八経ヶ岳でストロベリームーンとグリーンフラッシュを見た


- GPS
- 13:21
- 距離
- 23.5km
- 登り
- 1,770m
- 下り
- 1,773m
コースタイム
- 山行
- 1:32
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 1:34
- 山行
- 9:19
- 休憩
- 2:24
- 合計
- 11:43
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
あのあたりだと職員さんも多くが車通勤だろうし、コミュニティーバスの時間調整場所にもなっててこの時は中型のバスが2台駐まってた。 注意書きとして駐車スペース枠の白線がはっきり書かれてるところは関係者以外駐禁とのことなのでトイレ脇など限られたスペースに駐めることになるが、枠内真ん中に真っ直ぐ駐めないと横の車が入れなくなる狭さなので注意したい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
今回のコースで特に危ないところは無いと思うが、驚いたのは高崎横手出合から少し日裏山の方に入ったところにあった立派なトップリ尾への道標が見当たらなくなってたこと。 ヘッ電で見回しただけなので自分が見落としてた可能性もあるが、数年前の遭難事故で原因の一つとされていたことが思い出され、もしかするとほんとに撤去されたのかもしれない。 また、弥山から狼平間の長い木段は薄ら苔も生えてきており、濡れると滑るようになってきてる。 段差間は少し落ち込んでるので万が一そこに足を落としたら体重のかかり方によっては骨折まであるので注意が必要。 |
写真
日帰りにはちょっと長いコースで最近では積雪期に来たりするけど、トイレも綺麗で無料がうれしい。
しかし次の日今までになくお昼に帰ってきたらウィークデイとあって満車オーバーでびっくり。
上り始めは上の方ガスかかってるかなって感じで月もボンヤリ。
ところがこの後上るにつれてガスは濃くなるばかり。
この後もガスは濃くなる一方でヘッ電の光の中がマリンスノーみたいに白く細かい粒子でいっぱいに。
足元も見にくいけど5メートル先がボンヤリして分岐っぽいところなどでいちいち確認しながらになってしまって想定外に時間かかる。
最近は積雪期しか来てなかったけど直登路側は通行止めみたいにロープが。
いずれにしてもこのガスでは何も見えないし、道そのものも分かりにくそうなので迷わずトラバース道へ。
しかしそのトラバース道もはっきりはしてるけど細かい粒子はどうも水滴のようで岩や落ち葉が濡れてしまい、結構怖いところも。
何年か前の遭難事件の原因の一つになったんではと指摘されてたトップリ尾への道標が無くなってる?
まあ暗い中なので自分が場所間違えてるのかもしれんけど、確かこの事件後に立てられた川合への道標の向かいにあったはずの立派なのが影も形も無くなってる気がするけど、ちょっと自分の目が信じられない。
まあ写真に撮ってもただの明るい光源にすぎんけど。
そしてこのように眺めていて初めて先ほどまでのガスが雲海であったことに気が付いた。
溜まってる雲海って結構濃く見え、そりゃそんな雲の中歩いてれば周り真っ白で何も見えなかったはずと妙に納得。
夜で車が流れてて想定より30分ほど早く登り始められたらまさにその想定通り30分早く到着してしまった。
さすがにここでこのまま30分以上待ってるのもなんなので、予定変更してこのまますぐ八経ヶ岳に行ってそこで日の出を見ることに。
それにしてもここの山頂標識、年々どこにあるか分かりにくくなってきてるような。
和歌山市なのか、遠くに街明かりも見えるなか、透明度高そうな綺麗な空に美しいが、写真に撮ると月だけ明るすぎて露出オーバーでただの光の球になってしまう。
このあともっと沈んだあたりでピンクに染まって綺麗だったが、その時はもう日の出に気を取られてしまってて撮るの忘れてたが、考えてみれば普段月が沈む時って黄色が強くなっていくだけでピンクになるのなんて見た記憶無いから、もしかすると珍しい状況だったかもと気が付いたのは月が沈んでしまってからで、勿体ないことしたと後悔したのは後の祭り。
もしかするとあれがストロベリームーンと呼ばれる状態だったのかも。
日が出る瞬間、一瞬はっきり強く青い閃光が輝いた直後に陽が昇ってきた。
これも後からもしかするとグリーンフラッシュだったのかと気が付いたが、あんな瞬間はそれに備えてちゃんと準備しておかなければスマホのカメラでは撮れるものではないと思う。
今回は初めて見るストロベリームーンもグリーンフラッシュも写真に撮ることは出来なかったが、夜間登山でここまで来た甲斐が十二分にあった八経ヶ岳になった。
そして弥山山頂の神社のあたりは張るの禁止とも張り出されてたけどこんな事当たり前のことと思ってびっくりした。
合川からここまで誰にも会わなかったけど、小屋の中は電気点いてたのでどなたか泊まってたのかもしれない。
もう一つ驚いたのが虫の少なさ。
