花三昧!白馬大雪渓から栂池への縦走.

syosuke
その他1人 - GPS
- 99:30
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,863m
- 下り
- 1,295m
コースタイム
- 山行
- 1:15
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:15
9:50小雪渓→12:00白馬頂上宿舎12:30→13:00白馬山荘(泊)
3日目;白馬山荘4:00→4:20白馬岳4:30→5:13三国境→6:20
小蓮華山→8:30白馬大池山荘9:00→10:05白馬乗鞍岳→11:30
天狗原→13:00栂池ヒュッテ
| 天候 | 27日雨のち晴れ時々曇り 28日晴時々ガス 29日晴のち曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
帰りは栂池からバスで八方まで戻る。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
*白馬大雪渓は軽アイゼン(6本爪)使用。小雪渓と天狗岳下りの雪渓は 不要。最後の栂池への下りで石車に乗り、ヘリを呼んだ人に遭遇、慎重に下ること。 |
| その他周辺情報 | *下山後は車を停めた八方第3駐車場近くの第2郷の湯。(¥600)JAF 割り引きあり。 |
写真
装備
| 個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25
000地形図
ガイド地図
コンパス
笛
筆記具
ライター
ナイフ
保険証
飲料
ティッシュ
三角巾
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
スパッツ
手袋
ストック
ビニール袋
替え衣類
入浴道具
ザックカバー
クマよけ鈴
食器
水筒
時計
日焼け止め
非常食
|
|---|---|
| 共同装備 |
ツェルト
ランタン・マントル
コンロ
ガスカートリッジ
コンロ台
コッヘル(鍋)
ローソク
ファーストエイドキット
医薬品
ラジオ
カメラ
ポリタンク
天気図用紙
|
| 備考 | *高山病の対策が不十分であった。 |
感想
6月末に登った八ヶ岳の高山植物との出会いに味をしめて、高山病に苦しんだI氏を誘って白馬の大雪渓を登り、栂池への縦走をして来ました。
正に『花三味!』の山旅でした。
60歳も後半になると無理は出来ず、コースタイムの1.5倍も掛かりました。I氏は高度2400mを超えると高山病の症状が現れ、翌日の食事は
勿論、水分の補給もままならない状態でした。もう無理は禁物なので
これで高山は当分見合わせようと思います。
東京を車で早朝に出発するも高尾山ICで事故渋滞で1時間半も遅れたが、白馬八方には午前中に到着。猿倉行きのバスを待つ間、足湯を使う。
猿倉には13:25分頃到着。雨具を着た下山者が多い。午前中、山中は
大雨と風が吹き、大変だったらしいが幸い陽も差し、1時間ちょっとで
初日の宿『白馬尻小屋』に着く。周辺は『キヌガサソウ』の花が沢山咲いていた。コーヒーなど飲み、ゆっくり過ごす。部屋は1スパンに2人だけ。
2日目(28日)夜空には満天の星が輝き、天の河がくっきり見えた。
夜が明けるのももどかしく朝食前に又お湯を沸かし、コーヒーを呑む。
霧雨が少し降って来たが食事をとって出発する頃には止む。
5:40いよいよ大雪渓を登るべく出発!15分程で取付点に到着。
アイゼンを付ける。長さ4Kmにもならんとする大雪渓は流石に登り応えがあった。落石に注意しながら慎重に進む。
やがて避難小屋が見えて鮮やかな濃橙色の『クルマユリ』が杓子岳を
バックに咲いている。それから小雪渓を挟んで色々な高山植物が迎えてくれた。
お花畑の付近から同行するI氏の歩みが遅くなり、どうやら高度障害が
出て来たらしい。頂上宿舎前で30分ほど休息する。
今夜の宿『白馬山荘』の巨大な山小屋が雪渓越しに見える。
天気は良く、山荘までの砂利道が辛い。13:00に白馬山荘着。
受付を済ませて部屋に入ると20人収容に対し、14から15人ほど。
この日は800人のキャパに対し300人ほどだったらしい。
I氏は部屋に入るなり寝る。実はこれが高山病に対し良くない行為で
夕食は少し食べたものの、翌日は朝はもちろん下山してロープウェイに
乗るまで水分補給も苦しかったとのこと。高山病の苦しさは成った人でないと判らないので無理をさせたのかも知れない。
夕食までの4時間、一度白馬岳まで登り、周辺に咲く花の写真撮影と
白馬旭岳の眺望、雲湧く白馬大雪渓など眺めて過ごす。
夕食はハンバーグにした。この日はビールを呑むのを忘れてしまった。
食後、日本海に沈む夕日を見て過ごす。雲に隠れていた『剱岳』や立山が夕日に紅く染まる。
午後7時から昭和大学医学部メンバーが『高山病について』講演。
I氏は寝ていたので一人で聴く。午後9時消灯前に寝付けたが12時を過ぎると目が覚める。鼾をかく人がいて閉口。又トイレに行く足音と部屋を
3度も間違えて入ってくるオバサンなどで寝付けず!
