唐松岳 白馬岳

- GPS
- 19:07
- 距離
- 32.9km
- 登り
- 3,916m
- 下り
- 2,911m
コースタイム
- 山行
- 3:57
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 5:09
- 山行
- 6:45
- 休憩
- 2:04
- 合計
- 8:49
| 過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
写真
感想
己の全身・体力の全てを使い切るような、ヒリヒリする登山がしたかった。このような登山が行えるのは年齢的に限りが有る。かつて30代の前半に大キレットを運良く歩くことができた。今回は不帰ノ嶮をどうしても歩きたかった。キレットを歩く上で最も大事なことは天候である。今回はこの天気予報が確信できたので計画を結構した。何年かぶりの北アルプスであり、しかも山小屋2泊の山行である。どこまでやれるか。。。期待よりも不安な気持ちが上回る。ゴンドラリフトを3本乗り八方池山荘へ。周囲は八方池や唐松岳を目指すハイカーが多く見られた。唐松岳山荘を目指し歩き始めるが、気温が高くなかなかペースが上がらなかった。天候は快晴で五竜岳や不帰ノ嶮もよく見えている。第一ケルン付近での気温30.4度。不帰ノ嶮は荘厳で恐ろしさを感じた。13時26分唐松岳山荘に到着。1000円安いと云うことで別館での宿泊の手続きを済ませ、その後過眠休憩をする。この時点で悪い予感が。。。二つ隣の仮眠中の男性の「いびき」が気になる。。。眠れないので、違う隣の人が地図を見ているので話しかけると、予定は五竜岳を経て八峰キレットを通過し扇沢へ降りるとのこと。不帰ノ嶮は私とは逆コースで白馬から歩いたことがあるとのこと。「ゆっくり歩けば大丈夫。特に難しいことは無い」と。しかしこの方、お話を聞くとジャンダルムを往復したことがあるとのこと。「ジャンダルムの往復???」猛者で有る。。。この方翌朝3時半には旅立つと宣言され実行されていました。
朝食は朝5時半からであったが、昨夜いびきが気になり睡眠不足のためか、高山病のためか、余り食が進まなかった。6時6分快晴の天気、唐松岳山頂はすぐそこであった。不帰ノ嶮に挑戦する登山者たちはかなり早く出発していたのだろう。唐松山頂では外二人の登山者だけであった。いよいよここから不帰ノ嶮の入り口となる。ヘルメットをかぶり気を引き締める。少しザレついた斜面だが、外に登山者が無く、自分のペースで歩くことができるのが助かる。バランスを崩さず歩けば特に問題のない登山道である。しかし、今日は白馬山荘までのロングトレイルである。G4の頂上ですれ違う登山者とお互いに写真撮影。G4を下りきり不帰ノ嶮の核心部を無事通過したことに安堵する。降りてきたコースを仰ぎ見ると、かなり長く急な斜面。ここは下りコースを選択して正解だった。これより天狗の下りを逆に登り返す。砂利石の登山道は相当の急斜面で足が滑り非常に歩き辛く消耗を強いられる。天気は快晴、気温も22.8度でやや高め。クリップオン式のサングラスを使用しようと、ザックの中を探しても見当たらず。どうやら不帰ノ嶮に忘れ物してきたらしい。予備の眼鏡はあるが、サングラスは持って来なかった。(次回 検討)天狗山荘に無事到着。ここまで来ればあとは村営白馬山荘まで危険箇所もなく、「高速道路のような登山道を歩くのみ?」と思っていたが。。。。甘かった。。天狗山荘で雪解け水を補給。冷たくておいしい。きれいなトイレを使わせていただき再出発。これより白馬鑓ヶ岳・杓子岳を経て村営白馬頂上山荘を目指す。
村営白馬頂上山荘のテント場はカラフルなテントで大賑わいだった。しかし山荘手前でゴロゴロと雷の音を聞きながら、山荘へ滑り込んだ。もうクタクタだった。山荘に到着するやいなや、激しい雷雨となり、本当にラッキーだった。山では午後からの行動はなるべく控え夕食前は小屋でゆっくり昼寝をすることが理想だ。激しい雷も小屋の中なら安心だ。もう30分遅れていると思うと。。。激しい雷雨でも小屋の中は天国だ。普段飲むことないコーラを本当に久しぶり飲んだ。普通ならビールなのだが、コーラは瞬時に空腹と糖分を満たしてくれた。雷雨は長くは続かず小降りになると外の登山者は虹が出ていると喜んでいた。なんとか不帰ノ嶮を踏破し、この山荘まで無事に歩けたことに、心より安堵し感謝の気持ちが自然と沸いてきた。村営白馬頂上山荘では北アルプスでは珍しく水が使えるので、体を拭いた。村営白馬頂上山荘の夕食はバイキング形式で山小屋では珍しい食事であった。山小屋では定番の味噌汁おかわり自由で、やはり信州味噌?は味が違う!高山では水分補給がとても大切であるので、難度もおいしい味噌汁をおかわりした。この夜は10名ほどの部屋で会ったが「いびき」に悩まされること無くゆっくり眠ることができた。最終日は白馬岳の山頂から栂池方面へ向かう。白馬岳は百名山であるので容易く登れると想像していたが、頂上場までは良く整備された登山道であったが、下山コースはゴロゴロと大きな岩や、ザレ場がありとても歩き辛かった。白馬岳から栂池までの登山道は天候に恵まれたもののロングコースであり、白馬大池山荘でエネルギー補給を兼ねた休憩を取ったが、ややシャリバテ気味で最終栂池ロープーウェイまでたどり着いた。
3日間天候に恵まれ自分の精神力と体力の限界を試すことができた今回の山行は、次の「八峰キレット」を挑戦する自信となった。
鍵盤トラッキー














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