千枚小屋
8/15 5:30 千枚小屋→6:15千枚岳→7:30荒川東岳→12:25赤石岳→15:00百間洞小屋
(14:00頃、雷を避けるために30分程度の停滞)
8/16 5:00 百間洞小屋→6:20大沢岳(ピストン)→10:00聖岳→10:35奥聖ピストン
→12:25聖平小屋
8/17 3:00 聖平→4:50上河内岳→
5:50 茶臼小屋上の分岐(水汲み&荷物デポ)→6:15発→10:00光岳(ピストン
9:15イザルヶ岳、10:10光石を含む)→茶臼小屋の分岐14:15→茶臼小屋
8/18 4:00茶臼小屋→7:25畑薙吊り橋→8:15畑薙第一ダム
天候 | 8/14 晴れ 8/15 午後1時半頃より雨と雷 8/16 晴れ 8/17 晴れ 8/18 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
このエリアへのアクセスは、自家用車で畑薙臨時駐車場まで行き、 東海フォレストの送迎バスで椹島ロッジまで行く方が多いようです。 私は、毎日アルペン号を利用しましたが、他のアクセス手段としては、 静岡駅、井川駅からの下記3つが使えるようです。 ・しずてつジャストライン バス ・井川観光協会送迎バス ・井川地区自主運行バス |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25,000地形図
ガイド地図
コンパス
笛
筆記具
ライター
ナイフ
保険証
飲料
ティッシュ
三角巾
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
スパッツ
手袋
ストック
ビニール袋
替え衣類
入浴道具
シュラフ
シュラフカバー
ザックカバー
クマよけ鈴
食器
水筒
時計
日焼け止め
非常食
|
---|---|
共同装備 |
テントマット 1
ツェルト 1
ランタン・マントル 1
コンロ 1
ガスカートリッジ 1 小サイズ
コンロ台
コッヘル(鍋)
ローソク 1
ファーストエイドキット 1
医薬品 1
ラジオ 1
トランシーバ(使用帯) 1 430 Mhz
カメラ 1
ビデオカメラ
ポリタンク 1
天気図用紙
車
|
感想
【御礼】
山行中、次の方にいろいろと助けていただきました。ありがとうございました。
・途中でナイフをなくしてしまった私に、ナイフを下さったIさん
・畑薙から静岡駅まで送って下さったTさん
・臨時駐車場から白樺荘まで送って下さった奥さん、ご主人さん
本当にありがとうございました。とても助かりました。
また道中、お声がけして下さった方や、励まして下さった方にも感謝します。
【全般の感想など】
・南アルプス南部は非常に山深い。そして登山口へのアクセスが今ひとつ
良くない。それ故か、人が多過ぎず、また少な過ぎず適度な人口密度で、
ゆったりと雄大な山を楽しむことが出来た。
・単独行者が比較的多く、お話するチャンスも多いため、単独行でも楽しい。
・千枚小屋のテン場はキツネが夜中に出るため、食べ物はテントの中へ。
・百間洞山の家の夕食は美味しい。その代わり小屋が混みがちかも。
・聖平小屋のテン場はとても快適。
・茶臼小屋のテン場は少しこじんまりした感じだが、まずまず。
・軽量化のために、初めてのツエルト泊だったのだが、雨天時を考えれば、
ソロテントの購入を考えても良いと思った。
・出発前に16.5kg(うち2.5kgは飲料)あった荷物だが、もう少し軽量化の
余地があったかも知れないと反省。
・百名山が集中しているので、4泊5日で4座ゲットできた。
【各日の感想など】
8/14
・畑薙臨時駐車上から椹島ロッヂまでのバスは、お盆休み中ということも
あったが、4台で運行されており、朝6時半頃〜第1便が出発していた。
私は7時過ぎに第3便に乗車することが出来た。
・千枚小屋までの登りは樹林帯で展望もなく、いきなりの急登でなかなか疲れる。
一ヵ所 荒川岳を展望できる場所があったが、到着する頃には頂上付近は
ガスっていて展望がなかった。
・今日のテーマ曲はなぜか「およげタイ焼き君」。同じフレーズが何度も何度も
頭の中をぐるぐる回る。でもなぜか、気分はいい。久しぶりの山のためか
ノリノリで。
・私は2.5L程度の水を背負っていたが、途中の水場で豊富に水が出ていたので、
軽量化していれば良かったと少し反省。
・千枚小屋ではツエルト泊。テン場は小屋から少し離れている。
夜中1時頃、枕元でガサゴソする音に目が覚める。ツエルトの外に翌日の
朝ごはんを置いていたのだが、野生動物がクチャクチャと食べている音がする。
クマかも知れないと思うと怖くて外の様子を見ることもできず、もし襲われて
も生き延びられるように頭を手で覆ってガードし、息を潜めた。
しばらくすると、おかずを入れていたコッヘルが少し遠くでカランコロンと
鳴る音が聞こえた。あ〜持って行かれたー、と思い、朝、探そうと思って、
再び寝入る。
朝起きて、薄暗い中あちこち探すと、コッヘルは10mくらい離れたところで