3日目(29日)朝3:30、目覚ましの音で起き、4:00に出発。
I氏は水も余り呑めず。暗い中、ライトを付けて約20分で『白馬岳』
(2932m)に登頂。東の空は紅く染まるが日の出は5時前。
10分ほど写真を撮ったりして下山開始。三国境手前で朝日が登る。
遠く、剱、立山は無論、槍の穂、穂高も見える。
この縦走路はなだらかで色々な花が咲き、楽しい歩きである。高度障害の出ているI氏はとても辛かったようだ。
コマクサ、ミヤマアズマギク、チングルマ、ハクサンコザクラ、ハクサンシャクナゲなど多くの花に出逢えた。
小蓮華山付近では中学生の団体登山と出逢う。白馬まで行くとの事。
我々2人はいち早く出て来たのだが多くの人に抜かれる。
白馬大池が見えてからI氏の足取りが更に遅くなる。
赤や黄、青のテントがある大池は絶好のテントサイトであるようだ。
こんなところで幾日か過ごしてみたいものだ。
30分ほど休み、乗鞍岳へ向かう。それを越えて雪渓をアイゼン無しで
渡る。そのあと大きな岩の急こう配の道に入るとI氏の足取りが軽くなり、ヒョイヒョイと下って行く。やがて天狗原のワタスゲの咲くベンチ
で小休止。そこから栂池の自然センターまでは1時間も掛らないのだが
途中追い抜いた同年輩のレディが石グルマに乗ってしまい、膝を痛めたらしい。ヘリコプターを呼んで救急隊員とともに吊りあげられていく光景を
目撃。後20分ほどで栂池高原到着だったのに、正に『油断大敵』である。
13:20分のロープウェイに乗り栂池バス停に辿り着いたのはバスが行った後で40分程待つ。15時に車を停めた八方第一駐車場着。
近くにある第二郷の湯で汗を流し、帰宅。
同行のI氏には可也大変な思いをさせてしまったが天気と花と残雪に恵まれた『花三昧!白馬大雪渓から栂池縦走』であった。











こんにちは syosukeさん
白馬岳の情報を探してレコを見ていたらビックリ
八ヶ岳で同じ日に登り同じ小屋に泊まった者です
実は8月3〜4日に白馬岳に出かける予定でして
参考になるレコ無いかナ〜と読んでいたら・・・
同行者の高山病の話で、思い出しました 今回もご苦労された様子で大変でしたが
天気も花も良くて楽しまれたみたいなので何よりです
殆ど同じ時期に同じ山を目指す偶然に驚きました
我々は白馬三山縦走を予定しているので下山は異なりますが・・・
似た様な行動パターンなのでその内またどこかでお会いする事もありそうです
コメントありがとうございます。同行のI氏の高山病の症状は半端でなくつらそうでした。当面2500m以上の高山は控えます。白馬三山縦走の成功を祈っています。
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