実は何年前だったか夏初めくらいにテン泊した時ものすごいハエの大群が湧いており、外を歩くと蚊柱ならぬハエ柱が頭の上に出来るくらいのすごさでテントの周りでのんびりなど考えることも出来ない状況でずっとテントに閉じこもったまま、お湯もサウナ状態で沸かすなどということがあり、それ以来暑い季節は来ないようにしてきたのが、今回は肩すかし。
飯食べててもハエ一匹寄ってこなくてマジびっくりした。
この後狼平に下り始めたあたりでお一人テン泊装備らしき重そうなザック背負った方とすれ違い、狼平泊だったとのこと。
確かにちょっと分かりにくいところはあるけど注意すれば危ない所は無いのに何でかなと思うが、もしかするとトップリ尾の遭難事故の影響で分かりにくい所には入らないようにということなのかもしれない。
人気のある雪の季節には外されるのかも。
このあとカナビキ尾根分岐で川合方向から上ってくる健脚そうな女性お一人と、栃尾辻で弥山テン泊との男性お一人、林道から最後の山道に入る所で休憩してる時にお若い男性ばかり上り下りそれぞれお二人ずつくらいの方にお会いしたが、ウィークデイというのにやはり人気のあるコースなんだなと再認識。
でも林道から最後の山道がいつもすごく長くて個人的には敬遠気味。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
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感想
この夏は外出警報出まくるほど暑く、3000メートルならまだしも2000メートル以下しか無い関西圏では出かけるのがイマイチ躊躇されるうえに台風に影響されて天気も不安定。
夜から午前中晴れても午後は雷予報などという日が続いて上手くタイミングが掴めずにいたが、もうこうなったら長い距離歩くためにもとりあえず一番高い八経ヶ岳に夜間登山するかと考え、この時も次の日に午後は雷予報になってたのを夜半前に歩き出して明星ヶ岳で八経ヶ岳に昇る朝日を見て弥山から狼平と周回コースでお昼過ぎくらいには下りてきてしまおうと計画。
距離稼ぐために最近は長いので敬遠していたが駐車場とトイレが安心な川合からスタート。
行きの車の中でラジオ聞いてたらこの夜は中秋の名月とのこと。
満月なら明るいからヘッ電登山でも心強いなどと思ってたら前半はまさかの雲の中。
ガスの濃い所では白い粒子のマリンスノーの中を突き進んでいく感じで風の無い所ではマジで5メートル先がよく見えず、フトンド横手トラバース道では下の岩や落ち葉が濡れてしまって滑ったりと思ったより時間食った。
カナビキ尾根分岐過ぎてから雲海抜けたようで綺麗に晴れ上がり、時に視界が開けるとまだ中天にかかる満月やそれによって明るいにもかかわらずオリオンなどの星座がはっきり分かるほど星も輝く中歩けたので暗闇といった感じは無く、気持ち良く歩けた。
そんな中驚いたのが高崎横手からレンゲ道に入ってすぐのトップリ尾分岐にあった立派な道標が見当たらなかったこと。
ヘッ電で見回しただけなので確実とは言いきれないが、夏冬とも何度も通ってるので場所に間違いはなかったと思うし、考えてみれば数年前のトップリ尾遭難事故で原因の一つとされていたことも思い出され、結局撤去されたのかとびっくりした。
また、それに伴ってか高崎横手からこの分岐まで、以前はテープもやたら増えてた気がするが、ヘッ電で見えなかっただけかもしれないがだいぶ減らされてたような気もする。
おかげでこの間は踏み跡っぽいものも幾筋もあって少し迷わされたが、ここから上は逆に踏み跡も一筋になってよく踏まれ、要所にはガイドロープも多数増やされたようで迷いようもなくなってたことにもまた驚かされた。
結局明星ヶ岳には予定より少し早く着いてしまい、そこで30分以上待つのもなんなので予定先倒ししてそのまま八経ヶ岳まで行って日の出を見ることに。
結局八経ヶ岳でも少し待つことになってしまったが、この日は大気も澄んで状態が良かったのか、写真にも書いたがそのものの写真はどちらも撮れなかったがなんとストロベリームーンとグリーンフラッシュを見れるという恵まれた時間を過ごすことが出来た。
その後驚いたのは朝飯食べるために下りた弥山小屋。
ここはだいぶ以前初夏にテン泊に来た時ものすごいハエの大群に悩まされ、お湯を沸かすにも外に出れずに蒸し風呂状態のテントの中でという経験以降ちょっと敬遠してたのが、なんと今回は小屋横のベンチで飯食べててもハエ一匹寄ってこなかった。
立派なトイレも併設した小屋なのでご主人もいろいろ苦労は絶えないのかと思う。
そして周回コースなりに狼平小屋経由で下りようと長い木段を下りだしたらここも少し苔が生えてきたりしてて夜露で濡れた所は少し滑って気を遣わされ、狼平に着いた時はもうさすがに疲れが出てしまってこの後は各所でザックまで下ろして休みながらまだ長い道を歩くが、林道から川合までの最後の山道では途中疲れ弱った膝ではちょっと気を遣うトラバースや段差に心折れ、朝の八経ヶ岳では来て良かったと思ってたはずが少なくとも無雪期に来ることはもう無いなと心変わりしてました。
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