木曽駒ヶ岳
長野県
55burbank
noripico
体力度について
- GPS
- 07:49
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 651m
- 下り
- 644m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:07
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 7:47
| 天候 | 快晴のち曇り、22〜31℃ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
|
写真
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感想
嫌だ嫌だ、人混みは嫌だとぐずってから一年越しの木曽駒ケ岳。ロープウェーを降り、なにはなくともまずは千畳敷カールを見ようと駆け出した。うわあ…でかい。視界に入りきらない。どうも視覚の情報処理が追い付かない。事前に画像・映像を一通り見てはいたが、その記憶との差に脳がバグる。
3連休明け、早朝の千畳敷。時折小屋泊の人が下りてくるが、登る人は少ない。独り占めしてるようで贅沢だなあと堪能しつつ登っていく。2600m超えで酸素が薄いのか、明らかにいつもより心拍が上がる。一息入れるたびに振り返ると南アルプス方面の絶景が。これでは何度も一息入れてしまう。nori氏は「この絶景がないとこんな登り頑張れない」といった感想を述べていた。ふと傍らを見るとシナノキンバイが咲き誇っており、この黄色がまた気分を盛り上げてくれた。
乗越浄土の直下は日陰になってずいぶん冷えた。アルプスは寒暖差も激しいねえと話しつつ、ふうふう頑張って乗越着。ああ、なるほどここは浄土だ、違いない。360度ぐるりとすごい異世界感。「すごいすごい、すごいすごいすごい」と二人でぶつぶつ言いながら中岳へ。休憩中ももはや「すごい」しか出ない。中岳からは少しごつごつしてきたが散歩気分で歩ける。苦も無く登り返して木曽駒ケ岳頂上へ。すごいの連発にも飽きてきたがやはりすごいとしか言えない景色。御嶽山は手の届きそうな場所に、少し目線をずらすと乗鞍から穂高、槍ヶ岳がしっかりと見える。反対側は南アルプスから富士山、八ヶ岳もくっきり。全部のせでもはや満腹。
広い山頂でしばし休憩。辺りはベテランの方が多かったが「こんないいは天気二度とないかもよ」との声が聞こえた。そう、天気もいいし、めったに来られないし…と濃ヶ池へとコースをとった。馬の背は素晴らしく気持ちの良い稜線歩き。nori氏「これぞ私の望んだ稜線」「天国にいるのかも」を何度かつぶやく。人が少なく高山植物が綺麗。観察していたお姉さんにヒメウスユキソウを教えていただいた。岩を下り、ハイマツの中を歩くのも楽しい。
八合目で折り返してからは急に気温と湿度が上がった。風も止まり、たまらない暑さ。羽虫もどんどん増えてこれはかなり不快。濃ヶ池で触れた水は冷たかったが、それでは間に合わないほど暑い…。これは予想外。ピストンよりもちょっと寄り道…程度のつもりが、渡渉や梯子2本の急登にぶち当たり、もはや這う這うの体で駒飼ノ池に到着。ここでやっと冷たい風が吹いてくれた。ここまでに水分計画をミスしており「登り切ったらなにを買って飲むか」だけを話しつつ乗越浄土へ登る。一目散に宝剣山荘へ駆け込んでコーラを求めた。八丁坂の下りは若干渋滞したものの、ほぼストレスなく。濃ヶ池周辺の辛い下りを経験した直後のため、この上なく楽な下山。往路と代わってカールを何度も振り返りながらロープウェーに到着した。
道中は22〜31℃。気温差はずいぶん激しかったが、総じてかなりの暑さだった。数日ずれたならまた着るものも違ったはず。日焼け止めを塗り忘れ、真っ赤に焼けた両手の甲で小学生の頃の夏休みを思い出す。高所の紫外線は油断すべからず。
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