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Yamareco

記録ID: 5170234
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

赤岳

2023年02月11日(土) [日帰り]
情報量の目安: B
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
14:58
距離
21.5km
登り
2,088m
下り
2,086m
歩くペース
速い
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:33
休憩
1:50
合計
8:23
距離 11.0km 登り 1,434m 下り 576m
7:01
3
7:04
54
7:58
8
8:06
8:07
5
8:12
8:13
82
9:35
9:37
77
10:54
12:27
79
13:46
4
13:50
13:57
32
14:29
14:31
6
14:37
14:39
2
14:41
0
14:41
14:43
4
14:47
6
14:53
27
15:20
4
15:24
日帰り
山行
5:46
休憩
0:32
合計
6:18
距離 10.6km 登り 653m 下り 1,510m
7:56
8
8:04
37
8:52
8:58
22
9:20
15
9:35
9:41
35
10:16
10:29
19
10:48
9
10:57
10:58
13
11:11
67
12:18
12:19
31
12:50
46
13:36
3
13:39
35
14:14
過去天気図(気象庁) 2023年02月の天気図
アクセス

感想

最近また在宅続きで体内時計が狂っているのか、また、初めての厳冬期赤岳かつ久しぶりのテント泊ということで少し緊張もしていたのか、前日の夜は結局眠りにつけそうになく、どうせ眠れないのならと深夜1時頃に家を出る。大雪で中央道含む主要道路が通行止めのため、北回りで佐久を経由して美濃戸へ向かう。もちろん下道。終始雪道だったが、このために買ったハスラー、よく頑張ってくれた。

朝7時八ヶ岳山荘を出発。前日の大雪のせいで歩きにくく大変だった。先人はおそらく一人。行者小屋までのトレースを辿らせていただいた。一睡もしていないのと、テント泊装備が重すぎてペースが上がらず小屋までかなりの時間がかかった。テントを設営して少し横になって休息をとった。

時間も遅めだし、登るのは明日にしようかとも思ったけどこの晴天。これは登らないともったいないと思い登山開始、地蔵尾根へ。登山道に入った瞬間異変に気付く。一人分のツボ足の跡しかない。うん?道間違えたかなと思ったが、まあそうか、中央道通行止めだし、前日の大雪もあって今日はマジで誰も入ってないんだなと理解。体調もあまりよくないし、途中で撤退することも考え登り始める。間もなくして先行者に追いつく。一人でハイペースラッセルをこなしていた若き猛者は、近くのアルパインルート(名前忘れた)を登っているパーティが地蔵尾根で下山するのに道を作っていると言う。ここからは若き猛者と交代でラッセル。といっても自分は睡眠不足で中々ペースが上がらず、ほぼお任せ。途中で猛者と別れ、一人で急斜面をひたすらラッセル。これが地蔵の洗礼か。3分の2ほど登り詰めたところで、尾根を降りてくる4名パーティ+1名ソロの方と遭遇。ここからはトレースを辿らせていただいた。特に尾根の終盤は気を使う場面もあり大変助かった。新雪だとアイゼンが思うように利かず、一歩一歩慎重に進んだ。

ようやく地蔵の頭到着。赤岳がよく見える。夏に主脈を縦走した時の風景がよみがえる。正直この時にはかなりバテてていたが、ここまで来たら行くしかないと思い、自分を奮い立たせて赤岳へ。地蔵の頭〜赤岳までは特に危険箇所はない。赤岳の登りが急だが、危険と思うような場面はなかった。

登っている途中、先を見上げると、降りてくる単独者の姿が見える。この時間にまだ登山者がいるのか?(いや、お前もな)。よく見ると外国の方でかなり軽装。一応ピッケルは持っているが、顔は丸出し。サングラスもなし。もう片手にはジャケットを持っていて今にも飛んで行きそう。片言で、美濃戸にはどう降りるのかと聞かれマジか・・となる。この時間だし、地蔵尾根を降りるのも危険だから、来た道(文三郎尾根)を降りる方が安全だと伝えるが、文三郎尾根は結構クレイジーなロードだったぜと話すので、かつ進む気満々の様子だったので、それなら地蔵尾根から降りるしかないと伝える。それはどこだと聞くので、GPSを持っているかと聞くと、グーグルマップならあると言う。OMFG。とりあえずこの先進めばブッダ・スタチュー(今考えたら地蔵はブッダではないか)のある分岐点にでるから、そこから向かって左の尾根伝いに降りろと伝え別れる。彼、無事に降りれたのだろうか。。心配。無理にでも一緒に文三郎尾根から下山すべきだったかな。