容易に見つけることができた。しかし、ご飯の袋の口を紐で縛っていたの
だが、その紐に一緒に首から下げられるようにしていたコンパス、ナイフ、
笛が見つからない。明るくなるまで待って探したが、やっぱり見つからない。
出発する際に、小屋のトイレのところにキツネに注意という注意書きを
見つけた。ああ、明るいうちにこの注意書きに気が付いていればと思ったが、
被害がこの程度で良かった。コンパスとナイフがないのは、多少不便になった
が、なんとか山行は続けられた。キツネ君がお腹一杯になったならまぁいいか。
千枚小屋付近でコンパスとナイフを首からぶら下げたキツネを見かけたら
お知らせ下さい。
8/15
・2日目のルートは赤石非難小屋までとする方も多いが、ある程度体力がある方は
百間洞まで行く人も多くいる。
・この日は9時過ぎには赤石岳の頂上に雲がかかり始め、また3000m級の
山の稜線であるにもかかわらず、行動中は非常に暑く感じた。
13時半過ぎには雨が降り始め、14時頃には雷雨となった。ハイマツ帯で雷が
過ぎるのをやり過した。小屋に着いた後で、また別の雲による雷がなり始め
16時過ぎまで雷雨が続いていたように思う。
・東海フォレストのバスを利用すると、3000円分の小屋泊のチケットとして半券が
利用できるため、この日は、食事が美味しいと事前情報を得ていた百間洞小屋
に宿泊。雷雨でもあったので、ツエルト泊をする気もせず、調度よかった。
・百間洞小屋は、お盆シーズンと雷雨の影響か、宿泊客が多く、非常時に使うと
いう屋根裏部屋も開放していた。百間洞小屋の食事はとんかつで、下界で
食べるのと変わらないクオリティでなかなか美味しかったです。
8/16
・昨夜の小屋泊は繁忙期で人が多く、テン泊に比べるとどうしても寝心地は
よくない所もある。しかし、あの雷雨の中でツエルト泊をしていたら、
ずぶ濡れになっていたと思うので、大変助かりました。
朝食もご飯とお味噌汁をおかわりして、体力回復できたように思う。
・大沢岳、兎岳までの登りは比較的快調であったが、途中300m程度のアップ
ダウンがあり、聖岳までの登りはとても長く感じられた。
3日目ということもあり、体力をかなり奪われていた。本当は茶臼小屋まで
行ければと考えていたが、聖平小屋にテン泊することにした。
・聖平小屋では、宿泊者に対して、フルーツポンチが一人1杯、無料で
振舞われており、とても美味しかった。
・テン場はきれいに整地されており、随所にベンチや物干し紐があり、
水場も近く、トイレも近く、とても快適な場所だった。
他の単独行者とも山の話や情報交換ができて、大変楽しく過ごすことが出来た。
・ナイフを初日に無くしたため、乾燥米(2食用)の袋の口をあけるのに苦労し、
お隣りにテン泊されていたIさんにお借りしたところ、翌日下山で
使う予定がないため、くださるとのこと。本当に助かりました。ありがとう
ございました。翌日もしっかり使わせていただきましたし、今後も活用させて
頂きまーす。
8/17
・朝3時、暗い中ヘッデンの明かりを頼りに、茶臼小屋を目指す。今日は
茶臼小屋まで行って、荷物をデポしてからの光岳ピストンという長丁場。
・途中の上河内岳からの360度の眺望は素晴らしかった。
丁度、夜明けの時間帯でしかも頂上貸し切り状態。
・茶臼小屋への分岐に荷物をデポし、行動食、雨具、水など最低限の荷物で
光岳へ。道中は樹林帯のため、眺望はほとんどないが、苔むした森で
シダ類などが生い茂っており、実に雰囲気が良い森だ。
「いい、実にいい」(孤独のグルメのように、何度も独り言を言ってしまう)
さすがに百名山の一つだけのことはある。
・光岳そばのイザルヶ岳、光石は、時間がなかったら割愛しようと思っていたが、
なんとか見て回ることが出来た。
・行動時間が10時間を越えたあたりから、足の歩みが遅くなり、体力と水が底を
尽きてきた。なんとか茶臼小屋までたどり付き、この山行で、いままで我慢して
いたビールを。「くー、うまい。」最高の瞬間であった。あまりにうまそうに
飲んでいたためか、そばに座っていたおじさんに「至福のひと時」ですねと
話しかけられた。
8/18
・今日は下山するだけだったが、体が山生活の時間に慣れてきており、4時には
出発。ひたすら降りて降りて、畑薙吊り橋へ。
畑薙吊り橋から、畑薙ダムまでの林道歩きが長い。ダムを過ぎて、臨時駐車上に
たどり着いて、下山届けを行う。
受け付けをされている方とお話していたところ、白樺荘方面へご主人が車で
向かわれるとのことで、同乗させていただいた。本当に助かりました。
また、白樺荘で温泉に入ったあと食事をしていたところ、百間洞への道中で
雷を一緒に退避していたり、聖平のテン場でもご一緒させていただいたTさん
に静岡駅まで送っていただけることとなった。本当に助かりました。
ありがとうございました。
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