大天井をめざして、雲の中の燕岳


- GPS
- 08:16
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,693m
- 下り
- 1,707m
コースタイム
- 山行
- 7:44
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 9:13
天候 | 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
第一駐車場は予約制、有料のタイムズになっていました。 |
予約できる山小屋 |
中房温泉登山口
|
写真
装備
備考 | 今回の忘れ物 携帯ストラップ |
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感想
3年前、登山に夢中になるきっかけとなった燕岳。今回はその思い出の山に再挑戦することにした。この3年間での成長を確かめる意味でも、コースタイムの比較が楽しみだ。順調に登れれば、目的地を大天井岳に変更するつもりでいる。
晴天の北アルプスを期待していたが、直前の天気予報はまさかの雨。迷いに迷った末、前夜に登る決断をした。
日の出前に登り始める予定だったが、準備に手間取り、結局は日の出時刻にスタート。毎回このパターンだ。最近は熊の目撃情報が多く心配していたが、登山口には団体客や多くの登山者がいて安心した。
「急登」と言われる燕岳だが、実際に登り始めると道はよく整備されていて歩きやすい。不安定な石も少なく、燕岳特有の花崗岩が削れてできた自然の階段のような岩場は、むしろ快適だった。第一ベンチから合戦の頭までは、定期的にベンチが設置されていて、疲れたときに足を休めることができるのもありがたかった。
合戦小屋では今回も名物のスイカをいただいた。塩をたっぷりかけたスイカは、汗をかいた体に染み渡る美味しさ。後で知ったが、今日は今季最後のスイカの提供日だったらしい。
合戦の頭まで登ると、燕山荘が見えてきた。森林限界を超え、視界が開ける。雲は多いが、大天井岳まで見渡すことができた。このペースなら目的地変更も現実的だ。
すれ違う登山者がレインウェアを着ていたので、ここで自分もカッパとザックのレインカバーを装着。ポールのせいでうまくカバーできず、帰宅後に使い方を確認しようと思った。
燕山荘に着くと、急に寒さを感じた。アンダーウェアとベースレイヤーが汗で濡れてしまい、汗冷えを実感。普段あまり汗をかかないことと、夏山の経験が少なかったため、こうした冷えを体験するのは初めてだった。もっと吸水速乾性の良いベースレイヤーが必要だと感じた。今回は替えのアンダーウェア、ベースレイヤーを持参していたので、すぐに着替えた。汗冷えには着替えが最強らしい。
しばらく写真を撮ったり景色を楽しみつつ、急いでおにぎりを一つ食べた。以前は山頂での食事が楽しみだったが、最近はその時間すら惜しんで、歩くことに集中している。
ここからは、楽しみにしていた大天井方面への稜線歩き。残念ながら雲が厚く、眺望はほとんどなかった。時折風が吹いて視界が開ける瞬間もあったが、槍ヶ岳や穂高連峰までは見えなかった。蛙岩(げえろいわ)までの途中、急に雨が降り出し、岩陰でレインパンツを着用。ここで思った以上に時間を使ってしまい、ペースが落ちた。風と雨に打たれ、不安が募り、大天井まで行く自信がなくなってしまった。蛙岩を越えてしばらく歩いたところで、ヤマレコを確認すると下山予定時刻が17:00となっていた。”門限破り”は絶対に許されないため、ここで引き返すことにした。
燕山荘まではなぜか20分ほどで戻れた。時間に余裕があったので、北アルプスの女王のを目指すことに。砂と滑らかな花崗岩の道は歩きやすく、すぐに山頂に到着。景色はなかったが、写真を撮って記録を残した。そのまま北燕岳まで足を延ばしたが、こちらも特に景色は変わらず。
あとは門限に遅れないように急いで下山。3年前は足が痛くてつらかったが、今回は余裕を持って下山することができた。
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