・・という出来事の後、無事赤岳登頂。時間も遅いので、写真だけ取って早々に下山。文三郎尾根は特に危険と感じる場面もなく、順調に降りれた。

行者小屋15:30頃帰着。午前着いたときは番屋さんがいなかったので、まず受付を済ませる。テント泊代2000円。トイレありの水場も使える様子(使えないことを想定して水2l持参したので結局水場は使わず)。

テントに戻り菓子パンで少し腹を満たすも、何せ寝不足がひどく食欲も湧かないのでとりあえずシュラフに入り横になる。小一時間寝ると体調も少し良くなったので、晩飯。鍋にスーパーで買った野菜ミックス、ソーセージと豆をぶっこみ、だしの素を少々入れ、煮込む。まあまあおいしいけど、ソーセージ10本ぶっこんだので流石に5本、6本目くらいからもういいわってなった。山食も研究せんとな。でもたらふく食ったあとは、体もさっきまで冷えていた足先まで温かくなった。その後、数回に分けて寝たり起きたりを繰り返す。途中、顔に当たるちべたい水滴で目を覚ます。結露がひどい。寒いから閉めてたけど換気口開けとくべきだった。今回外気温もそれほど低くなく、いつもテントや山小屋で眠れないのに比べると、割かし快適に眠れた。

2日目。結構よく寝たようで6:50に目が覚める。まずは菓子パンとスープで軽く朝食を取り、サクッと💩を済ませる。行者小屋は冬もトイレが使えるので助かる。支度を済ませ、文三郎尾根へ。今日は阿弥陀岳を目指す。朝はまだ少し晴れ間があったが、登っている間に次第にガスってくる。幸い風はさほど強くなく、視界も割とはっきりしているため、中岳方面へ進む。中岳のヤセ尾根に差し掛かるところまでは進行方向と進行方向と逆のトレースがあったので、おそらく誰かソロでここまで来て引き返した模様。中岳の稜線はヤセているが、ここはさほど風も吹かないのか雪庇が発達していたりとかいうことはないので、新雪で若干足が滑るものの慎重に進めば問題なかった。ヤセ尾根を渡りきると中岳のコル。ここからは下山した人のトレースがあった。おそらく御小屋尾根から登ってきた人か。中岳沢を降りって行った模様。

中岳のコルからは阿弥陀岳の急登が始まる。登攀要素が強く、ところどころダガーポジションで一歩一歩確実に進む。途中の鎖は雪に埋もれていたが、安全のためアッズで掘り起こした。鎖場を通過すると、若干傾斜は緩むものの依然として急登は続く。ピッケルを雪面にさすか、岩にピックをかけて慎重に登る。登山開始からおよそ2時間。阿弥陀岳登頂。時折、阿弥陀岳北稜方面からアルパインクライマーたちの声が聞こえる。

山頂直下の緩やかな斜面でしばし休憩し下山開始。下山時も鎖場の核心部はダガーポジションで慎重に降りる。中岳のコルからは、先人のトレースを辿り中岳沢を降りる。ドカ雪が降った後のため雪崩が心配だったが、その雰囲気はなかった。念のため沢の中心部は避けて降りる。シリセードできたらあっという間に降りれるのだろうけれど、雪が多すぎて全然滑らん。

無事行者小屋に帰還。テントを撤収して下山の支度を始める。テントのペグを掘り起こそうとアッズを使ってガツガツやってたら、ガイロープを切ってしまった。あーあ。交換するか。アッズって結構鋭いから気をつけんとな。まあそりゃ氷砕くぐらいだから鋭いか。

八ヶ岳でも厳冬期のこの辺りは他の山に比べて難易度がグンと上がる。自分のレベルで登れるのはこの辺りが限界かな。できればソロでは来たくないなと思った。あと、やっぱりこの辺はアプローチが長すぎてしんどい。今回、八ヶ岳山荘〜赤岳山荘の林道は圧雪状態だったのでタイヤにチェーン着ければ赤岳山荘まで来れたっぽい。それでもやっぱ1泊2日コースだな。日帰りはしんどいのでイヤ。

帰りは念願の?(前はあいにくの臨時休業だった)ギュウニュウセンカモウモウに立ち寄る。ソフトクリームうますぎて疲れふっとんだ。八ヶ岳は本当にソフトクリームを食べるために登っているといっても過言ではない。

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権現岳→キレット→赤岳→美濃戸
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
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